2024-11-28 11:14

イプシロンS爆発事故

毎日新聞客員編集委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
今週26日午前8時半頃、JAXAの種ヶ島宇宙センターで開発中の小型固体燃料ロケットイプシロンSの2段目エンジンが地上燃焼試験中に爆発しました。
これによって今年度中に計画していたイプシロンSの打ち上げは絶望的になったということで、今日はこのイプシロンSにZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
よろしくお願いします。
イプシロンS、燃焼試験で再び爆発を起こしてしまいましたね。
動画をご覧になったり、写真をご覧になった方もいるかもしれません。
かなり盛大に爆発していましたね。
そもそもイプシロンSって何ですか?という人もいると思うんですよね。
H3とかイプシロンSとか。
ちょっと異常薬みたいな名前ですよね。
なんか効果ありそうな。
いやいやいや。ロケット、ロケット。
ちょっと見間違えてしまいますよね。
日本って自前でいろんなものを宇宙に打ち上げる手段を持っているんですけれども、
ロケットは国産のロケット2種類あるんですね。
1つはH2とかHで始まるやつ。
これ今年に入って結構成功続いてて、もう3機も打ち上げてるんですよね。
これは割とおなじみかもしれませんね。
H2とかH3とかいろいろ進化しております。
もう1つイプシロンっていうのがあってですね。
H3は液体燃料、ガソリンみたいな。
液体燃料を詰めてフォークまで打ち上げる大きいロケットって覚えておいてください。
イプシロンは固体燃料で割と小型のものを打ち上げる手段なんです。
固体燃料って言ってもちょっとイメージ湧かないかもしれないけど、
要するに花火みたいなもんですよ。打ち上げ花火。
なるほど。
液体燃料の方は結構タンクに液体燃料を入れるところから準備に時間がかかるんですけれど、
固体燃料ロケットっていうのは作っておいてその都度打ち上げられるんで、
打ち上げを決めてから打ち上げまでが短くできるっていうのが特徴なんですね。
スピーディーに進められるわけですね。
そうなんです。なので日本、海外もだいたいそうですけども、
液体燃料で大型のやつと固体燃料で小型のやつっていう2つの手段を持っておくっていうのは常識なわけです。
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イプシロンっていうのは固体で小型の方なんですけれど、
今イプシロンロケットっていうのを改良してて、改良してる真っ最中なんですよ。
本当は去年のデビューを目指していたんですけども、
去年の燃焼試験で爆発を起こして、1年かけてその原因を突き止めて改良して臨んだんですが、
今回も失敗ということになりました。
点検項目が200項目あるそうで、それで原因が見つかればまたそこを改良して再試験ということになるんですけれども、
再試験をするとしても来年の春以降になるんじゃないかと言われております。
このプロジェクトマネージャーさんの妹さんはですね、3度目はないと力強くおっしゃっていました。
これでもね、じゃあもう失敗続きだからやめるかっていう話も出てくるかもしれませんが、
やはりここはね、失敗、今のうちに失敗しておこうっていう考え方も宇宙開発にはあります。
そうですよね。
だって作ってお客さんの商品載せて打ち上げ失敗したら困るじゃないですか。
その手前でいろいろ。
手前で部品を何度も試験して、それで失敗したら失敗の目をつむというのが宇宙開発の浄土なんですね。
例えば皆さんもよく動画とかでご存知だと思うんですけど、イーロン・マスクさんが率いるSpaceX。
これは本当に10年ぐらい、たかだか2000年代に創業した会社で、
今でこそ人間を国際宇宙ステーションに運んだり、
あと1回打ち上げたロケットが動画巻き戻したみたいに打ち上げた場所に戻ってくるっていう。
なんかすごいですよね、あの技術。
トリックじゃないかと思うぐらいですけど、あれも私たちが見てないだけで失敗すごいたくさんしてるんですよ。
相当爆発させてます。
その上にそういう成功があるというふうに考えてもらうといいのかもしれませんが、
ただちょっと科学記者から言うとね、これ結構ダメージ大きいです。
それは心にも。
もう心が折れかけてると思うんですが、
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あとやっぱりね、ジャクサーの全体で言うと、最近打ち上げとかいろんな失敗が続いていたので、
例えば2022年、2年前にはこのイプシロン、初代イプシロンの6号機って、
お客さんの商品乗せたまま失敗してるんですね。
ありましたね。
その翌年には、今でこそ成功続いてますけど、H3ロケットの初号機がお客さんの商品乗せたまま、
これ国の衛星ですけども、乗せたまま失敗しました。
失敗が続くとやっぱりチャレンジする心が少しね、
ちょっと萎縮しちゃいますよね。
そうなんですよ。
それからやっぱりお客さんの商品を乗せたまま打ち上げ失敗すると、
お客さんが離れるんですよ。
大丈夫か、日本に任せてということでね。
そうですね。
他にも打ち上げビジネスは海外にいっぱいあるので、
結局顧客を繋ぎ止められなくなるっていうダメージもちょっと心配です。
じゃあ中国に行こうかなとかっていうね、そういう風に変わっちゃう可能性があるってことですよね。
実際、今回の燃焼試験の失敗を受けた直後から、
このシステムの設計とか開発を行っているIHI、
昔の石川島有馬重工ね。
IHIの株価が急落してるんですよね。
敏感ですね。
こういった経済的なダメージも取り戻すのに少し時間がかかるかもしれません。
ただ、この失敗の上に成功が待っていればですね、
いれば日本も打ち上げ小型衛星って今、
世界中のいろんな民間企業が自分の会社のための小型衛星を打ち上げるとかですね、
すごい市場が成長中なので、そこに乗っかって、
そしていずれは、今はJAXAが開発してますけど、
IHIエアロスペースという民間企業が打ち上げ会社、
打ち上げビジネスの企業として成長していくきっかけを今作りつつあるわけですよね。
日本もせっかく打ち上げ場所があるわけですから、
失敗を反省しつつ、くじけず着実に。
人命の犠牲とかはないというところが、
これが不幸中の幸いであって、
そういう失敗は許されませんけども、
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失敗を糧に少しずつでも進んでいかないといけないと。
これはちょっと厳しめの応援歌として送っておきたいと思います。
やめるわけにはいかない。
そうですよね。
そしてここから何か得たことが次の開発にまたつながって成功に結びつけられれば、
今回のことは失敗とは言えないというか、
失敗とは呼ばずにも。
糧です。
糧プロセス。
必要なプロセスなのかもしれませんしね。
ということで、今日はイプシロンについて解説していただきました。
本村さんありがとうございました。
毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
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