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2025-08-21 12:57

プラスチック条約 合意ならず

毎日新聞客員編集委員 元村有希子
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プラスチックによる環境汚染を防ぐため、初めての国際条約の取りまとめを目指して
スイスで会議が行われました。焦点となったプラスチックの生産量の規制などをめぐって
各国の溝が最後まで埋まらず、前回の会議に続き合意は見送られました。
合意の見送りについては、今後どういう影響があるのでしょうか。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
なかなか各国、この規制に向けて、溝が埋まらなかったみたいですね。
そうですね。どこから見たような構図だなと思うんですけれども、
最大の焦点とか対立点は、プラスチックを生産する量を減らそう
というところだったんですよね。
日本人のようにプラスチックというのは、
一回海に流れ出てしまうと回収が大変困難ですよね。
それを考えるんだったら、生産量を減らした方が早い
というのは誰でも考えることなんですけれども。
そもそもの量を減らすというね。
100カ国以上が賛同していたんですけれど、
プラスチックが強行であったと。
例えば、サウジアラビアは石油の産出国なので、
プラスチックは石油から作られることは皆さんご存知ですけれども、
石油を使ってもらえないということになるわけで、
それは反対します。
中国なども、どんどん発展途上していて、
アメリカはトランプさんが、
使い捨てのプラスチックストローを推奨する
逆行するイメージもしていて。
あきれて笑いが出てしまいます。
そういう国がごねるというか、
今回も交渉は中断してしまったというところでした。
一つは、背景にはこの条約が
決めるときは全会一致でというルールを設けているんです。
3分の2以上ではないということですね。
生産規制を求める国は、多数決で決められるように
ルールを変えようという提案もしたんだそうですけれども、
議長さんが何とか納めるために、
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条文から削除しますとまで言ったんですけれども、
それには今度は生産規制しようという国が反対、反対と言ってまとまらず。
ただ、よく考えると条約がそれでできたとしても、
それに生産規制が加わらない条約だったら、
穴だらけということになりますし、
例えば、多数決で決められるように
条約を成立させても、
生産したい国は条約から離脱しますから、
結局、根本的には解決にはならないということで、
本来、去年の年末までに作っておかなければいけない条約なんですけど、
次の交渉も決まっていませんが、
とりあえず、また次回に再度延長戦ということになりました。
その間も、プラスチックは海に流れ続けています。
予測では、2050年には
海のプラスチックごみが
魚の総量を超えるという予測があるんですね。
恐ろしい状況ですね。
これの一定の割合が、
ゴーストギアと呼ばれる魚具、
例えば魚毛とかブイとか、
水産の現場で使われるプラスチック製の魚具が
意図的にというのもあるし、うっかりというのもあるし、
台風が来て流されてというのもあるんですけども、
ゴーストギアと呼ばれる魚具が一定程度あって、
そこに、例えば意図せずに
イルカとか、いろんな生き物が絡まっちゃったりとか、
魚が絡まったりしている様子とかも見たことがありますよね。
その問題もあるし、ずっと流れている間に
マイクロプラスチックが細かく砕けて、
それをまた生き物が食べて、胃袋で消化されず、
海岸に打ち寄せるとかですね。
これは実はマイクロプラスチックを取り込んだ魚を
人間が食事として取ることで、
化学物質が人間の体内に入って、
その有害性によって健康を損なうという
長期的な影響も心配なんです。
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日本は、ご存知のように
プラスチックの回収とか分別とか、
かなり進んでいる印象がありますよね。
あるんですけれども、それで大丈夫ということではないんです。
例えば、使い捨てプラスチック、レジ袋こそ
だいぶ減ってきていますけれど、
リサイクルってすごく多くて、
国民1人当たりの重量でいうと、
アメリカに次いで2番目に世界で多いんですね。
私たち1人1人が1年間に32キロもゴミにしているんです。
あんまり意識しないし、
使い捨てもちゃんとリサイクル出していますよって言うけど、
リサイクルにもエネルギーが要りますよね。
リサイクルに回すつもりが
海に流れ出るものだってあるわけですよね。
やっぱりここは、生産規制にどれだけ
真剣に取り組めるかということだと私は思うんですけど、いかがですか?
おっしゃる通りだと思いますね。
重量は少なくならないのかな、減らせないのかなと思いますよね。
そうですね。
全都が厳しいなって悲観的になりがちなんですけれども、
過去を振り返ると、世界で最も成功した環境条約っていうのがあるんですよ。
どんなものですか?
化学物質のフロンを規制する、モントリオルギテーションっていうやつですね。
フロンってエアコンとか冷蔵庫の冷やす、
冷媒として広く使われている物質で、
1970年代から
フロンっていうのがプラスチックと同じように
ノホーズに環境中に出ると
地球を守ってくれているオゾンスを破壊するっていう
イメージが広がったんですね。
その時もフロンを作っている化学会社は
いや、それは嘘だとか、ありえないとか言って
すごい反発をしていた。
でも実際に南極のオゾンホール、つまりオゾン層に穴が開いて
フロンによって、どんどんそれが広がっているってことが
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太陽光線の紫外線がめちゃめちゃ地球に届くようになって
人間は外を歩けなくなるくらいの危機が高まったんですね。
これは何とかしなきゃいけないってことで
モントリオルギテーションっていう国際条約が作られます。
これが1989年のことなんですね。
よかったのは、このフロンに代わる大体フロンっていう物質が
大体フロンで生きながらえられるって分かって
各国が協調して条約を作って
実際、このフロンというのはなくなる、つまり撤廃することができて
オゾンホールの拡大も止まったんです。
これだから成功したってことですよね。
ただ、この大体フロンに温室効果があるってことが分かって
これあかん、温暖化があって
この大体フロンも、例えば日本で今
エアコンを捨てちゃいけないってルールがあるでしょ。
家電量販店にお金払って引き取ってもらう。
つまり、大体フロンの回収を確実に行うっていう仕組みができたりして
これも改正によって取り組まれているわけです。
これが条約って言われているんですよ。
プラスチックも、ここは今だけ、金だけ、自分だけじゃなくて
地球の将来を見据えて
各国が自分の利害は譲って、まず条約を作ろうじゃありませんか
っていうことを大きい声で言いたいと思います。
各国も早く何とかしないと
マイクロプラスチックの問題とかは、皆さんも周知のことだと思うんですけどね。
そうなんですよね。ここは地球益で、地球の利益のために。
そういうふうに捉えて
何とか前に一歩進み出せればいいなと本当に思います。
本村さんありがとうございました。ありがとうございました。
毎日新聞客員編集委員の本村幸子さんでした。
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