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ノーベル賞の登竜門「引用栄誉賞」とは?
2025-10-02 13:18

ノーベル賞の登竜門「引用栄誉賞」とは?

毎日新聞客員編集委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。来週6日からいよいよノーベル賞が続々と発表となりますが、
そのノーベル賞の登竜門である引用栄誉賞というものがありまして、これに2人、日本人か2人選ばれているということなんですね。
そもそも引用栄誉賞とはどういうものなのか、Zoom Upしていきましょう。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
80年くらい。100年歳したってことになりますね。
ただやっぱりこれノーベル賞の登竜門とさっきおっしゃいましたけれども、確かにこれは見過ごせない賞になりつつあるんですね。
引用栄誉賞ってなんか地味な名前ですよね。
ちょっと初めて聞いた。
キラキラ感が足りない感じだけど。
引用栄誉賞。
栄誉というのは、誉まれて栄誉なんですけど、引用っていうのがこの科学の世界でどういう影響があるかっていうことをちょっと説明しておきましょう。
お願いします。
例えば田畑さんが論文を書いたとしますね。発見して。
その論文を発表して、世界のみんなが読みます。
三月さんがまた研究者で論文を書こうとするときに、田畑さんの論文を参考にするってことがあるんですよ。同じ分野だと。
例えば自分の発見が一体これは新しい、誰もやってないことなのか、それからどれくらいすごいことなのかっていうのを参照するために
自分の分野で前に発表された論文をたくさん読むんですよ。
この分野で何が分かってて何が分かってないかっていうのを序文に書かなきゃいけないんですね。
だから自分の発見がすごいんだっていうのをアピールするためにも過去の論文を引用するっていうルールがあるんですよ。
引用をちゃんとしないと、この論文は全部自分の手柄みたいに書いてあるって言われて落台するんですよ。
そうなっちゃうんですね。なるほど。
だから引用っていうのは必ず、例えば私のこのテーマはこの人のこういう論文から着想を得て
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なおかつ私の発見が新しいんだっていうことを書かないといけないんですね。
つまり引用されることが多い論文っていうのはまず注目されている分野で
しかもそれを見過ごして新しい論文を書けないぐらい影響力があるっていうことなんで。
引用の多さがその研究の重要さを示しているってことですかね。
そうなんです。しかも基礎的な発見も誰もが通り過ぎられないぐらいすごいっていうことなんですね。
なのでノーベル賞なんかはまさに人類にとって新しい扉を開くような研究に送られるっていうことが多いので
結局そういう基礎的でインパクトのある誰もが通り過ごせない見過ごせない論文を書いた人に与えるっていうことだとすると
ノーベル賞の選ぶ人は当然そういう引用が多い論文に注目しますよね。
例えば2002年の創設ですけれども
この23年間の間に引用栄誉賞をもらった人のうち83人がノーベル賞に到達してるんですよ。
へー。
まだ25年経ってないのに。
かなりこれは確率が高いっていうんですかね。
そうですね。
だからこそ東流門と言われるゆえなんですかね。
まさにそうなんですよ。
例えば去年ノーベル賞の自然科学で人工知能部門が2つ科学賞と物理学賞を取ってるんですけども
そのうち去年の化学賞化学賞を受賞したイギリスのディープマインドっていう会社のCEO
この人は同じ年つまりこのノーベル賞の発表の2週間前に引用栄誉賞をもらってます。
ということはノーベル賞を取材する科学記者たちは
毎年このノーベル賞発表の直前に明らかにされる引用栄誉賞を誰が取るかっていうのをめちゃめちゃ注目するんですよ。
なるほど。
ひょっとしたらみたいなね。
なるほど。そっかそっか。
期待しますよね。
今年は22人の受賞者の中から2人日本人がいるってことが話題になってるんですね。
国立循環器病研究センターの元理事で神川賢治さんっていう人と
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地元久留米大学名誉教授の小島雅康さんっていう人。
このお二人が引用栄誉賞に選ばれてます。
地元からも選ばれてるんですね。
私全然このお二人知らなかったんですけど
行跡っていうか受賞理由を読むとなるほどなと思いましたね。
このお二人は共同研究で食力を調節するホルモン
グレリンっていう名前のホルモンを見つけた人なんです。
例えば体がエネルギー不足を感じたら
グレリンが分泌されて食欲が刺激される。
つまり食欲を引き起こすホルモンということで
例えばがんになった人が食欲が落ちて体重が減るみたいなことあるでしょ。
そういうのを治療する薬に実用化されていたり
それから糖尿病の研究でもすごい注目されている論文なんですね。
基礎的でしかも広範囲に影響力を持っている論文を書いた人ということですよね。
このお二人が来週お名前が上がるかどうかは別として
いろんな科学記者はですね
もう今神奈川先生と取材をめっちゃかけてると思いますよ。
神奈川さんと藤間さんを。
その時のために。
写真は経歴はみたいな。
すぐ出せるようにね。
私も今は大学で教えている立場になって
科学ニュースを振り回されることはないんですけども
例えば2016年に
ノーベル賞をもらった福岡出身の大墨よしのりさん
この方の受賞には立ち会ったんですけれど
例えば大墨さんは前から私はすごい研究だと思ってましたが
いろんな国際賞、引用栄誉賞も含めて
こういう国際賞をのきなみ取ってたんですよ。
残るはノーベル賞しかない。
有力候補。
というのがもう分かっていたので
いざ発表になっても慌てることはありませんでした。
例えば2009年に朝日賞
朝日新聞がやっている国際的な科学賞なんですけど
2009年ね。
それから2012年に京都賞
これは京都の稲森財団がやっている国際賞なんですね。
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翌2013年には今回の引用栄誉賞を取っているんですね。
2年明けて2015年には
慶応医学賞、これは慶応大学がやっている国際的な賞
国際生物学賞
これも日本がやっている天皇が差し上げる
天皇からいただく国際生物学賞
ガードナー国際賞
立て続けに1年間に3つ賞を取ってたんですね。
もう来年はノーベル賞じゃないって言って
準備してたら
ドンピシャで2016年にノーベル賞が来ました。
面白いでしょ。
そうやってだんだん下地ができていく感じがあるんですね。
そうなんです。
だからやっぱりすごい研究っていうのは
たくさんの賞の需要期間が注目をしますし
その需要期間が、賞が増えていくほど
揺るぎないものとして確立されていくし
注目を浴びればその分野が流行っていうか
いろいろみんながそれを研究するようになるし
っていう好循環がまさに生まれるっていうことですね。
今年は誰がノーベル賞をもらうかというのは
予想はちょっと控えましょう。
来たいかもしれないけど。
春末にかけてスウェーデン
地元ノーベル賞のお膝元の
いろんなテレビ局とかラジオ局が
新聞社とか相次いで予想を出します。
土日はね。
それを見て月曜からの
ノーベル賞発表に備えるということになりますね。
でも日本人優勝者が出るのかどうかってところはね。
期待したいですね。
イングノーベル賞だけじゃないけどね。
そうそう。
受賞するといいですね。
楽しみに待ちましょうね。
いよいよ来週がそのノーベルウィークということになります。
その前哨戦といいますか東流門といわれる
引用栄誉賞について解説してもらいました。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。
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