00:01
毎週木曜日は科学です。
毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
Zoomをつないでいます。元村さん、おはようございます。
おはようございます。
関東も夜は寝苦しいですか?
昨日はね、一回も起きなかったですけど、最近やっぱり夜ちょっと起きちゃいますね、暑くて。
そういう時の夜の熱中症対策は元村さん何をしてますか?
起きたらね、テーブルの上にいつも麦茶を置いておいて飲むようにしてます。
素晴らしい。
水分補給ですね。
それが一番いいんですよね。
腰を重ねるとね、だんだんほら、鈍感になるって言うから怖いからね、やっぱり。
エアコンなどは使わないですか?
エアコンね、まだつけてません。
今のところは頑張っておりますが、たぶん暦が変われば。
週末からは7月に入りますからね。
こうやって6月から熱帯夜とか言ってるのも気温がどんどんどんどん上昇していって、
どんどん台風の規模なんかもちょっと大きく年々なってるような感じがするんですけども、
そんな中台風の予報円の精度が改善されるんですね。
そうなんですね。
まず予報円って、見なじみない方もおられるかもしれませんが、
よくニュースなんかで台風の現在位置の北側に丸がいくつか連なっていて、
こんな風に進みますよっていう、あの丸のことを予報円って言うんですね。
予報円は台風の中心がどの進路を通っていくかを予測した範囲のことで、
円の中に台風の中心が来る確率が7割っていう定義があるんですね。
7割の確率でここに中心が来ますっていう円なので、
明日よりあさって、あさってよりしあさっての方が予測が曖昧になるから予報円がだんだん大きくなっていきますよね。
はい、そうですね。
その円の大きさが、これからちょっと絞り込めますっていう話なんです。
これは気象庁が発表したんですけれども、
この背景には予報の精度が高まっているということがあるそうです。
台風って低気圧なんですけれども、低気圧がどんな風に動くかって、
意外と複雑な計算が必要なんですね。
下駄を投げて裏返っていくわけではなくて。
いつの時代の。
昭和、昭和。
やってましたけどね。
数値予報モデルっていう計算式があって、
03:03
それをコンピューターにインストールした上で、いろんなデータを打ち込んで計算しているわけです。
近年は計算ソフトの精度がまず向上していること。
さらにコンピューターの性能が上がって、スーパーコンピューターなどを使えるようになって、
今までは100キロ四方ぐらいの精度でやってたのを、20キロ精度ぐらいに決め細かくできるようになった。
さらに各国の気象機関の研究者が、自分の予測と実際の進路、過去の台風のデータを付き合わせながら、
数値予報モデルの計算式に細かくカスタマイズして改良してるんですって。
だからまず機械の性能向上と、研究者の自主的な努力によって、先のことまでかなり正確に分かるようになって、
その結果予報円が絞り込めて、予報円の半径が小さくなっていくことが実現しました。
これ今回特に3日先以降の精度が良くなったっていうのがすごいですよね。
そうですよね。今までは、例えば96時間後の予報円の大きさって結構大きかったんですけども、
それがきゅーっと縮ん張って、だいたい4割ぐらい縮まるらしいんですね。
だから従来の例えば72時間後の予報円の面積と、これからの96時間後の予報円の面積が同じになるみたいな。
だから結構スリムな図を見ることになるんだと思いますね。
ただ、ここで一応注意を呼びかけておきたいんですけれども、予報円が小さくなっても忘れてはいけないのは、
そこに中心が来る確率は7割のままです。
なので、今から行く旅行先がこの予報円に入ってないから大丈夫って、すぐに判断しないでほしいんですね。
3割は外に行くってことでしょ。予報円ね。
だから外れる確率が3割あるっていうことを念頭に置いて、あくまでやっぱりその進路は参考にするということ。
もう一つは、同じ予報円の中にあっても雨の降り方っていうのは地域差がありますし、地形によっても時間によっても変わってきますので、
今度はその予報円をもとに地元の自治体などがまた細かく雨の予測とか風の予測をしますので、
06:05
その天気予報も合わせて自分の行動を決めるっていうのはとても大切なことですよね。
そうですね。
ちょっとこれこぼれ話になるんですけども、私、福岡で勤めていた頃、福岡管区気象台担当だったんですよ。
ああ、そうだったんですね。
1991年頃なんですけども、気象台担当って言われたときに渡されたものがあって、コンパスなんですよ。
方位磁石ってことですか。
絵を描く方のコンパス?
丸を描くコンパス。
91年ってまだインターネットが普及する前ですよね。
そうですね。
台風シーズンになると、気象台の担当者はですね、気象台が提供してくれる情報をもとに、自分で進路予測図を描いてたんですよ。
信じられないでしょ。
信じられない。
じゃあ、本森さんも渡されたコンパスで描いてたんですか。
そうです。例えば何月何日何時現在の台風の現在位置は東経何度、国位何度って教えてもらうので、
実情にそれをまず点を置いて、1週4時間後は今度は何度何度のところから半径何キロメートルみたいなデータでもらうんです。
それを地図に書き込んで、それをFAXで会社の図案課に送ってたんですよ。
間違っちゃいけないと思って緊張感半端なかったですよね。
ちょっと信じられないかもしれない。
信じられないですね。
そんなご苦労があったんですね、過去にはね。
今こそネットでもパッと消費代からもらって、そのまま交流できるでしょ。
大丈夫だったんですけど、当時は本当にコンパスの使い方が上手でしたね、私。
その頃を知らない若い人たちにもこんなことがあったんだぞって言いたい気持ちもあるでしょ、どこかに。
本当ですね。
ちょっと小鼻膨らませてしまいました。
本当にそういう変遷をたどって進化してきて、随分便利になって情報を発信できるんですから、やっぱりその情報を我々もしっかり活用しないといけませんね。
そうですね。予報への定義っていうのをちゃんと分かってない方も半分くらいいらっしゃるので、
あれは台風の大きさを表して勘違いしている方もいるんですけど、それはちょっと違いますね。
スマートフォンなどで今結構見られるので、それを見る癖をつけて勉強してもらうといいと思いますし、
あともう一つ、これもあまり知られていないことなんだけど、台風の進路予測って気象庁しかやっちゃいけないんですよね。
09:11
それは気象業務法っていう法律で決まっていて、いろんな人がいろんな予測し始めたら混乱するでしょ。
地球上でも、統計何度から何度までは日本の気象機関とかいって、各国の分担が決まっていて、
海の上を航行している船の人が混乱しないように、ちゃんと役割分布ができているんですね。
そういうことも踏まえて、正確な情報を正確に読み取るっていうのかな。
その癖をつけると、これから台風のシーズンですけれども、少し不安とか余計な心配をせずに済むかもしれないですね。
そうですね。あと地震とは違って、予報円は数日前から進路がだいたいわかるっていうことを有効に活用して早めに対策を練る。
避難の準備をする。ルートを確認する。
あとは旅行の計画を変更する。
そうそう。有効に人間が活用していかなきゃいけませんね。
はい。当時はご苦労様でした。
ありがとうございます。
本村さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
よろしくー!