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この時間はZoomUp、毎週木曜日は科学です。
毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
日本のジェンダーギャップ指数125位。
最低更新しちゃいましたね。
ですね。ジェンダーギャップっていう、ちょっとおさらいすると、
ジェンダーっていうのは、性別による社会的役割のことですよね。
ギャップは格差だから、要するに男女の社会的役割に、
どれだけ格差があるかっていう指数なんですよね。
146カ国で、いろいろ指数化したところ、日本が125位で、
前年よりまた下がってますね。
もうね、ため息しか出ない。
原因は、何が足を引っ張っているかっていうところを、
今日注目していきたいと思います。
足を引っ張っているのは、経済と政治参画、政治参加の分野、
この2つなんですね。
残る教育とか、それから医療へのアクセスっていうのは、
割と上位の方にありました。
例えば、女性管理職とか、管理職に男女がどれくらい付いているかっていう指数だと、
146カ国中、133位。
もう下から数えた方が早いですね。
それから勤労所得、どれくらい収入を得ているかっていう指数でも100位。
それから政治で言うと、国会議員の比率、男女格差ですね。
これ131位。
それから閣僚に男女がどれくらいいるかっていう128位ということで、
この2つの分野での、やっぱり女性の進出の遅れが決定的になっています。
私個人の言い方で言うと、やっぱりね、
ものごと政策決定とか、経営の決定とか、
本当に私たちが、国民がおしなべて関心を持つようなところの決定の場に、
男9割、女1割っていうのは普通はありえないですよ。
だって国民は5対5でいるわけでしょ。男女が。
別にね、男性は男性の利益だけ代表するとか、
女性は女性の利益だけ代表するって限らないんですけど、
それにしても、やっぱり意思決定の場に男女格差があると、
必ず何かどっかに歪みが出ると、私は根拠なく思ってます。
私もそう思いますね。
政治で言うと衆院議員が少ないんですよね。
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だいたい女性の割合が10%ぐらい。10%行ったり来たりしてるぐらい。
だから9対1ですね。
参議院議員は少し多くて、女性の割合は26%まで上がってます。
それから今年の春の統一地方選。
ここは少し変化の兆しが見えてきていて、
例えば東京都だと、23区の区長ですね。
新たに3人女性が誕生しまして、合計6人になりました。
それでも23分の6ですけどね。
東京都杉並区は女性区長なんですけれども、
その区長に賛同して、区議がたくさん女性が誕生しまして、
区議の過半数が女性になりました。
これはすごいですね。
かなり議場の風景が変わりましたね。
これからは議論の中身とか、角度、見方なども少しずつ変わっていく。
そうすると予算の配分とか、
新しい事業なんかにもカラーが出てくるんじゃないかと思います。
国会もこのようになればと思うんですけれども、
国民の多くがこうしてほしいとか、こうあるべきだと思っている方向性と、
国の政策の方向性に結構、乖離が出てきているっていうのが最近のことだと思うんですね。
代表例が選択的夫婦別姓の問題なんですけれど、
これはみんな夫婦別の名字にしろって言ってるわけじゃなくて、
異謀する人が別々の名字を名乗れるっていう制度なんですけれども、
1996年に法制審議会が導入しましょうって答申してるのに、
それからもう27年間国会は動いてないんですね。
世論調査などでも、容認派というのが半数を超えたりしている。
なのになぜ法律ができないのかっていうところの背景を見てみると、
やっぱり国会議員の中に、明治以来の家制度みたいな、
男性がいろんな家を仕切っているから、
女性はそれに家に入る形で、名字を別々なんかとんでもないっていうような、
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そういう考え方の人がやっぱり多い。保守派に多い。
その保守派が与党の大半を占めているっていうことですよね。
なかなかこのギャップが見えてきている中で、
今の現状がいいと思う人はおそらくいないんじゃないですかね。どうです?
そう思いますね。
古い固定観念にずっと縛られたまんま、
今の時代にアップデートされてないなっていうところを感じることが多いですね。
政治で言うと選挙っていうシステムがあって、
そこで選挙に勝たないと結局、国会議員にはなれないとか、
地方議員にもなれないので、
そこでどうしても男性が強くなってしまう選挙制度になっているわけですよね。
ただ一方でクォーター制という割当てという意味なんですけども、
どういう形であれも女性を3割にするって消えてしまうという制度です。
ちょっと音声が途切れてしまいましたがね。
ちょっと今つなぎ直しますね。少々お待ちください。
本村さん聞こえてますか?ちょっと届いてないですかね。
確かにクォーター制っていうのを導入している国多い。
聞こえてます?
あ、戻りました。今聞こえました。
聞こえてますか?
はい、聞こえてます。
我々の声聞こえますか?
もしもし。
はい。
本村さんの声は聞こえているんですけれどもね。
こっちの声が届いてないかな。
ちょっとすいませんね。リスナーの皆さん。
音声が途切れてしまいましたけども。
まあでもこういうクォーター制など導入したりとかね。
もう数値目標をしっかり掲げて30%なら30%っていう。
まず目標を掲げてそれを達成させるっていうね。
そういうこと。
あ、つなぎました?
本村さん。
なんか突然途絶えましたね。
そうですね。ちょっと音声の状況が途中から思わしくなくなりまして。
すいません。ちょっとお電話に切り替えてということで。
クォーター制についてそこからまたお話し聞かせてもらえますか。
はい、お願いします。
全世界では130カ国近くがクォーター制というのを導入しているんです。
だからまあ日本だってね。日本はクォーター制は入れてないので。
それはむしろ導入していないという意味のまた少数派なので。
ここはね、真剣に検討してもいいと思うんですけども。
そういうことも含めて今の現職の人たちの抵抗が大きいということで。
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まあいわゆるガラスの天井が立ちふさがっているのが今の残念な現状ということなんですよね。
そうですね。
アメリカの女性最高裁判事でルース・ベイダー・ギンズバーグさん。
最強の85歳って言われた人がいるんですけども。
この方は数々のアメリカでの女性の権利を常識を覆す形で画期的な判決を出してきた人なんですけれども。
この人が言っている名言を最後に紹介したいと思いますが。
その1、女性は意思決定が行われるすべての場所にいなくてはなりません。
そうですよね。当然ですよね。
これはまさかっていう時代にそう言っていた人なんですね。
その2、女性を非力してくれと言っているわけではありません。
ただ、首根っこをつかんで抑えつけようとするのをやめてほしいとお願いしているのです。
深いね。
これよくあるんですけども、女性をそうやって優遇すると逆差別だみたいな意見も常に出てくるんですけれど。
考え直すと、男性が今まで優遇されてきていたのを正しましょうっていう考え方なんですよね。
男性が入ってきた下駄を脱いでみて、フラットに競争しましょうっていうことですよね。
もう一つは、私は女性の権利だけを支持しているのではなく、すべてのジェンダーに対する平等な権利を支持します。
これも女性優遇っていうんじゃなくて、今は不平等だからそれを正しましょうということで。
日本もルース・ベイダー・ギンズバーグさんの名言をきちんと受け止めて、
やっぱり125位という不名誉な順位、位置づけ、地位を少しでも変えていこうとし始めないと、
ちょっとこの今の日本の停滞気味の感じは打破できないんじゃないかと私は思っています。
本当そうですね。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。