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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。今日は、ペットボトルに関するニュースですね。
はい。あの、もう私たちの暮らしに切り離せないというか、すっかりお馴染みのペットボトルなんですけれども、これを巡る争奪戦のお話です。
争奪戦? ペットボトルの争奪戦? 今、そんな状況になっているんですか? そうです。
ペットというのはポリエチレンテレフタラートという合成樹脂の頭文字をPETと書いてペットと呼んでるんですけども、
軽い、割れない、蓋の開け閉めができる、便利ですよね。 そうですね。
もう現在、飲み物のボトルにも、もっぱら使われていて、広く普及していますが、これ原料は何ですか?
ポリエチレン? その前は? その前、プラスチック?
どういうこと? その前は? 石油? そうです。石油なんですね。
近年、飲料メーカーによる脱石油宣言が相次いでるのをご存知ですか? そうですね。
時々ボトルにも書いてあったりしますが、店頭に並ぶ我が社の飲料、ペットボトルをすべてリサイクル材料に変えていきます。
新たな石油は使いませんっていうそういう宣言なんですね。
ボトルトゥーボトルとも呼ばれていて、使用済みのペットボトルを回収して、それからまたペットボトルを作るっていうことなんですけれども、
こうすれば、新たに石油を使わなくてもいいという循環型社会の実現に近づきますので、
それはとても今時の社会意識にも沿っているんですが、それが一つの原因となってペットボトル争奪戦が起きているんです。
ゴミ収集のシステムって自治体によって変わるんですけれども、大体のところでペットボトルはペットボトルだけで分別収集していますよね。
缶、瓶、ペットは燃えるゴミに入れないで分けて出すみたいなね。
この後どうなっているかあまり皆さん知らないと思うんです。
自治体が回収した後、ペットボトルだけを分別して、それを専門業者さんに引き取ってもらっているんですね。
その栽培をしているのが日本容器放送リサイクル協会っていう非営利の団体で国が指定している法人なんですよ。
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基本そこのペットボトルは用利協って呼んでるんですけども、その団体を経由して全国の様々な専門業者に引き取ってもらってるんです。
そのどの業者がそれを引き受けるかというのは定期的に入札を行って決めているんですね。
入札方式なんですね。
そうなんです。これは1990年代にこのペットボトルのリサイクルをどうするかっていう法律ができた時にその仕組みが作られて、それがもうほぼ確立した状態が現在なんですね。
今、2020年度のデータですけれども、ペットボトルの回収率96.7%。
すごいですよね。
さらにリサイクル率も88%を超えていて、ペットボトルはリサイクルの優等生と呼ばれるまでになりました。
ただ問題が一つあって、このペットボトルを回収した業者さんに渡したその後何に生まれ変わるかは業者さん次第なんです。
だからボトルじゃないものに生まれ変わる可能性も十分あって、例えば汚れているとかいろんな色が混じっているとボトルにはしづらいということがあって、
食品トレイとか、ペットボトルからできた洋服ですみたいな、そういうのもあるし、あとは燃やしてその熱を発電に使うっていうやり方もあるんです。
これ熱リサイクルって呼んでるんですけども、電気で使ったら終わりじゃん、リサイクルじゃないよっていう批判も根強いんですね。
なるほど。
ぐるぐる回らないからね。
そうですね、確かにね。
で、あのメーカーさん、飲料メーカー、脱石器を約束した飲料メーカーにしてみると、つまりB to B、ボトル to ボトルにしないと、つまり約束を破ることになるので、何が何でもペットボトルのまま自分たちのところに確保したいわけです。
はーい。
で、最近は自治体がその養理協っていう団体を通して今までやっていた仕組みとは別に、独自に飲料メーカーと自治体が契約を結んで、お宅で分別収集したそのペットボトルをもう我々のとこに引き取りますっていう、そういう流れができているんです。
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例えば神奈川県箱根町はサントリーと協定を結んで、もう直接箱根町の中で回収したペットボトルは全部サントリーさんに渡しますとかね。
あと東京都港区は再生業者さんを養理協が選ぶときに、ボトル to ボトル、もうペットボトルにしか再生しない業者さんを選びますっていうふうに決めたりとかしてるんです。
今、養理協ルートって今までのルートが、昔は10割だったんですけども、今6割ぐらいに減って、メーカーさんとの直接取引が増えてきていることに対して、養理協っていう団体が、これは法律に書かれているルートじゃないから、それはちょっと違うんじゃないのっていうのを
飲料メーカー宛てに、牽制する文章を出したりしてるんですよ。
なるほど、マッターをかけてるんですね。
自分たちの頭越しに取引をしないと。
そうです、やられては困りますっていうね。
で、その事実をですね、毎日新聞がスクープしたことがきっかけで、厚生取引委員会が調査に入っていたんです。
で、おとといかな、16日にその報告がまとまりました。
その結論はですね、
どうだったんでしょうか。
唯一の指定法人である養理協が独自に独占するようなことが続くと、これは独占禁止法に抵触する可能性があるという結論をまとめたんだそうです。
つまり、民間企業と養理協が競争関係にあるわけで、
養理協って大きな団体、シェアが大きい方が、俺のもんだって牽制すればするほど、
メーカーさんは養理協さんに遠慮してやめとこうかな、みたいなことになってしまうと、
それがゆくゆくは、BtoB、ボトルトゥボトルのリサイクル技術の発展を妨げる競争がなくなってしまうんじゃないかと。
ここら辺は難しいところで、養理協っていう大きい団体が仕切ったからここまで優等生になれたというところもあるのでね。
ここはお互い、敵対するんじゃなくて、ちゃんと協力し合っていきましょうという方向に、今後は多分なっていくと思うんですけれど。
ただ、ペットボトルって資源、本当にきれいな資源なんですが、
一方で海外では、それが不適切に埋め立てられたり捨てられたりして、海洋プラスチック、
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海に流れ出て動物を生態系を脅かすっていうこともあるし、
本来の対策は、数を減らす、ペットボトルにだけに依存しない社会なんですよね。
出回ってなければゴミにもならないし、ゴミにならなければ海にも流れ出さないわけだから。
なのでリサイクルが進んでいる日本のような国はごく一部。
他の国々はそうじゃないっていうこともちょっと頭に入れて、リサイクルだけが解決法じゃないっていうこともここで考えておきたいし、
それから皆さんが住んでいる自治体で、自分がゴミに出した後、そのペットボトルがどうなっているかっていうのを調べてみる機会にもしてほしいんですよ。
それこそ燃やされて電気になってるかもしれない。
あとは埋め立てられているような自治体はあんまりないんですけど、
ただ自治体からすると結構最近リサイクルが経費的に負担になっているっていう現状もあって、
財政難の小さな自治体などはもう燃やしちゃえって議会が言い始めているところもあるそうなんですよ。
なかなかそこは普段意識しませんが、考えてみる必要はあるのかもしれません。
おっしゃる通りですね。
お二人はペットボトル買ってます?ペットボトル飲料。
時折利用させていただいております。
その代わり、捨てるときにまずラベルを剥がして、そして洗って、くしゃってしてゴミ袋に入れてます。
ペットボトルまさにその箱に。
それを言いたかった。きれいにして分別に出すことが最低の礼儀ですね。
そうですね。そういうところが大事なんだなっていうことを痛感しました。
本村さんありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
ガールズパンチ×少女隊の×ラジオ隊。
×少女隊の春のキーナと青井リドマです。
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