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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。元村さん、おはようございます。おはようございます。
さて、今日は、昨日報じられましたけれども、核のごみの調査、最終処分場の受入れ調査に関して、長崎の津島市議会が採択したと、同意したということでしたね。
これから市長が意見を表明する、さらに知事も同意するという手続きが必要ではあるんですけれども、どちらかというと、受入れに向けてちょっと一歩進み出した感じを受けましたね。
この最終処分場っていうのは、地下300メートルより深い場所に埋めるということで、地層処分と呼ばれているんですね。
なぜ地層処分なのかっていう、そもそも論から言いたいんですけれども、
一つは、地下深いので酸素が少なくて、いろいろ埋めたものが変化しづらい、溶け出すということがないとか、そういうリスクが低いということ。
それから、人間の生活環境から確実されるので、掘り返されたりしづらいっていうかな、そういう利点があるんですけれども、
過去には他の方法も検討されました。
海に捨てる。
これ一番乱暴なやつですね。
これはやっぱり良くないだろうということで、世界的なロンドン条約っていうので禁止されました。
それから南極に捨てるっていうのもありました。
それもダメでしょ。
ダメですよね。
南極の氷の上に熱いまま置いておくと、下の氷がだんだん溶けて埋まっていくっていう、そういうアイディアだったらしいんですけど。
これもダメでしょということで、南極条約で禁止されました。
宇宙に捨てる。
そういう奇想天外な案もあるんですけど、これ運ぶロケットの技術が未確立っていうか失敗したりするので、
失敗したらプレソンスにかかりますよね。
最悪ですね。
そういう消去法的な感じで埋めるのが一番妥当かなというのが世界的な常識でもあります。
なるほど。
その津島市議会ですけれども、議員が18人いるんですけれども、あの請願、受け入れ進めてくださいっていう請願が10対8の賛成多数で可決、採択されたということですね。
10対8っていう数字が示しているようにさほどその大差ではない。
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僅差ですよね。
これをつまり、津島市民は相半ばしていると考えてもいいんだと思います。
津島って以前から最終処分所を受け入れる、受け入れないで揺れてきたという過去があって、
過去にはその誘致しないっていう請願を採択したりもしてるんですよね。
でしたよね。2007年ぐらいに確かありましたよね。
現職の市長さんもですね、3年前に市長選で当選した時に、誘致には反対ですという意見表明をしておられたんですが、
今回これ一種の民意が示されているということで、今はまだ沈黙をというか、どっちにということはおっしゃっていません。
ただ、市長もやっぱり分断が一番怖いと言いつつですね、将来的に本当に安全に住めるのか、産業が進行するのかといったようなことを重視して判断しますと記者会見では言っていました。
福島市って、私はまだ行ったことがないんですけども、博多港から130キロぐらいのところですよね。長崎県の離島ですが、福島区から50キロっていう韓国の方が近いんですよね。
そうですね。
そういう国境の街に核のゴミという危険なものを埋めるっていうことが適切かっていう見方もあるし、それから被爆地長崎の長崎県の一自治体であるっていうところに、やっぱりそういう被爆地が核のゴミを受け入れるんですかっていう。
そういう心理的な抵抗も小さくはないと思うんですね。
たしかに。
ただ、議員の中にはですね、やっぱり情報減少とか、それから過疎化とか、それからコロナでかなり海外からのお客さんが激減して、産業も疲れ切っているというような状況があって、
だんだんその党内の世論が変わってきたということが言えるのかなと見ています。
それだけ経済的に深刻な状況を映し出してるわけですよね。
なんで経済とつながるかということをちょっと整理しておくと、調査を受け入れると交付金、国からのお金が入ってくるんですよね。
まず最初の文献調査っていうのを受け入れると20億円。
その文献調査にいいんじゃないですかということになって、今度は概要調査という実地調査が始まるんですけども、
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それを受け入れると70億円の交付金をもらえるというところが、一つのインセンティブになっています。
大きいですよね。
正眼は文献調査だけ受け入れて後は断りましょうとかいうものではなくて、
真剣に最終処分所を作ってくださいっていうトーンの正眼なので、
その民意を尊重するなら文献調査、概要調査と進んで20億円、70億円ってもらうっていうコースになってしまいそうなんです。
もちろんこれでボーリングして掘ってみたらちょっと断層がありそうなんでとか言って、
国の方から断られるっていう。
適してないという落言をされる可能性もあるわけですよね。
それもあります。
もともと日本って地震が多い国ですよね。
発断層も無数にあります。
火山も多い。
それからこういう最終処分所に埋めていくところまで、
海上輸送が想定されている、船に乗せて運ぶっていうことが想定されているので、
内陸部よりは海沿いがいいと言われているんですね。
それでカモエナイとかスッツ町も海側ですもんね。
津島は離島なんで海沿いってのは海沿いですね。
あとは鉱物資源が近くにあると、
高生の人が掘ってしまうので、
ぶれ出してしまうので、
近くないほうがいいとかね。
いろんな状況があります。
世界的に見てもですね、
まだ最終処分所できたっていうところはないんですよ。
唯一近いっていうのがフィンランドにあります。
これは工事が始まって、
2025年頃からゴミを受け入れ始めますというところまで来ていて、
これが世界で一番進んでいるところ。
これもやっぱり離島の原発に併設される形で考えられていて、
ただ他の国もやっぱり揉めています。
日本とかイギリスは候補地も決まっていないとか、
アメリカドイツは1回決まったんだけど、
住民反対でオジャンになっているというような例がありますね。
やはり核のゴミって1回埋めたら10万年保管するんですよ。
長いですよね。
10万年先って想像できないですよね。
孫ひまごどころじゃないからですね。
人生100年だとすると1000代。
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どうなったらいいか分かりませんよ。
フィンランドではここを掘るなっていう看板を、
何語で書くかっていう議論もあったり、
英語なのかフィンランドの現地語なのか、
いっそ何も書かない方がいいんじゃないっていうアイディアもあったり、
危ないぞっていうイメージを後世の人間に伝えるために、
文句の叫びっていう絵がありますね。
あれを表示したらいいんじゃないかとか、
それだけ不確実な将来に向けて埋めるっていう作業であるわけですよね。
これから核のゴミもどんどん出ていき、
そして埋められる量も増えていくってことですもんね。
今政府は原発を最大限活用する。
そのためには処分所を政府が前面に立って選んでいきますと言っていますよね。
このままでいいのかなっていう気もしますよね。
すでにあるゴミさえまだ片付ける余地がないというところで、
やっぱりそれだけ将来世代にツケを回すものであるという自覚だけはまず持ってもらいたい。
さらにこれをどこに埋めるかっていうのは、
経済とか産業が疲弊しているとかそういう問題を離れて、
やっぱりこれは恩恵を享受してきた日本国民全員の問題だっていうことを、
もう一回きちんと私たち一人一人が受け止める必要があると思います。
その通りですね。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
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