00:00
時刻は7時11分を回っています。この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
毎日新聞客員編集委員で、同志社大学生命科学部特別客員教授の元村有希子さんです。
笑い声が先に聞こえてますけど、元村さん、おはようございます。
おはようございます。肩書きが。
とんでもないです。というか、この4月から肩書きに変わったということですよね。
そうなんです。
今日はここについて、元村さん、この春からどんなことをやろうとしているのか、ということを聞いていきたいなと思っておりますが。
人生には3つの坂があると申しますよね。
結婚式のスピーチみたいに始まりましたね。
上り坂、下り坂、そして真坂ってよく言いますけど、
1年前の私は、ちょっとこのまさかこんな境遇になるとは想像もしておりませんでしたが、
3月末で35年の記者生活を卒業しまして、毎日新聞を退社して、4月から転職をしたということです。
それが同志社大学生命科学部特別客員教授。
そうです。同志社大学というのは京都にある私立の大学でして、創設者は新島城さんという人です。
幕末に鎖国間の日本から国金を貸して出国して、
アメリカでキリスト教精神とかリベラルな気風に感化されて、
帰ってその同志社A学校を作ったらしいんですね。
来年が創立150周年という節目にあたるそうです。
生命科学部というのは比較的新しくできた学部なんですけれども、
そこで私は科学コミュニケーションを教える教員として働くことになりました。
科学コミュニケーションってあまり聞いたことがない方が大半だと思うんですけれども、
例えば今私がこうやってラジオで科学のネタをお話しする、これも科学コミュニケーションなんですね。
科学というのは一部の論文とか、
どこか知らない国のどこか違う世界にあるわけじゃなくて、
私たち科学の恩恵も日々受けながら暮らしていますし、
逆に副作用とか歓迎しない結果というのも同時に受けているわけですよね。
そういう世界をちゃんとその研究者自らちゃんとしゃべれるようにならないとねっていうのが一つ。
03:06
もう一つはそういう伝えるプロを育てようっていう考え方がこの2000年代ぐらいから始まっておりまして、
まだ比較的新しい分野であります。
そこにバッテキというか、お声がかかったということですか。
そうですね。科学記者を20年ぐらいやってきて痛感したことがいくつかありました。
何でしょう。
日本は科学技術立国とかね、それからテクノロジー最先端技術の国っていうふうに言われていて、
それこそ日常的にこうやって今リモートでお話ししていることもそうですけれど、
科学技術の恩恵の中で生きてますよね。
それが2011年の東日本大震災とか原発事故、
それによって科学への信頼がガラッともう一回地に落ちたっていうことがあったんですね。
科学記者としては、その科学の成果をなるべく多くの人に知ってもらいたいっていう一心でずっと記事を書いていたんですけれども、
成果どころか、科学の限界を私たちは突きつけられて、
それをどれだけ伝えてきたかなっていう、
本当にがっかりというかもう絶望したっていう時期が13年前にありました。
それの反省も含めて、やはり国民一人一人が科学の恩恵と副作用っていうのをちゃんと分かりながら暮らしていくっていうのはとても重要だし、
科学で解決できることと絶対に解決できないことっていうのがあるっていうことをやはり知るべきだと思うので、
その学生さんたちに教えることで、微力ながらお手伝いできたらなということもあったので、
大学にお話があった時に、じゃあやってみようかなと。
もちろん新聞記者っていう仕事はすごく好きなんですけれど、
体力とか気力とか好奇心がある間に転職もいいかなと思いまして、
人生初の転職をいたしました。
やっぱりそこでは勇気が必要でした?決断っていうのは迷いましたか?
これやってみて分かったけど、物事にはタイミングっていうのがあるんだなって思いました。
私の中ではそれほど勇気を振るってとか、目をつぶって飛ぶとか、
そういう感じはあまりなくて、自然と流れに乗っかった感じもありましたし、
06:02
もう一つはね、やはり京都で働ける、京都で暮らせるっていうちょっとミーハーな憧れもあったので、
強く背中を押されました。
その京都への憧れっていうのは具体的にはどんなところなんですか?
千年間都だったところ?やっぱりね。
福岡で生まれて福岡で育って、福岡に30歳ぐらいまでいましたが、
その後25年以上東京に住んでいたわけです。
だから九州と東京は分かってる。一応日本の首都にも住んでみた。
あと残る人生をどう使おうかっていうときに、
前の都で住むのもいいかなっていう憧れもあったんですよ。
なるほど。千年のことにもね。
住んでみて、いろいろ気づきがありましたね。
どんな?
お客さんとして行くだけじゃなくて、住んでみて、住まないとわからないことってあるでしょ?
そうですね。
一番気がついたのは学生さんが多いです。
そうか。
京都市って古くから学生の街として知られていて、
市内だけでも40近い大学とか短大があるんですって。
そんなに?
そうで、例えば10万人あたり、人口10万人あたりの大学の数っていうデータがあるんですけれど、
これは京都市っていうより京都府なんですけれど、
全国平均の2倍以上の数の大学があるそうです。
それは多い。
環境のせいか、大学進学率っていうのを都道府県別に算出してるデータもあるんですが、
大学進学率は京都府は全国1位なんですよ。
やっぱり環境っていうのが大切なんだなという気がしますけれど、
なので、街を歩いていても東京より若い人の数が多い感じがしますし、
それから学生さんの値段、学生向けの値段の優しい値段のお店が多かったり、
京都って観光地で高いっていうイメージがありますけど。
観光客向けの値段が多いイメージなんですけど。
ホテルとか高級レストランとかはそうです。
でも喫茶店とか食堂とかは古くて、
おばあちゃん一人でやってるけど安いみたいな食堂も結構あって、
学生さんにここで頑張って勉強して出世したり、
09:01
学生に優しい街ですよね。
地下鉄なんか乗っても学生さんは座らないです、席に。
立っている。
いい光景だなと思って眺めてますね。
もう最初から座らずに譲ってる状態っていうことなんですかね。
そういうことですね。
福岡でも私は同じような感じを受けたんですけど、
東京の人たちってみんな疲れてるから、
我先に席に座る人は割と多いんですけど。
その点は地方のゆとりっていうのも感じますね。
もう一つ気がついたのは、この季節だからかもしれませんけど、
桜です。
桜は10月29日に開花宣言しまして、
これからこの週末が見ごろっていうことなんですけども、
3月中旬に引っ越してきた時から桜咲いてたんですよ。
なんでかなと思ったら、種類が多いんです。
ソメイヨシのだけじゃないんですよ。
あちこちに神社とお寺があるでしょ。
そこに必ず桜の木って植えられていて。
なので、一斉に咲いて一斉に散るっていうんじゃなくて、
ずっと桜がどこかで楽しめるっていう街なんだなっていうことも、
ちょっと胸をワクワクさせています。
いいですね。
始まるまた次の人生というか、新たなステップ。
そうですね。
毎日新聞客員編集員という肩書きもあって、
そちらでも3年毎日の連載なんかは続けますので、
自分のペースを少しずつ取り戻しながら、
徐々に科学の仕事をしていきたいと思っています。
このコーナーではまた科学コミュニケーションの分野を聞かせて、
ぜひいろんな話を聞かせていただければと思いますので、
新年度もどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
時々京都の情報も教えてください。
わかりました。
本村さんありがとうございました。
毎日新聞客員編集委員で、
同志社大学生命科学部特別客員教授の本村幸子さんでした。
様々なニーズにお答えできるレンタルスタジオです。
お問い合わせご予約は、
スタービル博多祇園のホームページからどうぞ。