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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。
昨日、優れた科学技術の成果を対象とする2025年の日本国際賞の受賞式が東京で行われました。
海洋の生物が吸収する炭素をブルーカーボンと名付け、海洋生態系の重要性を明らかにした、
サウジアラビアのアブドラ王立科学技術大学のカルロス・ドゥアルテ特別教授らに贈られました。
その受賞式の場にもいたこの方に、この話題をZoom Upしていきます。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今回受賞されたということですけれども、このブルーカーボンについて、
どういうところが評価され、どういうものなのかというところも含めて教えてください。
あんまり聞いたことないと思うんですよね。
ブルーカーボンのカーボンっていうのは炭素ですね。ブルーは青。
つまり海の炭素貯流能力を指す言葉、新しい言葉なんですけれども、
なんかほら、普通二酸化炭素減らそう、地球温暖化を防ごうっていう時に、引き合いに出されるのは森林ですよね。
グリーンですよね。
それをグリーンカーボンと言ったりするんですけれども、植物は光合成をしますので、
待機中の二酸化炭素を吸収して、それで酸素を吐き出すっていうね。
それで二酸化炭素を自分の中に取り込むので、地球を綺麗に二酸化炭素を減らしてくれるというものがあるんですけれども、
それが海にもあるということをドアルテさんは研究で実証したんです。
例えば海はですね、一つにはプランクトンがたくさんいますよね。
よくクジラとかプランクトンを餌にしてますって話がありますけども、
海を漂っている植物プランクトンがですね、待機中の二酸化炭素を取り込んで光合成をしています。
その植物プランクトンを動物プランクトンが食べて、動物プランクトンをイワシが食べて、イワシをマグロが食べてっていう食物連鎖の中で、
大型の魚類に取り込まれて、その魚類が死んだ時に死骸となって海底に落ちていくんですね。
海底に二酸化炭素がそのまま閉じ込められるんですよ。
もう一つはですね、海に浅瀬によく生えているマングローブとか、
それから海草って言ってジゴンが食べたりする、海の浅いところに光が届くところに生えている草があるんですけども、
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それとか、あとは例えば河口に近いところにアシとかヨシとか、ああいう草が生えてますよね。
ああいうものがやはり光合成をして、それで炭素を取り込み、それが枯れるとともにまた海の海底に。
落ちていくと。そのデュアルテさんは、その貯粒の能力を調べたんですけれども、
びっくりすることにですね、その沿岸の浅瀬の部分ですね、光が届くような、そこって地球全体の海の表面積の0.5%しかないんですけれども、
その0.5%しかないところが、溜め込む炭素の量っていうのが、
海全体が取り込む炭素の半分ぐらい、そんなに、相当に溜め込んでいたということがわかったんですよ。
しかも、その溜め込む能力が1000年続くっていうね。
1000年!?
そんなに!?
すごいですね。
なので、私たちね、結構浅瀬って海水浴とかで楽しんだりしますけれども、
そこに、つまり炭素の貯金箱が眠っているということを、人類で初めて実証したっていうのが、このデュアルテさんの業績で、
その画期的な研究成果がですね、早速国連などが報告書に取り入れて、
このブルーカーボンを守らないことには、我々は地球温暖化を防ぐ手立ての半分を失っているというふうに検証をならしたんです。
ただ一方ね、浅瀬ってどうしても埋め立てとかね、結構開発しやすいという側面もありますよね。
開発して人工島を作るとかね、そういうので開発をあまりにものほずにすると、我々はその炭素の貯金箱を自ら壊しているということにもなるわけです。
なるほど。
それがブルーカーボンという考え方でして、もちろんグリーンカーボンもきちんと着目して森林を守っていくと同時にですね、やっぱり海もそういう視点でもう一回守っていこうということが、今機運を高めていて、それに対して国際省が送られたという次第なんです。
素晴らしいですね。
国際省はあんまり知られていない省なんですけれども、これは政府が設置した国際省で日本版ノーベル賞とも呼ばれているんです。ご存知でしたか?
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知りませんでした。
失礼ながら、存じ上げませんでした。
一応ね、賞金1億円でございます。
すごい。
そこで驚く。
天皇陛下もご隣席のもと行われるんですかね。
そうなんです。私は審査の末端の一人なんですけれども、光栄なことに昨日は主催者側の一人として、国立劇場のステージ上でその一部始終を見学いたしました。
昔から10メーターぐらいのところに天皇皇后両陛下がお座りになられ、熱心にお話を聞いておられて、私もずっと見ていたかったんですけども、あんまりキョロキョロすると、客席の人たちからあの人って言われるので我慢しております。
そういうことを気にしつつね。
でもね、まさこ様はね、そのブルーカーボンに寄せたのか知らないですけど、ロイヤルブルーの鮮やかなドレスを着ておられて、とても素敵なネックレスをね、目が釘付けになりそうでしたけれども。
もともとさん、ちゃんと見てますね。
ちゃんと見てます。
そういうところもね。
でね、その受賞式の後はコンサートなどもあって、お二人受賞者がいるんですけども、そのお二人のリクエスト曲を東京大学のフィルハーモニーオーケストラが演奏したりとかですね。
でも私のすぐ横、天皇子御陵陛下がしずしずと歩かれて、私の5メーターぐらいのところにお座りになってコンサートを楽しんでおられました。
なんかね、素人ってこういうところにやたらと感激しますね。
非日常というか。
そうですよ。ついついミハ心が。
いやいや、そういう機会もないですから。貴重な機会にもなりましたね。
公平な機会ですよね。
ちょっと本題に戻るとね、やっぱり地球温暖化防ごう防ごうって掛け声だけは勇ましいんですけれども、実際ごともなってないっていうことがありまして、やっぱり人類共通の未来のために今何ができるかっていうことをやっぱり考える時期に来ているので、トランプ大統領なんかね、もう温暖化は嘘だとか言ってる人で。
国際的な約束であるパリ協定の離脱もいち早く宣言したりして、ただでさえ逆風が吹いておりますので、こういう人をきっかけにね、またブルーカーボンっていう言葉が広く知られたり、自分たちができることは何かなって、個人レベルとか自治体レベルで考えてみたいなと思うような夜でございました。
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田窪 国際的な機運を高めるようなきっかけにもね、なるといいですよね。
はい、本村さんありがとうございました。
本村 ありがとうございました。
田窪 この時間はズームアップ。今日木曜日は毎日新聞客員編集員の本村幸子さんでした。
田窪 数学教師芸人の高田先生だよー。高田先生の算数ワクワクラジオ。算数が不安なあなたを算数ファンに変えるポッドキャスト番組です。
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