1. 毎日新聞客員編集委員・元村有希子のZoom Up
  2. 大分・佐賀関の火災から1週間
2025-11-27 12:53

大分・佐賀関の火災から1週間

毎日新聞客員編集委員 元村有希子
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00:28
この時間は、Zoom Up毎週木曜日は科学です。
大分・佐賀関で起きた大規模な火災から1週間以上が警戒しているのですが、まだ鎮火には至っていない。
まだ熱源などが確認されているということなんですね。
今日は、大分・佐賀関で起きた大規模火災にZoom Upします。
毎日新聞客員編集委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。
おはようございます。
今回の焼失面積はかなり大きい。
170の建物が焼けたと聞いています。
9年前に糸井川市という新潟県の海沿いの町で、
こちらは147棟が焼けたと言われているので、それを上回っています。
今も避難されている方、公民館で過ごされている方も多いですよね。
この年の背に避難生活の先が見えないというのも本当に気の毒だなと。
あとは関谷寺とか関沢、こういったブランド漁業の拠点も焼けてしまったと聞いています。
なりわえの再建ということもこれから課題になっていますが、
今回はどうしてこんなに広がっちゃったのかというあたりを説明できればなと思っています。
1つは木造住宅が密集していたという現状ですね。
狭い、両側を山に挟まれて、
狭い平野とか平たい土地に木造の住宅が軒を接するように並んでいるという地形でありました。
道が幅1メートルぐらいしかなくて、逃亡車両が入りづらい、入れないということですね。
25メートルの長さのホースを繋いで、焼けているところに行って焼火するという陣海戦術を行ったのですが、
その焼け落ちたがれっきがホースに燃え移って、ホースに穴が開くというような悪条件を強いられたそうです。
しかも防火水槽が3時間で空になって、今度は海から水を取って散水するということですよね。
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まずは木造の住宅の密集地域だったということ、さらにその狭い平地が風の通り道になって、
折からの季節風というか北西の風に乗って火の粉が舞い上がって、他の家に燃え移る、その先にある海の湖と無人島にも火の粉が飛んでいく。
そういうことで、強風というのも一つ悪条件でしたね。
もう一つ見逃せないのは、この地域が高齢化していて、人口が急減していたということです。
火事って初期消火がすごく大切ですけれども、初期消火の担い手って多分消防車が到着するまで、まず住民たち、あるいは消防団で。
そうですね。地元で結成された消防団で対処する。
高齢化とか人が減っていると、消防団の活動がどうしても弱体化しがちですよね。
この現場の佐賀の関の田中地区っていうところは、高齢化率が7割。住民の7割が高齢者だったということが分かっています。
しかもこの地区、どんどん外に出ていく、あるいはなくなるということで空き家が。
多かったようですね。
よかったんですよね。報道では561件の空き家があったと言われています。
これはその地区の全世帯の16%にあたるそうです。
だから6件に1件ぐらいは空き家だったということです。
空き家であれば維持管理もなかなか滞ったり、草がぼうぼう生えていたり、燃えやすいものがあったりするということですね。
こういう悪条件が重なってしまったというのが、今回の結果になったんだと想像はしますけれども、
一方で、復興中の幸いというのでしょうかね。地域の絆が健在だったという話を新聞で読みました。
一人暮らしのお年寄りもたくさんいるんですけれども、玄関のドアを叩いてカジダ逃げろって言って、みんなで励まし合いながら避難したとかですね。
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車で避難させてくれたりとか、何回もピストン移動させた人もいたみたいですもんね。
もう歩けないお年寄りなんかは、介護車両を近くのケアマネージャーが控えているようなところが事業所が出してピストン輸送したとかですね。
ここは本当に、やっぱりこういう地域だからこその地域の絆っていうのが生きたかは、結局結果的に犠牲者はひもとの男性お一人だったということですよね。
それは本当に、辛い中での唯一の救いかなという気もします。
こうした現状って、特に大分市だけではないですよね。
そうですね。
木造住宅が密集している、そこにお年寄りが住んでいる、そして空き家が結果的に増えていくっていう。
これをどうすればいいかっていうことなんですけれども。
2016年に大火を経験した糸井川市、こちらはもう二度とこういうことは起きないようにということで、家を再建していく中で住民の理解を得て道路の幅を広げる都市計画を行っています。
それも大事ですよね。
道路が、つまりクッションというか防火体として機能するっていうことですよね。
それから防火水槽、大型のものを設けたそうです。
だから東京の下町もやっぱり地震のリスクもあるのに、木造密集地域が結構あってですね。
こちらも例えば、家を建て替えなくても不燃化を進めるっていう人にお金を補助したり、固定資産税を減らしたりっていうようなことで、燃えにくい家の割合をかなり高めているんですね。
そういういろんなやり方で燃えにくい町を育てていくっていうのかな、作っていくっていうのは、住民の方の理解もすごく必要ですけど、やっぱり着実にやっていかなきゃいけないんじゃないかと思うんですね。
私、今京都に住んでるんですけれども、周り結構マンションもありますが、いわゆる町屋がずっと並んでる地域なんです。
あそこもやっぱり木造の密集地域です。
気づいたことがあるんですけども、いわゆる玄関の外に赤いバケツがてんてんと置いてあるんですよ。
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その赤いブリキのバケツです。そこに防火バケツって書いてあるんですね。
そのバケツの持ち主はそれぞれの家の人なんですけども、毎朝玄関を掃除するついでに、その防火バケツにきれいな水をなみなみと浸して外に置いてるんですよ。
つまり、漆化でも火付けでもなんでもいいんだけど、火が見たら通りがかりの人が初期消化できるような仕組みなんです。
これはすごく伝統的に受け継がれている地域のリスク対策っていうんでしょうか。
京都の町って昔から火事の時だけは袖で消す。
その時に姿を現さなかった人は町から出て行かせるとか、泣き声を現せるっていう。
それくらい江戸時代からそういう習慣があったそうで。
厳しく地域社会を維持してきたっていう歴史があるんだそうです。
その結果かもしれないけど、西レシテ都市で見てみると、人口1万人あたりの火災件数が最低レベルだったり、
それから消防団に、京都って大学が多いでしょ。大学生を団員に迎えてるんですよ。
消防団の活動を一緒にするとか、防火訓練に参加してもらうとかいうことで、
それは自分たちの地域を一生懸命守るっていう気概を示してるってことだと思うんですけど、
そういう一例もありますし、諦めない。諦めないでやっぱり行政はハード。
それから住民はソフトから防火対策をやっぱりしないと、本当に大変な時代になりました。
地上、橋上というところと行政の工場っていうそれぞれで取り組み進めていかないといけませんね。
そうですよね。火は怖いです。香港も今火事が大変ということになってますけど。
特にこれからの秋冬っていうのは日本は乾燥する季節なので、
火の取り扱い、火の下、まずは自分が失火しないように気をつけるってところからですかね。
そうでしょうね。
わかりました。本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間はズームアップ。
木曜日は毎日新聞客員編集員の本村一子さんでした。
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