元村有希子のZoom Up
2023-10-05 12:45

元村有希子のZoom Up

毎日新聞論説委員 元村有希子
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この時間はZoom Up、毎週木曜日は科学です。毎日新聞論説委員の元村有希子さんです。
元村さん、おはようございます。おはようございます。おはようございます。ノーベルウィークがスタートしましたね。
はい、楽しみですね。毎日毎日。なんか、あの、よくわからないというか、耳なじみのないワードが出てきたりとか、
こんな分野の研究が進められているおかげで、我々はその恩恵に預かっているんだとか、いろいろ知ることができますね。
そうそう、やっぱり普段は意識しない、科学の貢献に光が当たる一週間というかね、あのですよね。
一番その身近であるというのは、生理学医学省じゃないでしょうか。
そうですね。
mRNAの働きを使ってコロナのワクチンを開発したお二人、博士に送られることになりまして、まあ目立つのはお二人のうち、かりこさんの方じゃないかな。
女性科学者。あの、二人揃って記者会見をしているのを眺めていてもですね、まあ9割ぐらいかりこさんが喋って、
で、隣にいるワイスマンさんは、かりこさんからなんか喋ってって言われて喋ってるっていう、なかなかいいペアなんですよね。
そうですよね、なんか尻に敷かれたご主人かなと思ってしまうぐらいの関係性に見えましたね。
そうですよね、まあお付き合いがもう長い、25年ぐらい付き合ってる、共同研究している二人なので息もぴったりなんですけれど、
このワクチンというか、この研究の画期的なところはですね、ワクチンを普通数年かけて作るようなワクチンの開発期間が1年ぐらいに短くなるっていう、これが最大のメリットですよね。
なので、すぐに対処できて、ノーベル財団も数百万人の命を救ったのではないかと称賛していました。
もう一つはですね、この方法の応用力ですね。
この方法を使うと、他の感染症がある日突然起きた時でも、その新しい未知のウイルスの延期配列、DNAの構造さえ分かれば、すぐにワクチンが作れたり、
あとは感染症だけでなくて、他の病気の治療薬にも使えるっていう可能性だと思いますね。
それだけのすごい成果を、このカリコさんの不屈の魂、不屈の精神が支えたというお話を今日はちょっとしたいんですけれども。
それは苦難の道のりがあったってことですよね。
そうですね。生まれて大学院卒業まではハンガリーという国にいたんですね。
当時は東西冷戦下で、ハンガリーというのはどちらかというと貧しい東側の国だったので、研究費に飢えておりまして、
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もう研究費が出なくなった。それでも家族でアメリカへ渡ったという、そういうドラマを持っている人ですね。
当時、東側の国から西側の国に行くときは、現金の持ち出し制限というのがあったそうで。
みたいですね。そこでお子さんのぬいぐるみが役立ったんでしょう?
そうそう。中古車を売って、得た現金をテディーベア、娘さんのぬいぐるみに縫い込んで、持って渡ったと。
ドラマチックですね。
そうですね。
アメリカでもMRNAという分野が、なかなか日の目を見ない、難しい、困難な分野でもあったんですね。
でも、研究やめろとか、研究費与えないぞとか、広角まで経験しながらも、カリコさんは諦めなかった。
アメリカに行ったからって、すぐ引き分けたわけじゃないんですね。
そうなんですよ。
それだけMRNAというのは、可能性が予測されながらも、かなり困難だった、難しい、応用は無理だって、みんなが諦めて撤退していた分野だったんですね。
そこにある日、コピー機の前に並んでいたら、人の良いワイスマンさんが話しかけてきて、
君の研究は面白いね。僕は免疫の研究者なんだっていうことで、共同研究が始まったと。
運命の出会い。
運命の出会いですね。
この20数年間、カリコさんは30年ぐらいこの基礎研究やってるんですけども、そのことを質問されて、こんな風に言ってましたね。
脚光を浴びるのが好きなら、あなたは俳優になるべきです。
人の指示に従うのが好きなら、たぶん軍隊は最高です。
あなたがお金持ちになりたいのなら、私はその答えを知りません。
しかし、問題を解決したいのなら、科学はあなたのものです。
かっこいい。
かっこいいですよね。
もちろんね、カリコさんは女性ということで、女性科学者へのメッセージを、なんていう質問もね、よく投げられています。
これに対してはね、彼女はこんな風に答えていますね。
あなたの夢をかなえる助けとなってくれる夫を見つけてください。
あなたに尽くす夫じゃなくていい。
あなたと一緒に子育てをやってくれる適切な相手を見つけることです。
具体的にアドバイスをしておられましたね。
ただね、やっぱり本当にこれは、日本はもちろんなんですけども、世界的にもやっぱり女性科学者って、なかなか不遇というか、表舞台に立つことがないんですね。
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科学者の最高の栄誉であるノーベル賞を例にとって言うと、1901年に第一回ノーベル賞が与えられて、120年くらいの歴史があるんですけれど、
その中でだいたい900人、1000人近くに賞が与えられているんですけども、1000人のうちの女性は62人。
少ないですね。
少ないでしょう。6%くらいですね。
この62人というのも賞で内訳を見ていくとですね、いわゆる私たちが科学者と呼んでいる3つの自然科学の3賞、生理学、医学と物理と科学科、この3つで25人しかいないんですよ。
文学とか平和の方が多いってことですか?
多いんですよね。そうです。
25人って120年間で25人ってやっぱ少ないでしょ。
いや、少なすぎますね。これは。
なぜかということも少しご説明しますが、一つは絶対数が少ないということですね。
大学に進学する率も男性より女性のが低いとか、やっぱり大学を卒業して大学院に行かないと科学者になれないんですけども、だいたいね。
大学院の進学率も低い。博士号まで取るなんていう女性が歴史的にはとっても少なかった時代があったり、今でもやっぱり男性に比べれば少ない。
だから確率がそこで下がりますよね。
それからカリコさんも言っていましたが、女性は結婚や出産というライフイベントで研究が中断しがちなんですね。
科学って穏やかに見えるけど、中はすごい競争環境で、そこの第一線から離脱すると途端に遅れを取るんですよ。
その遅れている間に研究がどんどん進んでいく。あるいは論文を書かないから論文の数が減る。
それから研究費せっかくもらっても次のチャンスを失ったりしがちなんですね。
研究を続けたかったら他の男性の研究者の下で働くというようなことが多いんですけれども、
そうするとそこのいかにいい研究室でも、ノーベル賞とか賞の表舞台に立つのは上司である男性研究者で、
女性はその支援者だったり補助者、ナンバー2になりがちなんですよ。
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だから脚光を浴びるということになると、なかなかその女性が表舞台に立つということが難しくなってきます。
なんかもったいないですよね。
最近はそういうことを踏まえて、女性の研究者には中断期間は除いて、
本当の実質的な業績だけを評価して、例えば大学の教授に迎えるとか、いろんな工夫をし始めてもいます。
なので、本当に才能がある人で、環境が原因で沈んでいる人をこれからどんどん引き上げていくことによって、
ハリコさんのような人たちも出てきますし、その姿を見て、
女性科学者ってかっこいいって思う女の子が増えれば、いい循環が始まるんじゃないかなと思うんですけどね。
それこそ、日本からも女性科学者の方がこういうノーベル賞などを受賞するという日を早く来ないかなと思っている方が多いと思うんですがね。
心待ちにしております。日本はノーベル賞を20数人取ってますけど、一人もいませんからね。
女性はいないですもんね。
私が科学記者をやっている間に、第1号出てほしいですね。
伝えたいですよね。
心を込めて伝えます。
いろんな背景にもいろいろあるということでしたけれども、
ぜひそれは実現できるような環境整備を整えたりとか、
あと才能引き上げるという部分でいうと、大学を入学、試験を受ける時点での男女の調整とかも、
ああいうのも妨げになってますよね。
そうですよね。おかしな観光はどんどんなくしていくべきですね。
本村さんありがとうございました。
ありがとうございました。
毎日新聞論説委員の本村幸子さんでした。
12:45

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