00:06
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、音程には正解があるのかという話、というタイトルでお話をさせていただきます。
音楽っていうのは、音程が合ってるかどうかっていうのはすごい大事というふうによく言われます。
でも、実はその正しい音程っていうこの言葉、これも実は意外と奥が深いんですよね。
今日は、そんな若干マニアックなお話をしたいなというふうに思います。 この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎朝10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、音楽教室のこと、イベント作りや動画、ライブ配信の裏話まで、街と音楽と仕事に関する日々のあれこれをゆるっとお話ししています。
ただいま、中古ピアノ、エレクトーン、電子ピアノ、ライブ配信なんかをテーマにしました。
知っておきたい10のことという pdf を無料でプレゼントしております。 気になる方は平瀬楽器の公式LINEから受け取ってください。
はいというわけで改めましておはようございます3月11日水曜日の朝でございます。 水曜日なので音楽ミニマメ知識というテーマでお話をさせていただくんですが
正しい音程ってどういうこと?本当にあるの?みたいなちょっとマニアックなお話を今日はさせていただこうかなというふうに思います。
音楽をやられている方で音程っていう言葉は必ず聞かれると思うんですよね。音楽って音が合ってるとか外れてるとか音痴とかいう話あるじゃないですか。
あれって結局その正しい音程があるから合ってるとか外れてるとかそういう話になるんですけれども、
じゃあその正しい音程って何でしょうかという話なんですよ。 正しい音程ってのはどこにあるんだという話なんですが、
実はねその正しい音程って結構曖昧なんですよね。まずですねその音楽の世界っていうには純正調という考え方があります。
これめちゃめちゃシンプルでですね音と音との間の距離が決まった数字やったらすごい綺麗に響くよっていうのが純正調という言葉なんですよね。
例えばですねドとソ、ドソっていうこの音程ねこの関係っていうのは702セントって決まってるんです。
でドとミ、ドミは386セントって決まってるんですね。
これねこの音程何がいいかというとこの例えばドとソの702セントっていうのはめっちゃ綺麗に響くんです。
ドとミの386セントもすごい綺麗に響くんですよ。合唱とかね、吹奏楽とか弦楽器のアンサンブルとか、
その時にすごいうなりもなくファーって音が綺麗に溶けて響くようなその瞬間っていうのがあるんですけれども、
03:05
これはですねこの純正調に近い音程でやっているということが多いです。
っていうかまあ合唱とか吹奏楽とかオーケストラの演奏の人の場合はこの純正調のところに合わせていくんですよね。
そういうふうにするようにまあ皆さん訓練されていますしそこを目指してやってらっしゃるんですね。
ところがです。この純正調っていうのは結構大きな大きな問題がありまして、
あの調が変わるとねいきなり破綻するんですよね。
どういうことかと言いますと、例えばドとミでね今言った386セント綺麗な音だったとしても、
じゃあ今度ミを基準にしてミとソになった場合どうなるのっていう話なんです。
ドとミ386セントですね。ドがまあ位置やとしたらミが386セントです。
じゃあミは386セントの位置なのでそこから386セント足した
えっと600、700、386から600、760何セントがソの位置になるわけですよね。
でもこれで合わないんですよ。要はですね、ドの世界だったらすごい綺麗な音程が
ミが基準になった世界ではいきなり崩れちゃうんです。
同じです。レでもミでもファでも全部崩れてしまうんですよね。
ある調では綺麗、でも別の調ではすごい気持ち悪いっていうのが起きてしまうのが、
この純正調というもののすごい欠点なんです。
でピアノみたいにですね、どの音程でも弾けるじゃないですか。
ドやド、レやレ、レからスタートしても別に弾けるし、ミからスタートしても弾けると。
こういうことが純正調にこだわるとこれができなくなっちゃうんですよね。
これが本当に問題なんです。
じゃあその吹奏楽とか合唱とかが何でできてるかっていうとですね、
これ自分たちでコントロールできるんですね。
歌の人は当然声出してるんで自分をちょっと高くとかちょっと低くとかいうコントロールができるんです。
で吹奏楽とか弦楽器の人も自分でコントロールできるんですね。
ラッパーの人、フルートの人、ヴァイオリンの人、皆さん音を聞きながら自分でちょっと高い低いができるから成り立つんであって、
そうじゃない人はできないんですよね。
でそこで生まれたのが平均率という考え方です。
平均率という言葉ねなんか聞いたことあると思うんですけど、
バッハの平均率クラビアとかね楽譜で言ってありますよね。
平均率という考え方が生まれました。
これは何かというとですね、めっちゃ乱暴に言うと、
全部の音程をちょっとずつ我慢させることでどの調でも演奏できるようにしたものなんですよ。
つまりですね、完全に綺麗な音程ではないんですよね。
その代わりどの調でも演奏できるっていうのが特徴です。
ピアノっていうのはこの冴えたるもんでですね、
06:00
例えばさっき言ったドートミ、純正調でしたら386セントなんですけども、
ピアノの場合はこれ400セントになってるんですね。
で、ドートソ702セントが綺麗なんですけども、
ピアノの場合700セントになってます。
この2セントとか14セントとか、ここをみんなちょっと我慢してくださいねと言うとるんですよ。
で、これをすることで世界中のどこの音楽、どこのピアノでも演奏ができるというようになっています。
この間ね、超率に伺わせていただいたおうち、
初めてピアノを買っていただいたおうちで、
間楽器をやってらっしゃったおうちなんですね。
で、超率終わって、次の日なんですけども連絡があって、
ここの音程がなんか気になりますと。
なんかワンワンワンワン言ってる気がしますって言われて、
なんだろうなと思って聞きに行ったんですね、次の日。
そしたらまさにこれやったんです。
その方すごく耳が良かったんだと思うんですけども、
このドとミがいつも聞いている音と違うんですっていう風に言われたんですよ。
そしたら案の定このドとミでワンワンワンワンって唸ってるんですよ。
だってこれ合ってないですからね。純正調ではないですから。
ここでですね、この純正調と平均率のお話をさせていただいて、
正直どこまで理解いただいたかわかんないですけども、
これはこういうもんなんですと。
ここを綺麗にすることはできるんですけども、
そしたら今度ミの音からの距離が変わってくるんで、
全体的に破綻しますよという話をさせていただきました。
これはもうピアノの宿命なんですっていう話を。
その方は前まで電子ピアノを持ってらっしゃったんですけども、
電子ピアノでもそこは唸ってるんですよ。
綺麗な音程ではないんですけども、
電子だとそこまでわかんないんですよね。
生のピアノだからこそよくわかったっていうのと、
その方が耳が良かったからバレてしまったっていうのがあるんですよね。
そういうのが起きます。
しかもですね、このピアノの場合っていうのは、
純正調と平均率というだけじゃなくてですね、
インハーモニシティというものが存在します。
またマニアックな話が出てきますけども、
皆さんついてきてますでしょうか。
インハーモニシティというものがありまして、
これは何故だというと、高い音はより高く、ちょっと高く、
低い音はちょっと低く鳴ると気持ちが良くなるんですよね。
我々はそうやってわざと音程をいじって調律をしています。
何でかというと、その方が人間の耳には自然に聞こえるんですね。
綺麗に聞こえるんですよ。
人間の耳の構造上、高い音はより高く、低い音はより低く鳴る方が
心地よく聞こえてしまうっていう特性があるので、
調律もそういう風にわざとずらして調律をする。
これがインハーモニシティというものなんです。
他の楽器でも色々あるんですけども、
ピアノの場合は顕著で、鍵盤数がバーって多いんでね。
高い音から低い音まであるからこそ、
このインハーモニシティがすごく出るんですよね。
なので、先ほど言いました純正調とか平均率という話、
09:00
プラスインハーモニシティというものがあるので、
数字だけではなかなか判断できないですし、
自分の耳だけでやっちゃうとおかしなところもやっぱり出てくるんです。
なので、正しい音程っていうのは、
この音楽の世界ではなかなか実はないんですよね。
これが100%正しい音程ですっていうのはないんですよ。
純正調で、例えばドとミ、ドとソと合わせたとしても、
そこの瞬間はいいかもしれないですけど、
次の瞬間、また違う世界になった瞬間に変わっちゃうっていうのがあるんです。
なので、正しい音程っていうのはないというのを
今日の話で覚えていただければなというふうに思います。
その中で、人間の耳が気持ちよく聞けるところ、感じるところを
うまく探して作られている。
こういうところを知っていただくと、
調、調整、調合っていうのがすごく面白いなっていうのを
知っていただけるんじゃないかなというふうに思いますし、
僕らがやっている調律っていう仕事、
これが結構なかなか奥が深いもんやなというのを
知っていただければなというふうに思います。
今日の話、ちょっとマニアックすぎて10分ではなかなか収まらないので、
気になった方は繰り返し聞いていただいて、
僕もそんな嘘は言ってないと思うので、
繰り返し聞いていただいて、ほんやと思った方は
感想のコメント、特にここはよくわからへんかったって書いていただいたらね、
またこの水曜日、音楽ミニマム知識で取り上げたいなというふうに思いますので、
ぜひ何回も聞いていただければと思います。
はい、というわけで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
今日の配信がちょっとでも面白かったなとか、興味持ったなとか、
役に立ったなとか思っていただけましたら、
いいねとか、感想のコメント、あと質問のコメントね、
残していただけると嬉しいですし、
フォローボタン、もしまだの方がありましたら、
ポチッと押していただければ励みになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
それではまた明日の朝もモーニングノートでお待ちしております。
音楽でこの街の笑顔を増やします。
平瀬楽器の平瀬智樹でした。