1. MORNING NOTE by 平瀬楽器
  2. 上手いバンドほど何もしない?
上手いバンドほど何もしない?
2026-10-26 11:40

上手いバンドほど何もしない?

「MORNING NOTE」は、
音楽・教室・イベント・発信の“現場”から見えたことを、毎朝10分でお届けする音声番組です。
ピアノの話だけじゃなく、
・なぜうまくいくのか
・なぜズレるのか
・現場では何が起きているのか
そんな「理由」を、音楽の視点からひも解いています。
👉 朝の支度や通勤のおともに、耳だけでどうぞ。
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◆こんな方におすすめ
・音楽が好き/やっている
・教室や指導に関わっている
・イベントや発信に興味がある
👉 フォローしておくと、毎朝サクッとヒントが届きます
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◆配信
月〜木(+不定期)/1回 約10分
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◆関連コンテンツ
・YouTube「平瀬楽器」
 動画・ライブ配信・現場の記録を公開中
・三田のYouTubeラジオ局「さんだいろ」でも放送中
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◆お店
https://hirasemusic.net/
◆Instagram
https://www.instagram.com/hirasemusic/
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音楽で、この街の笑顔を増やします。
#平瀬楽器 #MORNINGNOTE

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サマリー

平瀬トモキが、とっておきの音楽祭で担当した音響の現場を振り返る。リハーサルがほとんどない中でも、演奏者同士が互いの音を聴き、役割を理解しているバンドは、最初から音のバランスやグルーヴが整っていた。音響は演奏をよりよく届ける重要な仕事だが、演奏者が作れていない音楽を音響側で作り出すことはできない。必要以上に手を入れず、良いものを良いまま届けることも音響の大切な役割だと気づいた。

とっておきの音楽祭で出会った上手いバンド
おはようございます。MORNING NOTEにようこそ。平瀬楽器の平瀬トモキです。
今日は、上手いバンドほど何もしないというタイトルでお話をさせていただきます。
昨日、とっておきの音楽祭というイベントで、音響のお仕事をさせていただきました。
そこでですね、めちゃめちゃ上手いバンドに出会ったんですよね。
リハーサルもほとんどないのに、演奏が始まった瞬間から音がいいんですよ。
それであることを考えさせられた。今日はそんなお話をしたいなと思います。
この番組は兵庫県三田市にあります平瀬楽器がお届けする毎回10分ぐらいの音楽トーク番組です。
ピアノのこと、音楽教室のこと、イベント作りや動画、ライブ配信の裏話まで、街と音楽と仕事に関する日々のあれこれをゆるっとお話ししております。
ただいま、中古ピアノや電子ピアノ、ライブ配信なんかをテーマにしました、「知っておきたい10のこと」というPDFを無料でプレゼントしております。
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はい、というわけで改めましておはようございます。10月26日月曜日の朝でございます。
昨日10月25日日曜日なんですけども、本当に台風の影響で雨が降るという風に言われてて、本当に前の日、前の前の日ぐらいからかな、あるのないのあるのないのってずっと言ってた、とっておきの音楽祭というイベ
ントがありました。
結果的にね、あの実行委員会さんでずっと話し合いをされて、やろうということになって英断されましてね。
でもやるんやったら僕らも頑張りますよということでまあ行かせていただいたんですけれども、結局ね雨全然降らなくてね、本当にいい天気、いい天気じゃなかったかな、曇りの中でずっとやらせていただきました。
そのとっておきの音楽祭なんですけれども、平瀬楽器はメインステージの音響というのに過去3回ぐらいかな関わらせていただいています。
このとっておきの音楽祭というのは何やと言いますと、障がいのある方もない方もみんなで一緒に音楽を楽しもうという趣旨の音楽祭。
とっても素敵なコンセプトのイベントなんですけれども、今日はですね、その理念のお話ではないです。
音響の仕事をしていてですね、ちょっとショックを受けたことがあったんですよ。
僕らがやっている音響の仕事、こんなに無力なんやなっていう風に感じたんです。
今日はそんなお話をしてみたいなという風に思います。
こんな音楽祭、音楽祭っていうぐらいなんで、いろんな人が出たり入ったりします。
今回のとっておきの音楽祭は全部で5会場ありまして、5会場にいろんな出演者が多分50組ぐらいバーって出てるんですよね。
僕が担当させていただいたのはメインステージというところで、出演者は多分一番多いんじゃないかな、15、6組出てはったわけなんです。
本当に特会ひっかえなんで、いろんな人が出るんですよね。
普段からバンド活動されている方もあれば、最近始めましたっていう方ももちろんいらっしゃいます。
演奏のスタイルも全然違いますし、使う楽器も違う、ジャンルも全然違います。
当然そのジャンルが違う、レベルが違う、演奏のスタイルが違うと、音響として求められることも全然違うわけなんですよね。
例えば、ボーカルが聞こえにくいってなったらボーカルをちょっと上げなあかんとかね。
ギターがちょっと大きすぎるってなったらギターを下げなあかんな、そんな感じで調整をするわけです。
演奏している人が自分の音を聞きやすいように足元に置いてあるモニタースピーカーってあるんですけどね、そこを調整したりします。
そうやって演奏者が気持ちよく演奏できる環境を作ったり、お客さんが気持ちよく楽しんでいただけるようにするとか、そういう風な環境を作るのが僕ら音響マンの仕事なんですよ。
昨日もね、いつも通りそんなつもりで音響の仕事をさせていただいていたんですけど、ところがなんです。
昨日出演されたバンドの中にものすごい上手なバンドがあったんです。
音響が手を入れなくても成立する演奏
どのバンドもそうなんですけどもリハーサルほとんどないんですよね。ちゃんと回線チェックつながってるかどうかだけです。
ちゃんと聞こえますかね、自分の声が聞こえますかみたいなチェックだけして、はいどうぞでも始めちゃうんですよ。時間がないからね。
普通のバンドの音響っていうのはちゃんとサウンドチェックしてバランスの調整をします。
でもやっぱりこの音楽祭っていうのは本当にいろんなバンドが出るんで全然そんな時間が取れないんですよ。
そんな中でも始まったんですが、その一つ目のバンドがめちゃめちゃ上手いんです。
マイクのチェックの仕方とかがすごい慣れてるなというふうに思ってたんですけども、まあすごいんですよ。
演奏そのものってももちろん上手、ギターが上手、カホンが上手、キーボード上手、ベースが上手、いろいろあるんですけども、音のバランスがねものすごい良いんです。
先ほど言いましたカホン、ベース、あとまあギター、ボーカル、キーボードいろいろあるんですけどもそれぞれがちゃんと聞こえて、
でこっちがですね音響マンの方が一生懸命バランス作らなくてもバンドの中でちゃんと音楽が成立してるんです。
入ってきた音をお客さんがちゃんと聞こえるようにねちょっと大きくするだけでちゃんと良い音楽になってるんですよね。
本当に音響マン何もしてへんやんって感じやったんです。
これがもう一個、あの一つ目のバンド。もう一つあったのがメジャーデビューされているようなバンド、ちょっとご縁があってね出ていただいて、2年前も出られてたんですけども、ここもねやっぱ上手かった
んです。
ここはまあロックかな、ポピュラーロック寄りの音楽なんですけども、演奏技術はもちろん上手です。メジャーの方なんでね当然上手なんですけども、
いわゆるそのグルーヴ感っていうかな、そのバンド全体のせーのってドンって出した時の音のまとまり方がもう全然違うんですよね。
誰か一人が大きな音を出して目立とうとかそんなわけでは絶対なくて、それぞれがそれぞれに自分の役割をちゃんとわかってる。
お互いの音を聴きながらちゃんと演奏してる。だからね、そのアンサンブルがねできてるんですよ、バンドの中で。音楽が本当に自然にまとまってるっていう感じ。
音響の役割と限界
こういう音楽をされるとですね、音響マン側があれこれ調整しなくても最初からねバランスがいいからちゃんと届けられるんですよね。
もちろんね、その会場でお客様にきちんと音を届けるっていう仕事は音響マンの仕事なんで、それをもちろんするんですけれども、
音楽そのものを作るっていう意味では僕ら音響マンが手を出す余地っていうのがほとんどなかったんですよね。
それが本当に衝撃的でした。でね、僕はこれまで音響の仕事っていうのは演奏する方の音楽をより良くする、お手伝いをする、支えるみたいなイメージを持ってました。
もちろんそれは全然間違ってはないと思うんです。
例えばね、音のバランスがうまく取れてなかったらこっちで調整しちゃいけないといけない。
ボーカルがうまい人はちゃんと聞こえるようにしなきゃいけない。楽器同士、例えばギターとベースがちょっとぶつかってるなってなったらどっちかを下げる、どっちかを上げる、ちょっと整理をしなきゃいけない。
そうやって演奏をよりよく聞こえるようにお客さんに届けられるように仕事をしている。そういうふうに思っていました。
でもね、昨日のその2つのバンドの演奏を聞いててね、そう思ったんですよ。
もしかしたら僕どっかで自分が、その音響マンが音楽を作っていると思ってたんじゃないかなって思ったんです。
もちろんそんなことを普段から口にしているわけではないんですけれども、無意識のうちにそんな気持ちがあったのかもしれない。そういうのに気づかされたわけなんです。
考えてみたら当たり前の話で、演奏をしている人が音楽を作っているんですよね。
僕らはその演奏している人の音を預かってお客様に届けるっていう仕事をしているだけです。
もちろん音響が悪かったらせっかく上手にしている演奏が台無しになることももちろんあります。
だから音響の仕事が重要ではないっていうわけではないんです。むしろどっちかで大事な仕事だと思うんですけども。
良いものを良いまま届ける
けども、音響マンがどんだけ頑張っても演奏者が作れていない音楽をこっちで作り出すことは絶対できないんですよね。
逆に演奏者同士がきちんと自分たちの音を聞き合っていい音楽を作ってくれさえすれば、僕らはそれを邪魔せずに届ければいい。
なんかそんな風に感じたんです。そういう音楽を本当に間近で聴かせてもらっていて、客席側でもしっかり聴かせてもらっていて、
僕らって案外無力なんやなって思ったんですよね。なんかすごい勉強になったんです。
終わってから片付けているときにメジャーデビューされたカホンの方にお話をしていたんですけども、
すごいその方もやりやすかったって言ってくれたんですけども、僕からは本当に僕らが何もできなかったですって。
やっぱり皆さんがちゃんと整っているから何もすることがなかったから本当に無力やなって感じたんですよみたいな話をしてたんですけどね。
なんか音響の仕事って何かをすることが仕事じゃないんやなっていうふうに思ったんです。
音が気になったらミキサーのフェーダーを触りたくなる。これ全然いいと思います。もうちょっとこうした方がいいかな。ここをもうちょっと上げようかな。
色々手を入れなきゃいけない。入れたくなる。それ全然いいんですけども、最初からいいバランスで音楽ができているなら別に僕らは無理して触る必要は全くないんですよね。
だからいいものをいいまま届ける。多分それが一番大事な仕事なんかも知れないです。
そんな風に昨日は元々良いコンセプトの現場ではあるんですけども、本当に個人的には学びの多い現場だったなというふうに思いました。
なんか自分たちのその仕事の大切さを感じると同時に自分たちができることの限界っていうのも感じたんですよね。
やっぱりその何より良い演奏っていうのは演奏者の方自身が作り上げるもんなんやっていう当たり前のことを改めて教えてもらった。
なんかそんな現場でした。なんか音響の仕事をしててね、ほんまになんか僕ら何もできへんなっていう無力さを感じる。
なんかそのちょっと変な話なんですけども、昨日はそんな1日良い仕事をさせていただいたなっていうふうなことを感じた現場の話でございました。
今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。今日の配信がちょっとでも面白かったなとか役に立ったなとか思っていただけましたら、いいねとか感想のコメントを残していただけると嬉しいです。
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それではまた明日の朝もモーニングノートでお待ちしております。音楽でこの街の笑顔を増やします。平瀬楽器の平瀬智樹でした。
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