3Dモデル共有サイトの「三国志」とオープンソース文化
どうも、しぶちょーです。ものづくりの視点は、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックを独自の視点で解説する番組です。
今日のテーマはですね、3Dモデル共有サイトの三国志を語りたいと思います。
皆さん、3Dプリンター使っておりますか?使っておりますよね。当然、私の番組を聞いてくださるリスナーさんであれば、3Dプリンター持っていることと思いますけど。
持っていなくてもいいんですけども、3Dプリンターって単に自分でモデルを作って印刷するだけじゃなくて、
誰か他の人が作った3Dモデルを共有していて、その絵を自分でダウンロードしてきて、自分の手元で印刷すると。
3Dモデルを共有するっていう文化があるんですよ。私も最近SNSで投稿したんですけど、子供用のシャボン玉キットみたいなやつを作ったんですよね。
ポストは概要欄とかこのチャプターに貼っておきますけど、それを実は共有しました。3Dプリンター共有サイトで。
だから私が作った結構でっかいシャボン玉を子供が作れるようなそういうおもちゃなんだけど、それって誰か違う人が別に無料で自分の3Dプリンターで印刷することができると。
私が考えて作ったモデルを他の誰かが自由に使うことができますよ。こういう形で3Dモデルって共有することができるんですね。
そういうサイトって1個じゃなくて複数あります。複数あるんですけど、結構大きいところ、力を持っているところが3つあるんですね。
それがシンギバースというところ、プリンタブルスというところ、そしてメーカーワールドというこの3つです。
私はバンブーラボっていうところを特に推していますので、このメーカーワールドっていうのをよく使うんですけど、この3つのサイトの関係って実はすごくドラマチックなんですよ。
そしてこの3Dモデルを共有しましょうっていう文化って、みんなで作っていこうぜって言ってポジティブに運営されてきたわけではなくて、
意外とドロドロしていたりとかですね、今でも問題を抱えていたりとか、完成されていない文化なんですよね。
これがものづくりにおいて重要な視点なんで、今日はどのサイトが便利かみたいなそういう機能面の話ではなくて、
オープンソース文化の理想と現実みたいなところを、この3つのサイトを見ながらですね、話していきたいなと思います。
それでは早速いきましょう。
Thingiverseの誕生とオープンソースの理想
まずですね、すべての始まり、この3Dモデルをみんなで共有しましょうっていう文化の始まりっていうのは、シンギバースというですね、このサイトからなんですよ。
こんなサイトね、当然今も使いますし、みなさんも無料でアカウント登録できるんで、リンクはまた概要欄に貼っておきます。
このシンギバースが生まれたのはですね、ニューヨークにあるニューヨークシティレジスターっていうハッカースペースがきっかけなんですよ。
ハッカースペースってなかなか聞き慣れない言葉なんですけど、ものづくりスペースと言っていいかなと思います。
ものづくり好きな人たちが集まって、3Dプリンターとかレーザーカッターとか電子工作機器を持ち寄ってですね、みんなでワイワイものを作りましょうみたいな、そういう作業場です。
今だとファブラボとかってね、よく言いますけど、そういうものの走りですね。
ハッカースペースっていうのがあったんですけども、そこによく集まっていたブレ・ペティスという方とザック・スミス・アダム・メイヤーというこの3人がですね、
筋金入りのオープンソース信者だったんですよ。それこそレップラッププロジェクトっていうね。
オープンソースで3Dプリンターを展開しましょうみたいなプロジェクトがあるんですよ。イギリス発祥の。
それは時刻複製可能な3Dプリンターって言って、3Dプリンターで3Dプリンター作れる3Dプリンター作ろうっていう、イギリスの博士が作り出したそういう面白い機械があるんだけども、
それともみんながその設計データにアクセスできる完全なオープンなプロジェクトなんですよ。
だからインターネットで設計データを持ってきて、どっかにある3Dプリンターでその部品を印刷して、またもう一台同じ3Dプリンター作れますよと。
3Dプリンターっていうその設計データとか財産をみんなで共有しましょうよというそういう文化なんですよね。
その文化こそ人類または技術を発展させると信じてやまなかったのが、そのハッカースペースに集まっていた3人なんですよ。
この3人がまず最初に立ち上げたのがモデル共有サイトシンギバースだったんですね。
2008年10月のことですよ。いやもうこれはみんなで3Dデータを共有できる場所を作ろうぜということで、理想を追い求める形でスタートしていきます。
そしてその翌年2009年の1月にこの同じ3人が今度は3Dプリンターメーカーを作ります。
メーカーボットインタストリーズという会社を立ち上げるんですけど、面白いのがシンギバースが先なのね。
メーカーボットは後なのよ。これね普通だと順番逆なんです。普通だったら3Dプリンターまず作ります。
3Dプリンター作ったんでモデル共有サイト作りましょうねっていう順番がある種定石だと思うんですよね普通に考えたら。
でもこの3人はですね最初にシンギバースと3Dモデルを共有するって場所を作ったんですね。
用意したと。その後に自分たちの製品として3Dプリンターを作るということをやったんですよ。
これがいかにそのモデルを共有するということを理想的と考えているかがよく伝わりますよね。
そしてですねこのメーカーボットという会社が2009年の参加に出した最初の機械がカップケーキCNCというすごくかわいらしい3Dプリンターなんですよ。
レーザーでカットした合板でできた木の箱みたいなすごくシンプルな作りの3Dプリンターでお値段も当時だと750ドルぐらいだと。
印刷範囲も本当10センチ角四方でおそらく精度もお世辞には良いと言えないと。
本当初期の初期の3Dプリンターですねという感じなんだけど。
このカップケーキCNCっていうのがある種で家庭用3Dプリンターの走りだと言ってもいいと思います。
お家で使える3Dプリンターの元祖を生み出したのはこのメーカーボットという会社なんですよ。
そしてこれ面白いのがこのカップケーキCNCっていうこれは3Dプリンターメーカーとして製品として売り出されてはいるんだけど
その設計図がまるごとですねシンギバースに公開されていたんですよ。
だからその理論上はですねシンギバースから設計データ全部ダウンロードして自分で部品を作り出せば
メーカーボットっていうねその機械全体を買わずして同じ3Dプリンターが作れちゃうというそういう状態だったんですよ。
そこまでオープンと。これがねやっぱりオープンソースハードウェアの理想型なんですよ。
普通だったらやらないよね。設計データ全部公開してあなたも勝手に作れますけどうちも製品としてまとめてるんですよとそういう構図だったわけですよ。
それはやっぱその創業した3人がですねそのオープンソースという文化をすごく信じたんですね。
その信じてた根拠となったのがアルディーノっていうそのねまあそれこそオープンソースの文化で育てられたマイコンボードですよね。
すごくもうみんなが使っているそういうマイコンボードあるんですけどこのアルディーノのその成果に触発されてですね。
その彼らはオープンソースへ行くことに決めたと。
なぜならもう共有すればするほど出せば出そうと与えれば与えるほどもっと多くのものがそのプロジェクトに技術に返ってくると。
これがオープンソースなんだというそういう信念を持っていったわけですね。やっぱりこの理想を追い求めるという形がやっぱ熱いですよね。
エンジニアの理想がこうギュッと詰まっている感じがします。
そんなことでもうシンギマスっていうのが2008年から始まったんですけどあっという間に巨大化していきます。
単にモデルを共有するっていうだけじゃなくて、当然誰かのモデルを使って派生させていくとかオリジナルのものを改良していくみたいな。
そういうプロジェクトが活発に行われて、例えばこの南アフリカの木工職人とシアトルの小道具のデザイナーがシンギマス上でコラボして新たなプロジェクトを生み出すみたいな。
そういう世界をものづくり繋ぐみたいなプラットフォームになっていったんですね。
だからシンギマス、ハードウェイのオープンソースという文化はそれこそものづくりを変えていくんだということで、
スティーブ・ジョブスがかつてiPhoneを生み出したそういう革命的な発明に例えられるっていうところまで登り詰めたわけですよ。
もうすごくサクセスストーリーですよね。
Thingiverseの転落とオープンソース精神の裏切り
ただ、2008年を未来から振り返ってみると、シンギマスが本当に世界を変えたかって言われると、
変えたのかと。iPhone、みんな知ってますよね。
シンギマス、みんな知ってますか?って言われたら、一部の3Dプリンタ関連の人しか知らないわけじゃないですか。
ってことはね、成功はあまりしてないんですね。
ここから2点、3点していくんですよ。
結局ですね、このシンギマスのプロジェクトっていうのは転落していきます。
きっかけは2012年ですね。
シンギマスを運営している会社がオリジナルで開発したメーカーボットの3Dプリンターたち。
これはシンギマスの中で設計データ全部公開されているんですが、
実はこのシンギマスで公開されている3Dプリンターのデータから派生したクローン製品っていうのがいっぱい生まれてきて、
それがですね、メーカーボットの新製品をだいぶ脅かしていくんですよ。
皮肉というかかわいそうというか、そうならないで欲しかったけど、そうなってしまったんですね。
彼らはもうオープンが正義だとオープンでやってたんですけど、
結局オープンになっているものをそのまま自分たちのものとして使って、
クローンの製品を作ってお金を稼ぐという人たちが現れてしまったんですね。
仕方なくですね、メーカーボットは新製品、レプリケーター2っていうものを出すんですけど、
こいつはですね、クローズのソースで開発したんですよ。
設計ファイルっていうのを非公開にしたんですよ。
これがね、そのコミュニティに激進を走らせたんですね。
もともとそのオープンソースの文化、レップラップの文化っていうのを大事にして、
3Dプリンターとかその場所の開発をしてきた会社が、急にクローズの製品を開発しだしたと。
だからオープンソースで世の中を発展させるっていう、その精神そのものを裏切ってしまったわけですね。
そして同じ年ですね、創業者3人いたんですけど、その中の共同創業者のザック・スミスという方が会社から追い出されます。
この方が最もオープンソースの文化を信用していたというか、オープンソース信者だったんですけど、
この人を会社から追い出してしまうんですね。結局オープンソースをクローズにするかっていうところで、
揉めてしまって、組みになったっていうのが新しい言い方だと思います。
彼を組みにしたことによってですね、会社はもう一気にクローズの方に鍵を切っていくんですよ。
そして追い出されたスミスはこういう言葉を残しています。
オープンからクローズへの移行は僕にとって究極の裏切りだと。
メーカーボットと自分の名前が結びついていることが恥ずかしいとそこまで言ったんですね。
転落はさらに続いていきます。ここから結構ひどい話で、2013年翌年ですね。
このメーカーボットって、ストラタシスっていう大手3Dプリンター会社に買収されてしまうんですよ。
その買収によって共同創業者の一人は大金持ちになるわけですけども、
結局追放されてオープンソースの文化を信じ続けてきたザックスミスっていう人には一線も入らなかったんですね。
結局クローズに鍵を切った方がお金を稼げてしまったんですよ。
さらにその翌年、2014年ですね。
このメーカーボットはシンギマスのコミュニティのメンバーが無償でアップロードした設計データをベースに特許を出願してしまうんですね。
もう技術を囲い込むとかもう奪うぐらいオープンソースのものから特許に囲い込んでしまう。
そこまでガラッと変わってしまったんですよ。
あの時のお前はどこに行ったんだと。
オープンソースというコミュニティの全員の成果を1企業が特許として囲い込むという最悪のシナリオが現実になってしまったんですね。
ここでも完全にそのユーザーの信頼を失ってしまったメーカーボットは当然なんですけど見事なまでに転落していきます。
今まで売れてた3Dプリンターも全然売れなくなって、
あとはもうそれでお金を稼げなくなってリストラ閉店と最終的にはそのメーカーボットを買収したストラタ室自体に約10億ドルの損失を与えるぐらいのそのぐらいの赤字産業という赤字メーカーになってしまうんですね。
その巻き添えを食らったのがシンギバースというサイトだったんですよ。
結局開発チームはその右往左往ですごく疲弊してしまっていて、サイトはみるみる劣化していくんですね。
検索は壊れている、3Dプレビューは表示されない、アップロードは何回もリトライしないと成功しないみたいな、どんどんサイトとしての質が落ちていってしまうんですね。
とあるその3Dプリンター界隈の業界のメディアにはですね、この現象がこういうふうに書かれているらしいです。
シンギバースの死は単にサイトがオフラインになることではないと。
オープンソースの精神、コミュニティそのものへの信頼の死だと。
この表現的確ですよね。
1個のサイトが閉鎖されそうですよっていう話ではなくても、ハードウェアのオープンソースという文化そのものの死がシンギバースの死であるということが書かれたぐらい、そのぐらい衝撃だったんですよね。
Printablesによるオープンソース文化の再興
オープンソースの文化、情報を共有しよう、3Dモデルを共有しようという文化自体はですね、順風満帆ではなくて、非常に大きな損失とか問題を抱えて今も進んでいるようなものなんですよ。
ただ失敗ばかりでもないんですね。
このシンギバースの失敗、失追の空白を埋めるべく登場した会社があります。
それがプルサという会社ですね。
チェコの英雄ヨーゼフ・プルーシャが運営するプリンタブルズという、そういう同じような共有サイトがあります。
ここがまたオープンソースの文化を盛り返していくんですよ。
プルサという会社は、レップラッププロジェクトの派生から生まれたものなんだけども、もともとレップラッププロジェクトっていろんな派生の機械があるんだけど、その中にメンデルっていう機械があって、
それが非常に複雑すぎると感じてですね、パーツを半分くらい削減したプルサ・メンデルっていう新しいレップラップのモデルを開発したんですよ。
このヨーゼフ・プルシャっていう人が。
この人確か年齢は僕と同じくらい、36歳とか37歳くらいだったと思うんですけど、天才ですよね。チェコの英雄ですよ。
このプルサが開発した機械っていうのは、すごく量産性が高くて、これが世界で一番広く使われる3Dプリンターの設計、3Dプリンターの形になっていくんですね。
会社として起業してプルサっていう会社を運営していくし、私の家にもプルサの3Dプリンター3台くらいありますけど、
このプルサが運営してた3Dモデル共有サイトっていうのが、最初は2019年にプルサ・プリンターズっていうサイトで立ち上がります。
2022年にリブランディングして、プリンタブルスという名前になるんですね。これ今もあるサイトの名前です。
Singiverseっていう3Dプリンター共有サイトは、さっきも言ったように衰退する中で、コミュニティの新たなホームになろうということで立ち上がったのがプリンタブルスなんですね。
このプリンタブルスって、いろんな面白い仕組みが導入されていて、一番面白いのが、クリエイターへの還元のシステムがあるんですよ。
単にみんな使ってねって3Dプリンターのモデルを共有するだけじゃなくて、共有されたモデルの評価とかダウンロード数、いいね数に応じてポイントが貯まる仕組みなんですよね。
一定のポイントが貯まるとですね、プルサの純正フィラメントが1本もらえると。
そういう還元の仕組みがあるサイトなんだよね。これがすごく新しかったの。
だからちょっとネガティブな雰囲気があった3Dモデルの共有っていう文化、3Dプリンタのオープンソースの文化がまたポジティブな方向にこれで動き出したわけですね。
MakerWorldの登場とクローズドエコシステムの台頭
そしてそこに追随するように第三勢力っていうのが登場します。
これね私もね、普段使っているですね。
バンブーラボですよ。
2020年にシンセンで会社を立ち上げて、2022年にX1カーボンという伝説の機械が生まれます。
このX1カーボンというのはまさに業界をぶっ壊した機械と言われていて、3Dプリンター史上最もクラウドファンディングを成功させた伝説の3Dプリンターです。
キックスターターっていうクラウドファンディングのプラットフォームがあるんだけども、そこから5500人以上から合計で700万ドル以上を集めた超大成功の3Dプリンターで、
このバンブーラボっていう会社自体も飛ぶ鳥を落とす勢いの成長してですね、2023年には前年比の3000%の成長をしていると、半端じゃない勢いで成長しているのね。
今もそうなんだけど、もう本当に前年比3000%なんてものづくりの業界で聞くことないから、相当な勢いで成長し続けている会社ですよ。
このバンブーラボがですね、2023年9月展開したのがメーカーワールドと、私もここでシャボン玉のおせる公開しましたけど、そういうサイトですよ。
これがまたゲームチェンジャーで、メーカーワールド何がすごいかと、これバンブーラボから使い始めた人は当たり前すぎて気づいてないかもしれないんですけど、
これね、ワンクリック印刷ができるっていうのが革新的なんですよ。従来の3Dモデル共有サイトだと基本的にはSTLっていうモデル、3Dプリントモデルが共有されているだけなのね。
これをダウンロードしてきて、スライサーを開いて、そこに入れて、いろいろと設定をしながら、サポート材の設定とかもして、Gコードを生成して初めてプリントするっていう一連の儀式があったわけですね。
3Dモデルは手に入るけど、うまく印刷できるかどうかっていうのは、そこでちょっとノウハウが必要だったんですよ。
一方で、このメーカーワールドっていうのは、これがゼロになるように設計されているわけ。これがすごいの。
印刷したいモデルを選び、自動的にプロファイルが設定された状態で、自分のスライサーソフトに入ってくるから、あとは印刷するだけで、
基本的には推奨設定のまま印刷ができるようになっているわけね。印刷設定、そういうプロファイルが同梱されていると。
さらに自分の今使っている3Dプリンターの種類を選んで、本当にそれで印刷すぐできてしまうというのが、このメーカーワールドの素晴らしいところなんですね。
バンブーラボのプリンターを使い始めたというか、最初に使ったら戻れないんじゃないかというくらい、本当に印刷体験というのはまるで別物なんですよ。
バンブーラボから使い始めたという人結構多いと思うんで、私もA1 Miniすごいですよって。
だからそれが当たり前だと思って使ってると思うんだけど、これ違うんですね。これとんでもないことだということを自覚して使うと、さらにバンブーラボ好きになるんじゃないかなと思いますね。
さらにですね、実はこれクリエイターへの還元もメーカーワールドかなり攻撃的なんですよ。
ポイントが貯まるとですね、実は現金に変換できる仕組みがあるらしいです。これ私も知らなかったんだけど。
フィラメントポイントでもらえますよっていう感じじゃなくても、現金になるわけですね。
ちょっと変換のルートが結構めんどくさいらしくて、それでお金稼ごうっていう日本人はそんなに多くないと思うんだけども、一応現金に変換できるルートが用意されているわけ。
だからそのいいねとかダウンロード数が増えれば増えるほど、クリエイターにお金として還元されるという仕組みになっているんだよね。
メーカーワールド自体こういう設計、こういう思想でやっているから、3Dモデル共有サイトとしてはすでにぶっちぎりの世界一のサイトになっています。
素晴らしいじゃないか。3Dプリンターの情報共有、3Dモデルの共有とオープンの世界素晴らしいなと思いましたか?
ただ一個ここで落とし穴というか、気をつけなければならないことがあってですね。
この今褒めちぎったバンブーラボのメーカーワールド、オープンの思想のようで、オープンじゃないですよ。
バンブーラボのメーカーワールドっていうのはあくまでもバンブーラボという3Dプリンターを基本としたエコシステムなんですね。
ユーザーを囲い込むように設計されているわけですよ。だってバンブーラボの3Dプリンターじゃなくては使えないからね。
基本的にはプリンターもフィラメントもクラウドもアプリも全部バンブーで囲い込んだ上で便利に使えますよという設計になっています。
もちろん体験は最高なんだけど、これっていうのはクローズドの方向なんだよね。
モデルとしては当然オープンとして公開されているわけだけど、3Dプリンター自身のオープンソースの文化としては、
ちょっとねクローズド方向に行ってる囲い込み方向に行ってるっていうのはあります。
ただ、最初に説明したメーカーボットが大炎上してシンギバースがすごく衰退するってことが起こったんだけど、これとの構造の違いは一個明確にあって、
そもそもバンブーラボっていうのは最初からクローズドと言ってるんですよ。オープンだと言ってないよね彼らは。
そもそも囲い込みますよっていう前提で動いているわけ。じゃなきゃA1ミニっていう3Dプリンターを3万円で出さないですから。
あんなの儲け出てないですからね絶対ね。
あれはバンブーラボの3Dプリンター体験っていうエコシステムにクローズドに閉じ込めていくための入り口なんですよね。
こういう囲い込みの文化っていうのは、昨年もちょっとそれで問題になったりはしたんですよ。
バンブーラボの仕組みをスレーサーソフトの中でサードパーティー性のものが禁止されたよとかっていう風になっていて、
今までオープンで作り上げてきた3Dプリンターの文化がバンブーラボっていうところに囲い込まれていくんだと。
そこがコントロール、覇権を握ってしまうんじゃないかみたいなところでちょっと炎上したというか話題になってはいるんですけど、
ちょっと他のメーカーも含めてクローズドな方向に少しシフトしているかなっていう様子は若干あるかなと客観的に見てそう思いますね。
オープンソースの理想と持続可能なビジネスの課題
これが今日のポイントというかミソなんだけど、3Dプリンターの共有、モデルの共有とかオープンソースって理想としては非常に美しいんだよね。
みんなでみんなの資産を使ってものづくりしていきましょうと。ただ、じゃあその形が持続可能なビジネスになるんですかという問いがあって、
それならないんじゃないかという現実もあるわけ。だからどこで折り合いをつけるかっていうのが非常に大きい問題。
未だに答えが出ていないものづくりの問題なんですよ。レプラップも最初に3Dプリンターが出てきた時代っていうのはもう全てがオープン。
非常にうつくが低かったわけですね。思想として。だけどやっぱり産業が大きくなりについて、やっぱりそこの資本主義の考え方がすごく入ってきます。
じゃあ持続可能なビジネスとして、うまくお金を稼いで、このプラットフォーム戦線、この3Dプリンター戦線の中で生き残るのは誰なんだとなった時に、
じゃあ本当にそこのオープンだった文化っていうのが手元に残っているかどうかっていうのは、ここから数年数十年見ていかないとわからない答えなんだなっていうふうに私は思います。
ちょっと玉虫色の回答ですけども、非常にバンブーラムの3Dプリンター楽しい楽しい。これは間違いないです。私も大好きです。
ただちょっと俯瞰した目線、ちょっと違った視点で見てみると、実はそういうある種センシティブなビジネス的な話の中に、話の下中にいると。
そういう側面もある製品サービスなんだよということを理解しながら使うと、また一味も二味も違った体験ができるんじゃないかなと思いますね。
3Dプリンターもし持っているのであればぜひやってほしいのは、シンギバスまだありますし、さっきねこれ衰退していったって言いましたけど、まだまだ全然盛り上がっているというかすごく大きいサイトではありますし、
シンギバスというプラットフォームというか、その共有サイト自体に罪はないですからね、全然まだ使えるものです。
プリンタブルズ、メーカーワールド、いろいろありますけども、皆さんこれ無料でアカウントを作ってアクセスすることができます。
メーカーワールドはバンブラボの3Dプリンターを持っていないというのはあるんだけども、このサイトを実際に見比べてみるといいと思いますね。
どういう共通点があるのか、どういう違いがあるのか、どういうモデルがあるのか、それぞれ全然違いますからね。
メーカーワールドにしかない3Dモデルとかもあります。
というのはメーカーワールドにしかないという状態にしないとお金もらえませんよねっていう、そういう仕組みをバンブラボが導入していたりするから、
そこがやっぱり囲い込みなのよねっていうのがあったりして、結構いろいろ思想が違ったりとか画期が違ったりジャンルが違ったりするので、
このサイトを比較して自分なりに見ていくっていうので、なんか新しい視点が得れるんじゃないかなというお話でございます。
まあ3Dプリンターね、楽しい、面白いですけど、こういう側面もあるんだよということを一つ頭の片隅に置いておくといいんじゃないかというお話でございました。
エンディングとリスナーコミュニティの紹介
今日はねだいぶ本編が長くなってしまったので、今回はここまでとさせていただきます。
コメント返しはまた明日以降ですね。
ていうかこれね、久しぶりに連撮りというか、タメ撮りをしてますんで、ちょっと時制がずれてるんですけども、
私今この週ですね、4月の6日から10日の週で東京に出張に行くので、
ちょっとね収録ができないということで、前回って収録させていただいております。
はい、というわけで、今回はここまでとさせていただきます。
私は技術ブログ、支部長技術研究所も運営してますので、そちらの方もぜひチェックしてください。
XO毎日モノづくりに関する投稿をしておりますので、よろしくお願いいたします。
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Podcast落ち着きアイラジオも毎週火曜日金曜日週二で配信中です。
こちらもお時間あればぜひとも聞いてください。
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またですね、LINEオープンチャットというものも最近始めましたので、
面白肉スラボオープンチャット入っていただけるとですね、
私のこのイベント告知とかいろいろ飛んでくると思いますので、
あとこれリポストしてくださいみたいなやつも飛んでくると思いますので、
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というわけで今回はここまで。以上しぶちょーでした。ではでは。