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#51 人工衛星を製作した生徒の現在地
2026-05-18 18:12

#51 人工衛星を製作した生徒の現在地

人工衛星を製作したメンバーがゴールデンウィークに集まってくれました。今だから感じていることも含めてその当時のことを振り返ってみてもらいました!

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サマリー

工業高校で人工衛星を製作した卒業生たちが、ゴールデンウィークに母校に集まり、当時の経験を振り返った。打ち上げ成功の感動や、失敗から学んだこと、仲間との協力の大切さなど、人工衛星製作で得た経験が現在の仕事や人間関係にどのように活かされているかを語り合った。また、現在の高校生に向けて、失敗を恐れず挑戦すること、興味のあることには積極的に取り組むこと、そして分からないことは素直に聞くことの重要性をアドバイスした。

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こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
今回はゴールデンウィークに、人工衛星を製作したメンバーたちが学校に集まってくれたんですよね。卒業して働く身となって、今、あの経験がどのように生きているのか、
今だからこう言えるっていうところがあるんじゃないかなと思って話を聞いてみることにしました。せっかくなので皆さんにもその話をお届けしたいと思います。
本日は人工衛星を作った生徒たちがゴールデンウィークなので足を運んでくれましたので、せっかくなのでいろんな話を聞いてみたいなというふうに思っています。
卒業生たちの自己紹介と近況報告
まずちょっと自己紹介というか、どんな今の近況かということを話してもらうと思いますが、順番にいいですか?
ホッタユーマです。今では愛知県で機械の保全をしています。
三菱重工業で働いている21歳4年目、竹中拓磨です。今は溶接をしています。
キャノン株式会社で試作業務を担当しています。野口友也です。
航空機の生産技術業務を担当しております。ホッタカズマと申します。
今は中日本航空専門学校の航空ロボテクス科というところで新しい飛行機について勉強をしています。横山聡堂と申します。よろしくお願いします。
人工衛星製作の振り返りと感動
早速ですけども、人工衛星を作って無事に宇宙に放出されて、残念ながら通信まではできませんでしたけども、最初の一定の目標は達成できたかなというふうに思っています。
そういった状況で今振り返ってみてどう思っているのかなとか、ちょっと感想なんか聞かせてもらえたらありがたいなというふうに思います。
ホッタです。実際に飛ばしてみたのを感じて、自分たちがやってきたことの壮大さっていうのは強く感じました。
すごい身近なところで身近なメンバーで作ってたものが、宇宙に飛んで一番壮大な景色を眺めれたっていうのが、自分たちのやってきたことの大きさをその時すごく実感できました。
通信が失敗したのは確かに残念だったんですけど、まずは打ち上げが成功したあの時の感動は忘れられないものなので、やはりやってよかったなと。
あれだけでもこの1年間短い期間でしたけど、携わったのはすごくいい経験でした。
自分は3年生の頃から宇宙人工衛星に携わっていて、放課後の時間とかもこれに全てをかけていたような感覚だったんですけど、やはり最後まで達成できなかったことは悔しくもあるんですけど、やっぱり自分が担当したものが
実際宇宙に飛んでいってくれたっていうのは非常に嬉しく感じましたし、またこれを機に2号機とか後輩にどんどん繋いでいけたらなというふうに思っています。
通信のミッションはちょっと失敗してしまったんですけど、それよりも仲間と作り上げた衛星を無事宇宙へ飛ばしてISSから放出することができたっていうこの感動は一生忘れないもの、大切なものになったんじゃないかなって感じています。
横山です。人工衛星を一から作っていくというこの壮大なプロジェクトに参加してきたというのは自分の自信にもなったので、とてもいいプロジェクトだったと思います。
製作中の思い出と失敗談
一番の思い出みたいなのがあったら?
私はやっぱり振動試験の事故でちゃんと試験データが得られたとき、取り付け制度が安定しなかったり、データがバラバラになってしまったのがしっかりと達成できたときがとても感動しました。
僕は結構この機会を得てJAXAの筑波とか相模原に実際に行って、そういうJAXAの施設とか機械、働いている人たちを見ることができたのがすごい感動したところになります。
自分は県内の企業の2社に見学に行かせていただいたことがあって、そこで見られたものが今の業務でもやけだっている部分があって、その点でもいい経験だったなと思っています。
竹中です。一番の思い出はJAXAで実際にISSのホストを見たところで、あの場所であんな体験ができたのは日本でもほとんどいないと思いますので、思い出を出すならあの瞬間です。
ボツ案にはなりましたけど、進展ブームとして自分の案を実際に形まで作って外部とかにも発表できたのはすごい貴重な体験だったと思います。
ホッタです。一番みんなとはちょっと違って、一番記憶に残っているのが、初号機の加工をまだ自分たちでやっているときに、マシニングの設定を誤ってドリルが加工物につかんでいて、パーンって折れたところだったりとか、自分たちで加工しているので寸法の精度があやふやすぎて、ケースが曲がっていたりとかして、全然ハンマーで叩かないと入らないとか、
そういういろんな失敗をできたことがすごい記憶に残っています。
この2世代の子たちがマシニングセンターでいろいろ加工した中で、結構ぶつかったので、主軸がガリガリ言って、修理せざるを得なくなったっていうのがあると思います。
ただ今は大隈から寄付してもらってね、主軸をね。完全に良くなりましたので、ご心配なく。
人工衛星製作経験と現在の仕事の繋がり
じゃあ、現在とのつながりっていうことで、社会に出て気づいたこととか、人工衛星づくりで得た経験の中で今の仕事に直結しているスキルとか、そんなスキルはないかもしれないけど、考え方とかそういったものが今の仕事に活かされているなというところがあったら教えてほしいということですか。
さっき思い出に残っているところで話した、結構いろんなことを失敗してきたっていうのが、今でも仕事に生きてて、どんなことでもまず挑戦しないと始まらないなっていうのを今回人工衛星作ってきて、強く感じたのが思い出に残ってて、
それも今でも仕事の中でいろんな指示を受けたりとかしても、できないなとかって思わずに、まずは一回やってみようって思って、わからないことをしっかり聞いてみたりとか、いろいろ自分の力にするために行動できるようになったところに生きているのかなと強く思います。
竹中です。僕は高校の時に実際人工衛星に携わって、今はロケットの部品に携わっているので、あれから宇宙に届ける側になったので、実際高校打ち上げがあった時も、そもそも打ち上げが成功するのかどうかが不安なところもあったので、
まずはもう乗せている衛星を確実に宇宙に届けるというところでは、今もすごい生きているところなのかなと思います。
野口です。今は試作業務なので、比較的個人でやる仕事が多いんですけど、そんな中でもやっぱり行き詰まることとかはあって、そういう時にチームメンバーに相談したり、
共に進めるということはどの職場でもあることだと思うので、その点において昔の経験が役に立っているなというふうに思っています。
ホッタカズマです。今は僕は生産技術の仕事で、この仕事だと現場や設計さんと直接調整する機会とか話す機会が多々あって、そういう機会をある上でこの衛星のプロジェクトがすごい役に立っていて、
それは企業の方々やチームのメンバーとスケジュールとかいろいろ調整するときに、あと課題を克服するときに、みんなと話し合ったり意見を出し合ったりして、一つになってプロジェクトを進めていくっていうのがすごい力、いい経験になっているかなというふうに感じています。
横山です。私は今専門学校で航空機について勉強をしているんですけども、航空機の装備品は人工衛星の部品の品質や振動試験などにとても通ずるものがあると思っているので、この経験は役に立っています。
人間関係とチームワークの重要性
途中で設計の仕様が変わったりとか、作っていく中で人間関係がギクシャクしたりとかっていうことはありませんでした?
なんかカードゲームとかもやったの覚えてる?宇宙開発していくと絶対に人間関係が悪くなるみたいなことを言ってて、カードゲームで何だったっけ、励ますの、何ていうんだったっけな。
なんかそういうのあったりとか、みんなの中ではどうだったのかなとか、なんか職場の雰囲気とか人間関係も結構大変だと思いますけど、そういうのと絡めて何か思い出したことがあれば。
当時は自分が切削のマシニングセンターをメインで扱ってて、結構いろんなわがまも言ってたこともあったかなって今思うとあるんですけど、そんな時にやっぱり同級生のホッタ君だったりとかタケナカ君が意見にちゃんと向き合ってくれたのはすごく嬉しかったなっていうふうに感じています。
で、今でもやっぱり意見の食い違いとか職場であったりもするんですけど、そういう時も全て自分の思い通りに進めるんじゃなくて、ちゃんと相手が考えてることを理解しようとする姿勢は大事にしたいなっていうふうに思ってます。以上です。
こったです。人工衛星のアンテナ部分を作ってるときにすごい思い出に残ってる話があって、僕がこうした方がいいって思う案と、もう一人同級生の子がこうした方がいいって言う案が全然違う方向性で、結構お互いこっちの方がいいやっちの方がいいってなったんですけど、結局お互いしっかりと意見言い合えたことで、お互いまあまあそういう意見もあるかって納得して、その時は進められたんで。
今でも職場で上司の方だったり先輩、一緒に作業してる人であったりからいろんな意見言われたりした時でも、自分の意見があればしっかりと伝えたり、相手のことを理解しながら作業できるように頑張ってます。
そんなことがあったんですね。なんとなく思い出しました。なんか賢悪なムードになってたのだけは覚えてます。
振動試験が終わった後とかにちょっと結果があんまり良くなかったりとか思うようにいかなかった時に、結構みんな落ち込んで帰ってくることが多かったんですけど、でもまあそれでも次の日からはもう全然自分の席について自分のやるべきことを進めていて、
それはみんなの本当に一つに、歓声に向けて一つに目標を立ててみんながそれに向かってるっていうのが大きかったり、あと励まし合ってたのがすごい大きかったのかなっていうふうに感じます。仲間の大切さを感じました。
なるほど、なるほど。結構でも振動試験は行ったり来たり大変だったね、岡山ね。結構ね、筑波行ったり。
振動試験ですかね。僕はどっちかというとジグの設計をよくやってたんですけど、ジグの設計をしていく上で仕様が振動試験研でコロコロ変わってくるのが、どう解決するかというとブラケットを作ってみたりしたら今度はこういう振動数が変わっちゃってうまくいかないといった時の仲間からのアドバイス、企業さんとの協力がとても役に立ちました。
高校生へのアドバイス
今、高校生活を振り返ってみて、今の高校生にこうしていったらいいよとか、アドバイス的なこととか教えてほしいなというふうに思いますけど。
竹中です。高校の時にやってよかったのは、1年生の時から先生についていろんなことやらせてもらったのがやはり大きいかなと思います。
本当にいろんなジャンルのいろんなことを経験できたことが、社会人になってからふとした瞬間に生きるというか、自分も想定しないタイミングであの時やっておいてよかったなと思うことはあるので、
とりあえず何でもかんでも面倒くさがらず、嫌なことでもとりあえずやってみることが大事なのかなと思います。
今、会社に勤めてから高校生活を俯瞰して思ってるのが、自由に使える時間が本当に高校生活の方が圧倒的に多くて、
その中で自分は結構有意義に使えたなって思ってる方なんですけど、やっぱり大人になると足が伸びなくなる、手が出せなくなる、いろんなことにっていうのはつくつく感じていて、
なので今のうちに興味があることにはもちろん全力でやってもらいたいし、興味がないことでもちょっとやってみたら興味が出てくるかもしれない。
先生に誘われたからっていう理由でもいいし、他の理由でもいいんですけど、やっぱり少しでも気になったことに手を出してみるっていうのは大事にしてほしいかなっていうふうに思ってます。
ホッタです。自分が今思う高校生の時、やっておいてよかったなって思ったことが一つあって、
僕は部活を剣道部で3年間毎日コツコツ部活の日は休まずに続けることができて、
今思うと社会に出てから仕事するのも何十年と毎日仕事の日は出てきて、決められた時間仕事をしてっていうのを続けていかなきゃいけないので、
高校生のうちに何か一つのことでも二つのことでもできるだけいろんなことに手を出して、
それをコツコツ続ける力っていうのを身につけれたら今後も役に立つのかなと思いました。
高校の頃からつけておくといいような癖ってことで、結構分かんないことはしっかり分かんないっていう意思表示をすることが大切かなって思います。
会社に入ってから感じたのは、ちゃんと分かんないって言ったり、意思表示したり、ここ教えてくださいっていうことを聞かないと、
もうしっかりそこまで面倒を見てくれるっていう先生方はいないので、
ちゃんと自分から聞きに行くとか、自分からここ分かんないですっていうふうに意思表示するっていうのは、
社会で生きていく上でしっかりちゃんと大切なことかなって思います。
横山です。高校の時は機械を主に勉強してきましたが、
やっぱり高校時代には幅広い知識を入れておくことで、今専門学校で航空機になったんですけども、
航空機械科なんで航空も勉強してましたけど、どんなことでものめり込みやすいっていうか、
どんな技術でも全部が応用できているので、そこがすごく助かりました。
あとやっぱり一番は、笑顔でどんな年代の人とも喋れるような環境になっていることが大事だと思います。
卒業生たちの将来の展望
では最後にですね、自分の将来の展望みたいなのがあれば、ぜひぜひ教えなさい。
堀田です。将来きっと同じところで仕事を続けているで、長く続けているであろうと思っていますが、
その中でも設備の保全を業務としているので、いろんな設備のことを勉強できて、
後輩もできて、いろいろ教えられるような先輩になれたらなと思っています。
竹中です。僕は溶接職について、一番は溶接職で王女保障。
溶接男とも突き止めたいっていうのが今の目標であり夢です。
野口です。自分は一時期技能五輪に携わっていたことがあって、
それも含めて何かをトップレベルまで極めるってことはやっぱり大変なことなんですけど、
その分得られるものも多いかなっていうふうに、技術だけじゃなくて、
その他にも得られるものは多いかなっていうふうに思っていて。
なので、今は機械加工がメインの担当なので、まずは機械加工を極めて、
その先に見えてくるものもあるかなというふうに思うので、
その時はその都度自分の将来像を考え直していけたらなっていうふうに思っています。
自分の将来像としては、現場からとか他の課から必要とされる人になりたいなっていうふうに感じていて、
今でもちゃんと仕事はしているので、最低限の仕事はできていると思うんですけど、
例えば現場からこういう、もうちょっとこういうふうにできたらもっと楽になるなとか、
他の課からもうちょっとこうできないっていうふうな要望にちゃんと応えられる。
全部受け入れるんじゃなくて、それも取捨選択できて、
自分で管理できる、調整できるっていう人になっていきたいなっていうふうに感じています。
横山です。
私はこの専門学校卒業後は整備士としてエアライン系で働くんですけども、
人間性と技術両面を磨きながらお客様を安全に目的地までお届けできる整備士になりたいと考えています。
番組の締めくくり
今日は人工衛星に携わった生徒たちに今思うことを話してもらいました。
またこれをお聞きになった人は自分のこれからの活力に生かしてもらえたらなというふうに思います。
では今日はみんなありがとうございました。
ありがとうございました。
今回はインタビュー形式で人工衛星に関わった生徒たちの話を聞いてみました。
また何年か経つと作った時の思い出というのはまた一味違ったものになっているかもしれませんよね。
またこういった思い出を語るということも高校生活の醍醐味じゃないでしょうか。
未来をつなぐものづくりでは皆さんからのお便りをお待ちしております。
コメントいただけますと私の早めになりますのでぜひいただけますようお願いいたします。
またインスタグラムでは航空機械工学科と検索していただければ日々の活動の様子がご覧になれますのでぜひご覧ください。
ではまた来週月曜日お会いしましょう。さようなら。
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