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2026-03-09 09:53

#41高校入試と高校選び

高校入試が行われました!1年の中でも最重要な日なのに…体調不良になってしまいました。そんな話も含めて高校選びについても話していきます。

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サマリー

岐阜県の工業高校教員が、自身の高校入試での体調不良の経験を語り、組織で重要な行事を支えることの重要性を説く。そして、高校選びにおいては点数だけでなく、生徒自身の興味や関心が最も重要であると強調する。工業高校では、実際に手を動かし、試行錯誤する中で多くの発見があり、将来の進路選択にも繋がるため、少しでもものづくりに興味がある生徒には選択肢として検討してほしいと呼びかける。高校入試はゴールではなく入り口であり、生徒自身が興味の種を見つけ、将来を切り拓くための機会であることを伝える。

高校入試の重要性と自身の経験
こんにちは。岐阜県の工業高校で教員をしているすみです。
この番組、未来をつなぐものづくりでは、日本の製造業を支える企業の技術や、そこで働く人たちの思い、そして工業高校の教育の魅力をお届けしていきます。
今日は、高校入試とそこから考えた高校選びについて話をしたいと思います。
高校行事の中で何が一番重要か?色々ありますが、学校の先生がこれは特別だと捉えている行事の一つが高校入試です。
学校の行事というのは色々あります。
例えば、先日行われた卒業式も行事の一つです。
これから行われる入学式も行事の一つなんですけれども、現場の職員がこれは特別だと捉えている行事の一つがこの高校入試なんです。
なぜかというと、入試は単に試験を運営するイベントじゃなくて、中学生の進路を左右する特別なものなんですよね。
時には中学生の進路、もっと言うと人生を左右する出来事なんです。
ですから、ここは一番重要な行事だというふうに皆が思っているところです。
だからこそ学校は入念に事前会議を行います。
役割分担も非常に細かく割り振ってあります。
当日に想定外が起きたら誰が何をするのかまでできるだけ詰めて臨みます。
なんですが、実は私今年、この入試を体調不良で休んでしまいました。
今まで勤務してきた中で初めてのことなんですね。
正直、フラフラになりながらも申し訳ないなという気持ちでいっぱいでした。
この日に休むのかって自分に言いたくなりましたね。
ただ同時にもう一つ強く感じたことがありました。
それは組織として対応できている安心感です。
入試って誰か一人が頑張って成立するものじゃないんですよね。
誰かがかけても回るように最初から設計されています。
実際私が休んでも現場はしっかりカバーして進んでいきました。
そしてこれすごく大事な話なんですけれども、
無理をして出勤して他の職員に移してしまったり、
もしくは受験生に迷惑をかけたりなんてことがあったら、
これはもう本末転倒ですよね。
大切な行事だからこそ気合で押し切るんじゃなくて、
迷惑を広げない判断をするということもすごい大事なことなんです。
しかしその判断ができるのも、
この行事が組織でしっかりと動いているという裏付けがあるからなんです。
ありがたいことに2日ほど休養して回復しました。
そして業務に復帰することができました。
今日はその経験を前振りにしながら、
本題の高校選びへ入りたいと思います。
高校選びにおける点数の意味と限界
高校入試の時期になると必ず聞かれる質問があるんですよね。
それは先生、何点ぐらいで入れますか?
っていう質問なんです。
これものすごく気持ちわかるんですよね。
数字はわかりやすいですし、安心材料になりますからね。
保護者の方が情報を求めたりするのも当然です。
そして私もはっきり言います。点数は大事ですよと。
点数って単に競争の道具だけではなくて、
先生が言っていることを理解しているのかとか、
自分の力でアウトプットできているかとか、
そういう1つの指標にもなっているはずなんですよね。
工業高校でも同じです。
手を動かすイメージが強いかもしれませんけども、
それは単に手を動かしているわけではないんです。
考えて、理解して、そして表現として手を動かして、
またそれを見て考えてやり直すと。
そういったことの繰り返しなんですよね。
そして内進点なんていうのもありますよね。
成績5とか4とか、そういったものですよね。
それも大事ですよ。
やはりこれは取り組む姿勢とかが反映されていますから、
高校でどれだけ伸びるかということにも確実に直結している内容だと思います。
ただ、今日一番伝えたいのはここなんです。
高校選びで最も大切なこと:興味
高校選びで一番大事なのは点数だけではなくて、
興味があるかどうかということも大事なんですよということです。
中にはですね、今入れる点数の学校を選ぶという生徒もいると思うんですけども、
それはちょっともったいないですよね。
点数も大事なんですけども、もう1つやっぱり興味があるかどうかとか、
もう一深く掘り下げて考えてほしいなというふうに思っているんです。
なぜなら高校は入るのがゴールじゃないですからね。
入ってからが長いんです。
毎日通います。授業も受けます。人間関係もあります。
その時、もし本当に全く興味がない場所だったら、
踏ん張れる理由って見つかりますか?
なかなか見つからないですよ。
逆に最初は不安でもちょっと面白そうとかやってみたいと、
そういった感覚がある人は粘り強く続けることができると思うんです。
ここで言う興味は立派な夢じゃなくていいんですよね。
むしろ興味は小さくてもいいんです。
動画で見ていたらちょっとワクワクするとか、
人が作っているのを見ると悔しいけど憧れちゃうなとか、
調べるのが苦じゃないとか、1回やってみたいなと思っているとか、
そういう小さい反応が進路のヒントになりますよ。
そして私も航空機械工学科の主任ですからね。
だから中学生の皆さんがものづくりに少しでも興味があるとか、
機械や乗り物、工具、材料、設計、機械加工、
なんていう名前を聞くと少し気になる。
この程度で十分です。
その反応があるなら、ぜひ工業高校を選択しに入れてください。
理由はシンプルで、やってみて初めてわかることが多いんです。
向いているかどうかって、想像だけでわからないですからね。
好きかどうかも触れてみないとわからない。
そして工業高校は触れる機械が多い学校なんです。
工業高校の現実と将来の可能性
もう一つ、これは進路の現実的な話なんですが、
工業高校に進んだからといって、将来が一本に固定されるわけではありません。
航空機械工学科に来たから、機械のことに、
航空のことに進まなきゃいけないってことはないんです。
例えば、やっぱり興味関心とちょっとずれがあるなと思ったら、
大学進学のタイミングで別の分野に移動することだってできますよね。
むしろ若いうちに一度実体験を積んでおくと、
大学で学ぶ分野の選び方が、
現実に根差したものになりやすいですよね。
逆に大学生になってから何も体験がない状態で方向転換しようとすると、
選ぶ材料が少なくて迷いやすいです。
時間のコストも大きくなりがちです。
だから私は早い段階で体験を持つ価値は高いと思っています。
保護者との対話と高校選びの視点
じゃあ点数を聞くのはダメなのかというと、そうではないです。
点数は大事です。現実的な問題ですからね。
ただ点数の質問だけではなく、セットでこれも聞いてほしいんですよね。
その高校で何ができるんですかとか、
3年間でどんな力が尽きますかとか、
どんな授業や実習がありますか、
入ってから楽しい時間はどんな時間ですかとかね。
点数は入るための条件の話であって、
でも高校選びは入った後の時間を選ぶ話なんです。
そして保護者の方も心配になると思いますけども、
もし可能なら会話の順番をこうしてみたらどうでしょうか。
何点取れればあの高校に入れるとかっていう前にですね、
何に興味があるとか、
何をしている時が一番集中しているのとか、
何が嫌いなのとか、
どんな環境だと頑張れそうとか、
そんな会話をですね、してもらえると
一番いい条件の学校って見つかりやすいんじゃないかなというふうに思います。
高校生へのメッセージと進路の捉え方
最後に高校生にもメッセージを送らせてください。
もし今自分の興味がわからない、
なんとなく入っちゃったんですけどっていう高校生もいると思うんです。
普通ですよそれは。
興味って最初から完成品で降ってくるものじゃないですから。
ですから授業や実習、部活、行事、資格取得とか、
友達との会話とか、
どれでもいいから一回ですね、やってみて、
そして続けてみると、
そこで初めて出てくる何かがあるんじゃないでしょうか。
高校生活は興味の種を拾える場所です。
その種を拾えた人は強くなれますよね。
そして進路は点数だけでは決まらないということを、
後から自分で証明できるようになります。
高校入試というのは非常に重いものなんですけども、
学校も本気で準備してますからね。
ただ入試はゴールではなくて入り口だということを、
もう一度皆さんにお伝えしたいなというふうに思っております。
もし身の回りにこれから進学を考えているという人がいたら、
今の話を参考にしながら、
自分の気持ちを深掘りしていくような会話が進められるといいですよね。
そして新たな進路先での時間を有効に有意義に使えるように
過ごしていただけたらなというふうに思っています。
番組の締めくくり
未来をつなぐものづくりは毎週月曜日朝7時に配信しています。
皆さんからのメッセージをいただけると私の励みになります。
ではまた来週お会いしましょう。さようなら。
09:53

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