1. 不登校の親の時間 ~田端の塾から、43年~
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#03 学校に行っていない間、勉強はどうするのか?
2026-10-02 16:35

#03 学校に行っていない間、勉強はどうするのか?

【今回のテーマ】学校に行っていない間、勉強はどうすればいいのか


「行かなくてもいい」とは言われても、やっぱり気になる。このまま何もしないで大丈夫なんだろうか——。


志学ゼミの阿部塾長の答えは、「わからないところまで戻って、そこから始めればいい」でした。中学生が小学校の分数からでも、高校生が中1の英語からでも構わない。「決して遅くないです」。


小学6年生で、九九のあたりから戻って始めたお子さんの話も出てきます。大切なのは、まわりと比べないこと。追いつこうとしないこと。


勉強を始める時間の決め方、そして「まだ勉強ではなく、心の充電が必要な時期」の見分け方まで、家庭でできることをうかがいました。


▼今回お話ししたこと

・学年の教材ができなくても、まったく気にしなくていい

・わからなくなったところまで戻る。学年は関係ない

・中学生が分数から、高校生が中1の英語から始めてもいい

・小6で九九まで戻って始めた子の話

・「追いつこう」としないこと。まわりと比べないこと

・できることを積み上げると、本人が「もっとやろう」と思える

・勉強時間は、親が決めずに本人と決める

・まだ勉強に向かないときは、心の充電の時期

・答えがわかっていても、話は最後まで聞く

・とにかく、焦らないこと


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出演:阿部塾長(志学ゼミ)/横山(チャコウェブ)

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サマリー

不登校中の勉強は、学年に追いつこうとせず、本人がつまずいたところまで戻って始めればよいと話します。分数や九九、中学1年の英語など、できるところから積み上げることで、本人の「もっとやろう」という気持ちにつなげます。勉強時間は親が一方的に決めず、本人の状態を見ながら相談して決めます。気持ちが勉強に向かない時期は無理をさせず、心の充電を優先し、話を最後まで聞くことが大切です。中学生では通知表や内申点、通信制を含む進路も考慮し、とにかく焦らずその子のペースに寄り添うよう勧めています。

不登校中の勉強はつまずいたところまで戻る
不登校の親の時間。この番組は、お子さんが学校に行けない、行きたがらない、そんな日々の中で、この子はこれからどうなるんだろうと考えている親御さんのための時間です。
東京田端で、42年続く塾、志学ゼミの安倍さんと一緒に、子供の受け止め方から勉強や進路のことまで、答えを急がずにお話ししていきます。進行役は、チャコウェブの横山です。安倍さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回はですね、高校とか大学に不登校になってしまったらいけるのかなというお悩みについてお話を伺いました。実際にはもう帰還しなくていいよというお話がすごく私の中では心に残りまして、結構勇気をいただいた回でしたね。
ありがとうございます。
それではですね、早速、前回に引き続いて、今回は不登校になってしまったときにも、やっぱりよくある質問ですね、お悩みについてお話をしていきたいと思います。今回のテーマは、学校に行っていない間の勉強はどうすればいいのかということですね。
いろいろな方法や道があるから、必ず学力を重視しなくてもいいんだよといったお話もいろいろしていただいたんですが、やっぱりそうは言っても、今何もしなくて大丈夫なのっていうふうな不安とかにはなってくると思うんですね。そういうときには、実際どうしたらいいんでしょうか。
はい。親子さんが本当に不安に思われるところはそこですよね。ですから、みんなさんと同じところを同じようにやってほしいと思われるかと思うんですね。
ところが、普通の子もそうなんですけども、分かる分からないってその子によって違うんですね。分かってるところ、分かってないところ。ですから、中学生でも、小学校の内容が分かってない子もいます。極端なところ、算数です、数学ですと、分数、小数が分かってない子、不安なとこありますよね。
それとか、英語も中学3年生、高校生なんで、中1からつまずいてることもあるんですね。また国語だって、小学校のときに本を読んだりしてないと語彙力がない子っていますよね。そうすると文章の中に漢字や語彙が分からないから読めないということも生じます。
ですから、その子が分かってないところから戻って勉強することが望ましいですね。ですから、中学生でも、小学生の文数、小数が分からなかったらやったらいいんですよ、そこから。
高校の数学は分からない。中学から分からないかもしれませんし、小学校から分かりませんから、どこから分からなくなったのかなということを本人とお話をして見極めて、もちろん私どものような塾は皆さんプロですから、それが分かりますので、どこからやったらいいのかっていうのを本人とまた親御さんを含めて話をしていけばいいと思います。
ただ、全部が全部すべてできるようなお子さんってまずいないんです。いません、そんなの。そういう人いませんから、自分のその中で向いてる教科ですね。好きな教科。必ずありますから。教科じゃないかもしれません。他のことかもしれませんけど、きっとありますので、それを見つけてあげることですね。
特に理科系に進みたい場合ですと、高校の理科で決まりますので、進路ですね。何に関心があるか、化学系か生物系か物理系かとかいろいろありますよね。そういった中で興味がある。今はそれでできなくてもいいんですよ。もともとこういうきっかけでこれを知りたいなと思った。
例えばこの前は地震がありましたけど、地震ってどういうふうになってるんだろうなっていうすごくな疑問。地震はどうなってるのか。じゃあ高校のわからなくて中学を戻ってもいいわけですよ。それでああそうなってるのかっていうふうに関心を持ったところが分かれば、もっとやってみたい知りたいってできますよね。そこを引き出していくというのが大事です。
もちろんみんなと同じで全部できれば問題ないんですけども、みんなが東大行くわけじゃありませんから。
そうですね。
できることを積み上げ、周りと比べない
本人が一番気になってるところはどこが引っかかってた?学年関係なく。そこに戻ってあげてそれを解決するとこそこからです。遅くないです。決して。
そうなんですね。よくあるのが、自分の学年の教材を買ってきて、じゃあやってみようって言って、やっぱりできないっていうのは、そこであんまり気にしなくてもいいっていうことなんですね。
そうですね。実際に小学校6年生でやっぱり学校に行けなくなっちゃったということが、5年、6年続いているお子さんがいらっしゃったんですね。
そうすると小学校1年生、2年生のあたりからつまづいてらっしゃる。または格がはっきりしなかった。そこに戻ればいいよってじゃないですか。
そしてそれができると本人が、これが分かった。もう少しやってみようということになります。
できることを積み重ねていくことによって、本人がもっとやろうという気持ちになることが大事なんですね。
そこに周りと比較しないことです。今進んでいるところに追いつこう、追いつこうと思わなくて結構です。
なるほど。その学年レベルを絶対に目指そうというふうにするから、自分やっぱりできないってなってしまうと、また気持ちが落ち込んでしまうと思うんですが、そこじゃなくて思いっきりもう九九の段階から戻ってもいいよというところで。
そうです。実際そうしました。国語の教科書は6年生なら読めない。5年生4年生だと持ってきて、1年生2年生だったら読めるんだったらそこから音読したっていいわけですよ。
十分間に合いますから。分からないことをずっと続けるよりも戻った方がいいですね。
もう堂々と戻ってしまおうということですね。
そうです。英語だってそうですよ。高校3年生であれひょっとしたらこれ中学1年のからちょっと履き違えてるなっていうところありますから、戻ってあげればいいですね。
なるほど。お伺いしていると、やっぱり親御さんがついていても結構追いついているかというか、その学年のレベルができるかどうかっていうのを見極めるの難しいかなと思うんですよね。
はい、そうですね。
そういうときにはどういうふうに相談とか何をすればいいんでしょうか。
実際に私どものような塾ですね、いらっしゃってお話をして、どれができるとかいろいろ質問した中で、だいたいそれが普通、流れによっていますとわかるものですから、
じゃあここらへんに戻ったほうがいいね。親御さんも踏まえて、分数小数、いかがですかとか、ちょっと不安ですねとか、ククはどうでしたかって実際に質問してみます。
それで答えるか答えないか、いいんだよ答えなくてもいいんだよ、そこからやり直せばいいだけだからねっていう話をしています。
なるほど。
ですから、みんなと同じ学年に追いついて集団に入れようとするから無理があるんです。
そうですね。
答えなくてもいいんです、それは。でもそこからやっても大学入試まで間に合いますから。
間に合うんですね。
本人と相談して勉強時間を決める
はい。
あとはその時間ですね、例えばどのぐらいの時間から始めてもらえばいいのかなっていう、この勉強の量をですね、お家にいるときに、じゃあちょっと勉強してみようかって言ったときに、どのぐらいやってもらうといいとかありますか。
これが最初に時間を設定するとストレスになるんですね。
ですから、こちらで設定するんじゃなくて、どのぐらいやってみようかなっていうことでお話をして決めるのがよろしいかと思います。
こちら側から時間は提示しないほうがいいんですね。
はい。要するに1時間って言っても、1時間かと思うことありますよね。
確かに。
30分でも思うことありますよね。
ですから様子を見ながらじゃないでしょうかね。
はい。ですから一緒にこれ本を読んでみようって言って、あっという間に30分40分過ぎることもありますけれども、その内容についてお話をしながら聞いてみるとかありますね。
それは進め方によりますけれども、その子がどのぐらいやれるかっていう状況を見ながらですね、判断して時間を決めていったほうがよろしいかと思います。
そうなんですね。こちらから着地定義に決めてしまったりすることなく、本人がどのくらいできるのかっていうのを見ながらということなんですね。
そうですね。
勉強より心の充電が必要な時期
そうですね。もっと根源的なというか、前の方に戻って、逆にまだちょっと勉強させるのは早いかなという状態ってあるんでしょうか。
はい。そうですね。これは学校に行く、行かないに関わらずよく出るのは、何をどうやったらいいか分からないというのと、やる気がしないというのもあります。
やる気がしない。
何をどうやって、どこがどうやったらいいのか、自分で自分の分からないとこは分からないというふうになってしまう。
どこが手をつけていいんだろうか分からないというのもあります。
気持ちが勉強に向かないということもありますね。
そういう時は、まだ少し休んだりとか、何かちょっと違うことをした方がいいですかね。
そうですね。無理にさせないことでしょうね。無理にさせるとストレスだけ溜まっていきますので、今ちょっと心の充電の方が必要なのかなっていうところで、お話を聞く方ですよね。
なるほど。そういう、まだ勉強に入らないよっていう時には、心の充電のタイミングかなという。
そうですね。やっぱり好きなこととか、興味関心のあることは何?というふうに聞いてあげて、そして話を聞いて、どんどんどんどん自分を出してもらうというか、そうした方が、ああそうか、どうしてそうなっているのかね、とかありますよね。
この物語の続きどうなるの?とか、それどう思った?とか、何やってみたい?というのが出てきた時に、じゃあそうか、こういったことを勉強すればこういうことにもなるんだよ、というふうに繋げていって、初めて入っていくんでしょうね。
なるほど。
小学生の場合は、ほとんどできることを作ってあげることですね。
できることを作ってあげる。
親御さんとお話をして、保護者様とお話をして、ここから多分できていないと思いますよ、と分かるところから、できるところから入るんですね。できないところから入っちゃいけないんですね。できるところから入って、これはできるね、すごいね、じゃあこれやってみようか、できるね、できるところを積み上げていって、そして徐々に学年を上げていくということですね。
全部が全部できることは本当にいませんから、皆さんよく言うの、算数ですと、計算はできるんだけど文章題は苦手です、これよくありますよね。文章題を読んでどんどんまとめられて式を作れる、これは理想ですけれども、そうすると国語力も必要になってきますよね。
ですから一緒に噛み砕いて、これはこういう話だよね、じゃあどういう話だった、と向け言わせてもらって考えてもらうとか、それはありますよね。
ですから、歩調を合わせてあげるというか、それをして本人がこれならやってみようかなと思うところを作ることが大事ですよね。
なるほど、できることを積み上げていって、そこからだんだんステップアップしていくということですね。
そうですね、最初からたくさんやろうとするとストレスになります。
そうですね、ありがとうございます。
進路と親子の関わり方
このあたりでまとめに入っていこうと思いますが、やっぱり学校に行っていない間の勉強は、まずは戻り学習になることを恐れなくていいということですね。
できないかもしれないというのは全然恥ずかしいことでも何でもないので、一旦自分がどのあたりからつまづいているのかということを見極めて、できることから積み上げていくということですね。
見極め方というのは、親御さんの方では難しい場合には学習塾とか先生とかに相談しながら決めていくという形ですね。
親御さんでもいいんですが、法師さんでも結構ですけど、話を聞ける環境を作るということですね。
なるほど。
話から聞ける人じゃないと難しいですね。やっぱり大人は経験がありますので、答えがわかってしまうことがあるんですね。
そうすると話を中断して、これってこういうことだろ、だからこれだよね、だからこれしなきゃいけないよねってなっちゃいますよね。
そうですね。
でも子供はまだ話し切っていないわけですよ。話し切っていないとまたストレスになるんですね。だから話し切る、聞けるというのが大事ですね。
なるほどね。
そうですね。確かにあとは親子の関係だとどうしても親御さんの方が率先してやってしまいがちだと思うので、そこのところでは話が聞ける人に見極めてもらいながらということですね。
はい。
小学生の場合だとできることから始めるというのがすごくいいですね。
中学生の場合は、今度は進学する場合に通知表、内進点が関係することがありますので、地域学校によっては内進点をつけないという学校もあるんですね。
なるほど。つけない。
はい。とか全部一人数とかあるんです。
ですから先ほど言ったように、そういった場合また学校に行けなくなると、やはり内進点、通知表も取れませんから、通信性も考えた上での進路指導を考えた方がいいかと思います。
なるほど。となると、内進点に影響されないような選択肢も考えるということですね。
そうです。はい。
あとは、やっぱり学習の始め方というのは、時間を決めたりするよりは、まずはお子さん本人に聞きながらどのぐらいできそうかなということで、最初からストレスに与えるようなことをしないようにということですね。
そうですね。焦らないことです。
焦らないですね。
ありがとうございます。
はい。では今日も最後に一つ親御さんにメッセージがあるとすると、どういうことがありますでしょうか。
はい。とにかく焦らないということ、そしてその子はその子のペースがあるんです。
はい。ですからペースに寄り添うことを意識してください。
はい。ありがとうございます。
それでは今回も締めくくってまいります。
不登校の親の時間、今回は学校に行っていない間の勉強はどうするのかについてお話をしていきました。
この番組では皆さんからのご質問やお悩みをお待ちしております。
うちの場合はどうなんだろうということがあれば、番組の概要欄にあるフォームから特命でお寄せください。
次回以降の放送でお答えしていきます。
それではまた次回お会いしましょう。
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