今日からほんの少し、ご自身の心に寄り添う時間を持ってみませんか?
自分を愛すると聞くと、わがままではないか?と戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、この自己愛は決してわがままではありません。
それは自分自身をまるでかけがえのない大切な友人であるかのように扱うことなんです。
考えてみてください。
もし大切な友人が疲れていたら、あなたはもっと頑張れと背中を押すでしょうか?
きっと少し休んだら、「無理しないでね。」と優しく声をかけるはずです。
なぜ私たちは自分に対してだけそうしないのでしょうか?
なぜ自分にだけは厳しく限界を超えることを求めてしまうのでしょうか?
深い教えの核心は、すべて存在への平等な愛にありました。
でも、その愛の始まりは、まず自分自身への愛からだったんです。
自分を心から愛すことができなければ、本当に他者を愛することはできない。
これは宇宙の法則の一つなんです。
この大切な法則をもう少し深く掘り下げてみましょう。
人間関係におけるある現象があります。
これは私たちが自分自身にしていることを、
無意識のうちにそのまま他者との関係でも繰り返してしまうというものです。
自分に厳しい人は、気づかぬうちに他者にも厳しくなってしまいます。
自分をなかなか許せない人は、誰かの失敗を温かく受け入れることも難しいかもしれません。
そして、自分を大切にできない人は、本当の意味で他者を大切にすることが難しいんです。
なぜなら、その人自身が大切にするという感覚をまだ深く体得できていないからです。
反対に、自分を愛し自分を許すことができる人、自分を大切にできる人はどうでしょうか。
その人の心は他者への愛で満たされます。
誰かの過ちにも温かい許しの心で向き合えるようになります。
そして、一人一人の価値を深く理解し尊重できるようになるんです。
まさに自分への愛が周りの人々への温かい光となるんです。
私たちは自分を犠牲にし続けることで、いつの間にか周りの人への本当の優しさまで失ってしまうのかもしれません。
だからこそ、今日からまず自分自身を誰よりも大切な友人として扱ってみませんか。
自分を大切にすることから、あなたの人生、そして周りの世界がもっと豊かで温かいものに変わっていくはずです。
どうかあなたの心があなた自身を慈しむ愛で満たされますように。
私たちは人生の様々な季節を経験してきました。
若い頃には想像もできなかったようなたくさんの喜びと、そしていくつかの痛みを経験してきました。
時には誰かのために、家族のために、職場の仲間のためにと、自分を後回しにしてきた方もきっと少なくないのではないでしょうか。
これで良かったんだと自分の心に言い聞かせながら、ふと立ち止まって考えることはありませんか。
私は一体何を差し出して何を得てきたんだろう。このままで本当にいいんだろうかと。
今回お話ししたいのは、私たちが自分自身を犠牲にし続けることで最後に失ってしまうものについてです。
そしてそれを守るためのある知恵のお話です。
私自身もかつてはそうでした。
頼まれれば嫌と言えず、困っている人がいれば自分の時間を削ってでも助けようとする。
それが人として正しい生き方だと信じていました。
周りからも良い人、優しいねと言われると嬉しく、もっと頑張らなくてはと努力をしていたんです。
でもある日ふと気づきました。心が鉛のように重いんです。
体の疲れは休めば取れますが、心の疲れは休んでも言えない。
なぜだろうと悩んでいた時期がありました。
そんな時に出会った教えがありました。
自分を大切にし始めた人の周りで不思議な変化が起こると。
最初は戸惑う人もいるかもしれません。
今まで何でも引き受けてくれたあの人が急に断るなんてどうしたんだろうと。
でも時間が経つにつれて驚くようなことが起き始めるというんです。
周りの人々がその人に対してより丁寧に感謝を込めて接するようになる。
それは偶然ではないと言います。
人は自分を価値ある存在として扱っている人をより尊重するようになるんです。
私たちが自分自身に注ぐエネルギーの質が周りの人々が私たちに向けるエネルギーの質を決めると。
自分を軽く扱えば周りからも軽く扱われる。
自分を大切にすれば周りからも大切にされる。
この言葉は私の心を深く揺さぶりました。
皆様はいかがでしょうか。
ご自身の心を本当に大切にしてあげていますか。
自分を大切にするというとわがままになることだと思う方もいるかもしれません。
でもそうではありません。
それは健全な境界線を持つということです。
例えば優しい親しい友人から毎日のように長電話がかかってきて何時間も口を聞かされる。
最初は心配で喜んで耳を傾けるでしょう。
でもそれが毎日何日も続いたらどうでしょうか。
あなたの時間は奪われ心は疲弊しあなたの人生の生活リズムまで乱れてしまいます。
多くの人は友人を助けるのは当然だと思って自分の限界を超えてでも聞き続けてしまいます。
そして結局は疲れ果ててその友人を避けるようになったり関係が悪化してしまったりします。
悲しいことにそんな経験をした方もいるのではないでしょうか。
しかし勇気を出してある行動に出してみました。
いつも話を聞かせてくれてありがとう。
でもね平日の夜はどうしても自分の時間を取りたいから週末にゆっくり話を聞く時間を作るのはどうかな。
そう伝えたとき友人は一瞬戸惑ったようでした。
でも私の言葉に耳を傾け理解してくれたんです。
それ以来彼女は私の都合を気遣ってくれるようになり私自身も無理をすることなく私たちは以前よりもずっと良い関係を続けています。
この境界線を持つという知恵は決して相手を拒絶することではありません。
それはお互いが健全で心地よい関係で居続けるための大切な心の技術なんです。
この知恵を実践することで人間関係はより深くより持続可能なものになります。
そしてもう一つ特に大切にしていることがあります。
それはこれでいいという自分を受け入れる心です。
私には今これだけの力しかない。
今日はここまでしかできない。
こう自分に語りかけるとき私たちはそれを諦めだと捉えがちです。
でもそれは決して敗北ではありません。
これは現実を正確に把握しその中で最も効果的に行動するための素晴らしい知恵なんです。
そしてその知恵の出発点となるのが私たち自身への感謝の心です。
多くの人は感謝は他人に向けるものだと思っています。
もちろんそれも大切です。
ですがまず自分自身に感謝を向けることの重要性があります。
今日までよく頑張ってきたね。ありがとう。
今日もこうして生きているんだね。ありがとう。
と自分を抱きしめる。
不完全かもしれないけどそれでも努力している自分にありがとうと心を込めて感謝する。
この自分自身への感謝こそが真の感謝の出発点なんです。
なぜなら自分の価値を認められない人は他者の価値も正しく評価することができないからです。
私たちは長年生きている中でたくさんの役割を演じたくさんの責任を背負ってきました。
知らず知らずのうちに自分の人生を後回しにし自分の心に蓋をしてしまうこともあったかもしれません。
でも私たちは人生の主役です。
自分自身を大切にし健全な心の境界線を持つこと。
そして何よりも今日まで頑張ってきた自分自身に心からの感謝を送ること。
それこそが私たちが犠牲を続けることで最後に失うもの、
すなわち自分自身の心と魂の輝きを守り続けていく道だと確信しています。
今日から少しずつで構いません。
ご自身の心の声に耳を傾け小さなありがとうをまず自分自身に送ってみてはいかがでしょうか。
そうすることで皆様の毎日がそしてこれからの人生が
より温かくより豊かな光に満ちたものになることを心から願っています。