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【量子コンピューター決算総括】イオンQ・D-Wave・リゲッティ3社の決算の成績は?
2026-08-07 17:14

【量子コンピューター決算総括】イオンQ・D-Wave・リゲッティ3社の決算の成績は?

毎日聴くだけで、なんとな〜く「米国株」が好きになる。あなたのスキマ時間に、お耳を拝借〜っ👂️

🎧️今回はこんなことを話してます👇️

✅️IONQ・D-Wave・Rigetti computingの「量子コンピューター三銃士」の決算を総括

✅️3社の決算発表後の株価の勝敗がわかれた背景とは?

✅️量子コンピューターはいよいよ実用化フェーズへ?

感想

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皆さん、こんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
あの、いきなりですけど、もし今日あなたがいきなり100億円を渡されてですね、
世界最強のコンピューターを作れって言われたらどうしますか?
えーと、いやー、100億円ってすごい額ですけど、実はですね、今週まさにその答えをめぐって株式市場で大波乱が起きたんですよね。
そうなんですよ。今週は株式市場が熱い視線を送っている量子コンピューター関連の注目銘柄があるんですが、その3社が立て続けに決算発表を行いました。
はい。テクノロジー投資とか時差代のインフラに関心がある方にとってはですね、歴史的なターニングポイントといっても過言ではない週間でしたね。
本当にそうですよね。で、今回取り上げるのはイオンQ、D-WAVE、そしてリゲッティコンピューティングの3社です。この番組ではですね、彼らに敬意を込めて量子コンピューター30市と勝手に名付けちゃいました。
面白いネーミングですね。それぞれが全く異なるアプローチ、つまり独自の武器を持って市場という戦場に立っているので、3社3用という意味で30市はぴったりだと思いますよ。
ありがとうございます。今日はこの30市の決算総括というミッションに挑んでいきたいんですが、リスナーのあなたも薄々感じているかもしれませんが、量子コンピューターって言葉はニュースでよく見るものの、中身がちょっとブラックボックスすぎませんか?
確かに専門用語が多くて分かりにくい分野ですよね。
なので、決算の数字を見る前に、まずはこの30市がどういう仕組みの武器で戦っているのか、そこをすっきりさせたいなと。
もちろんです。専門用語の羅列は避けてですね。物理層、つまりハードウェアの作り方とアルゴリズム層、つまり計算のやり方の違いに絞って、なぜその技術が難しくてどういうメリットがあるのかを解き明かしていきましょう。
ではまず1社目のイオン級の武器からいきましょうか。彼らはイオントラップ方式っていうハードウェアと汎用ゲート型というアルゴリズムを採用しているんですが、これってどういう仕組みなんですか?
想像してみてほしいんですけど、絶対零度に近い真空の空間にですね、自然界に存在する本物の原子をふわっと浮かべるんですよ。そこに極めて精密に調整されたレーザー光線を打ち込んで、原子の状態をコントロールするんです。
真空に浮かんだ原子をレーザーで打つ。なんかもうSF映画みたいですね。
そうなんですよ。自然界の原子って全て完全に同じ形同じ性質を持っていますよね。だから人工物で作るチップと違って個体差が全くないんです。
あーなるほど。個体差がないってことは?
つまりですね、エラー率が極めて低くて計算精度が圧倒的に高いのが最強のメリットなんですよ。ただ問題はスケールなんですよね。
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スケール、つまり大型化ですよね。なんで難しいんですか?原子なんていくらでもありそうなのに。
原子を並べるのはいいんですけど、その何千個もの原子一つ一つに完璧に角度を合わせたレーザー照射装置を物理的に配置しなきゃいけないんですよ。場所も取るし照準を合わせるのに時間がかかるんですよね。
あーなるほど。つまりアイオン級はスナイパーみたいなものですね。一発の精度は完璧だけど、スナイパーライフルを何千丁も並べて同時に撃つような大部隊を作るのは物理的な制約があってめちゃくちゃ難しいと。
はい完璧な例えです。対して2つ目のD-Wave Quantumは全く違います。彼らの武器は超伝導波ニーリング方式といいまして、スナイパーのような汎用型ではなくて組み合わせ最適化問題という特定のジャンルに特化した職人技なんです。
汎用型じゃないってことは普通のコンピューターみたいに何でも計算できるわけじゃないってことですか?
えぇ暗号解読なんかには使いません。でも例えば全国に1万個の荷物を届けるときどの領土が一番コストが安いかみたいな複雑な条件から一番マシな答えを探し出すのが異常に得意なんですよ。
異常に得意?なんかすごいですね。
自然界の水がですね一番低い場所、つまり安定した状態に向かって勝手に流れていく性質を利用して計算の谷底を一瞬で見つけ出すような仕組みですね。
水が低いところに流れるように一番効率の良い個体にスッと落ち着くわけですね。まさに超特化型の職人ですね。だからすでに数線量子ビットっていう大規模な実用化ができているのか。
その通りです。そして3社目。リゲッティコンピューティングの武器は超電動ゲート方式です。これはGoogleやIBMも採用している王道のアプローチですね。
王道というか既存の半導体みたいな作り方なんですか?
まさにそこが強みなんです。既存の半導体製造プロセスに近い技術を使って超電動回路上に人工的に量子ビットを作ります。だからチップをつなぎ合わせてブロックのように拡張していくモジュール化が非常に得意で動作も高速なんですよ。
なるほど。イオン級はスナイパーならリゲッティは巨大なレゴブロックのお城を作っているようなものですね。同じ規格のブロックをどんどんつなげれば理屈の上ではいくらでも大きなお城が作れると。
素晴らしいメタファーですね。ただしそのレゴのお城には弱点があります。人工的に作られた量子ビットは非常に繊細でわずかな熱や振動つまりノイズにすごく弱いんですよ。
ノイズですか?
ええ。せっかく巨大なレゴのお城を作ってもそれを乗せているテーブルがガタガタ揺れていたらどうなりますか?
あっという間に崩れちゃいますね。
だからリゲッティは今その揺れを抑えるエラー訂正技術に膨大な資金と時間を注い込んでいるんです。これがそれぞれの強みと乗り越えるべきハードルですね。
それぞれの戦い方の違いがすごく腹に落ちました。さあここからが本題ですよ。そんな30種たちが今回の決算という名の戦場でどんな成績を収めたのか、私たちで通信棒をつけていきましょう。
はい。では先方のイオン級からいきましょうか。
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イオン級。これズバリ評価はエースじゃないですか。ニュースのヘッドラインでもかなりポジティブな数字が踊っていましたし。
正解です。文句なしのエース評価ですね。一言で表すなら本格普及期に入ったメガリアリティ決算と言えます。
メガリアリティ。すごい言葉ですね。
A。まず売上高が810万ドル。前年度議費でなんとプラス287%という圧倒的な成長です。受注残高も4億8500万ドルまで膨れ上がりまして通期見通しも過方修正されました。
売上プラス287%。スナイパーの大活躍ですね。でもあのちょっと待ってください。私決算書を見ていて目を疑った数字があるんですよ。
会計上の純損失。つまり赤字が19億ドルもありましたよね。日本円にして約2800億円ですよ。
はいありましたね。
なのに株価は時間外で上がっているんです。これどういうマジックですか。
そこに気づくとはさすがですね。この19億ドルの巨額赤字、実は投資家が熱狂するタイプの赤字なんですよ。
投資家が熱狂する赤字。えーとどういうことですか。
赤字の最大の要因はですね。スカイウォーター社という半導体製造工場を18億ドルで買収したことによるものなんです。
イオンQは今まで設計はできても製造は他社に頼っていたんですね。
あーなるほど。
でもこの買収によって自社でチップの製造からシステム構築まで全てを行う垂直統合、つまりフルスタック企業へと生まれ変わるんですよ。
あーそういうことですか。投資家が見ているのはただのコストじゃなくて強力な経済的お堀りを作ったってことですね。
他社に製造を依存しないから省内的に利益率が跳ね上がると。だから市場は歓迎したんですね。
その通りです。これは次世代のインテルになるための通行料だと市場は解釈したわけです。では次、リゲッティはどうでしょう。
レゴのお城を作っているリゲッティですね。テーブルの揺れを抑えるためにお金がかかっているはずだから、えーと評価はBくらいですかね。
惜しいですが私はA評価としました。一言で言うと好調とコスト増が混在する足踏み決算ですね。
足踏みでAなんですか。
A。なぜなら売上はしっかり伸びているからです。売上高は514万ドルで前年同期比プラス185%。180両子ビットシステムの展開も順調なんですよ。
順調なのになんで足踏みなんですか。
ただおっしゃる通りテーブルの揺れを抑えるための次世代インフラへの研究開発費が予想を超えて膨張してしまって営業費用が3030万ドルに達したんです。
売上が500万ドルなのに費用が3000万ドル。それは株価も難調になりますよね。
はい。ただこれはハードウェア企業が次のスケールに進むための海の苦しみとして想定内の足踏みなので技術的な停滞ではないという意味でA評価にしています。
なるほど。では最後Dウェーブをお願いします。
DウェーブはB評価ですね。一言で表すなら表層の売上は足踏みも大企業の本番運用へのシフトが際立った質的転換の決算です。
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ちょっと待ってください。Dウェーブの売上高って約310万ドルで前年同期とほぼ横ばいでしたよね。成長株の決算で売上が横ばいなら普通はC評価いや落題じゃないですか。
数字の表面だけ見ればおっしゃる通り落題かもしれませんね。現に市場のアルゴリズムはそれに反応して株価を下げました。しかしここで投資家として森を見る視点が必要です。中身の質が劇的に変わっているんですよ。
質が変わったってどういう風にですか。
売上げに占めるフォーブス2000企業、つまり世界トップクラスの大企業の割合が47.7%へと激増しました。さらにただのお試し実験ではなくてクラウドサービスを使った実務での本番稼働比率が37.3%に急上昇したんです。
あーつまりすごい技術だねちょっと実験してみようっていうフェーズからうちの会社の物流量と計算明日から本番でこれ使ってっていうフェーズに移行したってことですか。
まさにそれです。売上高という量は横ばいでもビジネスインフラとしての質は劇的に向上している。だから私はあえてB評価をつけました。
なるほど。でもここで一つ大きな疑問が湧いてきました。どの会社も見えないところでは確実にビジネスが前進していて将来の受注も増えていますよね。
ええそうです。
なのに4Qは爆上がりでDウェーブは株価が下落した。この差は一体どこから生まれたんでしょうか。
非常に鋭い着眼点ですね。この明暗を分けたのは今の市場がテクノロジーの凄さではなくビジネスの実力をシビアに評価し始めた証拠なんです。具体的には3つの要因が絡み合っています。
ぜひその3つの要因を解き明かしてください。
要因の一つ目はデリバリー力。つまり受注をいかに早く、今の売上、つまり現金に変換できたかというスピードの差です。
あ、なるほど。会計上の売上認識の違いってことですね。
その通りです。4Qは巨大なシステム本体を箱として素早く顧客に納入しました。納品した瞬間に莫大な受注算がドカンと市販機の売上に計上されるんです。
一方のD-WAVEはクラウド経由で利用してもらうサース型の契約が多いんですよ。
ということは、例えば1000万ドルの長期契約が取れても、今期の売上に計上されるのはその数十分の1ずつ、毎月チビチビとしか入ってこないってことですか?
そうなんですよ。将来の約束は積み上がっていても、タイムラグのせいで足元の売上が横ばいに見えてしまったんですね。
これが2つ目の要因であるビジネスモデルと単価の違いにも直結します。
システム直販型のイオンQとクラウド小口利用型のD-WAVEやリゲッティでは、短期的な決算の見栄えが全く違ってしまうんですね。
ウォール外のアルゴリズムは市販機の売上成長率でスクリーニングをかけがちですからね。
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ええ、ビジネスの健康状態は見えていなかったんです。
そして3つ目の要因は赤字に対する市場の納得感です。先ほどあなたが19億ドルの赤字に驚いたように市場もコストには敏感ですからね。
でもイオンQの赤字はお堀を作るための買収だったから評価されたんですよね。
はい。他社依存を脱却して利益率を上げるためという明確なストーリーがあったんです。
しかし他方2社のコスト増は次世代インフラへの投資とはいえ売上規模に対するコストの膨張が目立ってしまって
投資家からはいつ収益化できるかわからない足踏み期間の負担として懸念されてしまったわけですね。
そうなんです。
つまり市場はどれだけすごい技術を持っているかから
その技術をどれだけ早く利益を伴うビジネスに変換できるかっていうものすごく現実的でシビアなフェーズに視点を移したんですね。
まさにその通りです。
そして今回の30市の決算を俯瞰すると量子コンピューターというテクノロジーそのものが全く新しいステージに入ったことがわかります。
業界全体で4つの構造的変化が起きているんですよ。
4つの構造的変化ですか。私たちが投資戦略を立てる上で絶対に見逃せないポイントですね。整理していきましょう。
まず一つ目は予算のシフトです。
これまで業界を支えていたのは大学や国家プロジェクトの研究予算でした。
しかし今回の決算ではD-WAVEの本番稼働比率急増やEONQの8000万ドル超の売り上げが証明しているように
大企業が業務効率化のために投じる実際の事業運用の実予算へとシフトしたんです。
研究室から電波へとお金が出所を変えたんですね。では2つ目は。
2つ目は戦場の変化です。
いかに量子ビット数を増やすかというチップ単体の性能競争は終わりました。
EONQの買収劇が象徴するように製造、冷却、ソフトウェアまでを一括で提供する垂直統合競争へと戦いのルールが変わったんです。
AppleがiPhoneのチップからOSまで全部自社で作って覇権を握ったのと同じですね。
エコシステム全体を支配できるかの勝負になっていると。じゃあ3つ目は何でしょう。
3つ目は求められる能力の変化です。
将来の夢を語るプレゼン能力ではなくて、受通したシステムを確実かつ迅速に動かすデリバリー能力が評価の軸になりました。
有限実行でキャッシュを掲げるかっていうインフラ企業としての実力ですね。そして最後の4つ目は。
トータと二極化の始まりです。今回の決算で売上を爆発させてお堀りを築き始めたEONQとコスト負担にあえぐ他社との間で業績と資金力の格差が一気に可視化されましたよね。
確かにそうですね。
今後は資金力のある上位陣による弱小プレイヤーの買収やトータが進む厳しい過渡期に入るでしょう。
いやーシビアな世界ですね。でもだからこそ投資のチャンスも転がっているわけですね。
15:01
ええ。結論として、量子コンピューターは10年後に実現するかどうかを議論する夢の技術のフェーズを完全に出しました。
今はもうビジュメスの現場で本格稼働を始めた初期の商用インフラに到達したと断言できますよ。
夢の技術から初期の商用インフラへですか。
あのー今日のお話を聞いてあなたはどう感じましたか。
量子コンピューターが初期の商用インフラになったということはですよ。
今私たちが当たり前に使っているAIやAWSなどのクラウドサービスの裏側が数年後には全く違う景色、全く違うルールに書き換わっているかもしれないということです。
本当にそうですね。
そうなった時、Googleやマイクロソフトといった既存のIT巨頭と今日紹介したこの30種の関係はどうなっていくのか。
テクノロジーの歴史が塗り替わる循環をリアルタイムで目撃している実感がありますよね。
さてそろそろお時間ですが番組を閉じる前にあなたにお願いがあります。
この米国株投資の耳寄りな話のYouTubeチャンネルへの登録をぜひよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
またこれから取り上げてほしい銘柄のリクエストや今日の30種の未来についてのあなたなりの考察などコメント欄への投稿もどしどしお待ちしています。
リスナーの皆さんの鋭い視点は我々にとっても新しい発見の宝庫ですからね。
そして通勤中や家事をしながらのバックグラウンド再生にとても便利なSpotifyやApplePodcastでも配信していますのでそちらのフォローもしっかりチェックしておいてくださいね。
次回もまた数字の裏に隠されたビジネスの本質に迫っていきましょう。
量子コンピューターが単なるSAABCの評価を超えて私たちの日常のインフラとしてどう溶け込んでくるのか。
次なるメガリアリティを見届ける日が本当に楽しみです。
それでは次回もお耳を拝借。
17:14

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