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皆さんこんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
はい、よろしくお願いします。
あのー、今週、ご自身の投資ポートフォリオを開いてみて、思わず冷やせを書いたっていう方、皆さんの中にも結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
えー、まあ、無理もないですよね。今週は特にアレ模様でしたから。
ですよね。あなただけじゃないですよ、と声を大にして言いたいです。
何しろ、つい一週間前には、あの半導体銘柄の大暴落がありましたし。
はい、あれで市場全体がかなり神経質になっていますね。
そうなんですよ。で、さらにあさって、6月12日にはですね、なんと、サウジアラムコすら超えると言われている、市場最大規模のスペースXの歴史的IPOが控えているという。
えーと、時価総額で1.75兆ドル規模とも言われていますからね。とんでもないイベントです。
だからもう、超絶怒涛のボラティリティの真っ只中というか、ハイテク株を握りしめている投資家からすると、本当にジェットコースターに乗ってるような気分じゃないですか。
まあ、今後の金融市場のその10年を占うようなタイミングと言っても過言ではないですからね。
そんな大波乱の嵐の目の中で、昨日6月12日の引け後に発表されたのが、オラクルの第4市販機決算なんです。
はい、出ましたね。
これ、単なる1企業の業績発表じゃないんですよね。
今後のAIとか半導体とか、そしてあさっての宇宙規模のビジネスまで見通せる、いわば究極の先行指標だと思うんですよ。
ええ、まさにその通りです。市場のど真ん中をしゃぬくような内容でした。
そこでズバリお聞きしたいんですが、今回のオラクルの決算、一言で表すなら、えーと、どんな内容だったんでしょうか。
そうですね、一言で言うなら、AI需要で爆売れしているものの、巨額のインフラ投資への懸念から市場の評価が真っ二つに分かれた、交付帳背中合わせの決算といったところでしょうか。
交付帳背中合わせですか。確かに数字を見るとすごく不思議というか、ものすごい矛盾を感じたんですよ。
ほう、矛盾ですか。具体的にどのあたりでそう思われましたか。
まず売上高が192億ドルで前年費21%増ですよね。で、調整後EPS、一株あたりの利益も2.11ドルで24%増。どちらも市場予想をクリアしています。
はい、ここまでは完璧な成績表です。
さらに、オラクルの大国柱でもあるクラウドインフラストラクチャー、いわゆるOCIの売上が、なんと前年費93%増の58億ドル。
えぇ、93%増というのは異次元の成長スピードですよ。AWSとかマイクロソフトを猛追していることがよく分かります。
ですよね。でも私が一番震えたのは、残存履行義務、いわゆるRPOという受注算の数字なんです。
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あ、そこですね。今回の最大のハイライトと言っていい部分です。
6,380億ドル。で、あの、これ前年費333%増ですよ。ちょっと現実離れした天文学的な数字じゃないですか。
本当に桁違いです。わずか3ヶ月の間に850億ドルもの受注算が新しく積み上がった計算になりますからね。
3ヶ月で850億ドル。
はい。この増加分のほぼ全てがオープンAIやメタといった巨大テック企業からのAI向けの超大型契約によるものとみられています。
これってリスナーの皆さんにも分かりやすく例えるなら、新しくオープンした超高級レストランがあるとして。
レストランですね。
そこにオープンAIとかメタみたいな大富豪たちがやってきて、向こう5年間のディナーの予約全部うちで抑えるからって全額全払いで入れていったような状態ですよね。
まさにそんな感じです。
席はもう常に満席確定みたいな。
ガイダンスも超強気でしたよね。直近の第一四半期の売上高成長率は27%から29%増を見込んでいると。
はい。クラウド売上に至っては58%から64%増というアクセル全開の強気シナリオを提示してきました。
さらに2027年度の通期でも売上高900億ドルの目標を据えおいて、EPSの目標は8.05ドルへ情報修正しましたよね。
未来への自信に満ち溢れた見通しです。
なのに、ちょっと待ってくださいよ。売上も利益もクリアして、未来の予約は爆増していて見通しも超強気。
なのに、決算発表直後の時間外取引でオラクルの株価は一時7%以上も急落しましたよね。
はい。大きく売られました。
なぜですか?こんな完璧な成績表を出したのに、なんでレストランを見限って株を売る投資家がいるんですか?
そこが市場の恐ろしいところなんです。投資家が目を向けたのは設備投資額、いわゆるキャペクスの恐怖なんですよ。
設備投資ですか?
今のレストランの例えをそのまま使わせてもらうと、大富豪たちは確かに5年分のディナーを予約してくれました。
でもその最高のディナーを提供するためには、今のキッチンじゃ全然足りないんです。
あーなるほど。
つまり、今のキッチンを一旦壊して、裏山を切り裂いて、天文学的な額の借金をして、最新の巨大なキッチンを建て直さなきゃいけない。
投資家はそのコストに怯えたんです。
AI需要をつかむためのコストが凄ましいってことですね。具体的にはどれくらいかかるんですか?
オラクルは今回、通期の設備投資額が557億ドルに達したと発表しました。
557億ドル。日本円にしたら8兆円とかそういうレベルですよね。
しかも来期、2027年度には、なんとこれが700億ドル規模にまで膨らむ計画だというんです。
700億ドル。ちょっと想像もつかない金額です。
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さらに厄介なことに、この巨額投資を支えるために、オラクルは2027年度に合計400億ドル規模の資金調達を行う計画も発表しました。
債券や株式の発行ですね。
ということは、投資家からすれば、借金が増えてキャッシュフローが悪化するんじゃないかとか、利益率が下がるんじゃないかって言い訳したわけですね。
はい。典型的な事実売り、セルザファクトの側面もありますが、根本的にはコストへの懸念です。
リスナーの皆さん、ここすごく重要なポイントですよね。
皆さんに是非注目していただきたいのは、市場のナラティブ、つまり投資家の目線が完全に変わったという点なんです。
目線が変わったというと?
これまでは、そもそもAIの需要なんて本当にあるのか、と疑われていました。
でも、オラクルの6300億ドルの受注算を見て、その疑念は完全に吹き飛んだんです。
確かに、需要は間違いなく存在すると証明されましたね。
はい。だからこそ、今のフェーズは、需要はあるが、それを供給するためのインフラ投資コストが重すぎて利益をどれだけ削ってしまうのか、という非常にシビアなコスト効率を見極める段階に移行したんです。
なるほど。だから、このオラクルの動きに引っ張られて、NVIDIAとかの半導体銘柄もつれやすになったんですね。上根が重くなったというか。
おっしゃる通りです。NVIDIAは最大のGPU供給元ですからね。
1週間前の急落と合わせると考えると、今の半導体市場って、中長期的な需要の裏付けっていう買い材料と、短期的な投資コストへの警戒による利益確定が激しく工作している状態なんですね。
ええ、まさに綱引きをしている真っ最中ですね。
でも、コストの懸念はわかりました。ただ、オラクルといえば、創業者でCTOのラリー・エリソン氏ですよね。
はい、業界のレジェンドですね。
彼、最近とんでもないディールを裏で動かしてましたよね。ワーナーブラザーズの買収騒動です。
ああ、その件ですね。巨額のお金が動いているという点では、今回のインフラ投資の話と根底でつながってきます。
パラマウントのネットフリックスがワーナーの争奪戦を繰り広げていて、一度はネットフリックスが827億ドルで有利になったってニュースがありましたよね。
ええ、ほぼ決まりかと思われていました。
なのに、パラマウントのCEOであるご自身の息子さんを勝たせるために、ラリー・エリソン氏が個人で約457億ドル、日本円で約7兆円もの資金保証を提供したっていう。
はい、最終的に総額1110億ドルという破格の提示で、パラマウントがネットフリックスをねじ伏せて買収合意に至りました。今はハントラスト法の審査待ちですね。
ちょっと待ってください。個人資本で7兆円って、あの、それってオラクルの株を担保にしてるんじゃないですか?今回の決算でその件について何か厳禁や悪影響ってなかったんですか?
それがですね、今回の決算説明会では、この買収騒動については一切触れられなかったんです。
えー、一切ですか?
はい。あくまで個人の財布でのディールという扱いですし、カンファレンスコールはAIインフラの構築計画の話で持ち切りでしたから。
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でも、アナリストたちが黙っていないんじゃないですか?
おっしゃる通りです。ウォール街のアナリストたちは、この動きの真の狙いについてある壮大なシナリオを描いています。
真の狙い?教えてください。
ワーナーブラザーズが持っている膨大な映画のライブラリやニュースのアーカイブ、これは実はAIモデルを鍛えるための最高品質のトレーニングデータの宝の山なんです。
あっ、なるほど。AIってGPUのハードウェアだけじゃなくて、学習させるためのデータが必要不可欠ですもんね。
はい。ネット上の適当なテキストを読み込ませるのとは次元が違う、歴史と品質が担保されたコンテンツ群です。
将来これがオラクルのクラウドに移行して、AI開発にフル活用されるとしたらどうでしょう?
それってオラクルにとってはかり知れないアドバンテージになりますよね。テックとエンタメの融合というか。
ええ。ハードとソフト、両面からAI派遣を握ろうとするラリー・エリソン氏の底知れぬ野望が見え隠れています。
いやー、鳥肌が立ちました。つまりオラクルは今のAI市場の底知れぬ需要、そして凄まじいコスト負担、そしてデータを巡る巨額の裏取引、これら全てを体現しているわけですね。
はい、その通りです。
ってことはですよ、これあさって6月12日にNASDAQに上場するSpaceXにとってめちゃくちゃ重要な意味を持ってきませんか?
ご気づきになりましたか?今回のオラクルの決算はSpaceXの歴史的IPOに対するこれ以上ないほど強烈な示唆を与えているんです。
リスナーの皆さんもご存知の通り、SpaceXは公募価格135ドル、時価総額1.75兆ドルから1.77兆ドルという、本当に史上最大のIPOになります。
ええ。
しかも来年2026年2月にイーロンマスクのAI企業であるXAIを吸収合併して、スターリンクをAIの通信インフラにするっていう、とんでもないAI成長ストーリーを描いていますよね。
はい、単なる宇宙開発企業から宇宙規模のAIインフラ企業への進化をアピールしています。
今回のオラクルの決算は、そんなSpaceXにとって追い風になるんでしょうか?それとも向かい風なんでしょうか?
両極端の非常に強い影響を与えますね。まずポジティブな面からお話しすると、オラクルが証明したAIインフラへの投資意欲の異常な強さです。
これはSpaceXやXAIがこれから取りに行こうとしている市場が確実に、そして巨大に存在するという最大の証明になりました。
需要は本物だぞ、というお墨付きですね。
ええ、これにより機関投資家がSpaceXに巨額の資金を投じる際の心理的なハードルは間違いなく下がりました。
でもネガティブな影響もあるわけですよね。
はい、先ほどのCAPEX設備投資の恐怖です。SpaceXもまた超巨額の設備投資を抱え続ける宿命にある企業ですから。
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確かに、巨大ロケットのスターシップの開発とか、何千機っていうスターリンク衛星の打ち上げ、さらにXAIのデータセンター構築って、想像するだけでお金が飛んでいきそうです。
実際、公開されている財務書類によると、SpaceXの2025年の売上高は急成長しているものの、最終損益は49億ドルという途方もない赤字に転落する見通しです。
え?49億ドルの赤字ですか?
はい。
オラクルでさえ黒字なのに、これからの投資コストが重すぎるって嫌気されて、株価が一時7%も急落したんですよ?
最初からそんな巨額な赤字を掘り下げているSpaceXを見たら、投資者は相当シビアな目を向けるんじゃないですか?
まさにそこが最大の焦点です。
オラクルの株価軽落を見た基幹投資家たちは、いくら夢や需要が本物でも、赤字掘り下げ型の巨額投資モデルには、きらめて慎重な根付けをすべきだという現実を突きつけられましたから。
夢物語だけじゃ株は買えないということですね?
さらにマクロな資金移動の視点でも面白い現象が起きるかもしれません。
資金移動ですか?
オラクルや1週間前の半導体ハイテク株の急落、あれは利益確定売りの側面もあるとお話しましたよね?
はい。投資家が一旦手姉妹したと。
そして、市場に生まれた巨額のキャッシュが、皮肉なことに、あさってのスペースXのIPOを買うための資金、つまりポートフォリオのリバランスに回る可能性があるんです。
なるほど。オラクルを売って作った現金で、スペースXという新しい夢に乗り換える、金融市場ならではのダイナミジムですね?
ええ。すべてが繋がって動いているんです。
いや、今日の分析で市場の裏側が手に取るようにわかりました。リスナーの皆さん、いかがだったでしょうか?
ええ。本当に歴史的転換点に立ち会っている感覚ですよね?
そうですね。今日の決算解説を通じて見えてきたのは、AIという未来を作るには血を流すような巨大なコストが先にかかるという非常に冷酷な現実です。
はい。
あなたは、あさってのスペースXの歴史的IPOを見上げるとき、彼らの描く宇宙とAIの壮大な夢を買いますか、それとも現実的なインフラ投資のソロ版を叩きますか?
どちらの目線も重要になってきますね。
ええ。ぜひあなた自身の投資哲学と照らし合わせてみてください。
じっくり考える良い機会になると思います。
本日のテーマはいかがでしたか?
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よろしくお願いします。
取り上げてほしい銘柄や、今日のオラクル、そしてスペースXのIPOについての皆さんの感想、どしどしコメント欄へ投稿してくださいね。
皆さんのご意見お待ちしています。
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ラジオ感覚で楽しんでいただければと。
それでは次回もお耳を拝借。