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みなさん、こんにちは。聞き流すだけで米国株や個別株投資が何となくわかる、米国株投資の耳よりの話へようこそ。
さて、今回はですね、制約大手の【イーライ・リリー】、ティッカーはLLIですね。この第2四半期決算について、一緒に深ぼきしていきたいなと思います。
いやー、【イーライ・リリー】。うーん、これなかなか良いけ、いい決算だったと言いたいところなんですけど、ちょっと複雑な動きがありましたよね。
まず、今回の決算、数字だけ見るとパッと見は良かったんですよね。
ええ、そうなんです。決算の数字自体は非常に力強いものでしたね。市場の期待をちゃんと上回ってきています。
具体的に見ると、第2四半期の売上高は155億6千万ドル。これは市場予想が146億7千万ドルでしたから、しっかり上回っています。
で、前年同期比で言うと、なんと38%もの増加です。
38?それはすごい伸びですね。利益の方はどうでした?
はい。利益面、調整後の一株当たり利益、EPSですね。これも好調で6.31ドル。
これも市場予想は5.59ドルだったので、これもまた大きく上回ったと。
まあ、決算のハイライトとしては、やっぱり原料薬のゼップバウンドと豆乳病薬のマンジャロ。
この2つの売上が引き続きものすごく好調で、全体の成長を引っ張ったという点ですね。
なるほど、なるほど。売上も利益も予想を超えて、しかも主力製品がちゃんと伸びている。
いや、普通なら株価も上がりそうなものですけど、発表後に株価急落しましたよね。結構びっくりしました。
時間外で一時12%も下げる場面があったって、これは一体何でなんですか?
そうなんです。そこが今回の一番のポイントかもしれません。
決算自体は良かった、ポジティブだったにも関わらずですね、同時に発表されたことがありまして、
それが蛍光タイプ、つまり飲み薬タイプの新しい原料薬、オルホグリプロンというのがあるんですが。
ああ、飲み薬の。
ええ、その臨床試験の結果がですね、どうも市場がものすごく高く期待していた、その期待値には届かなかったんじゃないかと、
そういう風に受け止められてしまったんですね。
飲み薬タイプの原料薬、それは確かに期待が集まれそうですね。で、結果はどうなったんですか?
えっとですね、試験では72週間の投与で、平均して12.4%の体重減少が確認されたんです。
おお、12.4%。
はい。この数字自体は決して悪いものではないんですよ。
ですよね。
ええ。ただ、市場はもっと劇的な、例えば今ある注射薬に匹敵するような、そういうレベルの効果をどこかで期待していた節があるんですね。
なるほど。12.4%でも十分すごい気はしますけどね。
ええ。
でも市場の期待は遥か上を行っていたと。
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そういうことですね。それで失望売りが出たと。
特に原料薬市場って今本当に注目度が高いですから、新薬への期待もちょっと兼ねつきみだったのかもしれないですね。
今回の株価の反応はまさにその期待の大きさの裏返しとも言えるんじゃないでしょうか。
この結果を受けて、あなたのような投資家の方も今後の新薬開発のハードルっていうのは改めて認識したかもしれませんね。
期待が先行したってたんですね。それに加えてもう一つ市場を冷やした要因がありましたよね。
トランプ大統領からの薬価引き下げ要求、あれはどうなんですか。
ええ。これも無視できない大きな要因だと思います。
トランプ大統領がイーライ・リリーを含む製薬大手17社のCEOに対して書簡を送ってですね、
9月末までに特定の主力薬の価格を引き下げるようにと要求したんです。
しかも従順にしたない場合はあらゆる手段を講じるっていうかなり強い警告付きで。
具体的にはどんな要求なんですか。その引き下げって。
例えばですね、低所得者向けのメディケイドとか、あと高齢者向けのメディケア、これらに対する薬価を
他の先進国での一番安い価格、最低価格と同水準にしなさいといった内容が含まれています。
これは当然製薬会社の収益にはかなり直接的な打撃を与える可能性がありますよね。
うわぁ、それはかなり具体的で厳しい要求ですね。
このニュースが出ただけでも株価は反応してましたよね。
確か2%以上下落したんじゃなかったでしたっけ。
そうなんです。ジェフリーズのアナリストの試算なんかを見ると、この政策がもし完全に実施された場合ですね、
大手製薬企業の売上高が2030年までに合計で約7000億ドルも減少する可能性がある、なんていう指摘も出ています。
7000億ドル。
ええ、ですから決算の数字ももちろん大事なんですが、あなたにとってもこの政治リスク、
特に薬価への圧力っていうのは今後の株価を考える上で非常に重要な要素になってきますね。
いやぁ、試験結果への失望感とこの政治リスクのダブルパンチって感じですか。
うーん、イーライ・リリーの今後どう見ていますか?競争も激しいですよね、この分野。
そうですね、競争環境を見ると最大のライバルであるノボのオルディスク、
これに対してアメリカの原料薬市場のシェアでは依然としてイーライ・リリーが優位に立っています。
ゼップバウンドが59%、ノボのウゴービーが40%という状況ですから、ここは強みですね。
なるほど、シェアでは勝ってると。
ええ、ただおっしゃる通り競争は激しくなってますし、あと2024年の後半あたりからですかね、
少し原料薬ブーム自体に落ち着きが見られるような兆候もなきにしもあらずと、
さらに模倣薬の問題とか、そういった法的なリスクも出てきていますね。
株価のパフォーマンスで見ると年初来ではちょっとS&P500に比べて見劣りする動きですよね。
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ええ、そうなんです。年初来でプラス3%程度にとどまっていて、市場全体S&P500がプラス7.88%ですから、それに比べると劣行しています。
ただ、まあ業績要素を大幅に過方修正したライバルのノボノルディスクよりはまだ踏ん張っているとも言えるかもしれません。
今後の成長はやはり新しい薬の開発パイプライン、これがどう進むか、それから激化する競争にどう対応していくか、
そして何よりこの薬化問題を含む政治、規制動向にどう対応していくか、ここにかかっていると言えるでしょうね。
今回の試験結果や政治的な圧力っていう逆風は確かにありますけれども、
イーライ・リリーが持っている原料薬市場での現在のリーダーシップを今後も維持して、
この価格決定という非常に難しいダドトリーですよね、これをどう乗り越えていくのか。
あなたにとって今後注目すべきは単なる業績の数字だけじゃなくて、
例えば規制当局との対話がどう進んでいくのかとか、
あるいは次世代の有望な新薬候補が具体的にどう進捗していくかを示す兆候、サインですね。
そういったどちらかというと質的な情報、ここが重要になってくるかもしれませんね。
なるほど、数字の裏にある動き、質的な情報が重要になってくると。
いやー、非常に勉強になりました。
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