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こんにちは。米国株投資の耳よりな話、始まりました。
聞き流すだけで、米国株とか、あと個別株投資についてなんとなく分かっちゃう、そんな時間です。
さて、今日からですね、新シリーズ、「米国スタートアップ事件簿」を始めたいと思います。
おお、新シリーズ?
はい。有名企業で実際に起こった、まあちょっと驚くような、でももしかしたら投資のヒントになるかもしれない、そんな事件や騒動を掘り下げていきますよ。
面白そうですね。
で、記念すべき第一回はセラノス事件。
一時は女性版ジョブズなんて呼ばれて、もう時代の長寿でしたよね、エリザベス・ホームズ。
彼女が引き起こした、まあシリコンバレーでも最大級のスキャンダリーと言われています。
これ一体どんな会社で何があったのか、ちょっと聞いていきたいんですけど。
はい。まずセラノスですけど、これはエリザベス・ホームズが2003年ですね。
スタンフォード大学を19歳で中退して立ち上げた医療系のベンチャー企業です。
社名のセラノスっていうのは、セラピー、治療ですね、それとダイアグノーシス、診断、これを組み合わせた造語だそうです。
なるほど。治療と診断。で、そのセラノスが打ち出した技術っていうのが本当に画期的というか、
指先から取ったほんの数滴の血液だけで200種類以上の病気をしかも迅速に安価に検査できるっていう、そういう画期的な技術を掲げていたんですね。
数滴の血液で200種類以上、それ本当ならまさに夢の技術ですよね。
そうなんですよ。
評価もやっぱりすごかったんでしょう。
ええ、もうすごかったです。一時は評価額が90億ドル。
90億ドル!?
ええ。2本円でだいたい1兆円くらいですね。
それでホームズ自身は、自力でビリオネアになった最年少の女性だなんて言って、時代の長寿になったわけです。
へえ。
しかも投資家もすごくて、オラクルのラリー・エリソンとか、ルパート・マードック。
名だたるメンバーが。
大物までいたんですよ。
うわ、それはすごい!
ただ、これだけ経験豊富な投資家とか、世界の大物が関わっていたというのは、ある意味、肩書きとか経営の信頼が客観的な技術評価の目を曇らせちゃったのかもしれない。
ああ、なるほど。
投資における典型的な落とし穴とも言えるかもしれませんね。
その創業者、エリザベス・ホームズ、女性版ジョブスって呼ばれた彼女は具体的にはどういう人だったんですか?
スタンフォード大学を中退して起業したというのは先ほど話した通りで、
見た目の特徴としてはいつも黒いタートルネックを着ていて、
ああ、ジョブスと同じ。
そうなんです。
あと、意識的に低い声で話すスタイル。
これがスティーブ・ジョブスをすごく彷彿とさせると言われていました。
彼女のカリスマ性とか、たくえきしたプレゼン能力、これが多くの投資家とか有力者を引きつけた大きな要因だったんでしょうね。
なるほど。
シリコンバレーってよく世界を変えるみたいな物語を重視しますけど、その力を見事に利用したとも言えるかもしれません。
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では、核心のセラノス事件について、一体何がそんな大問題になったんですか?
はい、それは宣伝していたエリソンっていう名前の診断装置ですね。
エジソン。
これを使った画期的な血液検査技術というのが、実はほとんど機能していなかったということなんです。
え、機能してなかった?
そうなんです。それどころか、検査の大部分は、なんと他社の既存の検査機器を使ってやっていて、その結果を偽装していたと。
偽装まで、技術そのものがほとんど存在しなかったみたいな話じゃないですか。
まあ、そういうことになりますね。
信じられないですね。どうやってそれがバレたんですか?
きっかけは2015年のウォールストリートジャーナルシーですね。ジョン・キャリルーっていう記者の調査報道、これが大きかったです。
報道がきっかけ?
さらに、内部からの告発もありました。例えば、取締役だったジョージ・シュルツ元国務長官のお孫さん、タイラー・シュルツさんとか。
お孫さんが?
そうなんです。彼のような人たちが勇気を持って声を上げたことも大きかった。
その後、FDA、アメリカの食品薬品局とか、CMS、メディケア・メディケイドサービスセンターっていう規制当局の調査も入って、不正の実態がもう次々と明らかになっていったという流れです。
それって会社ぐるみというか、ホームズ一人の判断で?
いや、主導していたのはホームズと後、当時のCOOで彼女の恋人でもあったサニー・バルバニー、この二人だとされていますね。
ああ、二人で。
社内ではやっぱり技術的な問題を指摘する声もあったみたいなんですけど。
でしょうね。
でも、そういう従業員は解雇されたり、あるいは厳しい秘密保持契約で口止めされたりしていたようです。
うわー。
この徹底した秘密主義っていうのも、後から考えるとかなり危険な兆候だったと言えますよね。
裁断の行方は結局どうなったんですか?
ホームズとバルバニーは投資家とか、あと患者さんに対する詐欺罪などに起訴されました。
はい。
で、最終的にホームズは複数の罪で有罪になって、禁後が約9年7ヶ月。
9年7ヶ月?
ええ。バルバニーも同じく有罪で、こっちはもっと長くて、禁後約13年の判決を受けています。
13年。厳しいですね。
この事件、メディアでも大きく取り上げられて、確かドラマにもなりましたよね?
あ、そうですね。
日本ではディズニープラスかな?って配信された、ドロップアウト、シリコンバレーを騙した女。
ああ、それ見ました!
アマンダ・サイフリッドがホームズ役で、あれは話題になりましたね。
他にもドキュメンタリーとか映画化の話もあったはずです。
なるほど。
ホームズ自身は、えっと、2023年からテキサス州の連邦刑務所で服役中です。
裁判中に結婚して、お子さんも2人いるそうですよ。
そうなんですね。さて、ここからが重要なんですが、我々投資家がこのセラノス事件から学べることって何でしょうか?
ここ一番知りたいです。
そうですね。まず一番は、過剰な期待、古代広告、いわゆるハイプには常に警戒心を持つことですね。
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ハイプへの警戒心。
特にこのビッグウェブに乗り遅れるな、みたいなフォモって言いますけど。
フィアーオブミッシングアウトですね。
そうそう。そういう感情が湧いてきた時こそ、一歩引いて冷静になる必要があると思います。
うーん、確かに。
それから次に、どんなに有名な投資家とか著名人が関わっているからといって、それを鵜呑みにはしないこと。
ああ、さっきの取締役の話とかですね。
ええ、まさにデューデリジェンス、つまり投資する前にその企業のこと、技術のことを自分自身でしっかり調査すること。
この重要性を改めて追加させられますね。
なるほどな。でも技術系のスタートアップだと専門外にはなかなか分かりにくい部分もありますよね。
おっしゃる通りです。そこが難しい。
セラノスはまあ極端な例だったとしても、あれだけの大物がずらっと名前を並べてたら、ちょっと疑うのは難しい気もしますけど。
ええ、本当にそこが難しい点なんです。だからこそ、その技術的な主張に対して客観的な裏付けがあるかどうか。
裏付け。
はい。例えば第三者機関による検証データとか、ちゃんと査読された論文があるかとか、そういうのを確認することが大事になります。
なるほど。
そしてもう一つ、企業があまりにも情報を隠す、つまり過度な秘密主義を貫いている場合、
これは、「あれ?なんでそんなに隠す必要があるんだろう?」って、ちょっと疑問を持つ視点も必要かなと。
ほう。
何か都合の悪いことを隠しているサインかもしれないと考えることも大切ですね。
いやあ、それにしても本当にすごい次元でしたね。スタートアップ投資のキラキラした魅力と、その裏に潜むリスクの大きさっていうのを改めて考えさせられました。
ええ、本当に。非常に多くの教訓を含んだケースだったと思います。
この米国スタートアップ事件簿シリーズ、今後もこういったいろいろな事例を取り上げていきますので、ぜひご期待ください。
はい、楽しみです。
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それでは次回、お耳を拝借!