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皆さんこんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
はい、こんにちは。今日もよろしくお願いします。
今日のテーマはですね、【OpenAI】IPOを来年に延期か?という大きなニュースについてです。
これは本当に激震と呼ぶにふさわしいニュースですね。
そうなんですよ。今年、2026年の米国株市場で最大の目玉って言われていたあのイベントが、
なんと、急転直下で2027年以降に持ち越されるかもしれないんです。
はい。市場関係者にとっても驚きの展開でしたね。
皆さんもご自身のポートフォリオを見つめながら、このニュースの行方をすごく気にかけていたんじゃないでしょうか。
そうですよね。今回のこの決定は単に一つの企業のデビューが遅れたねって済むような単純な話ではないんですよ。
なるほど。もっと深い意味があるということですか。
株式市場全体がAIというテクノロジーをこれからどう評価していくのか。
そのルーブそのものが書き換えられようとしている非常に重要なシグナルなんです。
まさにそこですよね。皆さんの投資戦略にも直結するかもしれない。
AIバブル全体の転換点になる可能性があるわけです。
よし、今日はこの複雑な状況を一緒にひも解いていきましょうか。
はい、よろしくお願いします。
そもそもですね、私の最大の疑問なんですけど、オープンAIってついこの間、今月ですよね。
ええ、そうですね。
2026年6月9日に米商権取引委員会、いわゆるSECA、非公開で上場申請のS-1書類を済ませたばかりじゃないですか。
おっしゃる通りです。手続き自体は間違いなく前進していました。
ちなみにこれなんで非公開で申請するんですか。上場するなら堂々と出せばいいのにって素朴に思ってしまうんですけども。
ああ、それはですね、非常に良いポイントです。非公開で申請する最大のメリットというのは、手の内をライバルに見せずに市場の反応を探れるという点にあるんですよ。
手の内ですか。
はい。S-1書類には売上や利益はもちろんですが、サーバーの維持費とか開発コストといったかなり生々しい財務データがすげて記載されるんです。
なるほど、企業のまる裸のデータですね。
そうなんです。これをGoogleなどの強力な競合に見られるリスクを抑えつつ、水面下で基幹投資家と対話をするための戦略的なプロセスなんですね。
ああ、そういうことか。ギリギリまで弱みやコスト構造を隠しつつ、探りを入れていたわけですね。
ええ、まさにそういう狙いがあります。
でも、いざ上場へ向けてアクセルを踏み込んだと思ったら、なぜいきなりここで急ブレーキを踏んだんでしょうか。
そこで大きな壁となったのが、サム・アルトマンCEOの強いこだわりなんですよ。
こだわりですか?
ええ、つまり1兆ドル、日本円で約160兆円の壁です。
1兆ドル、すごい額ですね。
報道によるとですね、アドバイザーである投資銀行からオープンウェアの経営陣に対して、現在の市場環境を踏まえた2つの選択肢が突きつけられたそうなんです。
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ほうほう、2つの選択肢。
1つはバリュエーション、つまり企業評価額を引き下げて予定通り今年中に上場するという選択肢。
そしてもう1つが、1兆ドルの代々を守るために市場の回復を待って来年2027年に延期するという選択肢です。
ちょっと待ってください。つまりこれって、超大型ルーキーがスポーツ市場最高額の契約金じゃないとプロ入りしないぞ。
それなら1年浪人してやるって、なんかダダをこねてるような状況ですよね。
まあ、例えるならそういう見方もできますね。
だって、直近の未公開市場でのオープンAIの評価額って、850億ドル規模まで来ているって聞いてますよ。
ええ、その通りです。
あと一歩なんだから、少し妥協してサクッと上場しちゃえばいいのにって思っちゃうんですが、どうなんでしょう?
スポーツの例えは面白いんですが、実はベンチャーキャピタルの世界はもっと残酷というか複雑なメカニズムが働いているんですよ。
複雑なメカニズム?
はい。アルトマン氏が単に意地を張っているというよりも、財務的な連鎖崩壊を防ぐための防衛策という側面が非常に強いんです。
連鎖崩壊ですか?えっと、それはどういうことでしょう?
もし、オープンAIが直近の評価額である8500億ドルを下回る価格で上場した場合、これはダウンラウンドと呼ばれます。評価損ですね。
ああ、前回より価値が下がってしまう状態ですね。
そうです。こうなると単にプライドが傷つくだけでは済まないんです。初期に投資した大口投資家たちには、自分が損をしないための規剥化防止条項、いわゆるアンチディルーションという強力な契約がついていることが多いんですよ。
なるほど。投資家を守るバリアみたいなものがあるんですね。
ええ。会社全体の評価額が下がった場合、そのバリアが発動して、投資家に追加の株式が無料で割り当てられたりするんです。
えっと、無料で?それじゃあ他の人の保持分はどうなるんですか?
そこなんです。すると何が起きるかというと、しわ寄せはすべてストックオプションを持っている一般の従業員に向かうんです。
うわあ、それはきついですね。
はい。彼らの持ち株の価値が一気に亀屑同然に薄まってしまう危険性があります。
なるほど。最強のAIエンジニアたちをつなぎ止めているのは、その高額な株式報酬なわけじゃないですか。
まさにその通りです。ですから、ダウンラウンドでの上場というのは、会社内部の崩壊を引き起こしかねない非常に危険な選択なんですよ。
いやあ、単なる見栄の話じゃなくて、社員の生活と会社の存続を賭けた防衛戦だったわけだ。
はい、そういうことです。1兆ドル未満での上場は絶対にあり得ない、ノンスターターだというのはそういう背景があるんです。
でも、どうして投資銀行は今の勢いなら1兆ドルはいけるぞって太鼓板を押せなかったんでしょうか?
ここで非常に興味深いのが、市場環境そのものが変化してしまったという点なんですよ。
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市場環境の変化?
はい。その決定的な引き金となったのが、今月先行して巨大IPOを果たした、イーロンマスク率いるSpaceXの株価動向なんです。
ちょっと待ってください。SpaceXって宇宙ですよね?
ええ、宇宙開発です。
オープンAIはAIじゃないですか。全く別な業界なのに、なぜSpaceXの上場がオープンAIの足下戦になるんですか?
業界は違ってもですね、そこにお金を出すお財布は同じだからなんですよ。
ああ、なるほど。お財布が同じ。
基幹投資家の中で、こうした超巨大な成長企業、いわれるメガキャップグロースに投資できる資金のプールには当然上限があります。
はいはい、無限にお金があるわけじゃないと。
ええ、SpaceXの歴史的なIPOは市場から莫大な資金を吸い上げました。
しかし、上場後のSpaceXの株価は激ヘツな乱高下に見舞われたんです。
ああ、投資家の資金がそこで拘束されちゃった上に値動きが荒くてすっかり疲弊してしまったと?
その通りです。これを専門家はAI疲れとか、巨大テック疲れと呼んだりしています。
巨大テック疲れ、なるほど。
大口投資家たちは、もうお腹いっぱいだ、これ以上はリスクは取れないという状態になってしまったんですね。
需要が枯渇してしまったわけです。
そういうことか。
さらにですね、米国のトランプ政権から安全保障を理由に最新モデルであるGPT 5.6の段階的なリリースを求められるなど、外部からのプレッシャーも働いています。
西部からの監視強化ですね。それもかなり影響しそうです。
ええ、商用化へのハードルが高まることで、投資家心理をさらに冷やしてしまったんです。
ここからが最高に面白いところだと思うんですけど、つまり私なりに状況を整理すると、投資家たちはついにAIとの見つけつき感から目を覚ましたってことですよね。
はい、まさにそういう見方ができますね。
これまではAIってすごい見合いだっていう夢やストーリーだけで株を買っていたフェーズだった。
でもスペースXの乱高下とかを見て、やっぱり数字と現実を見ないと火傷するぞって冷静になってしまったということですか。
おっしゃる通りです。株式市場はこれまでAIの将来性というストーリーに期待して、非常に高い投資倍率、マルチプルを容認してきました。
オープンAIは現在のAIブームを牽引する絶対的な主役です。その主役が1兆ドルでの上場にマッタをかけたことで、市場全体がストーリー外から収益性樹脂へと明確にシフトしたんです。
いやーパラダイムシフトですね。じゃあそのシフトによってすでに痛みを感じている人たちもいるってことですか。
はい、すでに市場では波及効果がはっきりと現れています。
どんな影響が出ているんでしょうか。
AIセクター全体への期待値が見直されまして、すでに半導体やデータセンター、メモリー関連などの株価が連鎖的に下落しているんです。
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わー関連株全体に響いているんですね。
ええ。そして何より板手を負っているのが既存の投資家たち、特にベンチャーキャピタルや大口出資者です。
あーなるほど。
例えばですね、直近の資金調達で大口出資を行っていたソフトバンクグループは、今年の株価が過去最高値を更新していましたが、この延期報道を受けて一時12%も急落したんです。
12%、それは強烈ですね。どうしてそこまで下がるんですか。
ベンチャーキャピタルや投資ファンドというのは、自分たちにお金を預けている顧客、いわゆるLP投資家に対して利益を確定して現金を返さなければならないという期限があるんですよ。
はいはい。預かっているお金だから返す必要があると。
そうなんです。オープンAIの上場は彼らにとって史上最大の現金化イベントになるはずでした。
そっか。それが1年後ろ倒しになったことで。
ええ。資金が固定化されてしまい、投資回収が遅れる、次の投資に回すというシナリオが完全に狂ってしまったからなんです。
投資の鉄流がそこで止まっちゃったわけですね。それは痛い。でもこれって完全に悪いニュースばかりなんでしょうか。
いえ、そこが面白いところでして。中長期的な視点で見ると、オープンAIにとっては非常に健全な時間稼ぎになっているとも言えるんですよ。
ちょっと待ってください。上場を延期して投資家を待たせている状況が健全なんですか?普通に考えたら資金が足りなくてパニックになっているように見えちゃいますが。
そこが未公開市場と公開市場の真理の違いなんですよね。
真理の違い?
はい。AIの言語モデルを訓練するにはデータセンターやGPUにとてつもないインフラ費用、キャップXがかかります。
ものすごい額ですよね。
実際、2025年には巨額の赤字を出したとも噂されています。でもベンチャーキャピタルはこの赤字を将来の独占のための必要な投資として好意的に受け止めるんです。
ああ、なるほど。今は掘りを深くしている最中だから赤字でもどんどん行けと。
ええ。しかし、もし今年上場して一般の個人投資家や保守的な機関投資家が株主になったらどうなると思いますか?
うーん、やっぱりすぐに利益を出せって言われそうです。
その通りです。彼らは一株当たり利益、EPSを重視しますからね。
市販機ごとに数千億円の赤字が発表されれば、こんなに現金を燃やして大丈夫かとパニックになり、株価は急落するでしょう。
なるほど。上場企業特有の市販機決算のプレッシャーですね。
はい、まさにその呪縛です。つまり未上場のままでいれば、短期的な株主からのプレッシャーを回避して、誰にも邪魔されずにインフラ投資に集中できる、だから健全だと言えるんです。
ああ、そういうことか。財務基盤をしっかり固めて収益化の密地が見えた段階で、まんもじて1兆ドル上場を迎えるための戦略的撤退なんですね。
ええ、そういう見方が強いですね。
AI用の最先端チップを買う手を止めるわけじゃないんです。
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はい。
つまり、見かけ上の株価が下がったとしても、水面下で動いているデータセンター拡張とかのお金自体は一切減っていないってことですよね。
非常に鋭い洞察です。投資スペードが減速するわけではないため、ハードウェイ側に対する実需が消滅するわけではありません。
これ逆に言えば、NVIDIAなどのインフラ企業にとっては引き続き確立な実需があるってことで、投資のチャンスとも言えませんか?
ええ、十分に言えると思います。ここはノイズに惑わされず、冷静に見極めるべきポイントですね。
さて、オープンAIが安全地帯に一時避難してインフラ整備に集中するとなると、必然的に気になってくるのが彼らの動向です。
彼らですね。
はい。オープンAIがいなくなった今、その莫大な資金はどこへ向かうのか。最大のライバルであり、同じく年内の上場を目指して、S1を提出済みのアンソロピックはどうなるんでしょうか?
はい。アンソロピックのCEO、ダリオ・アモデイ率いる経営陣にとって、今回のニュースは究極のジレンマであり、強烈な二面性を持っていると言えます。
究極なジレンマですか?
ええ。彼らは5月に直近のシリーズHラウンドを終えまして、企業価値を9,650億ドルにまで高めています。
念のため確認なんですが、シリーズHまで来ているということは、もう8回も大規模な資金調達をしているってことですよね?
そうなりますね。
会社としてはかなり成熟していて、同時に尋常じゃない額の現金が必要なフェーズにいると。
まさにその通りです。彼らにとっての良いニュースは、絶対的な主役であるオープンAIが戦線を離脱したことで、パブリック市場で最先端のAIに投資したいという莫大なマネーをアンソロピックが独占できる大チャンスだということです。
資金の独り占めですね。
はい。それに、アンソロピックの売り上げの80%を占める主要顧客は企業向け、エンタープライズです。
はい。
もし彼らだけが上場企業になれば、未上場のオープンAIに対して、私たちは上場企業としての透明性と信頼性がありますよ、という絶大な武器を手に入れることができるんです。
なるほど。その信頼性を武器にして法人契約を根こそぎ奪えるかもしれない。
ええ。まさにファーストムーバーアドバンテージを得られます。しかし、そこには恐ろしい1兆ドルの罠が存在しているんです。これがネガティブの側面ですね。
罠ですか?どういうことでしょうか?
先ほどお話しした夢から覚めた投資家たちを思い出してください。
はいはい。AI疲れで冷静になった投資家ですね。
オープンAIが今は市場環境が悪いからと引いた中で、もしアンソロピックがこの秋に上場を強行した場合、その冷え込んだ市場の逆風を一社で諸に受けることになります。
ああ、なるほど。風よけになってくれる大きな存在がいなくなっちゃったから。
ええ。さらに深刻なのがコストの透明化の義務です。
透明化。
上場すれば、これまで非公開だった莫大なクラウド計算費用や巨額の赤字額を市販機ごとに開示しなければなりません。
報道によれば、同社は2028年まで黒字化しない見通しだとされています。
2028年まで赤字。さっきのオープンAIの話とつながりましたね。
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そうなんですよ。
未上場のオープンAIが誰にも文句を言われずにガリガリとインフラ投資を進める一方で、アンソロピックは上場してしまったがゆえに市販機ごとに株主から、いつ黒字になるんだって詰め寄られるわけですね。
はい。もし秋に上場して、その莫大なインフラ費用の赤字額にパニックを起こした投資家が株を売り叩き、発値が伸び悩んだり、上場後に株価が急落したりすれば、市場全体からAIバブルの終焉という楽園を単独で背負わされかねないんです。
いや、それちょっと待ってください。もしアンソロピックがこの秋に上場を強行して大コケしたら、彼ら自身が傷つくだけじゃなくて、後から来るオープンAIの首まで絞めることになりませんか?
おっしゃる通りです。CEOのダリオ・アモデーは今、とんでもないチキンレースを継いいられていますね。
まさに瀬戸際の決断です。予定通り秋に上場して市場の資金を独占し、勝者となるか。それとも不安定な市場に突っ込んで罠にはまるか。あるいはオープンAIに追随して、彼らも2027年に延期する安全策を取るか。
うーん。
しかし延期すればですね。急激な現金燃焼が続く中で、プライベート市場でさらなる資金調達を行わなければならず、先ほど説明したダウンナウンドのリスクも浮上します。
どちらに転ころんでも厳しい状況が見えているわけですね。では今日の分析を総括してみましょうか。
はい。今回のオープンAIの上場延期検討は単なるスケジュールの遅れではありません。株式市場がAIに対する将来の夢から、現実の利益へと評価軸を完全に変えた決定的な証拠です。
はい。
そしてこの状況下で、アンソロピックが秋にどのような決断を下すかが、世界のハイテク市場の因命を握っているといって間違いありません。
皆さんも、ご自身の投資先が単なる夢やストーリーだけで変われていないか、今一度厳しい目で見直すタイミングが来ているということですね。
ええ。ただ重要な視点として、AIを支えるインフラの実需そのものが消えたわけではないんです。
そうでしたね。チップは売れ続けていると。
はい。ノイズに惑わされず、どの企業が本当に価値を生み出し、どの企業がコストを適切に管理できているのかを見極めることが、これまで以上に重要になってきます。
最後に一つ、皆さんに考えてみてほしい挑発的なシナリオがあります。
ほう、何でしょうか。
もしですね、オープンAIもアンソロピックも上場を来年に延期して、さらに未公開市場でも資金調達が難しくなったらどうなるでしょう。
なるほど。
超額のインフラ費用を賄うために、既存のメガテック企業に事実上吸収されるような未来すらあり得るのかもしれません。
AIの独立戦争は、思いもよらない結末を迎えるかもしれませんよ。
確かに、莫大な資本力を持つ既存の巨大プラットフォーマーたちがどう動くのか、さらに広い視点で市場全体を注視していく必要がありますね。
さて、この番組ではこれからも皆さんの投資のヒントになるような情報をたっぷりお届けしていきます。
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米国株投資の耳寄りな話のYouTubeチャンネルの登録をぜひお願いします。
はい、ぜひお願いします。
また、今後取り上げてほしい銘柄や、今日のエピソードの感想などがあれば、ぜひコメント欄に書き込んでくださいね。お待ちしています。
皆さんの率直なご意見や独自の推察を知れるのは、私たちにとっても非常に刺激になります。お気軽にコメントしてください。
そして、この番組はSpotifyでも配信中です。
通勤中や家事をしながらのバックグラウンド再生にもぴったりなので、ぜひそちらも活用してください。
画面を見なくても、聞き流すだけで市場の最前線がキャッチできますよ。
今後も複雑なニュースの裏側にあるメカニズムを分かりやすく紐解いていきますので、引き続きよろしくお願いします。
それでは次回も、おむみを拝借。