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皆さんこんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
はい、今回もよろしくお願いします。
いやー、突然なんですけど、あのー、あなたはこんな風に思ったことありませんか?
最近ニュースとか見ていると、アメリカ人がどんどん職を失い始めているっていう、結構ショッキングなニュースが流れてるじゃないですか?
ええ、よく見かけますね。
なのに、あのウォール街のプロの投資家たちはですね、悲しむどころか、逆にこう大喜びして株を開発っているっていう光景があって、
これを見て、いやいや、一体この人たちは何を考えているんだって、不思議に思ったリスナーの方も多いと思うんですよ。
いやー、ほんと一見すると完全に矛盾しているように見えますからね。
そうなんですよ。なので今日は、まさにそんな奇妙な逆転現象が起きている市場の裏側に、しっかりダイブしていきたいなと。
金融市場ではですね、しばしば実体経済のバッドニュースが、相場にとってのグッドニュースになるっていうパラドクスが発生するんですよ。
今はまさにそのメカニズムが強烈に働いている瞬間ですね。
なるほど。ということで今日のテーマは、失業率のサプライズで利下げ観測が高まる、です。
はい、先ほど発表されたばかりの6月の米庫用統計ですね。これが市場が前提としていたシナリオをですね、根底から揺るがすようなちょっと驚きの内容だったんですよ。
そう、驚きの数字でしたよね。このデータがなぜこれまでの市場の常識を180度ひっくり返したのか。そしてそれがリスナーであるあなたのポートホリオにどう直結するのか。
今日は、表面的なニュースの読み上げじゃなくて、その裏で何が起きているのかというメカニズムを深掘りしていきましょう。
今回のデータはですね、今のアメリカ経済の正確な体温を測るための非常に重要なシグナルに満ちていますからね。
ですよね。じゃあまずその震源地である雇用データの中身を見ていきたいんですが、今回発表された非農業部門雇用者数、いわゆるNFPですね。
はい、NFPです。
対して、開けてみたらなんとわずか5.7万人増にとどまったんですよね。
そうなんですよ。予想のほぼ半分という結果ですよね。
これまるでクラス全員が平均点を取れると思っていたテストで、いきなり赤点属質になったみたいな、それくらいの衝撃だったんです。
わー赤点属質ですか。それは市場もびっくりしますよね。
ただこれだけでも十分なサプライズなんですけど、より深刻なのはですね、単に今回の6月という単月の数字が悪かっただけじゃないってことなんですよ。
えっというと、今月急にブレーキがかかったわけじゃないんですか。
はい。実はですね、4月と5月の過去2ヶ月分の雇用者数も合計で7.4万人分も過方修正されたんです。
あーなるほど。つまり実は春先からずっと私たちが思っていた以上に雇用のエンジンは弱まっていたってことが後になって発覚したわけですね。
まさにその通りです。だから点としてではなくて線としてのトレンドを見る必要があるんですよね。
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そしてその中身、つまりどの業種で雇用が減っているのかを見ると、さらに重要な事実が浮かみ上がってくるんですよ。
どの業種でですか。えーと全体的に採用が減っているなら、真っ先に崩れるのって消費者向けのサービス業ですよね。
例えばインフレでみんな外食とか旅行の予算を削っているはずだから、レストランとかホテルみたいな業種の採用が止まっているんじゃないですか。
おー素晴らしい洞察ですね。これまでパンデミック後のアメリカの雇用をですね、最も力強く牽引してきたのがまさにそのレジャーやホスピタリティ部門だったんです。
やっぱりそうですよね。
でも今回のデータでついにそのサービスセクターのエンジンがエンストを起こして雇用減に転じているんですよ。
企業側もすぐに大量開庫に踏み切るわけではないんですけど、新規の採用をピタッと止める、いわゆる低採用、低開庫の引き締めモードに完全にシフトしています。
あー企業側の防衛本能が働き始めているんですね。ただですね、ここで一つちょっと負に落ちない点があるんですよ。
はい、なんでしょうか。
NFPの数字がそれだけ悪かったのに、失業率自体は前月の4.3%から4.2%に下がっていますよね。
そうですね。
これって数字の表面だけ見たら、お、失業率が下がった、良いニュースじゃないかって見えちゃうと思うんですけど。
いやそこがですね、今回のデータに潜む最大の罠なんですよ。
最大の罠ですか。
はい、失業率が低下したメカニズムを正確に理解する必要があります。
結論から言ってしまうとですね、これは決して手放しては喜べない、質の低い改善に過ぎないんです。
質の低い改善、ということはもしかして計算の分母が変わったとかですか。
失業率って働く意思がある人をベースに計算しますよね。
だから、食探しが難しすぎてもう働くのを諦めたっていう人が市場から退出した結果、計算上の失業率が下がったように見えているだけとか。
いやもうまさにその通りです。完璧ですね。
あの、労働参加率という指標に是非注目していただきたいんですが。
労働参加率ですね。
はい、これが前月の62%台から今回は61.5%へと低下したんですよ。
食探しがうまくいかずに就職活動を休止して、労働市場から退出する人が増えたためですね。
ああ、なるほど。
そうなると、失業者のカウントから外れてしまうんです。
うわあ、見かけの数字は良くなっても、実態は心が折れて食探しをやめちゃった人が増えただけなんですね。
それは全然ハッピーなニュースじゃないですね。
ええ、そうなんですよ。だからこそこの4.2%という失業率の低下をですね、雇用が強い証拠だって解釈するのは非常に危険なんです。
実態は雇用のエンジンが私たちが想定していた以上に弱っていることを示しているんですよね。
うーん、雇用の実態がそこまでむろいとなると、当然アメリカ経済の脱取役であるFRBもですね、動かざるを得ないですよね。
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もちろんです。
先月のFOMCでは、FRBはインフレがしつこいぞってことで、かなり高話し性でしたよね。
年内は良くて1回しか利下げしないかも、なんて予測を出して市場を震え上がらせていましたけど。
そうでしたね。でも今回の雇用データを受けて、市場の空気はもう180度急転換しました。
おお、急転換。
はい。まず7月のFOMCでの利上げ確率というのは、事実上ほぼゼロにまで落ち込みました。
さらに年内の利上げ品業は完全に吹き飛んでですね。
ほほう。
代わりに年内の末起き、あるいは11月や12月にはついに利下げに踏み切らざるを得ないんじゃないか、という観測が一気に市場を石鹸しているんです。
いやー、ものすごい劇的ビフォーアフターですね。でもやっぱりそこにも疑問があるんですよ。
なんでしょうか。
雇用が弱くなったとはいえ、PCEとかのインフレ指標はまだ3%台をグログロしていますよね。
ええ、高いままですね。
FRBの目標である2%にはまだ遠いじゃないですか。一番の敵であるはずのインフレが倒れていないのに、FRBは本当に利下げに転じることができるんですか。
いやー、非常に鋭い指摘です。まさにそこがですね、今FRBが抱えている最大のジレンマなんですよ。
ジレンマ。
はい。FRBには法律で定められた2つの使命、いわゆるデュアルマンデートというものがあります。
物価の安定、つまりインフレ抑制ですね。それと雇用の最大化。
これまではインフレがあまりにも高かったから、その天秤は完全に物価の安定の方に傾き切っていたわけですね。
そういうことです。しかし、今回のデータでその天秤がですね、雇用リスクの側に大きく傾き始めました。
FRBが今最も恐れているのは経済へのオーバーキルなんですよ。
オーバーキル?なんか怖い言葉ですね。
例えるならですね、目の前の道路の穴、つまりインフレですよね。
これを避けるためにブレーキを強く踏み込みすぎた結果、実は路面が凍結していて、
はい。
車ごとをスピンして崖下、つまり本格的な景気交代に落ちてしまうような状態です。
高金利を長く維持しすぎると、企業はお金を借りられず、経済全体を完全に破壊してしまうリスクがあるんです。
なるほど。インフレ退治に夢中になりすぎて、経済そのものを死なせてしまうリスクですね。
だから市場はFRBはこれ以上ブレーキを踏み続けられないはずだと見込んで、利下げの予測へと大転換させたわけですか。
まさにその通りです。
では、その利下げが近いぞという期待に対して、実際のマーケットの資金はどう動いたんでしょうか。
発表直後、まず債券市場が動きましたよね。
ええ、大きく動きましたね。
2年債や10年債の利回りが急低下して、為替は全面的なドル安、ドル円も下落しました。
その後、株式市場が開くと、S&P500、NASDAQ、DAO平均の主要参資数が揃って上昇して、
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特にビッグテックとか半導体などのグロース株の勢いがすごかったですが、これらが連動するメカニズムってどうなってるんですか。
厳しい先生が教室から出て行って生徒たちが大喜びしている状態みたいに見えますけど。
ふふふ、面白い例えですね。
でも、お金の流れを追うと非常にロジカルなんですよ。
まず、FRBの政策金利の見通しに最も敏感に反応するのが債券市場です。
いわゆるスマートマネーですね。
スマートマネー。
はい。利下げが意識されると、新しく発行される債券の利子が減るため、今ある高い利子の債券が買われて利回りが下がります。
そして、金利が下がると、今度は株式市場、特にグロース株に資金が向かうんです。
そもそも、ビッグテックなどのグロース株は、なんで金利が下がるとそんなに買われるんですか?
それはですね、グロース株の起業価値というのは、将来稼ぐであろう莫大な利益を、現在の価値に割引で計算されるからなんですよ。
えっと、割引。割引ってどういうことですか?
あー、例えばですね、金利が5%の世界で1年後にもらえる100ドルと、金利がゼロの世界で1年後にもらえる100ドルって今の価値が違いますよね?
あー、なるほど。金利が高いと、銀行に預けておくだけで勝手にお金が増えるわけだから、将来もらえる100ドルの今の価値は小さく見積もられちゃうってことですね?
そういうことです。だから、逆に金利が下がると、この割引率が下がるので、将来の利益の現在価値が計算上自動的に跳ね上がるんですよ。これがグロース株が金利低下に強いメカニズムなんです。
なるほど。ただ単に金利が下がって企業がハッピーっていう気分の問題じゃなくて、企業価値の計算式そのものが有利に働くから自動的に株価が上がるんですね?
ええ。
でも、株価が上がっているからといって手放しで喜んでいていいんでしょうか?
いや、そこにはですね、強い警戒が必要です。初動こそ利下げ期待で株高になりましたが、市場の裏側では早くも、この雇用の減速スピードは早すぎないかという疑心暗鬼が芽生え始めているんです。
早すぎると言いますと?
FRBが目指していたソフトランディング、軟着陸ですよね。その軌道を外れてアメリカ経済がハードランディング、つまり本格的なリセッションに突入してしまうのではないかという警戒感です。
なるほど。
バッドニュースがグッドニュースだったフェーズから、本当にバッドニュースはただのバッドニュースになる、そういう転換点が来るかもしれないんですよ。
景気が本当に悪化してしまえば、いくら金利が下がっても企業の業績そのものが落ち込むから、結局株は売られるってことですね。
ええ、そういうことです。
ちなみにですね、明日2026年4月3日はアメリカの独立記念日の祝日前ということで振替休日になりますよね。
はい。
市場の流動性が極端に薄くなる週末にかけては、ちょっとしたニュースで価格が乱高下しやすいタイミングです。リスナーのあなたもこの週末のボラティリティには十分気をつけてくださいね。
本当にその通りです。休みの前後はですね、ポジション調整の動きが激しくなりがちですから、冷静な対応が求められますね。
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さて、ここからが一番重要なところです。金利低下を喜ぶ株高と景気個体を恐れる警戒感が入り混じる中で、リスナーであるあなたは明日から具体的にどう動くべきか。
はい。
正直なところ、この相場を見ているとですね、ビッグテックが上がってる乗り遅れまいって全額突っ込みたくなる反面、わー円高になって日本の証券口座の評価額がめべりしてる、やばいパニック売りだって心が揺さぶられまくりなんですが、どうすればいいですか。
あー、その両極端な行動こそ、中長期の資産形成において最も避けるべきNG行動ですね。業績の裏付けがないまま勢いで飛び乗り買いをしたり、為替の変動でパニックを起こして有料な米国株を手放すことは絶対に避けてください。
うー、耳が痛いですね。じゃあどうすれば。
代わりにですね、急長期で勝つための具体的な3つのステップを提案します。
お、3つのステップ、ぜひ教えてください。
まずステップ1は、キャッシュ比率の確保です。現在のようにまだ株高の恩恵がある局面を利用して、一部の利益を確定し、フォートフォリオ内の現金比率を20%から30%程度に高めておくことを検討してください。
なるほど、フルインベストメントじゃなくて、景気交代の波が来た時に備えて弾薬を残しておくわけですね。次に市場が下落した際の買い増しための強力な武器になると。
ええ。そしてステップ2は、フォートフォリオの質を高めることです。これから金利が下がり、同時に景気が減速していく局面では、企業の体力が残酷のほど安面を分けます。
企業の体力ですか?
はい。赤字のハイテク企業や、負債が多くてこれまでの高金利負担が重くのしかかっているようの小型株は避けるべきです。
逆にどんな企業へシフトすればいいんでしょう?
注目すべきはですね、手元に莫大な現金を抱えていて、景気の波に左右されにくい強固なビジネスモデルを持っている企業です。
と言いますと?
具体的には大手のビッグテック、いわゆるメガキャップや、AIのインフラを独占的に担う企業などですね。
彼らは仮にリセッションが来ても相対的に高い体勢を持っていますから。
なるほど。波が高くなってきたから、小さなボートから嵐に強い大型客船に乗り換えるイメージですね。では最後のステップ3は?
ステップ3は、多くの方が新ニーサなどで実践しているドルコスト平均法、つまりインデックスの積み立て投資についてです。
結論から言うと、設定を絶対にいじらず淡々と継続すること。もうこれに尽きます。
いやでもですよ、米金利の低下に伴ってドル円が下落、つまり円高方向に進むと、日本の証券口座を開いた時に日本円換算の評価額が減ってるってやっぱり悲しい気持ちになりますよね。
まあお気持ちはわかります。
毎朝ため息をつきながら積み立てを続けるのはしんどいんですが、あの設定金額をちょっと減らしたり一旦ストップしたらダメですか?
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絶対にダメです。そのマインドセットをですね、今日ここで変えましょう。為替のメカニズムを冷静に考えてみてください。
あなたが毎月買っているのは日本円ではなくアメリカの資産なんです。円高になるということは純粋な外貨資産であるドルや米国株を今までより安い値段で買えるようになるということなんですよ。
あ、そっか。例えば毎月3万円積み立てているとして、1ドル150円の時よりも1ドル100円の時の方が同じ3万円でもたくさんのドルや株を買えるってことですね?
その通りです。円高局面というのはですね、中長期の投資家にとって資産が減る悲しい時間ではありません。有料な外貨資産を安く手に入れるボーナスタイム、まさにバーゲンセールなんですよ。
バーゲンセール?
ええ。ここで積み立てをやめるということは、せっかくのバーゲンセールの日にお店の前まで行って何も買わずに帰ってくるのと同じくらいもったいない行動なんです。
わあ、その視点は強力ですね。日本円換算の数字に一気一流するんじゃなくて、今はドルという強力な資産を安く仕込めているんだと思えば、円高も暴落も全然怖くない。むしろ、やった安く買えたってワクワクしてきそうです。
そのパラダイムシフトを持てるかどうかがですね、市場のノイズに振り回されずに長期投資で成功するための最大の鍵となります。
いやー、表面的な数字の裏側にこれほど深いメカニズムが隠されていたとは、今日の深掘りは本当に中身が濃かったですね。
今日の総括としてですね、一つ確実なのは、これまでのインフレ退治のためにいつまで金利を上げるのかという相場は完全に終わりを告げたということです。
はい。
ここからは、高金利のダメージを受けた景気が本当に持ちこたえられるのかが試される、全く新しいフェーズへ移行しました。
新しいゲームが始まったんですね。
はい。そこで最後にですね、あなたに一つ考えていただきたい、少し恐ろしい問いを投げかけたいと思います。
何でしょう?ちょっと怖いですね。
今回、許容の原則は確認できました。
ではもし、次に発表される消費者物価指数、CPIなどの指標で、景気は悪くなっているのにインフレは全く下がっていなかったとしたらどうなるでしょうか?
えーと、景気が後退しているのに物価だけ上がり続ける。それってFRBからしたら、えっと…
そうです。FRBは景気を支えるために利下げもできず、かといってインフレを抑えるための利上げも経済を壊すからできない、完全な発泡下がりの状態に陥ります。
うわ!
これがいわゆるスタグフレーションと呼ばれる最も過酷なシナリオなんです。
それは考えただけでゾッとしますね。
このスタグフレーションのリスクに、今のあなたのポートフォリオは耐えられる設計になっていますか?
ぜひこの週末にゆっくりとご自身の資産と向き合って考えてみてください。
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雪地が凍るような、でも最高に刺激的な問いかけですね。
リスナーのあなたもぜひこの週末、自分のポートフォリオがどんな嵐にも耐えられる大型客船になっているか点検見てみてくださいね。
ええ、ぜひ。
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全部読んでますよ。
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引き続き市場の最前線から重要なインサイトをお届けしていきます。
はい、それでは次回もお耳を拝借。