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皆さんこんにちは。米国株投資の耳よりな話へようこそ。
あのー、突然ですけど、ちょっと想像してみてください。
はい、はい。
ずっとクラスでトップの成績を出し続けていた振動が、なんか急に波の優等生レベルの点数を取り始めたら、周りはどう反応すると思いますか?
いやー、それはもう、え?どうしたの?って大騒ぎになりますよね。
ですよね。え、実は今、あのネットフリックスがまさにその状態に直面しているんですよ。
ということで、ジョーのテーマは、悩めるネットフリックス。最新決算から見る復活戦略です。
なるほど、ネットフリックスですか。この深掘りで非常に興味深いのは、まあ単なる売り上げとかの表面的な数字を追うことじゃないんですよね。
と言いますと?
かつて成長株の絶対王者として君臨していた企業が、どうやって現実の壁にぶつかってもがいているのか、そのメカニズムを解き明かしていくことなんです。
そうなんですよ。わずか1年で株価が半年に引き飛んだ背景から、今日発表されたばかりの最新決算の裏側まで、リスナーのあなたと一緒に徹底的に深掘りしていきますよ。
はい、よろしくお願いします。
では、本日の決算という結果を見る前に、まずは前提となるネットフリックスの今の立ち位置から整理しましょうか。
株式市場を追っている皆さんならご存知かもしれませんが、株価、昨年の2025年6月につけた最高値から、現在ほぼ半値の水準まで暴落していますよね。
そうですね。昨年の最高値が約134ドル付近で、それが現在約73ドルから74ドル近辺ですからね。わずか1年で約45%の下落です。
45%ってとんでもない数字ですよね。あ、でもこれ確かに2025年11月に株式分割をしてましたっけ?
あー鋭いですね。おっしゃる通り1対10の分割を実施しています。ただ、今回の下落は見かけ上の株価が小さくなったわけじゃなくて、純粋に市場からの企業評価がごっそり削り取られている状態なんですよ。
でもユーザー数自体は世帯に約1億9千万人へと着実に増えているじゃないですか。それなのに企業価値が半分になるって直感的には矛盾しているように感じます。数が増えているなら売り上げも伸びるはずですよね。
まあそこが一番の罠なんです。そのギャップを生んでいる最大の要因がユーザー一人当たりの平均単価、いわゆるアープの構造的な問題なんですよね。
あー単価ですか。
ネトリックスは会員増を狙って広告付きプランという低価格帯のプランを導入しましたよね。
確かに新規層は獲得できたんですが、同時に本来なら高いプランを契約してくれたはずの層までは安いプランに流れてしまったんです。
いわゆるカニバリゼーション強食が起きちゃったわけだ。
頭数は増えても一人一人が落としてくれるお金が減ってしまったと。
そういうことです。それに加えてネットフリックスって長年PRが常に30倍を超えるようなものすごく高い期待を背負ってきた企業じゃないですか。
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えーと株価収益率ですね。30倍超えってことは完璧な成長を続けて当たり前みたいな。
まさにそれです。少しでも成長の鈍化が見えれば投資家はもうかつてのような超高成長は無理だなとみなしてプレミアム価格を一致に剥がしにかかります。
さらにパンデミックのストリーミング熱が終わって投資家が夢よりもキャッシュフローを重視するようになったことも大きいです。
なるほど。自力での急成長っていう魔法が解けてしまったんですね。
でその壁にぶち当たった経営人がどう動いたかここからがすごく生々しいんですが。
えーとオーガニックな成長が無理なら外から買うしかないってことで大型M&Aに出ましたよね。
はい。長年の自前樹脂を捨ててワーナーブラザーズディスカバリーいわゆるWBDとロクの買収に動きました。
でも結果的にこれどちらも手に入らなかったんですよ。
大失敗に終わっちゃったんですよね。特にWBDの買収戦は話題になりました。
ネットフレックスは827億ドルも提案したのになんでライバルのパラマウントに分けちゃったんですか?
あのー提案したスキームが複雑すぎたんです。
ネットフリックスはWBDのスタジオと配信サービスだけが欲しくて将来性があまりないケーブルテレビ部門を分離して別会社にするって提案をしたんですよね。
なんかすごく面倒くさそうですねそれ。
ですよね。だからパラマウントがシンプルに全額献金で11億9千億ドル出しますって提示した時に株主はそっちに流れてしまったんです。
結果今年2026年の2月にネットフリックスは撤退しました。
自分が株主だったら絶対に現金を選びますもんね。
じゃあその直後に狙ったストリーミング端末大手のロクはどうだったんですか?
自前の広告インフラがないネットフリックスにとっては喉から手が出るほど欲しかったはずですよね。
それがロク買収を側んだのは独占禁止法という壁でした。
ロクって他のストリーミングアプリもたくさん搭載しているプラットフォームなのでネットフリックスが独占しちゃうと規制当局が黙っていないんです。
あーなるほど。共合を排除できちゃうからですね。
そこに目をつけたメディア大手のフォックスが約220億ドルで横から参入してきたので法的なリスクを恐れて手を引かざるを得なかったんです。
魅力的な買収スキームも組めないし広告インフラも持てない。なんかもう致命的な弱点を市場に晒しちゃった感じですね。
しかもこれだけじゃないですよね。追い討ちをかけるように6月にはあのリード・ヘイスティングス氏が退任しました。
この退任のインパクトは本当に計り知れません。
共同創業者でありイノベーションの象徴だった彼が去るというニュースは投資家にこの会社の成長フェーズは本当に終わったんだと強く印象付けましたね。
4月の決算発表時に公表された際株価は時間外で8%から9%も急落しましたから。
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いやでもちょっと待ってください。そのタイミングで会社側って250億ドルという超大規模な自社株買いを発表しましたよね。
普通自社株買いって株主にとっては嬉しいニュースじゃないですか?
まあアップルのような成熟企業がやるなら手堅い還元として喜ばれます。
でもネットフリックスはこれまで稼いだお金を全てコンテンツに再投資して急成長してきた企業なんですよ。
あ、そうか。そのお金を還元に回すってことは。
そうなんです。もう自分たちのビジネスを急成長させるための投資先が見つかりませんって市場に白旗を挙げたようなものとしてネガティブに受け取られてしまったんですね。
攻めの投資じゃなくて守りの還元に回った瞬間にアイデンティティを失ったとみなされたわけだ。いやー気虫ですね。
そんな排水の陣で迎えたのが本日発表されたばかりの第二四半期決算なわけですが。
はい。今回の決算を一言で総括するなら過去の実績は合格点を出したけど未来への夢、つまりガイダンスを語りきれず市場から突き放された決算と言えます。
数字を見ると売上高が125.6億ドルで予想にわずかに届かなかったもののEPSは0.80ドルでクリア。
営業利益率も33.4%と本業で稼ぐ力自体はしっかり維持していますよね。
なのにどうしてここまで失望されたんですか。
投資家って常に半年先とか1年先の身買いを買う生き物ですからね。致命的だったのはガイダンスの弱さです。
第三四半期の売上成長率は11.7%という見通しでしたが市場は13.5%を期待していました。
なるほど。投資家からすれば値上げもして広告プランも入れたんだからもっとアクセルを踏み込むはずだって期待してたのに経営人はこれくらいの堅実なペースで行きますよってブレーキをかけちゃったと。
ええ。経営人の提示する未来と市場が求める熱狂の間にギャップが生まれてしまったんです。
さらに追い打ちをかけたのが手元に自由に使える現金フリーキャッシュフローが前年の23億ドルから15億ドルへと大幅に減ってたことです。
え?本業の利益率は高いのになんで手元のキャッシュがそこまで減るんですか?
これが先ほどのM&I失敗の爪痕なんですよ。WBDの買収欠裂に伴う医薬金関連の税金知らないが重りになったんです。
うわあ、買えもしなかった家の手付金を没収されたみたいなもんですね。そりゃあ投資家も怒るわけだ。その結果時間外取引費で株価がとんでもないことになったんですよね。
はい。発表直後から猛烈な売り通門が殺到して一時67.92ドルまで叩き売られました。約8.6%の急落です。これで昨年の最高値からぴったり半値の地点まで引きずり下ろされました。
半値ですか?しかも会社側はここでもう一つ投資家を不安にさせる発表をしましたよね。視聴データの開示削減。年2回足していた報告書を2027年以降は年1回に減らすって。
経営人は全ての視聴時間は平等ではない。質が重要だからと主張しているんですが、市場の受け止め方は全く違いましたね。
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これなんかレストランが急に外から店内を見えないようにブラインドを下ろすようなものですよね。満席かどうかは見せないけど売り上げだけ見てくれって言われても、投資家としては何か隠してるんじゃないかって不安になりますよ。
おっしゃる通りです。ここから導き出されるのは市場がネットフリックスをプレミアムなテクノロジー企業として評価しなくなったということです。少しでも不透明な部分があれば容赦なくバリエーションを切り下げてくる。それが今のシビアな現実ですね。
なるほどな。魔法の粉はもう残っていないと。でも彼らだって黙って沈んでいくつもりはないですよね。この状況からどんな復活戦略を描いているんですか?
今回の決算から彼らが明確に4つの復活戦略に舵を切っていることがわかります。まず1つ目が広告ビジネスの本格的な自社インフラ化です。
ロークを買えなかったからこれまで依存していたマイクロソフトから脱却して自分で広告システムを作ろうとしているわけですね。
ええ。今年の広告売上目標は約30億ドルです。そして2つのがさらに興味深いのですが、ライブ配信とスポーツへの参入です。
これまで見放題だったのに急にプロレスのWWEとかNFLの試合を生中継する方向に動いてますよね。これってどういう意図があるんですか?
答えはズバリ広告の価値です。ドラマはいつでも見られるので広告への集中度が分散しますが、スポーツの生中継はその瞬間にみんなでリアルタイムに見る必要がありますよね。
ああなるほど。結果を知りたいからコマーシャルをスキップしないし目を離さないってことですか?
その通りです。広告主にとって極めて価値の高いプレミアム広告枠を作れるんです。
経営陣が言っていた全ての視聴時間は平等ではないというのは、この高収益なライブ配信へのシフトを正当化するための言葉だったんですよ。
わあそういうことか。戦略のピースがつながりましたね。じゃあ残りの戦略はどうなっていますか?
3つ目はAIとプロダクト体験の刷新です。大規模言語モデルを用いた自然言語検索を導入して、何を見るか迷って画面を閉じてしまうのを防ごうとしています。
テクノロジーの力でユーザーの離脱を防ぐわけですね。最後は?
4つ目はIPとゲーム事業の強化です。イカゲームなどの大ヒットIPを使ったモバイルゲームや、実店舗での体験型ビジネス、ネットフリックスハウスを展開して、ストリーミングという枠を越えてユーザーとの接点を増やそうとしています。
えーと、ここまで聞いてて一つの大きな疑問が浮かんできたんですけど、これからの彼らの戦略って広告を入れて決まった時間にライブ中継をしてグッズとか体験を売るわけですよね?
はい。
これって、視点を変えればネットフリックスがかつて自分たちで破壊した昔ながらのケーブルテレビ局のビジネスモデルに彼ら自身が戻ろうとしているだけじゃないですか?
ああ、まさにそこが現在のメディア業界における最大のパラドックスですね。破壊者が市場を制覇した結果、さらなる公衆益を求めてかつてのレガシーなシステムに行き着いてしまうという。
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いやー、なんかぐるっと回って元に戻ったみたいですね。
ええ。これが単なる退化なのか、それとも次世代インフラへの進化なのか、イノベーションのジレンマの新たな形としてこれほど面白いケーススタディはないですよ。
本当にビジネスのメカニズムって奥深いですね。これを聞いている皆さんはどう感じましたか?
いつでも好きな時に広告なしで見られることで革命を起こしたネットフリックスが、今決まった時間にライブ配信を見ることや広告を入れることに全力で注力している。
はい。
彼らがケーブルテレビの進化版に落ち着くのか、それとも全く新しい総合エンターテインメントのインフラを築くのか、ぜひあなた自身の投資ヒルターを通してこの逆転現象について考えてみてくださいね。
表面的な株価の上がり下がりだけじゃなくて、その裏で企業がどう収益構造を転換しようとしているのか、そこを見極める力こそが投資の最大の武器になりますからね。
まさにその通りです。さて、今回深掘りした情報が皆さんの投資判断の鋭いヒントになれば嬉しいです。
この米国株投資の耳寄りの話では、これからも複雑な市場の動きを紐解いていきます。もっとたくさんの銘柄を深掘りしていくために、ぜひYouTubeチャンネルへのご登録お願いします。
リスナーの皆さんがどんな視点を持っているのか私たちも非常に興味があります。
ですよね。ですので、次はこの銘柄の戦略を取り上げてほしいとか、今日のネットフレックスの動き、私はこう分析する、など、番組の感想やリクエストをぜひコメント欄に投稿してくださいね。すべてしっかり読ませていただきます。
たくさんのコメントお待ちしています。
さらに、通勤中や家事をしながらでも聞き流せるよう、バックグラウンド再生が可能なSpotifyでも配信していますので、そちらもぜひご活用ください。
これからも、数字の裏に隠されたビジネスのダイナミズムをお取り消していきます。
今日も最後まで深い議論にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
それでは次回もお耳を拝借。