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夕焼けひとりきり、始まりました。
昭和二桁生まれのパーソナリティー、ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロ、今は懐かしい思い出、
明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代、
暖かく、優しい、そんな昭和の情景、
心の思うままにお話しできればと思っております。
どうぞお付き合いください。
今日は、昭和レトロのお話。
テーマは、花柄デザイン。お分かりでしょうか。
昭和の一時期、ガラス食器、おうろう鍋、
そして家電商品にも、
鮮やかに素敵なデザインが施された時期がございました。
気分も明るく楽しくさせてくれる、そんな存在感。
中でも、バラの花、印象的です。
そんなバラの花にまつわる一つの物語、
テレビドラマから取り上げたいと思います。
どうぞお付き合いください。
物語は、施設で一人の女性が、
バラの花束を眺めて、
幸せそうに、大変嬉しく、
そんな光景から始まります。
回想シーンになります。
彼女は生まれつき、心臓が弱く、車椅子の生活。
そんな彼女は、幼馴染、二人の男の子。
いつも一緒でした。
一人は気が弱いが、優しくて車椅子を押してくれる。
もう一人は、ブキラ坊だけども、
ランドセルを持ったりしてくれて、
本当は気の優しい子。
ある日、彼女が誕生日のプレゼントに、
何が欲しい、彼らから尋ねられます。
彼女はバラの花が大好き、バラの花が欲しい、
そんなお願いをします。
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彼女の誕生会を噴水のある公園で行うことになりました。
当時、小学生のお小遣いでは、
バラの花は高価で買うことができません。
気の優しい子は、お母さんにお願いして、
花束を買ってもらって、
分けてバラの花を彼女にプレゼントします。
大変、彼女は喜びました。
もう一人の男の子は、その様子を見て、
自分が用意していた紙箱を、
公園の噴水の中に投げ出て、走り去って行きます。
残された二人は驚いて、
その噴水の中の紙箱を取り出して開いてみると、
そこには、手作りの折り紙で折ったバラの花びら、
そんな素敵なものを見て、
彼女はひどく申し訳なく思います。
その頃からか、彼女は、
そんな彼に徐々に気持ちが惹かれていきます。
気持ちを温めていた、そんな頃、
大学生になった時に、彼女は愛の告白をします。
ただ、その彼の言葉は冷たいものでした。
僕は心臓が弱い病弱な女の子よりも、
一緒にいろいろ遊んだり踊れるような、
そんな女の子の方が好きだ。
ひどい言葉を返されます。
わかっていたけれども、ひどく彼女は傷つきます。
一部史上を見ていた、もう一人の、
気の優しい子が、
そんな彼女を支えていきます。
徐々に、
癒してくれる、そんな存在の中、
結婚することになりました。
結婚式当日の日、
3人は揃います。
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ぶきらぼうな彼が、
僕はアメリカに行く。幸せにね。
そんな言葉を残して、
立ち去っていきます。
その後、結婚した二人は、
幸せな生活は長くは続きませんでした。
気の弱い彼は、
先輩の借金の連帯保証人になって、
借金が大きくなっていたんです。
そんな彼は、
彼女を守ってあげることができない。
そんな言葉を残して、立ち去ります。
度重なる辛労と、
自分の心臓が発作を起こしてしまって、
心臓の手術が必要となります。
そんな矢先、心臓提供者が見つかり、
無事に手術を終えます。
徐々に回復して、
車椅子が必要なくなるほどまでの状態になりました。
ある日、彼女は、
バルの花玉のプレゼントは、
差出人が不明なことに、
誰が送ってくれるのだろうと、
配達人に確かめます。
その差出人は、アメリカにいた彼でした。
お礼を言うために、
実家に電話を入れると。
その彼は、
代金を先々まで支払っていること。
彼は、この世にはいないことを聞かされます。
ショックでした、彼女は。
母親に、
お礼を述べに会いに行きます。
日記を出されて、
彼は、
愛の告白を受けた時、本当に嬉しかったと。
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あなたの気持ちは受け取って、
答えられたくても答えられない。
実は、脳腫瘍で自分の命が長くないことを、
分かっていたのでした。
ひどく泣きました。
母親は続けます。
でも、あなたはもう既に、
息子からプレゼントを受け取っているの。
そんな言葉をかけられます。
驚くことなかれ、
彼女の心臓提供者は、
その息子の心臓だったんです。
涙が止まりません。
悲しみます。
ただ、
いつまでも悲しんでいることはできません。
なぜなら、
自分の中に、彼の心臓は生き続ける。
毎年、
贈り物の花束、
バラの花が、
ある限り、
幸せに生きていけると、
誓いを決めました。
以上です。
今日は、シュワレットの話。
花柄デザイン、
バラの花を思い出して、
エピソードを取り上げてみました。
花に、
まつわる物語、たくさんありますね。
夕焼けひとりきり、
このあたりでお話、終わりたいと思います。
お付き合いしていただき、
本当にありがとうございます。
次回の番組、
お楽しみに。