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夕焼けひとりきり、始まりました。
パーソナリティ、ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロを恋なく愛し、昭和二桁生まれの男が進行させていただきます。
どうぞお付き合いください。
今日は、昭和レトロのお話、皆さんも一度は利用したことがあるかもしれません。
昭和の懐かしい風景の中で、そんな中でも特別な存在、大衆食堂、そんなテーマを今日は取り上げてお話ししてみたいと思います。
大衆食堂といえば、皆さんどんな光景を思い出されますでしょうか。
そうですね。私が子供時分に、そして小学生、中学生と、そういった中にも見かけたことがございます。
記憶と言いましょうか。
入口には、営業中っていう看板が数えくるくる回っている。
そして入口には、紺色の大きなのれんで、大衆食堂、右から左にひらがなで名刺、そんな大きなのれんがかかってございました。
店に入ると活気があって、いろんな棚にいくつかのたくさんのおかず、いい香りがする。和食中心で卵焼き、唐揚げ、煮魚、いろんなおかずを取って、ご飯と味噌汁、お盆の上に乗っけて、最後に生産。
壁には縦書きで書かれたメニューがいっぱい貼ってありました。ビールの女の子のポスターとか、キリンビールとか、札幌ビールとか、冷蔵庫にはビンビールがいっぱい収まっている。そんな光景が思い出されます。
今では商店街の中に残っている数も少なくなって、ただ形を変えて、最近地下街とか複合施設の中にもそのようなワゴンスタイルですね、ミュフェというでしょうか、そういったものも変遷としてはすり変わったということで、残っているのでしょうかね、大衆食堂。
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美味しいですよね。今日はそんな大衆食堂を舞台にした、昔私がテレビドラマで感動したお話があるのですけれども、そんなエピソードをお伝えしたいと思います。お聞きください。
ある男の子が主人公です。小さい時に両親が離婚して、お父さんが育てて、そちらのお家に預けられて男の子は成長します。母親は行方知らずになってしまい、でも男の子はすくすくと成長していくのです。
そして社会人になった時に、自分の会社の近くに大衆食堂がございました。そこには壁に、係長定職、課長定職、部長定職、そして最後に社長定職という張り紙がしてあったのです。
そこの大衆食堂のお上さんは、その男性が初めて係長定職を食べたいと思った時にも、自分が出世したという証に名刺を渡さないと作ってくれない、そんなルールのお店だったのです。
そしてそれを励みに、一生懸命仕事をして、汗を流して、食いしばって、そしておかずも課長定職、部長定職、その都度自分の役職が出世して、名刺を見せた時に、
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お上さんが頑張ったねって言って、少しずつ豪華になったおかずを定職で出してくれたのですね。そして主人公の男性も年齢を重ねて立派になった定職も、やっと社長の座につくことになりました。
その時に大衆食堂の社長定職というのは驚くことなかれ、おつけんぼんとご飯と味噌汁と小さい煮魚が一つ。
当然主人公の男性は質問します。大衆食堂のお上さんに。どうして?そうするとお上さんがお答えします。社長になったら、現店に戻って新入社員になった時の気持ちになりなさい。
そういった部下の苦労がわかるような、そんな社長にならなければならない。そんなメッセージが含まれてたんですね。その時に主人公の彼は気がつくんです。
そのお上さんの顔を見て、実は家を出た母親が会社の近くでずっと自分の仕事、主政を見守ってくれて応援してくれてたんです。そんなドラマチックなドラマでした。以上です。
私は昭和劣等のお話の中で、この大衆食堂の物語、いつかお話ししてみたいと思っていました。やはり自分が成長して、そして少しずつお金にもゆとりができて、自分がその地位についた時でも決して打ち桶にはなってはいけない。
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実を言うと、支えてくれているのは、いろんな人がいて、そんな支えがなければ自分の存在は成り立たない。周りの協力に、実を言うと、自分が助けてもらっていると。そんなお話をしてみたかったんです。
自分も不十分すぎるような人生で、そういうふうにならなければならないと、以前お伝えした小学生の恩師、その師がそんなことだったと思います。
今日は昭和劣等のお話ということで、皆さんが懐かしく思える大衆食堂のお話、あるドラマのお話とも合わせて取り上げてみました。
今日は夕焼け一人きり。短くなりましたが、このあたりでお話を終わりたいと思います。お付き合い下さいましてありがとうございます。次回の番組、お楽しみに。