最近の農業事情
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、
メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
雨が降っています。
待望の雨で、ここ2週間ほどまともに雨が降らず、
気温もかなり高かったので、
昨年の8月ぐらいにあった高温乾燥で、
みかんの落葉、葉っぱの落葉が始まるというのは、
もうすでに起きてしまっていたので、
本当にやばい園地は完水したんですけれど、2回完水しましたね。
それがようやく雨で、多少潤おうといいますか。
今週木曜日までずっと雨予報なので、
一段落というか、これでまた雨が降らないと困るんですけれど、
一旦雨が降ってくれてよかったなという感じです。
そういえば先週話しましたがね、
昨年シークワーサーとスイングルシトロメロに、
タマミとレイコウとアスキー、
アスキーじゃなかった、アスミだ、アスミを継ぎ木しまして、
それを植える畑をようやく抜根したので、
本当はやっちゃいけないんですけどね、この真夏のクソ暑い時期に、
ようやく定食をしました。
でですね、シークワーサーとスイングルシトロメロは直根が長いので、
直根という太い根ですね。
太い根は溝を吸う役目があるんですよ。
柑橘の主要な唾液の殻たちは直根があまり短くて、
細根が多いという特徴がありまして、
なので乾燥に弱いというか、乾燥するとストレスがかかって果実が甘くなるけれど、
ここ数年、ここ数年と言いますか、気候変動によって夏場の乾燥がひどいため、
身体中だと気が弱りすぎてしまうということが懸念されているので、
僕はシークワーサーとスイングルシトロメロを唾液として使用したらどうかなと思って、
そっちで苗木を作っているんですけれど、
ようやく植えるなと思って掘り起こそうとしたんですけど、
直根が本当に長くて、掘っても掘っても直根の底までたどり着けなくて、
この夏の暑い時に汗だくになる汗がボトボト落ちながらやっているんですけれど、
掘り切れないので仕方なく、パチンと途中で掘れるところまで掘って、
無理だなと思って芽を切って植えたんですけれど、
植えたんですけれど、やっぱり弱ってしまいまして、
毎日仕事帰りに弱ってしまった木、植えた木全部なんですけれど、
特に弱った木がたくさん、毎日10リットルくらいですかね、
水をあげて何とか回復してくれないかなということで、
この雨でちょっとは回復してくれるといいかなと思っています。
AIの活用と課題
あと先週の放送で、本職の方でアザミウマの被害がひどいという内容だったんですけれど、
ようやくちょっと減ってきたかなというところで、
どうやって対応していけばいいかなと思ったところ、
ちょっとアイディアが思い浮かんで、
AIにこれとこれはどうですかというふうに聞いたところ、
いいんじゃないということで、ちょっとやってみたところだいぶ効果がありました。
今チャットGPTとパワープレキシティとジェーンスパークを3つ使って、
ハルミネーションというかAIが間違った情報を言ってくるといけないので、
3つ使っているんですけれど、
やっぱり農業系は本当にAI用に、
やっぱり農業系は本当にAI弱いですね。
平気で間違ったこと言いますからね。
特にチャットGPTがですね、僕が無料プラン使っているからかもしれないですけど、
本当にひどくてですね。
どっからこんな間違った情報を拾ってくるんだみたいな感じで。
あとパワープレキシティも有料プランが終わってしまったので、
無料プランで何とかやってるんですけど、
やっぱりその中だとジェーンスパークが一番精度が高いなって感じなんですけれど、
ジェーンスパークもね、ちょっと思いっきり違うことを言ったりすることもあって、
本当にドキッとするような。
農薬って同じ系統、農薬の使用回数って決まっていまして、
この系統の農薬は生育期間中2回までですよ、3回までですよみたいな感じで言ってて、
この農薬とこの農薬、どっちがアザミウマに効果がありますか?
アザミウマの生虫と幼虫どれくらい効果がありますか?みたいなふうに聞いたところ、
こっちの農薬は効果があります、でもこの2つは系統が同じなので、
使用回数に気をつけないといけませんとか、
これ一緒だったっけと思ってあわてて調べたら違うやつだったりみたいなことがあるので、
なのでまだ僕はAIに心を許していません。
生成AIの限界
この高温乾燥対策で葉から植物内の水分が抜けるのをある程度抑えるために、
炭酸カルシウムとパラフィン系の添着剤を混用散布すれば、
理屈上は多少は抑えれるんじゃないかなと思って、
そのことを投げかけてみたところ、やっぱりとんちん感な返答がありました。
あまりに堂々と嘘をつくと言いますか、ハルシネーションというので、
あれそうだったっけみたいなふうに思っちゃったりするんですよね。
雑談が長くなってしまったんですけれど、今回のテーマはAIの農業系に関するハルシネーション。
ハルシネーション、ちょっと雑談が長くなってしまいましたが、
今回のテーマは生成AIの農業系ハルシネーションについてというテーマでお送りしたいと思います。
ちょっとですね、パープレキシティに聞いてみました。
生成AIに農業系の質問をするとハルシネーションが多いのはなぜですか。
生成AIに農業系の質問をするとハルシネーションが多くなる主な理由は以下の2点が大きく関係しています。
学習データの量、質が不十分。
一般的な生成AIは農業部門の専門的最新の知識や地域ごとの詳細な情報を十分に学習していないことが多いです。
そのため農業に関する質問に対しては一般的、抽象的な回答や誤った情報を生成しやすくなります。
農業分野の情報が専門的かつ多様。
農業は地域や作物、気候、土壌などによって必要な知識が大きく異なり専門性が高い分野です。
一般的なAIはこうした細かな違いを十分に把握できず、曖昧な質問や情報が少ないテーマでは確率的に最もらしいだけのご回答を出しやすくなります。
結論としましては農業系を学習させた農業特化型生成AIを使うことが望ましいということですが、
この農業特化型生成AIもハルシネーションが多いです。
一番間違いが少ないのがパープレキシティの学術論文からの検索。これが一番間違いないですね。
農薬散布が一番農業の現場で頭を使うところなんですけれど、
こういったところがAIがもうちょっとちゃんとしてくれるとありがたいんですけれどね。
まだまだ農業の現場はAIよりか人間の方が能力が高いのかなといったところです。
それでは今回は以上になります。
今日もメタグリボーシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。