近況報告と雨不足の懸念
この放送は、農業の常識を超越する、Metagriをキーワードに活動する、Metagri研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさんこんにちは、富山みかんです。
今回は、「フェノタイピングが現場に降りてきた」というテーマでお送りしたいと思います。
年が明けて、全国的にも水不足だったと思いますが、
特にこの円州・三河地域は全然雨が降らなくて、
お隣の新城や豊川の方はダムが枯れたり、あと井戸水も枯れてしまったっていう話もあって、
夜の10時以降は水を止めてるみたいな地域もあるみたいで、
それでも3月に入ってちょこちょこ降って、
昨晩も10ミリぐらい降ったのかな。
これでまた明後日も雨が降るみたいで、ようやく雨が降ってなんとか助かるんじゃないかなと思います。
知り合いの農家さんも井戸水が枯れてやばいっていう話をしていたので、
本当にこれで回復してくれることを祈るばかりなんですけれど。
予報を見ると、ここから例年より雨が多いみたいで、
雨不足よりかはいいんですけど、そうすると雑草の伸びも活発になってくるし、
これから農薬散布も始まってくるので、
なかなか農薬散布のタイミングが雨が多いと難しくなってくるので、悩ましいところではあります。
フェノタイピングの定義と活用例
それでは今回のテーマのフェノタイピング。
これは一体どういうものか。
見た目、状態を系統立ててデータ化すること。
これをフェノタイピングと言います。
ちょっとこれだけじゃなんだかわからないので、
みかんの木に例えて説明します。
一本一本の木の葉の色、果実の大きさ、果実の色、その3つのデータを測るとします。
これをカメラだったり赤外線だったり、自動的に撮影して測定します。
これを数値や画像にして大量に集めて解析するのがフェノタイピングです。
こうやって得たデータを、この品種はこれぐらいの日照時間だったり、
降水量だと果実の糖度と酸のバランスがいいとか、そういった栽培に使えるデータを分析することができます。
今よくスマート農業で言われる、農家の勘や経験ではなく、科学的な分析でどうのこうのという、まさにそれですよね、フェノタイピングというのは。
カルタ社の取り組みとフェノタイピングの将来性
このフェノタイピングが現場に降りてきたのはどういうことかと言いますと、
カルタという東大初のスタートアップ企業があるのをご存知でしょうか。
このカルタというスタートアップ企業は、高速育種した品種を農家さんに生産委託をして販売するモデルのスタートアップ企業です。
今は苺の品種改良をしてまして、輸出向けの美味しくて苺の欠点である日持ちがしないという、それを日持ちをする苺を開発している企業です。
これが結構いろんな農家さんのところで委託生産されているそうで、
このカルタは品種改良にゲノム編集ではなく、ディープランニングやAIを活用したフェノタイピング技術によって品種改良を行っています。
このカルタさんのホームページを見ていただければわかるんですけど、わかるようでわからないというか、うまく説明ができません。
なのでカルタさんのホームページを見ていただければと思います。
このカルタさんだけでなく、最近は収穫ロボットを開発しているところも多いと思うんですけど、
こういったところは移動式のカメラでデータを集めることができているので、より一層このフェノタイピング技術を使って農業分野に活用していく企業は多くなってくるのではないかなと思います。
フェノタイピング普及への課題と今後の展望
とはいえ、このフェノタイピングが本当に現場にしっかり降りてくるには、まだまだ高いハードルがあります。
やっぱり補助ごとに条件は違いますし、天候も毎年毎年同じではありません。
5年後になるのか、10年後になるのか、もしくは20年後になるのかわかりませんが、このフェノタイピングは農作業の判断基準になるのは間違いないと思います。
それでは今回は以上になります。
今日もメタグリボーシリーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みんな、みかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。