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この放送は、農業の常識を超越するメタグリをキーワードに活動するメタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
皆さま、はじめまして。静岡県浜松市で柑橘を栽培しています。富山みかんと申します。
今回のFarmers Voicesは、私が担当させていただきます。
よろしくお願いします。音声配信は初めてなので、どうぞ温かい目で見ていただければ幸いです。
簡単に自己紹介させてください。
静岡県浜松市の西部、みかんの一大産地である三日美町というところに私は住んでいまして、
平日は会社員として働きながら、兼業農家として柑橘を栽培しています。
年齢はもう少しで40歳になります。
メタグリ研究所の中でも年齢が近い人が多いんじゃないかなと思うんですけれど、
ゴーリーさんは多分同い年じゃないかなと思っています。
子供が3人いまして、10歳、7歳、4歳、全員3歳差で、子育てと会社員と農業と、なかなか忙しい日々を送っています。
農業高校出身で、その後農林大学校という農業をする人のための学校がありまして、そちらを卒業しました。
実家は祖父の代から小さい面積ながら柑橘を栽培していまして、
今年から親戚から畑を借りて、面積は全部で9単、約1丁分柑橘を栽培しています。
それでも3単か4単ぐらいは植え替えているので、実際栽培している面積は半分ぐらい、5単ぐらいじゃないかなと思います。
栽培している品種は、和瀬みかん、青島みかん、はるみ、たまみ、瀬戸花、れいこ、変わっているところでシクワサもあります。
それからまだ木が若いので、果実の販売まで2、3年はかかりますが、
アスミ、アスキ、ミハヤという品種もあります。
もう少しでみかんの収穫シーズンに入るので、よかったらメタマルシェで購入していただけると大変ありがたいです。よろしくお願いします。
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では、自己紹介はこれぐらいにしておいて、本題に入りたいと思います。
初めての音声配信ということで、当たり障りのないテーマにしたいなと思っているのですが、
今回はおいしいみかんの見分け方についてご紹介させていただきたいなと思います。
おいしいみかんの見分け方、ポイントは4つあります。
1つ目は当たり前ですけれど着色していること、色が濃くオレンジ色をしていることです。
2つ目は平べったい、へんぺいになっていること。
3つ目はヘタが小さいこと。
4つ目はその品種の特徴をつかむこと。
それでは1つずつ解説していきます。
ポイントの1つ目の着色している、これ当たり前といえば当たり前なんですけれど、
例えば10月から市場に出回るごくわせみかん。
これ実はまだ完全に着色していない青いところがあるところどころ残っているようなみかんが結構多く出回っています。
でもごくわせみかんだとこの程度の着色でもある程度酸が抜けていて、
糖度がそこそこあっておいしいというようなみかんなので、
結構この程度の着色でも出回っているんですけれど、
こだわりを持った農家さんだとまだちょっと早いだろうということで、
普通のみかんと同じぐらいの収穫時期まで待って収穫するという人もいまして、
本当においしいみかんが食べたいのであれば、やっぱりごくわせみかんであっても完全に着色しているみかんを選ぶべきです。
この時期に店頭に食べごろですよというような風で並んでいても、
いや、待てよ、まだ早いんじゃないかという疑いの目で見てください。
ポイントの2つ目、平べったい、へんぺいの形のみかん。
これはですね、理屈がありまして、植物は栄養成長と生殖成長があります。
枝葉の成長のことを生殖成長、果実の成長のことを成熟成長と言います。
みかんは成熟成長が盛んなほど平べったく、へんぺいな形になります。
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果実は横に成長しますね。
なので、平べったい、へんぺいなみかんほど成熟成長。
果実の方に炭水化物が行き渡っている可能性が高く、平べったいみかんの方がおいしい。
でも、こんなことを言ったらもともこもないんですけれど、これも結構品種によって特徴が違うので、これはまた最後に詳しく解説します。
ポイントの3つ目、ヘタが小さいものを選ぶ。
これも理屈がありまして、ヘタの太さによって水分の吸収量が違うんですよね。
なので、ヘタが細いほど水分が果実の方に行き渡っていないので、味が濃いみかんになります。
逆に太いと水分が多く行き渡って味が薄いみかんになってしまうんですよね。
あと、熟しているとヘタが茶色っぽくなるので、ヘタが茶色いものを選んだ方がおいしい可能性が高いです。
ポイントの4つ目、その品種の特徴をつかむ。
自分で言っておいてなんですけれど、難しいですよね。
これはちょっと消費者の方にはハードルが高すぎますね。
ポイントの2つ目で言った、へんぺいな形のみかんの方がおいしいよという話ですが、
品種によってはへんぺいになりにくいものもありまして、なかなか難しいんですけれど、
本当に品種によって特徴が違って、
例えば、サイズに関して言えば、よくお客様から小さいみかんを送ってくださいって言われることが多いんですよね。
イメージ的に小さいみかんの方が甘いというイメージを持たれる方が多いんですけれど、
これも品種によってまた違いがありまして、
小さいサイズの方がおいしくないという品種もあります。
ごくわせやわせみかんは小さい方がおいしいです。
でも私が住んでいる三日美町の主力品種である青島みかんというのは、
小さいサイズのみかんだとあまりおいしくなくて、
MとかLサイズとかちょっと大きいサイズの方がおいしいという傾向があります。
結局のところ、その品種のポテンシャルが一番高いものを味わってもらいたいという
こだわりを持った農家さんから買うのが一番だと思います。
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ポイント1でも少しお話ししました。
ごくわせみかんの収穫を普通のみかんの収穫時期まで引っ張るというようなことをしている農家さんなんて、
そうそう言いません。
そこまで熟すのにもリスクがあって、熟しすぎると味がぼけるんですよね。
酸が抜けすぎて気持ち悪い甘さになってしまいます。
なのでそのリスクをとってまでおいしいみかんを食べてもらいたいという
こだわりを持った農家さんを見つけて直接買うのが一番いいんじゃないかなと思います。
ぜひ私のこだわりのみかんを買って食べていただきたいなと思っております。
ごくわせは作っておりませんけれど。
それではおいしいみかんの見分け方のまとめをさせていただきます。
1.着色している
2.へんぺいな形のもの
3.ヘタが小さくヘタの色が茶色いもの
4.こだわった栽培をしている農家さんから購入する
4がハドル高いですけど、私から買っていただければ間違いがないんじゃないかなと思います。
ここまでメタグリ研究所の活動について一切触れてきていませんが、大丈夫でしょうか?
なんか私のみかんの宣伝ばっかりしていますが、
怒られませんかね?
放送の詳細欄にメタグリ研究所の活動とか私のECサイトのリンクを貼っておくようにしておくので、
また興味があれば見ていただけると嬉しいなと思います。
今日もメタグリボイシーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に農業の世界を創造する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。
みかんを1日3個食べると骨素症…骨素症症…ん?
骨素症症の予防に良いそうです。
それでは良い1日をお過ごしください。
バイバーイ。みかん食べてください。