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2025-04-14 11:33

FarmesVoices🍊vol.76「みかん栽培は答え合わせが2回ある」

FarmesVoices🍊vol.76

今回のテーマは「みかん栽培は答え合わせが2回ある」

4月も中旬に入り花芽が見て分かるようになりました。
今年はみかんの収量が昨年の3分の1くらいになりそうです…


みかん栽培は管理が正解かどうか分かるタイミングが年に2回あります。

#農業 #みかん栽培 #みかん
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サマリー

今回、みかん栽培における管理方法とその結果について語られており、特に花の付く時期と収穫に関する重要な確認が2回あります。直花や初育子の芽の観察を通じて、今年の収穫量についての予測や農業の難しさが感じられます。

みかんの枝の芽観察
この放送は、農業の常識を超越する、メタグリをキーワードに活動する、メタグリ研究所がお届けする、Metagri Voicesです。
みなさん、こんにちは。月曜担当の富山みかんです。
FarmersVoices🍊みかん、第76回目の放送になります。よろしくお願いします。
4月も中旬に入りまして、新しい芽が伸びてきました。
このみかんの枝の芽ですが、大きく分けて3つあります。
1つは、初育子。枝葉になる芽ですね。
2つ目が、猶陽花。
花なんですけど、葉と一緒に、間違えた、花と一緒に葉が付いています。猶陽花。
3つ目が、直花。花だけです。
3月の下旬から4月の上旬にかけて、なんとなく芽が伸びてきたなというようなものが見えてきて、
先週の土曜日に、直花と初育子。
初育子なのか猶陽花なのか、まだ土曜日の時点では分からないような感じで、少し区別ができてきたかなというぐらい芽が伸びてきて、
それが今日になると、もうちょっと初育子と猶陽花の違いが分かるようになってきました。
なので、今年の収穫量は、ある程度というか、大体予測がついてくるんですよね。花がどれくらい付いているかということで。
なので、今日は真っ暗になるまで園地を回って、どれくらい花が付いているかなというのをざっと見たんですけれど、
良くないですね。去年の3分の1ぐらいかなという感じです。
果樹はですね、核年結果という、たくさん果実をならせる年と、あまりならない年、これが交互に来ることを核年結果というのですが、
柑橘は核年結果が激しい果樹でして、これを何とか克服するために、
昨年、片側丸坊主剪定という画期的な剪定方法を、現代農業という農業雑誌で見たので、
これだと思って、昨年試しました。
みかんは前年、果実がなった枝が、今年は果実がならないんですよね。
花が付かないので、木のこっち側はもう完全に果実をならせないと決めて、とにかく枝をかなり切ってしまうんですよ。
そうすると、花がならない代わりに枝がたくさん伸びて、そこが来年花を咲かせるという理屈で作業をして、
一応計算通りたくさん枝が伸びたんですけれど、
今日、ひしこいて観察したんですけれど、花になる芽が付いていませんでした。
もしかしたら、初育死だと思っていたのが、この先もうちょっと大きくなって、
言うようか、花と葉っぱが付いた、違うな言い方が、葉っぱが付いた花だっていうのがわかるかもしれませんけれど、
ちょっとな予測としては、自家花がたくさん付くんじゃないかなという期待というか、予測をしていたんですけれど、
良くて言うようか、悪くてほとんど花が付かないという結果になりそうです。
いやー失敗したな。どうしよう。
前回の放送で言った通り、農業は再現性の低い産業ですので、ある人がこういう方法で成功したから、それを真似したからといって、
同じ結果になるとは限らないです。
何かコツがあるか、こういうふうなやり方でならいけるよというふうに紹介されていたんですけれど、
実はやっていたことで何か間違いがあったのかもしれないです。
そこら辺は初めてなのでわからないので、ここからいろいろ考察していって、また来年は違う方法でというかね。
今年もね半分木切っちゃったんで、木じゃない枝を切ってしまったので、来年も収穫量が少ないかもしれませんね。
今年ならなかった、去年半分切った方が来年もしかしたらガサッとなるかもしれないので、そこら辺はちょっとどうなるかなというところです。
ということで今回のテーマは、みかん栽培は2回答え合わせがあるというテーマでお送りしたいと思います。
収穫と管理の答え合わせ
この答え合わせというのはですね、栽培の答え合わせでずっとみかんを管理して、
やってきた管理が正解だったか失敗だったかというところがわかるところが2回あるということです。1年間に。
1つ目は収穫ですね。収穫の時にみかんの品質がどうだ、収量がどうだというところで1年間の管理が正解だったかどうかというところがわかります。答え合わせの1つ目ですね。
答え合わせの2つ目がこの今の時期なんですよ。
昨年の7月から満開までの5月までの管理。5月じゃ遅すぎるな。4月の始め。4月の始めも遅いな。あまりグダグダ言うといけないんで。
昨年の7月から4月までの管理で今年1年間の収量とあとみかんの品質のポテンシャルが決まります。
ポテンシャルというのはいい花かどうかでその果実のポテンシャルが決まります。
なのでみかんの花が満開から収穫まではどれだけ引き算マイナスの要素にならないかどうかというところを意識して栽培をします。
7月から4月までは足し算。どれだけみかんにいいことをできるかということですね。
なので結構矛盾しているんですよね。7月から4月まではみかんの木にいいことというかたくさん栄養を与えたい。
でもみかんが成熟する9月から収穫まではどちらかというとストレスを与えたいのでできれば土壌の水分が少ないというか枯れないギリギリのラインまで少なくしたいし栄養も少なくしたい。
こんなのはっきり言って無理ですよね。みかんが一番栄養を使うのがこの今の時期。新芽が伸びる時期と花を咲かせる時期なんですけど、その時期ってみかんはまだ休眠から冷めたばっかりで新しい根が伸びてないんですよね。
なのでたくさん肥料を与えてもあまり吸わないんですよね。なので前年蓄えていた養分が主となって新芽だったり花だったりを咲かせるんですけれど。
先ほども言ったようにみかんの果実が成熟する9月以降はなるべく養分を切らせるようにしているので。どうしろって言うんだよっていう感じですよね。困ったもんですね。
そりゃあこんなのみかん農家さんどんどんやめていくに決まってるじゃないですか。みかん栽培って奥が深いですね。
といったところでですね。今年はみかんの花が少なくて終了が昨年の3分の1ぐらいになるんじゃないかというショックを引きずったままの放送になってしまいました。
まだ分かんないですけどね。分かんないけど多分去年の半分以下ということは確定してしまいました。
ショックです。では今回は以上になります。
今日もメタグリボーシリーズを最後までお聞きいただきありがとうございました。
あなたと一緒に新しい農業の世界を想像する旅を続けていけることに感謝しています。
次回もお楽しみに。みんなみかん食べてね。牛乳飲んでね。バイバイ。
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