こんにちは、株式会社mento広報の岩塚です。
mento.fmは、メントに関わるメンバーが、
メントの事業や組織についてありのままを語っていく番組です。
今回は、メントがシリーズBで16億円の資金調達をしたので、
メントのこれからを代表ののりさんと話していきたいと思います。
新しくCompany Deckも作成しておりまして、
概要欄にURLを貼っておくので、
もしよければそちらも合わせて見ていただけたらと思います。
のりさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
では、Company Deckでもエグゼクティブサマリーとしてまとめている、
我々が注力していく課題と
事業の変化について話していきたいなと思います。
まずは、私たちがこれから向き合っている社会課題、
誰のどんな課題を解決しようとしているのか、
というところからお話お願いできますか。
はい、ありがとうございます。
日本で、従業員エンゲージメントが、
世界でも類読みないぐらい低いと言われています。
どのぐらい低いかというと、世界の平均が23%なのに対して、
日本で全体6%ぐらいしかエンゲージしていないと言われていて、
すごい平たく言うと、仕事やる気ない人たちが多いと言われちゃっていますと、
みんな一生懸命働いているでしょうという感覚もあるんですけど、
やっぱり数字で見ていったときに、
どこかでちょっとやらされかんじゃないですけれども、
主体的にというよりはどちらかというと、
仕方なくみたいな形で働いている人たちが多い傾向にある。
しかもそれが、世界的に言うとエンゲージメントって
右肩上がりで少しずつ上がっているんですけれども、
日本は横ばい、なんならちょっと下がってないみたいな状態になってきてしまっているので、
やっぱり働く熱量みたいなものがどんどん失われてきてしまっていて、
それがやっぱり国の生産性だったりとか、
あるいは働く人たちの幸せっていうものにネガティブな影響を与えているっていうのが、
見て取れる数字かなと思っています。
これ、熱を高めていく、エンゲージメントを上げていこうと思ったときに、
すごくいろんな要因があると。
わかりやすく欧米と比較したときに、
日本って新卒から就寝雇用みたいなところがベースになっていたので、
自ら仕事を選ぶとかキャリアを選ぶというよりは、
会社にあなたじゃあこっち転勤してくださいって言われたら、
マジかよとか思いながら従うしかないみたいな。
本当に右も左も分からない学生自分に会社に骨を埋めるっていうことを決めて、
ひたすら求められるままに働き続けるみたいな、
こういう受け身な感覚がベースにあったので、
まさにこの欧米型の雇用に転換していくという流れの中で、
少しずつ上がっていくかもねみたいなところはあったりするわけなんですけど、
とはいえ働く環境を選ぶっていう転職だったりの機会って、
ライフイベントなので機会そんなに多くないと。
実際にはそこで働いている期間中に、
どんな環境でどんな言葉をかけられて、
どんな期待をかけられて働いているのか、
これがやっぱり従業員エンゲージメントにクリティカルに関わっているんじゃないかなと僕らは思っています。
結局その大きな働く環境を左右するっていうのが、
中間管理職と言われるような人たちかなと思っています。
たぶん岩塚さんも経験あると思うんですけど、
上司がすごく、上司のこと好きかとか、
上司にすごくよく育てられているかどうかとか、
働きやすさとか、働いている時の自分の成果の出方とかって、
全然違うっていう感覚ないですか?
やっぱり目標をどういうところに置いて、
それに対してどうフィードバックを日々もらうかとかで、
自分の成長実感とかも全然変わってきますし、
私自身ではないですけど、
上司ガチャみたいなので、すぐ辞めちゃうみたいな、
友達も周りにいたりもしたので、
結構ここは本当に大きいなと思っています。
そうですよね。
人は会社を去るのではなく、上司のもとを去るみたいな、
格ゲーみたいなものもあるぐらいには、
やっぱり大きな影響力のある方々であり、役割かなと思っているんですけど、
その中間管理職の方々が伸び伸び生き生きやれているか、
そもそもっていうふうに考えていた時に、
実はそうでもない現状があるっていうのが、またポイントかなと思っています。
そうですね。実際、なりたい人がどんどん減っていっているみたいなところも、
調査としてもよく言われたりしていますよね。
APECの中でも一番日本はなりたい人が少ない、
全体の2割ぐらいしかなりたがっていないみたいな、
インド8割超えてますみたいな、
やっぱり国の勢いと出生意欲みたいなのって、
めちゃくちゃ影響しているんだろうなと思うんですけど、
それにしても低いでしょ、日本みたいなところで。
なんで低くなっちゃうのかなって言った時に、
これも複合要因だとは思うんですけど、
やっぱり今の管理職に求められている負荷の高さというところと、
一方で、食われなさみたいなところと両輪あるかなと思っています。
給与水準が実はあんまりメンバーと大きな差がないよっていうのが国際的にも分かっていたり、
一方で働き方改革だって言って、
メンバーの方はあんまり働かないように、働かないようにっていう形で、
労働組合に守られているので、そういう力が働くんですけど、
管理職になると労組から抜けるんですよね。
労働組合のある会社で働いたことないんで、そうらしいっていうことしかしない。
私は働いていた時に上司だけずっと残っていたのを覚えています。
先に帰ってすいませんって。
それは白車をかけているんですよね、今働き方改革っていうのは。
なんで、終わらなかったなっていう仕事を、
じゃああとはやっときますっていう形で巻き取って、
土日一生懸命やるみたいなことが結構状態化しているので、
結果的に管理職の方の8割以上の方々が、
月1回以上、ああもう無理だみたいな、
バーンアウトと言われるような状態に陥っているというのが、
我々の調査でも分かっていたりして、
なんかもう大変すぎるでしょう、この管理職っていうのが、
日本で今陥っている現状かなと思いますね。
ありがとうございます。
最近で言うと罰ゲーム化する管理職っていうタイトルの本も
結構読まれていたりとかもして、
まさにメディアとかでも結構取り上げられる機会も
増えているかなと思うんですけれども、
特に最近の時代の変化だったりとか、
背景みたいな部分でどういうことが今起きているのか、
教えていただいてもいいですか。
そうですね、やっぱり管理職って元々忙しいし、
元々大変な仕事だったとは思うんですね。
最近特にその負荷が増えていると言われている原因、
いくつかあるんですけど、
一個はやはり雇用のあり方が変わっているというところで、
新卒一編とだったところから、
中途採用、いわゆるキャリア採用と言われるものが増えていると。
なんかもう全体の採用計画のうちの、
もう半分ぐらいを中途にやっていくという計画が
企業の調査でもあって、
これ新卒ばっかりとった社会からすると、
びっくりするぐらい比率が上がっているわけですよね。
それに合わせて、
雇用のあり方もメンバーシップからジョブ型へというところで、
年功上列だとなかなかスキルフルなキャリア採用の人とかが来てくれないわけですよ。
実力主義だと思っていったら、
全然認められてもらえないじゃないですか、みたいなことが起きるので。
自分より働いていない人が給料もらっているみたいなこととか。
なので、やっぱりジョブベースで役割を決めて、
そこに人を当てていくという考え方に変えないと、
そもそもキャリア採用がうまくいかないというところもあるので、
転換していくぞというふうになっていると。
なんですけど、ジョブ型に変えていくと、
社内的には何が変わるかというと、
やっぱり一番評価が変わるんですよね。
やっぱり評価って、これまでメンバーシップの場合って、
正直全員Aでもいいみたいな。
差をつけなくても別にいいと。
それはもう一生懸命長く働いていれば給料上がっていくんだから、
あとはそんなに失敗しないように頑張ってね、みたいな。
そういう消極的な評価制度がメインだったところに、
今本当にいろんなお客さんと話してるんですけど、
もうめっちゃ差をつけようとする仕組みに変わってるわけですよね、制度として。
なので、低い評価つけなきゃいけないんで、
管理職からすると、ちゃんと説明しなきゃいけないし、
説明しても納得してもらえないことも多いので、
やっぱりそういう人とも一緒に働き続けなきゃいけないっていう、
モチベーションコントロールが難しくなっていたりとか、
言い方間違えるとハラスメントだっていうふうに言われるわけじゃないですか。
はい。マルハラとかもいろいろ出てきますが。
文末に割りつけただけでマルハラって言われますからね。
恐ろしい世界ですよね。
地雷が多いんですよね、とにかく。
やっぱりリモートもコロナ以降加速しているので、
変わらせずに仕事をすると、やっぱり一人一人が何をやっているかわからないんですよね。
見えていない中で、やっぱり人を的確に評価し、
モチベートしてっていうふうにやっていくこと自体も、
やっぱり難易度としては圧倒的に高くなってくるので、
こういったことの複合要因によって、
管理職というものがもう無理っしょっていうぐらいまで難しくなってしまっているというのが現状かなと思います。
ありがとうございます。
本当にいろんな要因が含まれて管理職が大変になっているっていうところが今かなと思うんですけど、
実際にコメントでいろんな、コーチングでいろんな管理職の方のお話を聞く中で、
生々しい声というか、
のりさん自身が見てきたこと、気づいたことみたいなこともあれば聞きたいなと思ったんですが。
そうですね。
例えばリモートみたいな話さっきしましたけど、
なんか、
Teamsとかで会議してるじゃないですか。
大体。
で、
大事なアジェンダでみんなでアイディア出しながらやっていきましょうみたいな議論のときに、
Teamsに入ったら全員画面オフ、ミュートンみたいな。
なんか問いかけても全然リアクションないんですよねみたいな話とかは、やっぱりリアルに起きていて、
でもみんないろんな環境で働いてるし、
インターネット遅い人もいるし、
こんなもんかなみたいな。
ちょっと遠慮しながら、
良くないと分かりつつも、その状況でなんとか適応してやっていくしかないみたいなところで、
結構もがきながら働いてる管理職の方々とかは、やっぱりよく耳にしますね。
そうですね、確かに。
ただそれでもなんか管理職の、なんか強くあらねばならぬじゃないですけど、
何でも自分ができてしっかりフィードバックしなきゃいけないみたいな、
あるべきにとらわれて、よりつらくなってるみたいなのもあったりするのかなとか。
そうですね、なんか本人も強くあらねばとか、
なんだろう、ちょっと言い方あれかもしれないですけど、
一人前みたいな、大人であろうみたいなのが、
やっぱり管理職になってくると、どうしても力役として働くと。
会社もそれを求めるんですよね。
完璧なマネージャー像みたいなものを定義して、
そことあなたの差分はこれです。
全部できるようにやってくださいっていうのが、
基本的なスタンスだったりするので、
そうなってくると結構やっぱり大変というか、
常にできてないことと戦い続けなきゃいけないっていう、
どうやっても自己肯定感が上がらない構想みたいな風になっていきますよね。
ありがとうございます。
ここまで少し我々が向き合っている課題とか、
中間管理職のお話をしてきたんですけれども、
ラストワンマイルっていうキーワードが、
結構自分も聞いたときにすごい分かりやすいなというか、
確かに現場の人が最後変わらないと、
精度がいくら変わっても、
何も最後フードの部分というか、
ソフトの運用面って変わらないよなと思っておりまして。
ここにどういう思いを込めて、
今メントがラストワンマイルに行くぞという風に思ってらっしゃるのか、
聞いてもいいですか。
はい、そうですね。
本当にこう、
なんていうんですか、
事件は現場で起きてるんだよっていう話だと思っていて、
やっぱりこう、
日々触れるような情報だったりとか、
システムみたいなところが、
働きやすさだったりとか、
パフォーマンスを決めると思っているので、
まだこう、
世の中に出ているソリューションでは、
その最後の本当に現場までの、
短い距離の部分が、
届ききっていないという風に捉えているので、
こういうラストワンマイルっていう表現を使っています。
ありがとうございます。
ラストワンマイルの支援として、
これまでで言うと、まさに管理職にワンオンワンのコーチングがつくっていうところで、
管理職の支援をしてきたかなと思います。
少しこう、これまでの話もできたらと思うので、
これまでシリーズAの調達のときにも、まさに法人向けのコーチング事業を加速させるという目的で調達して、
ここまでたどり着いてきたかなと思うんですけれども、
どういう風に事業が変化してきたのかっていうところを教えてもらえますか。
そうですね。
今言ってもらった通り、
僕らはずっとこう、コーチングのプラットフォームです、
なんていう風に言っていたんですけれども、
今言ってもらった通り、
僕らはずっとこう、コーチングのプラットフォームです、
なんていう風に言いながら事業を立ち上げてきたわけですね。
そして、管理職の方々に主に使っていただく機会が増えて、
特に管理職に特化したコーチングのシステムです、サービスですという形で、
主にエンタープライズのお客様に提供してきたというのがここまでです。
そうですね。ニーズが変わってきたという意味で言うと、
やはり管理職育成支援という文脈の、
そもそもその文脈というもの自体が増えてきたとか、
理解されるようになってきた。
もうちょっと言うと、
管理職の人たちに対して、できていないことがあるから、
スキルを何とか立ち上げなきゃっていう風に、
これまでで言うとよく思われがちだったところから、
もう十分頑張っているので、
どうやってこの人たちが本来持っている力を出して、
チームを機能させられるようにするのかという、
どうやって支援をしていくのかという考え方に、
徐々にやっぱり世の中も変わってきているかなと思います。
まさにメントで結構長くご利用いただいているパナソニックインダストリーさんとかでも、
研修はもうやりきってきたけど、
変われない最後を支援したいみたいな理由で、
メント利用いただいたりもしていますよね。
そうですね。
やっぱり、研修って皆さん同じ知識を多くの人にインストールして、
共通言語を作ったりとか、
そこからコミュニケーション負荷を下げていくという意味で言うと、
ものすごく大事なことなんですけど、
一方で、分かっちゃいるけど、なかなか解決できない問題っていうのも、
やっぱり人間なんで残るわけですよね。
そこは本当にこれまでで言うと、
あなた大人なんだから何とかしてくださいと言われ続けてきたところだし、
それをカバーするのが上司の役割だよねとかっていうふうに、
さらにマネージャーの上の人たちというところに期待されていた部分なんですけど、
マネージャーの悩みも多様化しているし、
それこそマネージャーオブマネージャー、
部長さんとか役員の方が現場で管理職をしていた時代からも変わってしまっているので、
その人たちの経験がなかなか通じなくなってきているというのも、
やっぱり育てる上で難しくなってきているポイントかなと思っていて、
なんて今まさに現場と向き合っている管理職が、
自分なりの答えを導いていくということが、
世の中的にも求められてきているかなと思います。
ありがとうございます。
まさに自分なりの答えを導くみたいなところも、
すごくポイントかなと思うんですけど、
実際にこれまでメントの管理職コーチを提供してきた中で、
改めてメントってどういう提供価値があるかっていうところを
原稿書いていただいてもいいですか?
はい。
メントのサービスの価値を一言で言い表すと、
やっぱり人の行動が変わって、
それによってチームが元気になるっていうことかなと思います。
人っていうのは管理職の方々のことを指しているんですけど、
やっぱり日々忙しくあれやこれややって、
なんとか業務を回しているっていう中で、
チームをもっとより良くしていきたいなとか、
そのために何ができるかっていう思考を回すのって簡単じゃないんですよね。
立ち止まる瞬間みたいなものがないわけですよ、日常に。
なのでメントが管理職の方々一人一人に
コーチングを受ける機会っていうものを提供していくことによって、
忙しい日々の中でもチェックポイントのようなものを設けて、
改めて今自分ってどういう状況にいて、
本当はどうしたいと思っていて、
なんでできてなくて、
でも何やってったらうまくいくんだろうか。
こういったことをですね、コーチとの問いを受けながら、
ある意味全問答のようにですね、正解のないことに対して、
自分なりの解を見出していく。
自分が気づくと、やっぱ行動変わるんですよね。
なんかなんだろう、やっぱりあせえこうせえって人に言われると、
人間やる気起きないじゃないですか。
勉強しなさいって言われると勉強しなくなくなるっていう、
したくなくなるっていうのと一緒で、
やっぱりサーベイであなたの組織はエンゲージメント低いんで、
何とかしてくださいみたいな言われるんですよ。
分かっとるわな。
分かってるけどどうしたらいいか分かんないんだよみたいな感じで、
同時になってしまったりとか、このチームじゃ無理ですよみたいな。
人のせいにしたくなったりとか、そうなっちゃうんですよね人間なんで。
その中でもやっぱり、あなたどうしたいですかっていうふうに
日常の中で問い直されて、どうしたいかって言われると
そうっすねみたいな、本当にこう自分の内面と向き合っていくような
時間っていうものが起点となって、
管理職の価値観や行動が変わり、
結果的にチームが変わっていくっていうような、
そういう提供価値かなと思います。
ありがとうございます。
まさに自分で言ったからにはやらなきゃみたいなところでも、
結構宣言したことをやっていく、変えていく、
行動に落としていくみたいなことは、
お話も聞いてきたかなと思います。
ありがとうございます。
これまでのMENTのサービスについてお話したんですけれども、
これからMENTが取り組んでいく、
ラストワンマイルの支援っていうところで、
改めてMENTはマネジメントサクセスプラットフォームに
進化していくってところを掲げています。
このマネジメントサクセスっていう領域で、
プロダクトを作っていこうと考えている背景の部分だったりとか、
あとはそれがどういう概念やプロダクトなのかってところを
教えてもらえますか。
そうですね。
マネジメントサクセスっていう言葉は、
僕らが作り出した造語なんですけれども、
読んで字のごとく、
マネジメントという営みが成功するっていう状態を
作っていくためのプロダクトであり、
プラットフォームですっていうのが、
僕らがまず実現したいことです。
それを実現しようと思ったときに、
マネジメントサクセスってそもそもなんだっけみたいな
話になってくるわけなんですけど、
僕らは管理職だけではなくて、
チームのメンバーも含めて、
全員が自律的に成果、そして成長に向かって
行動を続けられて、
それが持続可能性があるというような状態が
マネジメントサクセスの状態かなと思っています。
言い換えれば、
誰かがすごい頑張って一人一人を成功せっていう風に
指示を出して、
何とか踏ん張ってチームを動かしてます
みたいな状況だったり、
あるいはもう半年くらい辞めてもいいから
とりあえず今やり切れみたいな、
持続可能性のないやり方っていうのは、
それはもう我々の目指している
マネジメントサクセスの状態ではないかなと思うので、
あくまでも自律的に、
そして持続可能で誰もが成果が出せる
というような状態まで導ける。
それが我々が実現したい
マネジメントサクセスかなと思います。
ありがとうございます。
このマネジメントサクセスっていう領域に
改めて進化していくことに決めた背景
みたいなところも伺えますか?