短期的快楽の優先
人間は短期的快楽を優先するという習性があるのですが、ビジネスを始める人も、いかに早く成果を出すのかを最優先して考える人が8割以上だと思います。
例えば、5年後に月収100万になりますよと言われるよりも、半年後に月収30万になりますよと言われる方が、おそらく多くの人が飛びつくと思います。
仮にそれがすごく再現性があって成果が大きいものでも、例えば10年かかりますか20年かかりますと言われたら、じゃあやりたくないという人、やりませんという人もたくさんいると思うんですよ。
だからほとんどの人は、いかに早く結果を出すのかということばかりを考えて、それを逆体にとって、早く成果出ますよとか、たった3ヶ月でみたいなものがいっぱいあるわけですね。
早く結果を出したいというのは、気持ちとしてはわかります。
今非常に困っている状態で早くこの状態を抜け出したいというのは当然の心理なので、早く成果を求めるというのはある意味理解はできるんですけど、そういう思考でやっていると失敗してしまう可能性が高くなる。
これはもう何度も話していますけど、成果が出るまでの期間が短ければ短いほど難易度が上がるわけですね。
だから5年後に月収100万になるのと、半年後に月収100万になるのでは、当然半年後の方が難易度、ハードルは上がるわけです。
だから無理なゴール設定があるんじゃなくて無理な期限設定があるというふうに言われていて、成果自体は別に大きくてもいいんですよ、目標自体は。
例えばそれから10年スパン、20年スパンで考えれば十分達成できるかもしれないけど、それを半年後とかに設定してしまうから失敗してしまうわけであって、
仮にじゃあそういう無理のある期限を設定してしまった場合に何が起こるかというと、強引な手法に走らざるを得なくなるわけですね。
時間がないわけだからもう強引なことをするしかない。
全然金額、価値に見合わないような高いものを無理やり欲しくもない人に強引に売りつけたりとかしてしまう。
単発的にそれで稼げたとしても、おそらく信用を落としてしまうのでその後続かないみたいなふうになるわけですね。
無理な期限設定の影響
でもほとんどの人、企業を目指す大半の人がそういう思考でビジネスをやっている。
時間をかけてじっくりやっていこうみたいな、3年プラン、5年プランで考えてやってますみたいな人は少なくともお目にかかったことがないので、
大体の人が3ヶ月でとか半年でとかねっていうふうに考えるわけです。
だからこういうポッドキャストみたいな時間のかかる媒体はやりたがらないですね。
こういうのは本当に年単位でやっていくものだから、こんなすぐに成果の出ない媒体なんかやってもしょうがないやってみんな避けるんですけど、
やっぱりこの長期的視点で考えるところはすごく大事で、短期的に見るとプラスになるようなものっていうのは長期的に見るとマイナスに作用することが多いわけですね。
目先の快楽を求める。
例えば、今食べたいから暴飲暴食したら太ったりとか健康を害したりとかね、今タバコ吸いたいからタバコ吸ったら健康を害すとかそういうのもありますね。
今楽したいからサボったら人生は長期的に見ると苦しくなるとか、とにかく目先のそういう快楽を優先すると大抵の場合長期的に見るとマイナスに作用することが多いわけです。
この結果を早く求めるっていう心理ですけど、これをちょっと逆の視点から考えてみてほしいんですよ、ぜひ。
例えば仮に短期的に大きな成果が出たとしますよね。
そうなった時にどうなるんだろうってことを考えてほしいんですよ。
みんな早く結果出して早く結果出したいって言うんですけど、本当にそれでいいんですかっていう話です。
例えば自分が全くスキルも経験もそういったものもない状態で、仮にじゃあめちゃくちゃ商品が売れて大きな売上がバーンと出たとしますよね。
でもそれだけ大きな利益を出そうと思ったら当然それなりの数を売らないといけなかったりとか、それなりのクオリティのものを提供しないといけないわけですね。
でもそんなど素人がいきなりじゃあ何百人とかね、ハンドリングできますかって話ですよ。
おそらくハンドリングできない。そこまでのスキルはないわけだし、その金額に見合っただけの価値の商品を提供できますかってなるとできないわけですよ。
例えばコンサルとかコーチングを売るにしても満足してもらえるレベルのものが提供できないわけですね。
だからそういうプレッシャーをすごく感じてしまうとか、とてもこんな金額分の価値なんか提供できないのにっていう罪悪感を感じて、
それがひとつプレッシャーになるわけですね。成果を出させることができない。
だから潰れてしまうわけですよ。そういう早く結果を出そうとすればするほど。
かなり無理のあることをすることになるわけだから、
経験の重要性
要するにスキーとかスノボとかもそうですけど、始めたての初心者がいきなり上級者コースに行くようなもんですよ。
相当厳しいですよね。怪我したりとか、もう全然降りてくることはできないとか、
立つことすらままならないのに、とにかく上級者がやっているようなことをやろうとするから、
もう本当に再起不能みたいな感じになってしまったりするわけですよ。
だから成果が早く出ない方がむしろよかったりするわけですね。
実力がないうちに少ししかお客さんが来ないとか、だから逆に失敗してもそんなに大きな打撃がなかったりするわけですよ。
ブログとか情報発信とかも全部そうですけど、初期の頃なんかアクセスが全然ないわけだから、
逆にそっちの方がいいわけですよ。自分の拙い喋りとか下手くそなライティングとか、
そういうのをいきなり発信して何百万アクセスとかだったら、たくさんの人にこの人しょぼいなとかって思われるわけじゃないですか。
でもそういう全然誰もいないからこそ、下手くそでも全然気にしなくていいわけだし、
だから早く成果が出ないことがむしろよかったりするわけですよ。
その間にいろんな経験を積むことができて、いざ自分がそういう少しずつ数が増えてきた頃にはそれなりの経験値になっているっていう風になるわけだから、
考え方はむしろ逆に考えた方がよくて、早く成果が出るからいいんじゃなくて早く成果が出ないからじっくりとそういう経験を積んでね、
それが一つの自信につながるんだってことで、自分が全くの駆け出しでね、いきなりじゃあ何も知らない、本当に右も左もわからないような都素人で、
3ヶ月後にね、すごい大きな案件受注して、そうやりたいですか?
もう本当にめちゃめちゃプレッシャーを感じるような、例えばじゃあ大企業で研修するみたいなね、
例えばそのぐらいの大きな案件をもらったとして、まあ大きな報酬は得られるかもしれないけど、
とにかくもうプレッシャーがすごいと思うんですね。
それと同じような感じですね。
だからそういう単発的にバーンってやって、じゃあ何千万売り上げましたとかってなっても、
当然そこにはそれに見当たるだけの責任が伴うわけだから、その責任に背負い切れますかってことですね。
それがある程度の自分が経験値があれば、ちゃんとね、相手に満足してもらうだけのものが提供できたりとか、
まあこのハンドリングする、そういう案件をね、多数の人を裁くみたいなスキルが身についていたりとかするんですけど、
そうじゃない場合っていうのは、多分自分のキャバを超えてしまうから潰れてしまうわけですね。
だからコンフォートゾーンっていうのは、少しずつ広げていくっていうのがね、一つコツなんですけど、
コンフォートゾーンは広げすぎなんですよ。
今コンフォートゾーンが100だとしたらね、いきなり1万とかぐらいバーンと広げてしまうから、潰れてしまうわけですね。
100だったら110とかね、115ぐらいからね、どんどん広げていくっていうのが、まあいいやり方というかね、
最も理想的なんですけど、そういうもう早く早くみたいな人っていうのはそこを完全に無視してね、
自分のキャバをもう大幅に超えるようなものをいきなりやってしまうから、
仮にそれがうまくいって収益的にはね、それなりの金額が入ってきたとしても結局潰れてしまう。
それ一発売れてもう自信を失ったりとかね、大量にクレームが発生したりとか、
あるいは人数が多すぎてね、もう自分の時間とか労力がもうなくて疲弊してしまったりとかね、するわけですね。
ってなると、むしろ早く成果が出なかった方が良かったなって思うケースもあると思うんですね。
何事も考え方だから。
だからそういう先に経験を積んでおく。
みんな売れない売れないとか全然集客できないとかね、嘆きますけど、
それをマイナスに取られるとね、確かに売り上げにならないっていう風になるかもしれないけど、
でもさっきも言ったみたいに、逆に考えたらどうですかとね、
まだ自分は駆け出して1ヶ月後にそういう大きな案件がバーンと舞い込んできたら、本当にそれできますかってことですね。
ってなると、むしろ来なかった方が良かったなって思うかもしれないですね。
単発的にはバーンと大きいお金入ってくるけど、お金って使ったらなくなるから。
でもそういう信頼とかってのはずっとね、続くし、
一回そういうスキルを身につけたらずっと使い続けられるわけだから、
お金が減ってもまた稼げるっていう状態が作れるんでね。
どっちがいいんだって話ですよね。
だからみんなとにかく早く早くっていう、そればっかりを意識してしまいがちですけど、
急ぎすぎるが故に、全て終わってしまうとかね、再起不能になってしまうみたいなことも十分あるわけなので、
そこばっかりを意識するんじゃなくて、最終的にどうなりたいかってのは大事であって、
今すぐに成果を出すことが大事なんではないですよっていうね、
そういう視点を持てるかどうかがすごく重要だと思います。
