一点集中のジレンマ
よく言われる成功法則の一つに、一転集中というものがあります。選択と集中という考え方があって、いろんな選択肢がある中で、一つに絞り込んで、それを集中的にやることによって、成果が出ると、一転突破みたいな感じで、そこに全てのリソースを投入すると、当然結果は出やすくなるわけですね。
この考え方は、もちろん決して間違っていない。当たり前ですけど、個々のことを同時並行でやるよりも、一つのことを全部集中してやる方が、時間もエネルギーも、その他の資源とかも全部そこに使えるわけだから、複数のことをやるよりも、一つのことをやった方が上手くいくというのは当たり前といえば当たり前。僕もこの考え方は決して間違っていないと思います。
ただ、現実問題ですね。一人起業家がそれをできるかというと、できない人の方が圧倒的に多いと思うんですね。
例えば、外注できるとか、チームでやっているとか、そういう場合は自分のやる仕事を一個に決めて、そこだけやっていればいいですけど、僕たちはいろんなことをやらないといけない。サラリーマンというのは分業制なので、自分の担当業務だけやっていればいいですけど、起業家というのはいろんなことを全て自分の一人でやらないといけないとなると、一転集中をやりたくてもできないというのがほとんどだと思うんですよ。
情報発信とかコンテンツ作成に関しても、例えばブログとかYouTube、SNS、ポドキャストとかそういうところで情報発信をしながら、同時並行でコンテンツも作っていかないといけない。
これよくやりがちなんですけど、コンテンツ作成ってすごい手間がかかるんですね。しかも時間もかかる。エネルギーも必要だしね。何かコンテンツを作り始めると、そっちに100%時間と労力とエネルギーと全部使ってしまうみたいな人って結構いるんですよ。
それをしてしまうと情報発信が完全に止まるわけですね。例えば完成するまでの期間が長ければ長いほど情報発信がずっと止まったままになってしまうわけです。だからコンテンツを作りながらも発信は止めたらダメなんですね。発信が止まったらお客さん離れていっちゃうから。
例えばこのポッドキャストもずっと聞いてくれる人がいて、僕が1ヶ月間更新ストップしたら多分何人かはいなくなると思うんですよ。それぐらいいつ見に行っても全然新しいコンテンツが投稿されてないんだったら、もう更新されないのかなみたいな感じで離れていって。
我々っていうのはそんなに誰かにすごく熱狂的なファンみたいな人がいなければ簡単に忘れられちゃうわけですよ。本当に発信が止まって数日したら僕たちのことなんかすっかり忘れて他の人のところに行ってしまうみたいなことはあるわけだから、発信っていうのは止めないほうがいいんですよね、忙しくても。だけどやっぱりコンテンツとかを作るようになるとすごく時間とかがかかるから止めてしまうわけですよね。
でもこれをじゃあ同時並行で回していかないといけない。どういうふうにすればいいのかっていう考え方ですね。だからこのマルチタスクスキルみたいなものは必要になってくるわけですよ、1人でビジネスをするんだろうな。もちろん僕たちは発信とかコンテンツ作成だけじゃなくて、コンサルやったり雑務やったりね、その他もろもろ日常的なプライベートなことの用事があったりとか、いろいろありますよね。
これでこれだけたくさんのものを回すって相当大変だと思うんですよ。でも回さないといけないですね。さっきの一点突破っていう考え方のもう一つの問題点はですね、よく投資の世界で言われますけどね、全ての卵を一つのバスケットに入れるなって言われるのと同じ考え方ですけど、一つのプラットフォームしかやってないとか、一つしか収入源がないってなると、それがダメになったら一発で倒れちゃうわけですね。
だから例えばブログで発信してますと、ブログで集客できてるから、じゃあずっと安泰でブログだけやってYouTubeとかもう一切手つけなくていいやってなってた場合、仮にねGoogleのアルゴリズムが変わってアクセスがドカンと減ってしまったら一気に集客できなくなるとかね、自分の売ってたプラットフォームで何かの理由でそのプラットフォームが使えなくなったりとか広告が出せなくなってしまったりとか、それしかやってなかったらそこでもう同時にビジネスも終わってしまうわけですよね。
複数媒体の運用方法
だから一点突破って確かにそういうね、結果が出やすいっていうメリットがある反面デメリットも大きい。
だからそういう複数の媒体で例えば展開していれば、仮にAっていう媒体がダメになってもまだB、Cとかね、そっちが残ってるからなんとかまだやっていけるみたいな、そういう考え方もできるんで、なのである程度はマルチに展開しておいたほうがいいんですけども、この辺のどうやって仕事を回すのかっていうところの考え方ですね。
当然、持ち時間は増えないわけだから。現状ある持ち時間の中で複数を回していかないといけないってなると、効率的にやっていかないといけないわけですね。
で、よくやりがちなのがですね、特に僕の発信とか見てると、ああしないといけないのかなと思われてしまいがちなんですけど、いきなりたくさんやる必要はないので、まずはブログならブログ、YouTubeならYouTubeみたいな。
最初は1個でいいです。で、ずっとそれをやってて、ある程度できるようになってきて、余裕が出てきたらじゃあ2個目の媒体を増やそうみたいな。いきなり例えば3つ、4つね、ゼロスタートの人が始めてしまうのと、全部回せないから。複数回すってかなり大変なんで。
なのでまず最初は1個でいいです。で、最初1個でやって、余裕が出てきたら余力で新しい媒体を始めるみたいな感じでやっていくのが一番うまくいくんじゃないかなっていうふうに思うんで、いきなり手広く始めないっていうのがありますし、その1個始めるっていうのもある程度軌道に乗るまではもうそこだけやっておくんですよ。
軌道に乗るってどういうことかっていうと、例えばブログとかYouTubeとかPodcastとか、それらの媒体である程度放置しておいてもそこそこアクセスが自動でくるみたいな。そういう状態ができたらその媒体をしばらくほったらかしにしておいても回るじゃないですか。
一応ね。もちろんそれで完全に放置しちゃうとどんどんアクセスが減っちゃうので、適宜コンテンツを投稿していかないといけないんですけど、でも今までの積み重ねてきたコンテンツが自動で集客してくれるからね。しばらくそこを手つけることはできなくても完全に集客が止まることがないとか。
そういったふうになるのであれば新しいことに、その時間を投入したりとかできるわけですね。他のことに。だからSNSなんかそれがやりにくいので、放置してずっと自動でくるみたいなのはできないんで、ずっと時間労働、時間の切り売りをひたすらし続けないといけない。だからブログ、YouTube、Podcastとかそういうコンテンツが積み上がるタイプの媒体をやったほうがいいですよっていうのはそういうことですけど。
そういうふうにある程度自動で集客できるような仕組みができたら、じゃあ次別のものに時間を使うとかっていうのも大事ですし、あとやっぱり複数のことを同時に回すのであれば、やっぱりそれぞれに使う時間とかっていうのをできる限り最小化していかないといけないんですね。
例えばYouTube一本通り5時間かかりますってなって、それをブログ書くのに3時間かかりますとかって、ブログとYouTubeだけで1日終わっちゃうじゃないですか。でもそれが本当にPodcast一本通り10分で終わりますとかったら、10分しか使わないんだったら隙間時間とかあんま時間なくてもできますよね。
だからできる限りそういう発信に時間と労力をかけないみたいな。かけれたらかけたらいいですよ。だから僕もYouTubeとかは編集できる時間の余裕があるときは編集しますけど、余裕がないときはもうそのまま撮ってそのままアップするみたいなことをしてるわけですよ。
何も出さない余裕で出したほうがいいかなっていう考え方なので、編集に余裕があるはするけどもなければしないみたいな。だから編集しなかったら一発撮りでいけば5分10分で終わるんで、そしたら回せますよね。そういうふうにとにかく労力を最小化するみたいな。
無駄なものに時間を使わない。これはもう僕は何度も言いますけど、ブログのバナーとかの色が紫だろうが緑だろうがどっちでもいいんですよ。そういうところに時間をかけてしまうとどんどん時間がなくなってしまうので、いかに時間を効率的に使うのかっていうのが大事ですし、そういう一つあんまり時間をかけずに回せる媒体みたいなものを持っておくと完全に情報発信ストップすることはないから。
仕事の回し方
例えばブログとポッドキャストやっていて、ブログは1期次書くのに2,3時間かかるとした場合、今コンテンツ作れて忙しくてブログは書けないけどもポッドキャストだったら10分で撮れるからポッドキャストだけだったら動かせるみたいな感じだったらポッドキャストだけ回していけばいいんですよね。
そういう風に複数ね、どこかを動かすみたいな、そういうイメージですよね。SNSなんか簡単に動かせるといえば動かせますけど、あんまり効果がないと思うので、どっちかというとこういうストック型媒体を手に入れた方がいいと思うので、そういうところを回していきながらコンテンツも作っていく。
結局マルチタスクができるようにならないとビジネスってうまくいかないんでね。その1個のことだけやってるわけにはいかないんで。ってなると、そういうどこに時間を使ってって時間配分も自分で考えてやっていかないといけない。だからみんなその目の前のことだけに必死になってしまったほかがおろそかになってしまうわけですね。
それではなかなかうまくいかないんで、そういうところにどういう風に時間をリソースを回していくのかとか、どの形だったら自分はできるのかとかね。今あったらAIの力を借りるってこともできるので、AIの力を借りながらできる限り時間とか労力を最小化してやっていくってことをすればですね、まあ何とか複数でも回せるっていうのがあると思うんで。
本当はシングルタスク、その一点集中がいいんですけど、現実問題はそうもいかないと思うんでね。その場合はどういう風に回していくのかっていう考え方をね、自分なりに自分に合ったやり方を編み出していって、上手に仕事を回していくっていうことが大事です。
