松尾潔のCatchUp
2023-01-09 12:04

松尾潔のCatchUp

音楽プロデューサー 松尾潔

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感想

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この時間は、松尾潔のCatch Up、音楽プロデューサー・松尾潔さんです。 さあ、Catch Upのコーナー、今日は。
はい、1970年代に、 アメリカのペンシルベニア州のフィラデルフィアっていう、
大変歴史ある街ですね。 トム・ハンクスさん主演の映画で、フィラデルフィアっていうのがありましたけれども、
アメリカでというか、世界で最初に、 信仰の広い自由を認めたような、歴史ある街ですが、
ここから生まれた愛のある音楽を、 フィラデルフィアソウル、もしくはフィリーソウル、
つくしもち、ちくしもちじゃないですけど、どっちでもいいんですが、 世界中に広まったことがあります。
これ、アメリカの黒人音楽、ソウルミュージックの 歴史の中でいうと、60年代のデトロイトから広まった、
いわゆるモータウンソウルですね。 それと並び称される大きなムーブメントだったんですが、
そのフィラデルフィアソウル、フィリーソウルの 仕掛け人として語られることが多い、
名作曲家、名音楽家のトム・ベルという人がいらっしゃいます。 この人が、昨年の暮れ12月22日に79歳で亡くなりました。
お話をさせてください。 さっき僕、モータウンの話と並べてお話しましたけれども、
モータウンレコードで、例えばダイアナ・ロスであるとか、 テンプテーションズであるとか、そういった伝説的なアーティストがいますね。
シュープリームスとか、そういった人たちに たくさんのヒットをもたらしたソングライターのラモント・ドジャーっていう人が、
やはり去年の夏、8月に亡くなったんですね。81歳でした。 この2人の死というのは非常に
象徴的でして、何を象徴しているかというと、その2人の年齢、 81歳、79歳という同世代ですよ。
つまり今のR&B、ヒップホップの流勢のきっかけになった60年代、70年代の
人種をまたぐヒットを作り出した黒人ソングライターたちが、 事故とか不良の死とかではなくて、
浪衰と言えるようなフェーズに入ってきたということですね。 つまり僕が80年代にこういう
黒人音楽に惹かれて音楽業界に入った時に、まだR&Bとかロックの世界で浪衰で 亡くなった方はいないってよく聞いてたんです。
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それが新しいジャンルなんだという。 ただもう、でも今2020年代ですから、
ざっと80年代から数えても40年ぐらい経ってるわけで、
こういうことはありませんか。
カフェなんかに行くと、昔だとジャズ一択みたいなBGMが、
ソウルミュージックが流れていることっていうのは 結構あるんじゃないかと思うんですよね。
それぐらいも、
一つの役割として、閉鎖したって言うと変ですけども、
余裕な位置を占めて久しいということだと思うんですが、
さあこのトムベルさんのお話をしますと、
まだバックに流れております。
これは山下達郎さんのYou Make Me Feel Brand New。
近いっていう放題でも知られてますが、
昔、日本でコーヒーの、
缶コーヒーのCMでこれ確か使われてましたね。
ユシシだったかな。
達郎さんがトムベルに大変強い影響を受けてるっていうのは、
いろんなところで公言してらっしゃるんですが、
山下達郎さんに限らず、
例えばゴスペラーズなんかもカバーしてますし、
その昔、オフコースなんかもライブで
トムベルの曲を歌ったりしてることがあったんです。
本当に日本人好みのメロディアスな、
優美なメロディーを作る人なんですよね。
トムベルさんは、
ジャマイカの生まれでございまして、
ジャマイカって言ったらレゲエで有名なところですが、
ジャマイカのキングストンで生まれたんですが、
子供の頃にアメリカのペンシルベニアのフィラデルフィア人として、
ルーツとしてはジャマイカなんですが、
フィラデルフィア育ちの人でございます。
子供の頃はクラシックの音楽の教育をずっと受けてたんで、
彼は名作曲家として知られますけれども、
名アレンジャーとしても知られてまして、
そこで使われるストリングスの幽霊な響きですとか、
作曲の中でも大砲と言われているようなテクニックを使ったりするのは、
鼻歌だけで作っているような人でももちろん素晴らしいソングライターっていっぱいいるんですが、
トムベルの場合はマエストロっていう呼び名がふさわしいとか、
広く豊かな音楽性を持った方でした。
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彼の影響を受けた人の中には、さっきお話ししたような日本人アーティストももちろんいますが、
本国ですと、コール&ウォッチ、ダリル・ホールなんですね。
彼はフィラデルフィアの人ですから、
影響を与えたというか、
トムベルとダリル・ホールは少年時代は一緒にスタジオで歌ったりしていたという間柄ですね。
有名な人でいうとトムベル・キルドレンとプリンス。
プリンス自体が天才音楽家なんですが、
トムベルのことを世界で最も美しいメロディーを書く人だと。
トムベルが書いたベチャバイゴリーワウという、スタリスティックスというグループに書いた曲をカバーしております。
ちょっと聴いてみましょうか。
プリンスは2016年にトムベルよりも先に亡くなってしまったんですが、
彼は58年生まれのプリンスですから、
少年時代を70年代にほぼ重なるわけで、
その盛んな時期にトムベルの紡ぎ出す美麗なメロディー、
幽霊なサウンドというのに大変影響を受けたようで、
プリンスはもちろんロック的な表現にも長けた人だったんですが、
時折びっくりするようなスイートな曲を発表することがありましたけども、
そういうタイプの曲にはやっぱりトムベルですとか、
トムベルを要するフィラデルフィアソウルの影響がよく出てましたね。
ですからトムベルという人は、
例えば今日初めて沖縄の方、この名前を初めて聞いたという方がたくさんいらっしゃると思うんですが、
そのメロディーですとかサウンドっていうのは、
もう本当に意識しなくても絶対皆さん知っているはずなんですよ。
有名なところで言うと、さっきお話したスタイリスティックスというグループですとか、
スピナーズ、エルフォニックスとか、
そういうボーカルグループものが得意だったんですけど、
今バックで流れているスピナーズの
「Would it be I'm falling in love?」という曲。
これなんかは日本で当時売り出されるときに、
フィラデルフィアより愛を込めてっていう膨大がつけられたっていう、
それぐらい当時のフィラデルフィアソウルのイメージ、
大きなイメージになっていたような曲であり、そういうサウンドなんですよね。
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象徴ですよね。
象徴ですね。
フィラデルフィアっていうのは本当に兄弟愛の街っていうふうに言われます。
フィラデルフィアっていう、
ティム・ハンクスの映画をご覧になった方であれば、
そのフレーズ、ティム・ハンクスとデンゼル・ワシントンのね、
心の通い合う様を描いた映画の中で、
この兄弟愛というテーマが出てくるんですが、
本当にトム・ベルはそれを音で体現していたなと今になっておこうと思いますし、
トム・ベルだけじゃなくて、
ギャンブル&ハフっていう二人組のプロデューサーが、
フィラデルフィアソウルをまず大きくさせたんですが、
それをなんていうのかな、
ギャンブル&ハフっていうのは実業家でもあって、
戦略的にフィラデルフィア発信のソウルを世界に広めるってことをやったんですが、
トム・ベルっていうのはその優しさでもって、
門際欠陥のように、
この音楽成分を世界中に、
細かいところにまで届けたんだなってことを今になって感じます。
ちょっともう熱くなって語りすぎましたけれども、
トム・ベルっていう名前を覚えていただければと思います。
ということで、今日は偉大なミュージシャンの一人、
トム・ベルについて語っていただきました、
音楽プロデューサーの松尾清志さんでした。
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