00:00
毎週月曜日のこの時間は、松尾潔のBrush Upです。
さあ、松尾さん、
今日この時間はどんなテーマでしょうか?
はい、今日は映画を紹介させていただきたいと思います。
はい、どんな映画でしょうか?
僕の大好きな三好さんほど、うまく語れるかどうか自信がないんですが、
三好公平さん?
まあ、ちょっとこの辺からも
映画紹介を聞いて、ああいうふうに語れればな、ということで語れることができたらいいなと思ったんですけども、
今日ちょっと僕もやってみます。
はい、松尾さんの角度でお願いします。
はい、先週末から福岡ですと、
キノシネマ展示院というところがありますけどもね、
そこで公開が始まりました。
TILLという映画、こちらをお話しさせていただきたいと思います。
TILLと言われても、それが何のことなのかわからない方っていうのはほとんどかと思いますが、
これはエメット・ティルという少年が1950年代に不良の死を遂げてしまったということがあって、
それが映画化されてるんですが、
もうちょっと詳しく説明しますと、
1955年の夏のことなんですが、
当時、アメリカではまだ人種隔離制度は特に南部のほうでは強く残っている時代にあって、
ミシシッピーという本当に強い黒人差別が当時まだはびこっていたわけですが、
そこで中西部というか、アメリカの北側にありますシカゴという大都市がありますよね。
そこのシカゴから夏休みに南部を訪れていた14歳のエメット・ティルという黒人少年がいたんですね。
これはエメット・ティルのお母さんのメイミーさんという人が南部の出身で、
お母さんの里を訪ねて親戚の家に泊まっていて、休暇を過ごしていたわけですよ。
現地の同世代の少年たちと、お友達とかと連れ去って、地元の食料雑貨店に行くわけですけども、
それは普通の行為ですね。
その食料雑貨店というのは白人の夫婦が営んでいて、そこの店主の妻、21歳の白人女性に向かって、
これは当時の目撃者とか、録画したものとかがあるわけではないので、
いろんな証言をもとに言われていることなんですが、
03:04
その接客した白人女性に対して口笛を吹いたそうなんですね。
その時にその白人店主は仕事のようでそこを離れていたそうなんですが、
そこに帰ってきて、その妻からこういう話を聞いて、大変腹を立て、
生意気なやつめって話になって、その事件の4日後ですかね、
14歳の少年、親戚のうちにその少年のところまで行って、
拉致して、リンチを加えまして、表現を選ばずに言いますけども、
眼球をえぐり出したりとか、頭をかち割って、さらに銃で撃ち抜いて、
30キロ、ちょっと30数キロの重りを有刺鉄線で首に縛り付けて、
川に死体を捨てるという、生産極まりないリンチですよね。
これ3日後に川で死体が発見されるわけなんですけども、
これわかりやすく言うと不敬罪ということになるかもしれません。
白人に対してけしからんと。
とはいえ、重すぎる話ですよ。
そもそも良いことではないんですが、
これが当時全員白人の売信団によって、無罪になってしまうんですね。
いろんな人たちの目撃もあったにもかかわらず、
これはやっぱり好ましくない振る舞いをした黒人少年に対しての、
白人定年男子たちからの懲罰であると。
懲罰であってこれは殺人ではない。
結果として命が絶えただけで、あくまでも懲らしめであるという。
売信団はそういうことで無罪を確定するわけなんですけども、
これは後になって雑誌の取材に答える形で、
陣地を加えた側は、
実はこういうふうにしてこういうふうにしたっていうのをつまびらかに話してるから、
今こうやって我々知ってるわけなんですけども。
お母さんはそれもちろん泣き寝入りするっていうのは、
もうあり得ないっていうふうになって、
僕もちろんって言いましたけど泣き寝入りした人たちたくさんいるんですよ、当時ね。
06:04
このメイミっていう女性は大変先進的な女性で、
当時としては珍しく女性でありながら、
北軍で働いている女性でもあったんですが、
NASPっていう全米国人地域保障協会っていうのが組織あるんですけども、
そこの一員としてそこのメンバーとの協力を得る形で、
この事件について全米で講演をして回るんですよ。
子供が亡くなった時もあえて無惨な姿になった自分の息子の姿を公開して、
棺の蓋を開けてメディアを読んだりして、
それが公開されて当時の全米でセンセーションになって、
どんどん世論を味方につけていく形で、
少しずつその、
人種隔離制度が残る世の中っていうのがどうなんだろうってことに対しての、
義義を挺する運動が実っていくんですね。
これはエメット・ティルという少年の詩、
どこかで聞いたことあるなって思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は1962年に当時まだデビューしたばかりのボブ・ディラン。
今ではノーベル賞受賞シンガーとしても知られますが、
ボブ・ディランがザ・デス・オブ・エメット・ティルという曲をレコーディングしております。
これはセカンドアルバムのフリーホイーリング・ボブ・ディランという名盤、
風に吹かれてが入っているアルバムですが、
そこに収められるはずだったんですが、当時は収録が見送られたものの、
1963年にワシントン大行進という、
キング牧師のI Have A Dreamという言説で知られる
公民権運動の大きな集会がありましたが、
そこのステージにボブ・ディランが立って、
このザ・デス・オブ・エメット・ティルを歌っていることで、
歴史に語り継がれております。
今ではその時、当時収録が見送られた音源というのが
シリリカされていますが、
何が言いたいかと言いますと、
エメット・ティルという少年は今、
われわれこうやって語り継いでいますが、
ティル君のような男の子はたくさんいたはずなんです。
ですが、それがこのお母さんのメイミンさんという人の
当時としては大変勇気が必要だった。
いろんな脅しにも耐えながら、
息子の死を無駄にさせないということで運動して、
声を上げたということで、
結局これが1964年の公民権法の制定につながっていくわけなんですね。
09:05
僕が何が言いたいかというと、
やはり悲しみというものに包まれてしまった時に、
もう閉じこもってしまうということを、
われわれそういう行動をとってしまいがちですし、
そういう噂があるのが人間かとは思うんですが、
そこから立ち上がってさらに声を上げるっていう人がいたから、
今の日常があるっていうことですよね。
誰かが声を上げたから変わったんですよね。
それを昨年初めて劇映画化されたものが、
今年になって今日本で公開されていると。
これは日本でも100年前に関東大震災の時に、
ちょっとあってはならない虐殺があったというのが、
今年福田村事件という映画がありましたけども、
あれと時と同じくして今公開されているということに、
人間の営みがゆっくりではあるけれども、
少しは良い方に向かっているのかなという希望を込めて、
日本でも公開されたんだと思いますので、
ぜひ皆さんお時間があれば、
そしてこういうことに少しでもご興味があれば、
考えるきっかけにしていただければなと思って、
今日取り上げさせていただきました。
ここまで松尾清志のブラッシュアップでした。
落語家の立川翔司です。
1週間のニュースの中から気になる話題を題材に、
新作落語をお送りしているポッドキャスト番組、
立川翔司のニュース落語。
もう聞いていただきましたか?
政治家の問題発言や、
動物たちのほほえましいエピソードなどなど、
落語の世界でお楽しみください。
Apple、Spotify、Amazonの各ポッドキャストで、
立川翔司で検索してフォローお願いします。
また、YouTubeでも聞くことができますよ。
さらに、生放送でいち早く番組をチェックしたい方は、
ラジコでRKBラジオ、立川翔司キーサイトを聞いてください。
毎週金曜朝6時半から10時まで、生放送中です。
さらに、この立川翔司ニュース落語は、
本で読むこともできます。
お近くの書店、ネット通販でお買い求めください。
本と音声、両方で立川翔司のニュース落語。
どうぞご引きに。
立川翔司ニュース