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パニック症の起源を辿る:牧神パンから広場恐怖発見まで
2026-05-08 26:52

パニック症の起源を辿る:牧神パンから広場恐怖発見まで

「突然、死ぬのではないか――。」その感覚は、古代ギリシャの時代から人類を悩ませ続けてきました。今回の「歴史から学ぶ精神科ラジオ」は、パニック症の歴史をテーマに、牧神パンに由来する“panic”の語源から、中世ヨーロッパの悪魔観、江戸時代の「驚気」、そして19世紀ドイツでウエストファールが発見した「広場恐怖」までを辿ります。精神科医マリモ自身の体験も交えながら、「理由のない恐怖」がどのように医学で理解されてきたのかを解説します。

 

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サマリー

このエピソードでは、パニック症の歴史を古代ギリシャのパン神から現代に至るまで辿ります。パニックという言葉の語源、中世ヨーロッパでの悪魔との関連、江戸時代の「驚気」、そして19世紀にウェストファールが発見した広場恐怖症について解説します。精神科医であるマリモ自身のパニック発作の経験も交えながら、理由のない恐怖がどのように医学的に理解されてきたのかを歴史的視点から掘り下げていきます。

パニック症の語源と古代ギリシャのパン神
精神科の知識を学べる番組、歴史から学ぶ精神科ラジオ。この番組では、精神科医療を作った人々、現在のトピックスを精神科医が解説します。
精神科専門医30年、医学博士で現在、開業医のマリモ等。
その姉で、障がいを持ちの方の就労支援事業所を経営していて、今月1歳の誕生日を迎える夏間後に会いに行く予定を楽しみにしている桜がお送りします。
パニック症の発見と進歩の歴史の話です。
はい、ありがとうございます。
パニック症とかパニック発作知ってますか?っていう話なんですけど。
はい、ちょうど私旬なんですよ。
旬と言いますと?
旬なんです。勉強してるところなんです。
そうですか。
そうなんです。
72か?
ホスさんの話をちょっと聞いて、どんなことが起こるんだろうっていうのをちょっと興味を持ちまして、自分なりにいろいろ調べているところなんです。
そうですか。そういうきっかけがあったらよかったですね。
そうなんです。はい。
あとね、このパニックホスさんに関して言うたら、実は僕仕事もちろんメインでここやってるところではありますし。
なるほど。
あとね、さくらさんにも言うたかもしれないけど、僕実はパニックホスター持ってたんですよ。
なんか一時、車の運転家みたいな話は聞いたことあるんやけど。
そうなんです。まさにそうなんですよ。
ちょっとだけ言うとくと、一チャージにパニックホスターを僕経験したのが、28歳の時のグアム海外にグアム旅行に行ったんですよ。
はい。
その時スキューバダイビング、体験スキューバっていうのをやって、その時にちょっとパニックホスターに本当になりかけて、何度かそれが落ち着いたんですけど。
そこから10年後ぐらいの時に、39歳ぐらいの頃かな、高速道路のトンネルの中でパニックホスターまで行かないけれども、みたいな経験をして。
そこから高速道路、特にトンネルに乗るのが怖くなって、ちょっとやばくなって、先輩の精神科医にかかって、半年ぐらい薬飲んでたんですよ。
そうなんや。
それでほぼ現状は大丈夫なんですけど、いまだに高速道路はちょっと苦手。乗れないことはないんですけど、って感じかな。
苦手意識は残るよね。
そう。そういうこともあって、実はパニックホスターに関して言うと、僕は馴染んでいるというか、よく知っているというか、患者さんも含めてよく知っている病気かなと思うんですけど。
なるほどです。
ちょっとその歴史とか治療のこととかを見ていきたい。今回は見ていきたいなと思うんですけどね。
パニックホスターっていうのは、古来から知られていました。
あるんですね。昔から。
昔からあったようですね。実はこのパニックっていう言葉は、古代ギリシャのパン神っていうパンの神さんがいてるんですけれども、そこからパニックっていう言葉が出てきたみたいですね。
パン神って何?パンって何?
パンっていうのは、神様の名前。
あ、パンさんっていう神様。
パンっていう神様と、神っていう漢字がくっついていてパン神って言うんですけど。
パン神って言うんですね。
古代ギリシャの神様で、このパン神による仕業としてこのパニックホスターっていうのが起こるんじゃないかなって考えられてたみたいですね。ギリシャ時代はね。
どんな神様なの?
パン神っていうのは、突然人間の前に現れて気勢を上げて、人を恐怖に陥れると言われるちょっとそういう野蛮というか、あまり理性的ではない神様っていうイメージかな。
それがね、古代ギリシャの神様ってたくさんいてるんですけれども、その中で一人いてて、この人ってね、画像で言うとサブネイルに多分上げると思うんですけど、上半身は人の形をして、下半身はヤギで、頭に角があるというちょっとですね、不気味というかあんまりかっこよくない神様なんですけど。
自然とか衝動とか恐怖とか快楽とか、そういったものを司るような神様って言われてて。
本能ですよね。
本能を司ってて、このパン神っていうのはこの山とか森とか洞窟に住んでて、当初そのギリシャっていうのも当然ポリスというか町があったりするじゃないですか。
人が住んでるところから外にいる神様っていうイメージだったみたいですね。
なるほどね。
で、突然叫んだりして、恐怖に人を陥れるという性質を持ってて。
それって人を脅かすために気性を上げてるっていう意味?
どうも人をということよりも、そういう性質を持っている。
神様自体が。
だからヤギというか動物というか、人間の地図とは外にいる人。
で、突然叫んだりして、その周囲にいる人をびっくりさせるということなんかな。
逆に気まぐれで親切にもなったりすることもあったり、快楽の神様でもあったりして、性的衝動が強いというような側面もあったりして。
神様にそういう意味があるんだ。
そうそう、このギリシャの神様ってちょっと人間的なんですよ。
そうですよね。
このパンシンというのも、地図から外にいるような神様で人を驚かしたりもするけれども、とても親切な側面もあったりとか、性的衝動が強かったりとかして、
妊婦という女神を追いかけたりとかするような側面もあったりするみたいですね。
そのギリシャ時代というのは、人がこのパニックフォースターに襲われた時っていうのは、このパンシンにびっくりさせられたというように考えてたみたいですね。
なるほど。
牛飼いっていうか、ギリシャ時代でも牛を飼っている人っていうのはいてるんですけれども、その人が山の中で急に恐怖で動けなくなると。
で、逃げたりするということがあって、これがパニックフォースターだと思われるんですけれど、これがこのパンシンにやられたというふうに感じてたみたいですね。
そこからパニックという言葉が出て、パニックフォースターというふうに現状も言ってるみたいですね。
これって原因とかじゃないんよね?突然寄生をあげる神様。
パンシンが大声を叫ぶのは理由はないようですね。
ですよね。
驚かせてやろうとかっていう思いではないようですよ。
ではなくて、急に寄生があげる神様なんですね。
なるほどです。パニックショーとかパニックフォースターもそういうこと?原因がなくドキドキしてくるっていう感じなんですか?
そうそう。
何も理由がないのに。
純粋なパニックフォースターというのはそういうことです。もちろんそれじゃなくて、原因があって起こるパニックフォースターもたくさんあるんですけどね。
原因というかきっかけを持っているパニックフォースターもあるんですよ。
つまり僕が経験したみたいに、海の中潜ったりとかトンネルの中にいるときに、ここから動きようがないよっていう状況に応じて出てくるパニックフォースターっていうのは比較的多いんだけれども、
全てがそういうわけじゃなくて、何の原因もなく急にパニックフォースターになるっていうこともある。脳の働きでね、なると言われてて。
例えば夜寝てるときでもパニックフォースターに起こることが人間にはあると言われてて、だからこのギリシャ時代にパンシンによって起こされるということは、実際と即していることなのかなと思うんですけどね。
中世ヨーロッパから江戸時代の「驚気」へ
その後、古代医学のローマ時代とかになって、ヒップクラテスだとメランコリアと言われる状態になって、黒胆汁が関与した病気と考えられてたりとか。またこの黒胆汁が、胎液説が出てくるんですけど。
そうですね。黒い胆汁ですね。
それからもうちょっと進んで、中世になってくるとキリスト教の世の中になるので、宗教的な解釈が行われてね。
このパニックフォースターも悪魔好きとかね、脅威とか魔物による恐怖じゃないかなって言われてたみたいですね。
どうもこのパンシンっていうのが悪魔として、この中世の時代では考えられたみたいですね。
中世の時代の悪魔とか魔女とかって、角があったりとかヤギの足が生えてたりとかってすることがあったじゃないですか。あるんですよ。
確かに。
見たことあるような気がしますでしょう。
あります。
あれでパンシンから来たんじゃないかなとかって言われてるみたいですよ。
この中世の時代以降ですね、17世紀18世紀になってくると神経衰弱とかヒステリーとかって言われるようになって、現代の精神医学につながってはくるんですけどね。
日本はどうやったかっていうことなんですけどね。
日本でも古いですね、不安書の記載っていうのがあるんですよ。
江戸時代の禅記なんですけど、1686年、玄禄っていう時代あるじゃないですか。
聞いたことありますね。
玄禄っていう江戸時代初期の時代の年号の一個前の年代なんですけど、帝京三年なんですけれども。
その時代に漢方医の芦川圭周っていう貴公寧藩の漢方医の先生なんですけど。
その人がですね、病名以下医っていう病気の名前をいっぱい、百科事典みたいな病気事典みたいなのを作ったんですけれども。
その中に狂気っていうですね、驚くっていう漢字に動機の気っていう漢字なんですけれど。
狂気っていう病気を示しててね。これがどうもパニックをさちゃうかなって言われてます。
この狂気っていうのは、驚きによって心臓が動揺する状態であると。
狂気の気っていうのは、心の中のざわめきが安定しないことを言うらしいね。
症状としては心がビクビクして落ち着かず、理由なく恐怖が生じる。
音などの刺激で突然驚いて何もないのに動揺する。
夜眠れずに精神も安定しないというような記載があります。
多分ですけど、この記載とか、この足川圭一が書いた病名以下医っていうのは、いろんな病気が並んでるんですけど。
これ全てですね、足川圭一は多分経験したことはない病気も並んでて。
多分中国の医書とか、中国の医学の教科書を並べて書いたのと違うかなということもあるんですけど。
ただパニクオーサーっていうのはそんなに稀じゃないので、
多分江戸時代の足川圭一先生も誰か患者さんみたいになっちゃうかなと思うんですけどね。
だからここの狂気に関して言うたら、そんなに文献のことだけじゃなくて、
この足川先生が経験したのも入ってるんちゃうかなと思うんですけどね。
だから割と江戸時代でもこんな風に記載されておりました。
現在言われているパニックオーサーとか不安症とかって言われているものの、
広場恐怖症の発見と19世紀の精神医学
一番最初はちゃんとした概念として言われたのが、
19世紀のウェストファールという方が発表した概念なんですよ。
精神医学が大体できたのが19世紀なんですけど、その中でやっぱり出てきたんですね。
大体この19世紀ってどのくらいかというと、
ウェストファールがパニック症、広場恐怖なんですけれども、
広場恐怖について聞いたことあります?
ないです。私初めてです。
広場恐怖っていうのは、広場が怖いって書いてるんで、
広場が怖いってどういうことって思うんですけど。
広場が怖いっていうのは、逃げ場がないっていう状況なんですよ。
このヨーロッパの街とかって、大きな広場があったりするんですね。
そこで例えば集会とかが広がれることがあるんですけど、
そこで行ってた時に、自分がそこの広場から逃げようがないっていう状態に置かれて、
パニック起こさを起こして、その広場に行くのが怖いっていうことって結構起こるんですよ。
逃げ場がない。
逃げ場がない。そこから安全なところに行きようがないって感じるんですね。
それは広すぎて。
広すぎて、自分の安全なところに行けないっていう感じなのかな。
隅っこがあるほうが安心っていうやつにつながる。
そうですね。
なるほどです。納得です。
この広場恐怖っていうのは、これを代表として言ったんですけど、
僕がトンネルが怖いって言った状態の、その怖いっていうのは同じなんですよ。
特定の状況を恐れるっていうのを、広場恐怖というふうに精神医学では言います。
だからそういう広場恐怖っていう状態があるよっていうことを説明したというか。
19世紀にね。
言い出したのがウェストファール先生なんですね。
これちょっと見ておきましょうかね。
この19世紀の発表したのは、1971年のウェストファールが38歳の時に出した論文なんですけれども、そこで言ったんですけどね。
1871年っていうのは、ドイツが統一されたりとかして、ドイツで産業革命が進行したり、
あるいはビスマルクっていう人が不服戦争。
ドイツとフランスとが戦争をした。
ドイツが勝ったっていう戦争があったんですけど、それが勝った年とかね。
日本で言うと明治維新の直後っていう感じですよ。
だから明治初期の状況で、ドイツが没効している時代のベルリン大学の先生なんですけどね。
ウェストファールっていうのはベルリン大学の精神医学の教授にはなるんですけど、
そういった先生がこの広場恐怖っていうその病態を発表しました。
初めの広場恐怖の症例っていうのはどんな発表したかというと、
30代の男性でこの人は公務員だった。
その患者さんは突然大通りに入ると、
強い動機とか、心肌・肛心って動機ですよね。
で、めまいとか足の脱力とか倒れる感覚を訴えた。
広場に通じる大通り。
そう。患者は広い広場の中央に来ると、前にも後ろにも進めなくなると感じて、
広い場所に出ると突然不安になる。倒れるのではないかと思う。
逃げ場がない。心臓が止まりそうというふうに感じるんですね。
さらにこの壁に沿って歩くと良くなるという状況を説明しました。
パニックになるんじゃないかな、それに至るような状況になるんじゃないかなっていうのを怖いというふうに感じるんですね。
それを避けると。
プラス、恐怖とかパニックのポイントは、感じるだけじゃなくて体にも症状が出るんですよ。
実際、動機が出たりとか汗をかいたりとか、多くは上半身なんですけれども、非常に不快感を感じるんですね。
特定の感じを受け入れます。
あと気持ちの上では、この怖いっていう気持ちだけじゃなくて、死ぬんじゃないかなみたいな思いも出てくると言われています。
これは不安を感じる回路がですね、暴走するんですよ。
そしたら死ぬんじゃないかと思うわけか。
不安を感じるところが非常に回転してしまうと、暴走してしまうと、強い恐怖も感じて、プラス体の症状も出て、という脳の状態になるわけなんですね。
これがパニックコースだと広場恐怖なんですけどね。
失礼しました。
シリがしゃべりだした。
そうですね。ちょっと撮り直さなきゃね。
なんでシリしゃべるかな。
ウェイソファールがこの30代の公務員の男性を論文で示して、同じような症例を3症例説明したんですね。
このいずれも広い広場に出ると不安を感じると。
気持ちの不安とか体の不快感を感じたりとか、心臓発作用の症状動機とかギグルシタを感じて、
死の恐怖というのも感じたくなると。逃げたくなるという気持ちを持つと。
一方で、この患者さんというのはいずれも精神病ではなくて、意識は正面で理解力も保たれているという状態だと。
こういうのを神経症と考えて、広場恐怖というふうに言いました。
この18世紀の精神疾患が確立する時代というのは、もともと精神病というのがメインだったんです。精神医学って。
統合症症だったり、躁鬱病だったり、あるいは認知症という割と重篤な精神疾患を扱ってきたんですけど。
ウェストファールぐらいの時代になってくると、もうちょっとそれよりも広がって、この神経症圏の病気にも注目されるようになったということですね。
現代に近づいているということですね。
ウェストファールの生涯と治療法
18世紀までの世の中って、人間にとっては過酷だったと思うんですよね。
神経症の病気って、これが出たからといって、実際それで死ぬことというのはあんまりないんですよ。
ほとんどないんですね。これによってね。
あるいは精神病みたいに全く何もできなくなるというわけでもないので、あんまりこの神経症圏で注目されてこなかったと思うんですけど。
19世紀以降、人間って余裕が出てくるんですよ。生活にきっと。
そうですね。
より良い人生とか生活っていうのを送れるようになるし、それを人間目指すようになると思うんですよ。
そうですね。
より食糧は豊かになってくるし、余暇の時間っていうのも人類持てるようになってくるので。
そうなってくると、やっぱり神経症っていう病気もあって、こいつらが結構悪さするよねっていうことが注目されてきたんかなと思うんですけどね。
その中の一つとして、この不安症とかパニック・コースターとかっていうのが出てくるんですけど。
それ以外にどんなのがあるかっていうと、例えば脅迫症とかね。
手洗い脅迫とかってあるじゃないですか。
はい、ありますね。
あとヒステリーホスターって言うて、急に意識が失われて倒れたりとか。
あるいは神経症とかって言うてね、病気じゃないけど病気かもしれへんっていう不安を強く持つ方とかって言ってると思うんですけど。
こんな種々の神経症と言われるような病気が確立していくというか、こんな病気もあるよねっていうことが医学の中でも注目されるようになってきました。
昭和の日本ではノイローゼっていう言葉があったじゃないですか。
懐かしいですね。
ノイローゼっていうのは神経症の同一語読みなんですよね。
そうなんや。
ノイローゼっていうのは、今の人たちってノイローゼって言われてもピンとこないと思うんですけど、昭和の時代ではノイローゼって言葉をよく言ってましたよね。
めっちゃ使いましたね。
何か実際悩んだりしたことで、それの気持ちから抜けられない状態とかっていうのをノイローゼになっているとかっていう言い方はしたような気がするんですけど。
そうそう、冗談でよく使ってましたよね。
これも一般的に解釈した言葉かなと思うんですけどね。
これが19世紀くらいにできた種々の神経症のことを言ってたというイメージでいいのかなと思いませんね。
広場教父のことを言い出したウェストファールのことを見ていきましょうかね、少しだけ。
19世紀のドイツの精神医学者なんですけどね。
有名なのがこの広場教父を最初に記載したということで有名なのと、
ウェストファール聴講っていう医学生とかは覚える。
これは精神医学ではなくて神経医学の方なんですけれどもやる聴講があるんですよ。ウェストファール聴講っていうのがあってね。
バビンスキー反射って聞いたことあります?
何か聞いたことあります。
足の裏を外側をぐるっと刺激をすると足の指がグワッと開く。
赤ちゃんでやりますよね。
あれがバビンスキー聴講って言って、精神的反射の一種なんですけれども、
それの逆でウェストファール聴講っていうのは、膝の肩反射っていうやつを見るような刺激をしますやんか。
膝のところをポンと叩いてそれがピクッと動くっていうのを肩反射って言うんですけど、
それがなくなるっていうのがウェストファール聴講って言うんですけどね。
え、そうなんや。
脊髄炉とか神経梅毒とかで出てくる聴講なんですけど、これを発見したのがウェストファールと言われてます。
この時代は精神科も神経科も両方同じく見てたんですね。
あ、分かれてなかったんですね。
今で言うとこの脳神経内科も精神科も同じ先生が見てたっていう感じなのかな。
特にドイツはそんな感じだったみたいですね。
このウェストファールっていうのはドイツの中心的なベルリン学派を代表する先生の一人と言われてます。
1833年ベルリンに生まれて、お父さんも精神医学の先生やったと言われてて、代々石家系と言われてますね。
ベルリン大学の医学部を卒業して神経医学、精神医学に専門に進むんですね。
そこでウェストファールの師匠になるのがグリジンガー先生です。
グリジンガーっていうのはこのドイツ精神医学の父と言われてる先生で、
日本の精神医学についても非常に重要な影響を出した先生なんですけど、
このグリジンガー先生が言うと一番有名なのは精神病は脳の病気であると、この9世紀の時代に言うたということで、
この時代は精神病というのは魂の病気だったり心の病気だったりと思われてた時代なんですけど、
そうじゃないと、精神病というのは脳の病気ですよということを言い出した先生で、
この先生の教え子としてドイツの精神学は広がっていくんですけど、
この一番弟子みたいな先生がウェストファールなんですよ。
35歳でベルリン大学の教授になったと、グリジンガーの後を継いでですね、
ドイツの精神学のベルリン学派の中心人物となります。
ウェストファールというのは、そもそもとても穏やかな性格だったらしいですよ。
静かで礼儀正しくて派手な人物ではなかったようですね。
あと、医者としては観察重視の臨床医で、患者の話を丁寧に聞くと。
この広場恐怖を発見したというのも、患者の体験を重視したからだと。
つまり、患者さんがどうだこうだ訴えるのをちゃんと聞いて、
これは病気の症状かもしれんということをちゃんと掻き分けることができたということなんですね。
これがなかなか素晴らしいことですよ。
根気入りますね。
そうですね。
いろんなことを多分患者さんはおっしゃるんだけれども、
これは病気のものだなということで取り上げて、
広場恐怖としてまとめ上げたというのは、
なかなかやっぱり、後から見たらそういうもんかと思うんやけれども、
これ実際何もないところから立ち上げた人ってすごいと思うんですけど。
すごいですよね。
この人は当時で一流の学者さんやったので、そんなことができたのかなと思うんですけどね。
性質としてはもうちょっと神経質で慎重だったと言われてたりします。
いろんなお弟子さんができたらしくて、
カール・ボン・ヘッパーという精神科医だったりとか、
ヘルマン・オッペンハイムという精神学者も生み出したりとかして、
有名な精神医学者、神経学者だったんですけれども、
57歳で亡くなりました。
早いですね。
早いんですね。
ここは種々あって、いろんな説があるんですけれども、
認知機能の低下もあって、神経疾患だったんじゃないかなと言われてます。
そうなんだ。
例えばこの人とかもそうなんですけど、
自分が研究した病気で亡くなるみたいなことがね、
結構医者は言われることもあって、
ああ、そうなんや。
ウエストファールがどうだったかはわからないんですけどね。
割とそんなに言われることありますね。
この人も一つかもしれないね。
それはそれとして、ウエストファールというのは、
広場恐怖というのを発見して、不安症とかパニック抑止というのを
一応医学の素材に載せたということができると思うんですけど、
ウエストファールはこの患者さんにどんな治療をしてたのかということなんですけどね。
これはですね、あんまりです。
あんまり。パッとせん。
論文に書いているのは、広場を横切ることができないということで、
動けなくなるというのが患者の症状だったので、
手物に沿って歩くと不安は軽減するということも発見したりして、
だから目的地に到着するまでに、いろんな工夫を行いましょうということを
そこでやったというふうに書いています。
壁自体で歩行させて、広場恐怖とかある人って割と行動が制限されるんですよ。
外へ出ていくのが怖くなるので。
そうだよね。怖いもんね。
だからずっとこもり切るんじゃなくて、ちょっとずつ外に出ましょうと。
壁沿いでもいいから歩けるよねっていうことを指導したと。
安全行動、行動療法って最近言われるというか、近年言われる療法があるんですけど、
それの原型と言えるのかもわからないけどね。
歩ける工夫をしましたというふうにウエストファールは書いています。
これがウエストファールがやった治療なんですけどね。
ちょっと原始的な行動療法と言えるかもしれませんが、
そういうのをやっていたということですね。
次回予告
この次ですね、展開がどう起こるかというと、今度はまたフロイトさんなんですよ。
続きは次回お送りします。
26:52

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