草間彌生展の魅力
Maple in Melbourne こんにちは、Mapleです。この番組は、オーストラリア・メルボルン在住のMapleが見たり、体験したり、感じたことを、ゆるりと配信する番組です。
私が今住んでいるオーストラリアのメルボルンという町は、常夏ビーチでサーフィンというよりは、コーヒーとアートの町というイメージが強いところです。
オーストラリアの中でもイギリスの雰囲気が残る町なんです。町の中にいくつか美術館があって、入場無料でたくさんのアート作品が鑑賞できます。
私は日本でほとんど美術館には行かなかったんですけれども、メルボルンに来てから、シティにあるということと、入場無料ということもあって、気軽に立ち寄ることができる場所になりました。
メルボルンシティにはいくつかある美術館ですが、主なものは2つです。NGBインターナショナル、これはナショナルギャラリーオブビクトリアというNGBインターナショナル、そしてもう1つはNGBオーストラリアです。
このインターナショナルの方は名前の通り、世界各国のアート作品が展示されています。日本のブースもあって、日本の美術品ですね、焼き物とか、あとは版画、仏像とかね、いろいろあります。そしてもう1つのNGBオーストラリアは、オーストラリアのアーティストの作品が展示されています。
どちらも特別展というのは入場料がかかるんですが、それ以外は無料です。これまでいろいろな展示がされてきたんですけれども、現在NGBインターナショナルの方で行われているのが、草間弥生展です。草間弥生さんは日本人アーティストとして世界でものすごく人気があって、この展覧会もですね、大盛況です。
連日、入場チケットを買う人で、長打の列ができています。この草間弥生展、私はですね、クリスマス前に行きました。草間弥生さんといえば、水玉模様のカボチャが有名ですけれども、もちろんそれ以外の作品もいろいろありました。
でもね、ドット絵が多かったですかね。
ずいぶん前になるんですけど、この同じNGBの美術館で行われた、確かトリエンナーレの一つでしたかね、作品の一つとして草間弥生さんのアートが展示されていたんですけれども、
その時にちょっと見たのが、彼女は子供の頃かな、彼女が見る世界っていうのに、ドットの絵、水玉が見えるというようなことがね、書いてありました。
この草間弥生展はですね、小さな部屋というかブースみたいのがいくつか設けられていて、小人数のグループがね、順番にそのブースの中に入って、アートを鑑賞するというのがありました。
スタッフの人が人数を数えて、人にブースを入れてね、30秒ぐらいだったかな、時間が来るとね、はい終わりですという感じで、帰りのドアが開いてね、もう終わりという感じになりました。
真っ赤に白のドットの部屋、黄色に黒のドットの部屋、ミラーボールのようにキラキラしたお部屋、そういったいろんなお部屋がありました。
30秒ほどの、体感的には一瞬の体験でしたけれども、オープンに展示してあるものとは違って、ブースに入ると彼女の世界に入り込んだというような感覚になりてね、よかったです。
こういったね、現在は草間弥生展をしている美術館なんですけれども、それとは別にですね、またちょっと違った体験をしてきました。
それは、ブラジル人のアーティストによるジェラートを使ったアート、グレースケールというものです。
メルボルンで有名なピッコリーナというジェラート屋さんがあるんですけれども、そのジェラート屋さんとコラボして、黒からですね、グレー、そして白という6段階のグラデーションになるような、6種類のジェラートを作ったんですね。
それぞれ違うフレーバーなんですけれども、私たちはね、それぞれ何味かというのを教えてもらえないんです。
私たちはいつもジェラート屋さんに行くときって、例えばチョコレート味が食べたいと思ったら、チョコレート味のジェラートを選んで、そしてそれは大抵チョコレート色をしてますよね。
このグレースケールでのジェラートは、6種類の黒から濃淡の違ったグレー、そして白いジェラートが並んでいるんですけれども、私はその中から一番黒いジェラートと、白に近いグレーを選びました。
ジェラート屋さんって大抵コーンかカップが選べるんですよね。私はカップが食べやすいので大抵カップを選ぶんですけど、この時はコーンも黒いコーンだったので、今回は黒いコーンの上に、そのグレーのジェラートとその上に真っ黒いジェラート、2つ乗せてもらいました。
まず黒いジェラートを一口食べました。黒い見た目と違って、とってもさっぱりしたシトラス系の味でした。
でもね、一体何味なの?ってね、一口食べてもちょっと味がわからないんですよ。
そしてもう一口。あれ、もうこれ絶対知っている味なはずなんだけど、なんだろうってわからない時間を過ごすんですよね。私はね、レモンの味かなって思いました。
目をつぶってね、食べてみるんです。もうね、味に集中して食べます。
まあね、そしてこれはきっとあの味だって思うんだけど、ちょっとわからないわけですよね。
もう一つのグレーのジェラートも同じように食べてみました。
もうなかなかね、なんだろうこれ知っている味なんだけどって思いながらね、最終的にはブルーベリーかなーなんて思いました。ちょっとどうかなーって思いながらも。
正解かどうかはね、わからないので、食べ終わった後にね、スタッフに聞いてみたんです。
真っ黒いジェラートはパイナップルでした。
そしてもう一つのグレーのはヨーグルトでした。
全然違いましたね。ちょっとパイナップルは似た感じかな?どうですか?
全部で6種類もあるジェラートのうち、今回は2種類だけ体験しました。
すごく新鮮で楽しい体験だったので、次の週もね、いきました。
今度はね、前回と違う3種類に挑戦しました。
ジェラートアートの体験
濃淡のあるグレーの2つと、あとはね、白いジェラートにしました。
一つ目はね、ミントだってすぐわかりました。
ミント味ってね、結構強いからね、これは絶対ミントだってわかりましたね。
そしてもう一つはね、これバニラかなっていう感じ?ちょっとね、よくわかりませんでしたね。
そして最後に白いジェラート。
これはね、よくよく味わったらね、ホワイトチョコレートかなって思いました。
前回同様、スタッフに聞いて答え合わせです。
バニラかなって思ったのは、ココナッツでした。
ココナッツは全然わかりませんでしたね。
そしてあとの2つは正解でした。
ホワイトチョコはね、なかなか当てられないからすごいですよってね、言われました。
これで残るは、あと1種類となりました。
1週間おいて、よくよく週になりましたが、私はまたそこへ行きました。
前回と同様にジェラートが6種類並んでいたんですけど、
前回までは何もなかったんですけど、今回はね、1から6までの数字が割り振ってありました。
私が試していないのはあと1つなんですけれども、ちょっと1週間空いてしまったこともあって、
どれを試していないのかわからなくなってしまったんですよね。
黒と白というのはわかるんですけど、あとのグレーは微妙な濃淡だから、全然ちょっとどれだかわからなくなっちゃったんですよ。
そしてね、そのことをスタッフの人に伝えたら、
どのフレーバーだった?覚えてる?って言われたので、
ミステリージェラートの体験
パイナップルとヨーグルト、あとココナッツとホワイトチョコだったって言ったんです。
そしたらそのスタッフがね、あ、じゃあこれとこれがまだだねって言ってくれたので、その2つをお願いしました。
これまで同様、黒いコーンに少しだけ濃淡の違うグレーのジェラートを2つ乗せてもらいました。
この日はね、前回よりも暑い日だったんですよね。
ジェラートがどんどん溶けていくんです。
急いで一口食べてみたら、それはミントでした。
スタッフの方に味を伝える時に、すでに試していたミント味を伝えるのを忘れていたんですよね。
ということで、1つ目はミント味でした。
問題はもう1つの方です。
溶けるジェラートに焦りつつ、ミント味の強さに惑わされないようにもう1つの味を探すんです。
もうね、これなんだろう、どうなんだろうって思いながら食べました。
その時ね、近くにいた人が、バニラみたいなことを言っているのが耳に入ったんですよね。
それを聞いて、あれ、バニラかも、なんて思いつつ、ジェラートを完食しました。
私はね、バニラかなーって思って、スタッフにそう言うと、違ったんです。
えー、じゃあもうなんだったんだろうって思いました。
前回ね、食べ終わった時に、これまで全部食べてから正解を聞いていたけれども、
食べ終わる前に正解を聞いて、それを聞いた後にまた食べたら、ちゃんと味がわかるかもね、なんて話していたんです。
そのことすっかり忘れててね、溶けるのが早くて急いで食べてしまったってこともあったんですけど、
ちょっと忘れて、もう全部食べ終わってから聞いたんですよね。
そんなこともね、スタッフに話したら、あ、じゃあって言ってね、スタッフの人がスプーンにちょっとだけ取って一口食べさせてくれました。
バニラじゃないっていうことは、と思いながら食べました。
そしたらね、あ、ハニーだって思ったんです。
これハニーですかって聞いたらね、正解でした。
やったー。
美味しいジェラートを食べながら楽しい体験ができたこのグレースケール。
見た目と味のギャップや思い込みによる感覚の変化など、
味に集中するという、ある意味ね、瞑想に近いことを楽しめました。
この楽しい経験ができる場所というのが、アーツセンターという建物があって、その前にあるクイーン・ビクトリアガーデンという場所でした。
ここはですね、Mパビリオンという建築プロジェクトというのがあるんですけども、
2014年からね、この場所に様々な建築家を招待して、この場所に人々が集う場所というのをデザインしてもらっているんですね。
そして現在のものが、日本人の建築家である安藤忠雄氏のコンクリートの建築物があるんです。
このジェラートの体験というのもね、ここで行われました。
コンクリートの建築なので、グレーの建物の中で体験するこのグレーのジェラート、グレースケール、とっても思い出に残るアート体験でした。
このグレースケールというイベントはですね、毎週末、2月2日まで行われています。
このように体験型のアートがあったりと、アートが身近なメルボルン。
美術館はあまり行かないんだっていう方もね、これまでとは違った体験ができるかもしれませんので、
メルボルンにお越しの際は、こういったアートイベントもぜひチェックしてみてくださいね。
今回はアートの街とも呼ばれるメルボルンで体験したアートについてのお話でした。
メルボルンのアートシーン
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このメープルインメルボルンでは、メルボルンの話題をお話ししていますが、もう一つの番組、アフターセブンという番組があり、
こちらは月曜日から金曜日までの毎日19時に、多様なポッドキャスターさんが日替わりで30分ほど配信をしているという番組です。
このアフターセブン、通称アフセブでは金曜日を担当しており、ポッドキャスト番組赤組ラジオのビリーさんと2人で配信をしています。
メープルインメルボルンとはまた違ったコンセプトの番組ですので、よかったらアフターセブンもお聞きいただけると嬉しいです。
アフセブンは金曜日の担当ですので、金曜日はアフセブン、土曜日はメープルインメルボルンをお聞きいただけるととっても嬉しいです。
本日は最後までお聞きいただき、どうもありがとうございました。
よかったら番組のフォロー、そして評価をよろしくお願いいたします。
それでは今日はこの辺で、メープルでした。