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僕ね、実は北海道の土を踏んだことがないんですよね。
あら、僕はありますよ。あの飛行機ですぐですし。
いや、行きたいと思ってるんですけどね。ただとある漫画を読んで、ちょっと僕には無理かもしれないと思うようになりました。
佐島とにわのマンガ760
忙しい社会人2人がワイワイ漫画を語るマンガ760。お送りするのは佐島とにわです。
マンガ760は、佐島とにわがいろんな漫画の魅力をふんわりワイワイでお伝えするラジオです。
語りたいポイントのために質な分をバラすスタイルなので、大きなネタバレは基本的にないんですけども、どうしても軽くネタバレはしてしまいます。
ネタバレは一切困るという人は、漫画を読んでからご視聴ください。
はい、グッドボタン、チャンネル登録、コメントもよろしくお願いします。
今回はね、スピナマラダ!っていう作品です。
知らん、また知らん。
これね、僕がアイスホッケーに興味があって、NHLって北米リーグがあるんですけど、NHLっていうのを見ようとしたときに、ルールを覚えたいなと思って読み始めた漫画です。
結局、ルールブック読んだんですけどね。
ルールを覚えられる漫画ではないですね。
アイシールド21読んで、アメフトのルールを覚えたかというとそうじゃないでしょ、っていうのと一緒。
僕、結構覚えたけどな、アイシールド21。
マジ?マジか。
覚えた覚えた。
結構適当に読んでるからかな。
まあまあまあ、この漫画、アイスホッケーがテーマではあるんですけど、あらすじを簡単に紹介しておくと、東京でフィギュアスケートも一筋だった白川朗君がちょっといろいろあって挫折して、
中学3年生の時に、トマコマイの親戚に引き取られるんですね。
北海道のね。
北海道の。
そこでアイスホッケーと出会って、フィギュアスケートで鍛えてきた体感を武器に青春を取り戻していくっていう。
フィギュアスケートやってた子の体格で足ります?
いやもうそこはね、練習ですよ。
これね、練習がもう絶妙に前時代的できっついスポコン漫画なんですよね。
あの強制ギプスが出てくる。
いやあのね、そういうフィクションやなこれ感がない。
なんか妙にリアルで怖いっていうね。
ガチできつそう。
ガチできつそう。
あのね、この漫画を読んで、僕なんかね、北海道に行くのちょっと僕まだ早いかもしらんと思ったっていう。
試される第一すぎるっていう。
たぶん今行くと、今の僕のこの戦闘力で行くと、たぶん圧で死ぬ。
ちょっと何言ってるかよくわかんないですね。
まあちょっと説明していきましょう、そしたら。
はい。
あのね、まずトレーニングメニューがね、地獄すぎるんですよ。
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うん、まあきつそうではある、確かにね。
そう、これね、本当大前提として、漫画以前の大前提として、アイスホッケーって表情の格闘技って言われるぐらいめちゃくちゃ接触多いんですよ。
普通にタックルみたい、タックルでチャージかなとかもあって、平気で大人がぶっ飛んだりするんですね。
壁に挟まれてガーンみたいなのがあって。
そうそうそうそうそう、そういうのも平気であるから。
もうあの、しかもアイスホッケーってか、スケートって意外と体力の消耗も激しいんですよね。
はいはいはい。
で、リング上で全力で動けるのって、プロでもNHLのプロでもだいたい1分ぐらいって言われてて。
えー。
だから一応平均で45秒ぐらいで別の選手と交代するんですよ。
そんな短いんですか。
そうそう交代制限特になくて、6対6の6人さえ表情にいればパッて変わっていいんですね、いつでも。
へー。
なんでもうみんなすぐバンバン変わっていくと。
知らんかった、なるほどね。
そう。
でもとにかくめちゃくちゃ走り回るっていう表現が正しいかわかんないですけど、とにかく走り回るんですよね。
はいはいはい。
で、走り回らないとマジで得点にほぼ繋がんないから、バスケみたいに走れへんけど3ポイントシュートだけ決めるみたいなっていうのができないんですよ。
あー。
だから基礎体力がないとマジで話にならないんですよね。
うーん、なるほどね。
で、その基礎体力をつけるための練習内容がこのスピナマラダの中だともうエグい。
エグい。
で、そのさっき言ってた強制ギプスみたいな、これめっちゃフィクションやんみたいなキッツーみたいな笑える感じじゃなくて、いやこれ絶対マジでやってるやつやんなみたいな、多分マジのやつやんなこれみたいなのが余計リアルで怖いっていう。
これどんぐらいエグいかっていうと、練習内容で400m全力で走る。
走って。
陸上トラック1周分ぐらいね。
そうそうそうそう。で、50秒切れなかったらもう1周走るっていう。
50秒ってどうなんや、早いのか?
多分普通に全力で走って50秒切れたらまあ早いと思います。
100m10秒でも40秒なわけじゃないですか、400mって。
でもそんなずっと全力で走れるわけないじゃないですか。
なるほどね、早いわ確かに早い。
そうそうそうそう。だからめっちゃ早いんですよ。
ただ50秒切れへんかったら50秒切れるまでもう1回走らないといけないですよね。
これ早い人はすぐ終わるってこと?
そうそうそうそう。1周で終わるけど、切れへん人がいる限り、切れへん人は走り続けないといけないっていう練習があるんですけど。
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これ実際にある練習らしいんですけど。
いや、非論理的すぎますやん。
で、しかもこれね、作者がこの練習方法取材の時にあったんですけど地味だから話に入れなかったっていうレベル。
これで地味ない?
これで地味。
なるほどね。
で、漫画に出てくる方法で言うと、ワゴンに追いかけ回されながら走ったりとか。
いや待てよ。待てよ。
とかね。
あと山の急斜面をこう駆け上がるんですけど、その上で先輩たちが待ってて先輩たちにめっちゃタックルされるっていう。
それを避けて登らないといけない。
いや絶対怪我するやんこの練習。絶対怪我する。
いやでもその甲斐があって、主人公のロー君が通う優筆高校っていうところはもう絶対に相手よりも先に息を切らすことがないっていうのを自慢してるぐらいの体力バカな奴らが出てくるんですよね。
はいはいはい。
でもこの時点で結構怖い。結構怖いっていうか、ロー君もいやいやこんなの非論理的すぎるだろうみたいな話するんですよ。
やっぱ元々フィギュアやってて、お母さんがもうフィギュア一筋の人やったから、体調管理もしっかりするし食事制限もしっかりするしっていうそのいわゆる近代的なことをずっとやってきた人なんで、
いやおかしいやろこの練習みたいな話になるんですけど、でもこれを乗り越えないと信頼が生まれないみたいな。
おいブラックやの。ブラックやの。
でも確かにね、なんかこれでバスケとかその接触が少ない、比較的少ないスポーツやったら非論理的やなと思うんですけど、
アイスホッケーやと確かになんか普段からこういうなんていうかな怪我しそうっていうのに慣れてないと、
多分マジで試合中に怪我するんやろうなっていう感じ。
激しいからね試合中に。
そうそうそうそう。全然プロでも普通に歯折れたりとか失明したりとかでも全然あるんで。
結構マジで激しい。アメフトみたいに人と人が走り合ってぶつかり合うのよりもきついんで。
パックってあるんですけどボールみたいなやつ。
あれも180キロ、時速180キロとか普通に出るらしいんですよね。スパーン打ったら。
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当たったらそりゃ痛いわなっていう。
個人的にはチャージっていうのがどこまでがセーフでどこまでがアウトなのか全く分かってないから。
あれだって壁挟むのも全然ありやし、
ルールブックショーなんか無しみたいな感じ書いてあった気がするけど普通にみんなやってるし、
なんならあれなんか殴り合いみたいなのも実はスポーツの一環であるんですよ。
何何それ殴り合いって。
揉めた時とかにお互いに胸ぐらをつかみ合ってグローブを外してヘルメットも外して殴り合うのはオッケーみたいな。
転んだ方が負けみたいな。
何それあの悠々博士のゆうすけがやってたナイフデスマッチみたいなやつ。
みたいな、そもそもリアルなスポーツの方がめちゃくちゃきついから確かにこのトレーニングメニューっていうのは割と理にかなってる。
体も鍛えつつ。
そういう怪我にも慣れないと痛みにも慣れないといけないっていうのがあるから確かにそうやんなっていう感じはする。
なるほどね。
ただこれのもっと怖いのがこの漫画の中で書かれてるトレーニングメニューが割と実際の練習メニューを元にして描かれてそうっていうのがさらに怖くて。
っていうのも作者のブログがあるんですよ。
野田悟るのブログっていうのがあってそこにね取材風景みたいなのが綴られてるんですけど。
その取材風景の話とか、こうこうこういう逸話を聞きましたみたいなのとかが告発レポ並みにやばい話が出てくる。
トイレからカラカラカラカラってトイレットペーパーがカラカラ回る音が聞こえてきて、どうしたんだろうと思ってその部員がトイレバッと覗きに行ったら、
その中扉開いてたからパッって扉開けたらトイレットペーパーまみれになってずっとブツブツなんかつぶやいてる先輩の姿があったとか。
いやもう終わりやんそれ。終わりやんなんか怪我してトイレットペーパーで巻いてるんかなと思ったら。
やってもてるやん。
じゃないそう。
なんかね平日来るのが怖すぎて月曜日のサザエさんがめっちゃ怖かったっていう話とかがあって。
サザエさんシンドロームになっとるやん。社会人やんそれ。
っていうね。どなんやねん北海道と。
北海道が悪いんちゃうやろ。
いやでもやっぱ北海道大自然の中やからこういうね山道を登るとかね。
ほんまかいな。
あとやっぱアイスホッケーって北海道強いんすよ。
まあそりゃそうやろうね。
そりゃ。でもそれはやっぱこの試される大地で試されすぎた人たちが出てくるからそりゃ強いわなっていう。
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試されてんのか追い込まれてんのかなぜ。
ほんでもう一個試されてんなと思ったのがこのスピナマラダが日本アイスホッケー界で普通に受け入れられてるっていうのが怖い。余計怖い。
これは僕なんかね別のことを実は紹介しようと思ってたんですけどwikipediaでこういろいろなんか見てた時に
スピナマラダが高校とか大学のアイスホッケー選手権あと日韓代表選のポスターに使われてたらしくて。
あとねなんかトマコマイのまちづくりフォーラムのなんか一部ブースでもちょっと掲載されてたみたいなのがあって。
いやそれスピナマラダのこの練習内容分かった上で使ってますっていうのをめっちゃ聞きたい。
っていうか絶対分かって使ってる。
分かってるでしょうね。
分かって使ってる。もうなんか偉い人たちがいやー若い頃はわしもこういう練習やったんよなーみたいな懐かしんでる感じがもう目に浮かぶ。
いや一番良くない話のあれや。俺が若い頃はこうやったぞってよく職場で言ってるおじさんが。
そうそうそう。いやでもね確かにこうやっぱ肉体的な地獄を乗り越えへんとそもそも戦われへん土俵なんかもしらん。
まあね。
だからやっぱりこう取材のねさっきのあのブログの中とかでもそこが悪い不良少年とかがむしろこう北京部に誘われたりとか。
漫画の中でもこうもう不良を集めたチームとかもあったりするんですよね。
ルーキーズみたいなもんやね。
そうそうそう。でも漫画の中では不良を散々集めたにも関わらずその人たちが体力的にも喧嘩的にも負けるっていうぐらいマジで鍛わってるんですよ。
なるほど。
地元の不良もやべえあいつら優筆の北京部じゃねえかみたいな感じで絡まんとこうみたいなのがあるぐらい体力バカなんですよ。
まあそらなワゴンに追いかけ回されてる。
つまりこれがね公式が多少なりとも認めてる漫画っていうのがちょっとやばいなあっていう。
いつか社会問題になる可能性。
いやいやいやならないならないそれは。
ほんまに?
いや今ね多分アイスホッケーね日本のアイスホッケー業界これ社会問題とかでなんかあったら多分潰れるぐらいやばい。
だからこれガチガチのフィクション漫画ならまだしもちゃんと取材した上でこれっていうのがなんかほんまに過酷なんやなっていう。
たぶんもちろん実際は怪我とか配慮したりもうちょっと漫画やったらとりあえず飲もれみたいなのもちゃんと理論立ててやってるのかもしらんけど
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にしてもメニュー自体がやばいよねっていう話ですわ。
これもしかしてさじまさんのこの話がきっかけで告発されたらどうしようっていう。
いやこれねちゃんと最後まで聞いてほしい。
分かりましたはい。
こんな確かにきついことやってますアイスホッケー業界もそうきついことを認めているようなもんですもう。
ただでもやっぱりこの地獄を乗り越えたからこそチームメイトの絆はもちろん深まるし、
やっぱここで逃げへんかったやつやからちゃんと表情でも任せられるっていうのはよくわかるし。
それでねこの試合に勝たないといけない重みっていうのがやっぱすごい伝わるんですよね。
はいはいはい。
やめようと思えばいつでもやめれるんですよ。
この練習自衛隊みたいに入ったらもう逃げられへんみたいな。
まあ逃げれるんでしょうけど実際。
あるんでしょうけどね逃げ道は。
でも逃げ道はいくらでもあるのにみんなでもやっぱ勝ちたいし、
この練習をやることにその足腰がどうこうとかっていう意味をわかってる。
勝つために必要なことをわかってるからみんなやるんですよねこれ。
しかもそのやっぱ勝つためにみんなどういうことをやってきてるかっていうのがあるからこそ、
勝てなかった時の代償というか失うものみたいなのがめちゃくちゃきつく描かれてて。
でもこれがここも含めてめちゃくちゃいい話なんですよね。
先輩たちもうobの人たちが実は勝てなかった。
優仏高校ずっと連勝してたのに一回負けた時があって、
それの立て直しのためにめちゃくちゃさらにきつい練習が始まったりとか、
白川朗君はそのタイミングで入ったり入部したりとかっていうのがあるんですけど、
勝てなかった代のobの先輩がもうなんかあの優仏高校にいたのにお前がキャプテンの時勝たれへんかったよなみたいなので、
もうめちゃくちゃ追い込まれるんですよね精神的に。
でもちゃんとそこもしっかり描いてて、すごい。
なあなあで終わらせないっていうのがもう勝てへんかった時、名門校で勝てへんかった時ってこうなんやなっていうのは。
いやー怖いなあそれ。
すごい。
怖い。
いやでも怖い怖いですよ確かに怖いとこもあんねんけど、
ちゃんといい話になってるんで泣くもうほんまに泣いた。
泣いた。
別に橘さん大体の漫画で泣いてるからちょっと説得力低いけどね。
まあねあの結構ね涙腺緩いんですぐ泣く。
いやーちょっと僕はね今の話こうガーッと聞いて、
ちょっとやっぱいつか社会問題になりそうな気がする気をつけてほしいな。
いやほんまにね、いや大丈夫これはあくまでもフィクションの話ですから。
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でも取材に基づいてるんですよね。
取材に基づいてるけどやっぱ誇張されてる部分はあったりね。
大丈夫かなあ。
僕この取材を元にしてるんだろうなっていうのも、
これもあくまで僕のブログを読んだ上での感想ですから。
心配やな。
僕のね兄がね高校行ってた高校はバレーボールが強かったんですけど。
はいはいはい。
校門の先生がそういう厳しすぎるっていうので凄い処分を受けてましたよ。
でもいなくなって一気に弱なったらしい。
まあね勝つためには何かを捨てないといけないっていう。
スピナマラドでも言われてました。
まあね問題にならないでほしい。
ならないということを祈ってみんなが幸せであることを祈っておきますわ。
やってる人が良ければね。
そうですね。やってる人がそれで納得してちゃんと怪我せずにね。
そうそうそう。
やってたら良いっすわ。
はい。
いやでもね一時ね僕も自分でアイスホッケーやりたいなと思った時期あったんですけど。
これ多分僕高校の時これ入れられたら絶対ついていかれへんやろうなっていう感じしかしない。
いや三島さんアイスホッケー絶対無理でしょ。
無理無理無理無理もう。
だってしんどいの嫌でしょ。
しんどいの嫌。
痛いの嫌。
痛いの嫌でしょ。
嫌。
何か意味不明に追突されるの嫌でしょ。
絶対嫌。切れるもうそんな。
絶対絶対無感ですよ。
もう見るのが一番っすね。
そうそう見るのね。見て楽しもうがね。
ということでねNHLアプリがあったりするんでぜひ落としてみてください。アイスホッケーこんなんなんやなーっていうのが分かるんで。
お願いします。
はい。
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あとイラストも募集してます。
今週はなんかの北海道のお土産的なものをいただけると非常にいいですね。
いけないんでね僕ね。
酒とばとか。
いやーいくらいくら。
欲張りすぎやろ。
クールビンで届けな。
クールビンでお願いします。
はい。
ではまた来週バイバイ。
バイバイ。