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人と組織の問題を、仕組みと教育コンテンツで解決する、 コンテンツ設計アドバイザーの山田まきこです。
このチャンネルでは、私がこれまで開発してきたコンテンツのこと、 コンテンツ設計のヒントや、現在開発中のコンテンツお知らせなどを配信します。
コンテンツ設計とは、思いとか考えとか手順などを見える状態、使える状態にして、 人の役に立つようにすることと定義しています。
違和感に気づくアンテナ
今日の話のテーマは、違和感です。
前回も違和感というキーワードが出てきたかなと思うんですけど、 それをちょっと深掘りしたいなと思いました。
最近、朗読劇の舞台がありまして、 私は演者ではなくて、制作側のサポートで関わらせていただいたんですけれど、
今、収録時点はまだ舞台の本番前なんですよね。 本番前で、
ズームの稽古を見学させていただいたりしながら、準備を進めているところなんですけど、
この朗読劇の脚本を読んでいて、 そしてズームの稽古を見させていただいて、気づいたことがありました。
ストーリーの矛盾とか、 人物の設定とか行動の違和感に気づくということです。
これ、誰もが気づくことではないかもしれません。
朗読でも、世に出されている脚本であったりとか小説とかを、 朗読をするだけだったら、もしかしたら気づかないかもしれないです。
そして、この違和感に気づくのは、私が違和感のアンテナがあるからじゃないかなと思ってるんですよね。
どんなところに違和感を感じたのかというと、 これは、
耳で1回聞いただけではわかりにくいだろうなと感じることや、 時系列がよくわからないなって感じること、
あと、登場人物の姿が思い描けない。 このあたりが結構違和感ポイントでした。
耳で聞いて、1回だけ聞いて意味がわからないっていうのは、 例えば固有名詞、
その業界の人しかわからない言葉だったり、 その時代のことに詳しい人じゃないとわからない言葉だったり、
漢字に変換しようとした時に、いくつも漢字が思い浮かんでしまう。
例えば、 歓声っていう言葉がありますけど、
わーっていう歓喜の声が上がる歓声と、 何かのものが作り終わった時の歓声って同じ歓声なんですけど、
聞いてる人は前後の文脈とかでどっちの歓声かっていうのを思い浮かべますよね。
で、言葉って一瞬でその場で聞き終わっちゃうっていうかな。
後からその文字を終えたりとかはしないので、 その言葉をパッと聞いた時に、
受け手の方が思い描くものが伝えたいことと一致しないと はてなってなっちゃうんですよね。
そういうものを少なくした方がいいかなって思ったりして、
そこがなんか感じる、違和感ポイントとして感じることがあります。
言葉の伝わりにくさと時系列の分かりにくさ
あと時系列がよくわからないっていうのは、
その舞台の進行が時間とか年代とかが飛んだりしなければ、
もう全部リアルタイムで行われていることだけがそこで描かれている場合はいいんですけど、
例えば幼少時代とか3年後とか場面が変わって1年後とかそういうことがあるけれど、
それが説明されていないと見ている方、聞いている方は一緒にこの時代をワープできないんですよね。
なのでそこが描かれていないと違和感を感じるかなって思いました。
登場人物描写の重要性
あとは登場人物、人物の設定ですね。
これもちょっと今言ったことと近いんですけれど、
その出てきている登場人物がどんな様子をしているのか、
どのぐらいの背丈で、何歳で、そしてどんな性格で、
その人が物語に出てくるような物語としてどんな洋服を着ているのかとか、
どんな持ち物を持っているのかとか、その人が大切にしている信念は何かとか、
どういう幼少期を過ごしてきたのか、両親からどういう影響を受けて育ってきたのかとか、
そういうこと全部あって人間ってできているので、
全部を描く必要はなかったとしても、その物語の進行に必要な場面で、
そういうものが見えてこないとちょっと意味がわからなかったり、
受け取る人がいろんなことを想像しちゃう。
それぞれが違うものを想像してしまうみたいなところに違和感を感じたりします。
放送部時代の経験と脚本へのこだわり
これはなんで私がそれに違和感を感じるのかっていうと、
私高校時代に放送部でラジオドラマの脚本を書いていたんですよね。
その放送部の顧問の先生がとても厳しい方で、厳しいというか厳しい方だったんです。
その先生の指導に従ってやれば、精度の高い脚本が書けて、
その脚本でラジオドラマ作ると入賞できる。
全国大会とかにも行ったことがあるんですけど、放送のね。
っていうぐらい、やっぱりこだわって作る。
細部まですごく丁寧にこだわって作るっていうことを教えてくれる先生だったんですよね。
なのでみんなそういうモードですから、脚本第1項上がりました。
みんなで読み合わせしますの前に、登場人物の設定シートを出してくださいって言われる。
あらすじと登場人物の設定シートを出して、それぞれの役についてその役を割り振った人が読み込んで、
まず質問ありますかって聞いて、その時点でめっちゃ質問責めにされるんですよね。
例えば登場人物が家で犬を飼っています。
だったらその犬は何犬ですか?とか聞かれるんですよね。
えっ、そんなこと必要?みたいな。
でもその物語の中に犬が鳴く、ワンって鳴くっていうシーンがあって、
その犬の鳴き声を想像したいから何犬かを知りたいっていう、その役の方っていうことなんですよね。
だからそれぐらいリアルに伝えたいことが、具体的に聞いてる人に伝わるように。
その人に伝わるように、脚本を作るもの、設定を考えるものっていう風に教わってきたんですよね。
そうすると誰かが書いた脚本とかを読んだ時に、そこが薄く感じられた時に違和感があるんです。
登場人物が、例えばノートを大切にしています。
そのノートが大切にしている描写があった時に、そのノートがどういうノートで、
普段どんなことを書いていて、なぜそのノートを大切にしているのか、みたいな裏側には必ずストーリーがありますよね。
そのストーリーがあった上での、私はこのノートすごく大切にしているんです、の一言が変わってくるんですよ。
そこの、なんでそのノートが大事なのかが書かれていないことが伝わってくると、
そこは設計が甘いなっていう風に感じてしまって、ついついそこを聞きたくなっちゃう。
もしそこがすごく大事な、物語の演出上大事なのであれば、
私このノートをとても大切にしているんです、ではないセリフでやっぱり表現された方がいいんじゃないかなって思うんですよね。
このノートは、母との思い出が詰まったノートなんです。
そのノートってどういう物語があるんだろう、その裏には何があるんだろうって思いますよね。
なので、そういう細部までこだわって作品を作るっていうことをやってたなっていうことを思い出し、
ドラマを書くっていうことは、しんどかったけどすごく尊いものだったなと自分の中で思い出したんですよね。
第三者視点の重要性
それが今回の朗読劇のお稽古を見学させていただいて、
第三者的な目線でちょっと違和感があるところがあったら教えてくださいって言われたときにすごく活かされたなって思いまして、
それを思い出せてよかったなと思いました。
脚本上、その文章として間違っているっていうのと伝わりにくいっていうのは微妙に違うかなと思うんですよね。
脚本として文章が間違っているわけではないんです。
このノートをとても大切にしていますっていう言葉が間違っているわけではないんですけど、
でも実際にそれを声に出して役者の方に読んでもらったりすると、
それは意味がある言葉なのか、そうじゃないのかっていうところにちょっと違和感を感じるんですよね。
舞台の脚本だったら全ての言葉は必要だから入っている、決まっているので、
だとしたらもっとベストな表現があるんじゃないかっていうふうに思っちゃうんですよね。
でもこれって実際に声に出してみないとわからないこともあったりします。脚本を読んだだけではわからなかったりします。
あとは、役者の方ってもう何度も何度もその脚本を読んでいるので、
役者の方には気づけない。第三者的な目線で見るからこそ気づけることっていうのも結構あったりします。
それが初めてその作品を見たり聞いたりする人の感想などで、
そういう目線を大事にしてくださる役者の方、そして演出家の方でありがたいなと思いました。
研修コンテンツ制作における受講者視点
ここではコンテンツは正しいかどうかではなくて、受け手にどう届くかっていう視点が大事なのかなと思っています。
これって普段私が研修コンテンツを作る時にも結構同じ視点でやっているのかもしれないということにも気づきました。
まずスライドを作って完成したって思っても、ちょっと自分の中でのリハーサルしてみようと思って声に出して読んでみたら、
全然伝わりにくいなとか説明しにくいなっていうところが出てきたりしますよね。
あとワークとかもそうですね。講義だけじゃなくてワークの意図が受講者に伝わりにくいな。
これはそのワークを設計した人が持っていきやすいようにしているワークだなみたいな、そういうふうに感じることもあります。
実際にやってみてくださいって言った時に受講者が戸惑っちゃうとかね。
何すればいいの?とか、なんでこれやるの?みたいなふうになっている時って、私も応じてあるんですけど、これはしまったなってやっぱり気づきます。
受講者の目線で作れてない、受け取る側の方がどう受け取れるかまでをちゃんと配慮できなかったなって思ったりします。
書いてある言葉としては間違ってないんですよね。言葉の裏側とかその意図みたいなところまでを伝えるようにはなってなかったっていうことですね。
なので研修コンテンツを作る時も、ここで受講者の方は何を感じるのかな?とか、迷うとしたらどこかな?とか。
受講者の方の頭の中を想像しながら作るってことを大事にしなきゃなと思っています。
経験の蓄積と特権への気づき
なのでコンテンツ作り終わって、やった作り終わったっていうところから、さらに第三者的な目線で見てみるっていうのを自分でもしますし、
AIでもやります。複数のAIを使って違和感があるところを上げてくださいっていうのをやりますね。
ただその違和感自体は経験の蓄積から生まれるものですよね。
なんとなく変だなーって感じるってことは、きっといろんな仕事をされている中で皆さんも感じることがあると思うんですよね。
なんかちょっと違和感あるな、変だなーって。
でもそのなんとなく変だなーの背景には、自分の過去の経験とか備わっている知識があるからですよね。
そこと照らし合わせて、なんかちょっと違うなって感じる。
ってことは自分が知らないこととか、経験したことがないことっていうのは、なかなか違和感には気づけませんよね。
私、最近、ジェンダーコレクティブ北海道という団体の地域ジェンダーコレクティブコーディネーター養成講座というのを受講していまして、
オンラインでの講義なんですけど、その講義の中でもすごくハッとしたことがありました。
自分が無意識に特権を持っている側、マジョリティになっている側ゆえに、気づかないことがたくさんあるんだなっていうことですね。
これあの、自面では何度もね、今までも聞いたり見たりとかしてます。
でも、本当に自分が、今日とかさっきとかそれぐらいの身近な行動として、自分が苦もなく当たり前に実践できていることが、誰にとっても当たり前じゃないということ。
それは、特権を持っている側は本当に気づけないことなんですよね。
なので、その立場になっていないから気づけないんだけど、全部に気づくなんてことは絶対無理なんだけれど、
自分は気づいていない前提で、いろいろ考えたりしなきゃいけないんだなっていうふうに思いました。
今、こうしてポッドキャストの収録をしていますけれど、この行為そのものが特権として与えられているものだっていうことを意識したことはないわけですよね、普段。
だけど、そうじゃない立場の方から見たら、私が今こうしてポッドキャストの収録をしているっていうことは、すごく特権を持っている状態に見えてるっていうことですよね。
だから、自分が気づかない違和感に気づいていらっしゃる方のお話をもっともっと聞かなきゃなって思いました。
いろんな経験をする、自分ではない属性の方のお話を聞くということは、コンテンツを見る、目を育てるということにもつながりますし、
自分自身の行動を顧みるということにもつながるかなと思います。
その経験とか知識とか、技術体験でもあれば少しはやっぱり変えられる、気づけるんじゃないかなと思いました。
まとめ:違和感を改善につなげる
さて、まとめです。
コンテンツを良くしていく、もっと良くしていきたい、そういう思いで日々様々なコンテンツ制作をしていますが、
これは新しいものをどんどん生み出していくということだけじゃなくて、私の中では何かしらの違和感に気づくこと、
そしてそこをもっと良くしていく、違和感がない状態に改善していく、それから違和感を取り除いていくということも大事なんだと思っています。
どうしても作り手ですから、作り手側の視点、フィルターでいろんな物事を見て、
ああだこうだと考えてやってしまうんですけれども、結局コンテンツの生かしどころというのは、
それを受け取った方がどうなっていくか、どう感じるかということなので、
受け取る側の方、特に私が発信しているコンテンツって初めてそれを受け取る方が多いですから、
初めて受け取る方の立場で一度コンテンツを見直してみる、
それもいろいろな立場の方がどう感じるかという視点で想像してみるということを大事にしていきたいなと思います。
では本日はこの辺で締めていきます。
考えを形に、仕組みに、そして力に、今日も聞いてくださってありがとうございました。
コンテンツ設計アドバイザーの山田真希子でした。