1. 毎迷ラジオ
  2. 第11回 新しい○○
2025-08-12 39:47

第11回 新しい○○

▷新しいマイク

▷五か月ぶり二度目の別れ

▷目標達成ならず


新コーナー『朗読』

題材:注文の多い料理店/宮沢賢治

https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43754_17659.html


OP/ED/BGM:Suno AI

アイキャッチ:VOICEVOX WhiteCUL(たのしい)/VOICEVOX 冥鳴ひまり



X:小前田怜(@hinsikumamusi)

感想は #迷ラジ へお願いします。


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2025/08/12投稿

00:00
どうもー。 最近なぜか、人間っていいなと、アルゴリズム体操と、空と君の間にいいか、変わる変わる、頭から離れません。
それでは、いってみましょう。毎迷ラジオ。
毎日苦悩と迷ってる 毎日なんかこじらせてる それでも毎日生きてる 毎迷ラジオ
これは、一般成人女性がいろんなことを面倒くさく考えた結果、当たり障りのない答えにたどり着く過程を見守っていただくラジオです。毎週火曜日18時配信。
この度、新しいマイクを買いました。 やっとですわー。前からね、考えてたんですけど、導入を。
っていうのも、最近、自分の録ったラジオの録音を聞き返している時に、 ブレスノイズが入りすぎてて、ちょっとこれ聞くに絶えんなっていうのが続いてたので、
ちょっとでも音質改善を図ろうと思って、アマゾンでマイク探して買ったんですけど、
初めてね、桜チェッカーっていうのを使ってみたんですよ。 アマゾンって結構この桜がレビューの中に多いんで、信用できねっていうのを聞いたんで、
で、そのアマゾンで買い物する時に、この桜のレビューがどんだけあるかみたいなのを 確認するツールがあるっていうのを聞いて、
で、ちょっと今回初めて使ってみたんですけど、 あれどういう仕組みなんでしょうね。
いや、なんかわかんないけどすごいなぁと思って。 で、その桜チェッカー使って、そこそここの桜度が低い、
まあ、安全と言われてますよみたいな、なんかその合格ラインみたいなのがあるっぽいんですよ、その桜チェッカーの中にね。
で、一応その合格ラインに到達しているものを今回ちょっと探して、値段もまあそんなにめちゃくちゃ高すぎないものを買ったんですけど、
高すぎないっていうか、あれですよこれ、2000円ちょいとかですね。 ちゃんと見た目はマイクの形をしているんですが、めっちゃ安かったので、まあこれにしたんですけど。
で、届いた日の夜に組み立てて、で、説明書がね、ちょっと日本語が危うかったんで、
うーん、ほんまに大丈夫かーとは思ったんですけど、 まあ、桜チェッカーをどれぐらい信用できるのか私は正直よくわかっていなかったんですけども、
まあ、一旦ね、しぶらくこれを使ってみようかなと思います。
そうね、さすがにスマホのマイクで撮ったものそのまま出すのもね、限界があるよなーっていうことに、10回を超えてやっと気づくっていうね。
03:09
そうだし、あのー、撮った後の声をそのー、 編集するのも私ほとんど、その音声には手を加えてないんですよ。
よっぽどノイズがひどいところとか、不自然に間が空きすぎちゃったりとか、そういうところは切ってるんですけど、
あのー、なんかノイズを抑えるやつあるじゃないですか、なんか最近はAIが勝手にそのノイズがひどいところを消してくれるみたいな機能がある編集ソフトもあるんですけど、
それを言うと、元の声までちょっとこの抑えて変な感じになっちゃうので、私それがあんま好きくねーなーと思ったので、
そもそもちょっとこの録音のツールをアップデートしてみようと思って、
あの、撮り…ん?買いました。はい。
で、この本編撮る前に部屋の机の上で組み立てて、ちょっと軽く録音テストしてみたんですよ。
でしたら、その机の真上にクーラーがあって、そのクーラーの音は結構ガッツリ入っちゃったんで、
録音場所としてはいつもと同じクローゼットの前で段ボールを組み立てて、それをマイクの台にしてやることにしました。
今のところ、別にそんな激劣無理な体勢でもないし、安定感も悪くないので、これで大丈夫かなと思っております。
それでも、なおやっぱり喋り方に関してはこっちのブロック次第かなと思うので、
落ち着いて喋れたりだとか、特定の発音聞きづらいとか、そういうのはこっちでもなんとかしていきたいなと思うんですが、
一旦このマイクで多少なりとも聞きやすくなればいいなぁと思っております。
まいまいラジオ
先週、いつも持ち歩いてた、私はもう勝手に相棒だと思っているんですけど、
クワッスのぬいぐるみとはぐれてしまって、ずっと軽く落ち込んでるんですけど、
仕事用のカバンに、キャンドゥで買った透明の小さめのポーチに入れた状態のクワッスをずっとつけてたんですよ。
公開収録とホヤホウ祭の時も、トードバッグにつけてたんで、見覚えある方もしかしたらいるかもしれないんですけど、
あれいつも仕事用のカバンにつけてるんですね。
なんですけど、先週退勤する時に、いつも乗ってる電車に遅れそうになっちゃって、
06:00
駅の手前数十メートルぐらいから、結構ダッシュして、なんとか間に合ったんですけど、
まあでも、息めちゃくちゃ上がってるし、顔真っ赤だし、汗だらだらだし、めっちゃ不審者だろうなぁと思ったんで、
まあなんとかこう、呼吸を静かせながら、お茶を飲んで、一息ついて、でしばらくボーッとスマホを見てて、
で、家の最寄りに着く頃に、床に置いてたカバンを持ち上げた時に、気づいたんですよ。
ケースについてた、ボールチェーンあるじゃないですか、そのカバンにつけてたんですけど、
それを、チェーンだけカバンについてて、ケースごとクワッスがいなくなってて、
あれ?って思って、慌ててカバンの中ちょっと漁ったりとか、足元見渡してみたりしたんですけど、なくて、
あ、じゃあもう道で落としたの確定やし、なんなら走った時落ちてる可能性めちゃくちゃ高いなって思って、
でも、チェーンが切れてとかそういうわけでもなくて、カバンの金具にボールチェーンだけぐるっと留めてある状態で、
なんかどういう落ち方したのかよくわかんないんですけど、そのケースとボールチェーンをつなぐ部分が切れちゃってたのかなぁとかね。
なんかそう、どこで落としたのか、どう落ちたのかもわかんないけど、
とにかく、クワッスと別れてしまったのが、なんか本当に悲しくて、
マジで迷子のクワッスじゃん、って言うてる場合かではあるんですけど、
あのクワッス、実は2代目なんですよ。
初代は、去年の夏に福岡行った時にポケセンで一目惚れしてお迎えしたんですけど、
でまぁ、しばらくね、そのカバンにそれこそつけてたりとか、あの出かけする時はそのいろんなところに一緒に連れてって写真撮ったりとかしてたんですけど、
5ヶ月ぐらい前に、なんかその子も急にどこかにいなくなっちゃって、
でも外に持ち出した時に、とかそういう記憶が全くないんで、家の中でかくれんぼしてんのかなぁとか思ってたんですけど、
マジでどこにも見当たらないんで、ちょっと本当にわかんないんですけど。
で、その、もういない状態にその時も耐えられなくなっちゃって、
2代目のクワッスのぬいぐるみと、まぁちょっと大きめのぬいぐるみを同時にお迎えしたんですよ。
09:09
で、今度こそははぐれる前と思って、
あのその、100均でケース買って、これで雨とか降っててもちょっとぐらいケースが汚れてもクワッスは大丈夫だよねーとか思ってたんですけど、
結構本気でね、なんか悲しいっすね。
ちょっと近いうちに3代目をお迎えするかもしれませんね。 いない生活が本当に耐えられねぇ。
許してくれないのには。
で、そう、あの、道で落とした可能性があるからって思って、
亡くした翌日に、駅から職場までの道、ずーっとこう、下見ながら歩いてたんですけど、
本当に見つからなかったっすねー、なんか。
うんうん、いやそう、職場でもいなかったし、そもそもケースごとなんで落ちせるとしたら絶対、
そのー、なんか、駅で聞いたところで、なーって思うんですよ。
あの、多分、駅で落としたら、誰かが気づいて声かけてくれるはずなんですよね。
まあ、めっちゃ走ったから、そんな暇もなかったから、駅で届けたっていう可能性もゼロではないんですけど、
うーん、持っていかれたかなぁ。
どうなんでしょうね、今駅とかで聞いてみて、似合うようだったらちょっと聞いてみようかなとも思いますけど、
まあ、それでも本当にダメだったら、まあ、3代目をお迎えですよね。
で、本当に結構冗談抜きで、あのクワストはぐれてから、なんかね、ちょっと良いことがマジでなくて、
仕事中にリカバーはできるけど、割と面倒いミスを連発するようになったし、
なんか体調も全然本調子に戻らんし、
その、ちょっとしたことすぐすっぽかすし、本当に良いことがない。
メンタルも心なしか、若干ずっと不安定だった気もするんですけど、
もしかしたら守り神だったんじゃねえかなって、結構思ったりはして。
でまあ、そうですね、次ちょっと駅行く機会があったら一応聞いてはみますけど、
それで無理だったら、もうずっと3代目をお迎えします。
12:02
なんかね、私よく物なくしたり、どっかひょいって置いて忘れてるみたいなことあるんですけど、
なんかね、その、ぬいなくすって、割とショックでかいですね。
なんだろう、今のぬい取りとか、ぬいとお出かけするみたいな文化って、
自分がそれやるまでは、なんかちょっといまいち共感しづらかったんですけど、
なんか楽しいですね、やっぱり。
一緒にいろんなところ行って、いろんな景色見てきたぞっていう、
なんか、思い出を共有できる相手じゃないですけど、
になり得るな、ちゃんとって思いましたもん、クワッスと一緒にお出かけするようになってから。
だから、本当に、
むなしいっすわ。
むなしいよー、もう悲しいー、もう、
あんまりまとまってねー、オチもない、なんなら。
だから、皆さんはもし、その、一緒に連れ歩いてる相棒のような存在がいたら、
ぜひ大事にしてあげてくださいね、本当に。
なんか、私は、こういう、
己の性格を本当に恨んでますよ。
全くどこへ落としたかの思い当たりもなければ、
本当にすぐに、どっかやっちゃう。
でも、初代のクワッスに関しては、ケースに入れずに、カバンの中に入れて持ち歩いてたこともあったんで、
まぁなんか、ふとした瞬間に落としちゃったり、みたいなことがあってもおかしくないなって思ってたんですけど、
2代目はそういうことがないように、ちゃんとケースに入れて、カバンにつけるっていうのを徹底していたのに関わらず、
あのー、感じなんで、もうねー、
うーん、3代目を迎えしたところで、またすぐにこういうことになってしまうのではないかという気持ちも、正直、ゼロではないんですけど、
うーん、そうですね。
まぁ、次、次の子がもし、私のもとに来たら、
本当に大事にしなきゃなーっていうか、しますけどもちろん、
なんとかこう、考えてあげないとなーって思いますね。 もうこんな思いはしたくないので。
まいまいラジオ 続いては新コーナー行きましょう。朗読
私が朗読をするというだけのコーナーでございます。
何回か前に、AIに存在しない話を作ってもらって、それを読むみたいなコーナーをやりたいなーっていう話はしたんですけれども、
15:06
知らない話を読むのはやっぱり面白くないんで、著作権とか配信規約とかその他諸々大丈夫そうな話を、大丈夫そうなサイトから探してきて読むっていう風にしたいなと思いましたので、
今回からちょっとやっていこうかと思います。このコーナー、私が朗読をずっとやってみたかったっていうのも、
やってみる理由としてあるんですけど、文章を落ち着いて読むというとか、そういうね、特訓の側面も私はあると思っておりますので、
お付き合いいただけたら嬉しいと思います。
記念すべき第1回目なんですけども、私がちょっと好きな話を読ませていただこうかなということで、
宮沢賢治の注文の多い料理店、こちらを読ませていただこうかと思います。
ちょっとね、もうすでに若干緊張しているんですが、
多少ね、読み間違いとか噛むとか詰まるとかそのあたりはね、できるだけないようにはしますが、
もしあってもご容赦くださいという感じで、広い心で聞いていただけたらと思います。
それでは、いきます。
注文の多い料理店 宮沢賢治
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊の形をして、ピカピカする鉄砲を担いで、
白熊のような犬を二匹連れて、だいぶ山奥の木の葉のカサカサしたとこを、こんなことを言いながら歩いておりました。
全体、ここらの山明け叱らんね。 鳥も獣も一匹も嫌がらん。
なんでも構わないから、早くターンターンとやってみたいもんだな。 鹿の黄色な横っ腹なんぞに、二三発お見舞い申したら、ずいぶん痛快だろうね。
くるくる回って、それからドタッと倒れるだろうね。 それはだいぶの山奥でした。
案内してきた専門の鉄砲打ちも、ちょっとまごついてどこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。
それに、あんまり山がものすごいので、その白熊のような犬が、二匹一緒にめまいを起こして、しばらく唸って、それから泡を吐いて死んでしまいました。
実に、僕は二千四百円の損害だ。 と、一人の紳士がその犬のまぶたをちょっと返してみて言いました。
僕は二千八百円の損害だ。 と、もう一人が悔しそうに頭を曲げて言いました。
はじめの紳士は少し顔色を悪くして、じっともう一人の紳士の顔つきを見ながら言いました。
18:06
僕はもう戻ろうと思う。 さあ、僕もちょうど寒くはなったし、腹は空いてきたし、戻ろうと思う。
それじゃあ、これで切り上げよう。 なーに、戻りに昨日の宿屋で、山鳥を十円も買って帰ればいい。
ウサギも出ていたね。そうすれば結局同じこった。 では帰ろうじゃないか。
ところが、どうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、一向に見当がつかなくなっていました。
風がドーッと吹いてきて、草はザワザワ、木の葉はカサカサ、木はゴトンゴトンとなりました。
どうも腹が空いた。さっきから横っ腹が痛くてたまらないんだ。 僕もそうだ。もうあんまり歩きたくないな。
歩きたくないよ。あー困ったな。何か食べたいな。 食べたいもんだな。
二人の紳士はザワザワ鳴るすすきの中で、こんなことを言いました。 その時、ふと後ろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。
そして玄関には、 レストラン、西洋料理店、ワイルドキャットハウス、山猫圏という札が出ていました。
君、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。 入ろうじゃないか。
おや、こんなとこにおかしいね。 しかしとにかく何か食事ができるんだろう。
もちろんできるさ。看板にそう書いてあるじゃないか。 入ろうじゃないか。僕はもう何か食べたくて倒れそうなんだ。
二人は玄関に立ちました。玄関は白い瀬戸のレンガで組んで、実に立派なもんです。 そしてガラスの開き戸が立って、そこに金文字でこう書いてありました。
どなたもどうかを入りください。決してご遠慮はありません。 二人はそこでひどく喜んで言いました。
こいつはどうだ。やっぱり世の中はうまくできてるね。 今日一日難儀してきたけれど、今度はこんないいこともある。
このうちは料理店だけれども、ただでご馳走するんだぜ。 どうもそうらしい。決してご遠慮ありませんというのはその意味だ。
二人は遠応して中へ入りました。 そこはすぐ廊下になっていました。
そのガラス戸の内側には金文字でこうなっていました。 ことに太ったお方や若いお方は大歓迎いたします。
二人は大歓迎というのでもう大喜びです。 君、僕らは大歓迎にあたっているんだ。僕らは両方兼ねているから。
21:02
ずんずん廊下を進んでいきますと、今度は水色のペンキ塗りの戸がありました。 どうも変な家だ。どうしてこんなにたくさん戸があるのだろう。
これはロシア式だ。寒いとこや山の中はみんなこうさ。 そうして二人はその扉を開けようとしますと、上に黄色な文字でこう書いてありました。
当県は注文の多い料理店ですから、どうかそこはご承知ください。 なかなか流行ってるんだ、こんな山の中で。
そりゃあそうだ。見たまえ、東京の大きな料理屋だって大通りには少ないだろう。 二人は言いながらその扉を開けました。
するとその裏側に、 注文はずいぶん多いでしょうが、どうかいちいちこらえてください。
これは全体どういうんだ。 一人の紳士は顔をしかめました。
うん、これはきっと注文があまりに多くて支度が手間取るけれども、 ごめんくださいとこういうことだ。
そうだろう、早くどこか部屋の中に入りたいもんだな。 そしてテーブルに座りたいもんだな。
ところが、どうもうるさいことは、また扉が一つありました。 そしてその脇に鏡がかかって、その下には長い柄のついたブラシが置いてあったのです。
扉には赤い字で、 お客様方、ここで髪をきちんとして、それから履物の泥を落としてください。
と書いてありました。 これはどうもごもっともだ。
僕もさっき玄関で山の中だと思って見くびったんだよ。 作法の厳しい家だ。きっとよほど偉い人たちがたびたび来るんだ。
そこで二人はきれいに髪を削って靴の泥を落としました。 そしたらどうです。
ブラシを板の上に置くや否や、そいつがぼーっとかすんでなくなって、 風がどーっと部屋の中に入ってきました。
二人はびっくりして互いに寄り添って、 扉をガタンと開けて次の部屋へ入っていきました。
早く何か温かいものでも食べて元気をつけておかないと、 もう途方もないことになってしまうと二人とも思ったのでした。
扉の内側にまた変なことが書いてありました。 鉄砲と弾をここへ置いてください。
見るとすぐ横に黒い台がありました。 なるほど鉄砲を持って物を食うという方はない。
いやーよほど偉い人が始終来てるんだ。 二人は鉄砲を外し帯皮を解いてそれを台の上に置きました。
また黒い扉がありました。 どうか帽子と街灯と靴をお取りください。
どうだ取るか。 仕方ない取ろう。確かによっぽど偉い人なんだ。 奥に来ているのは。
24:06
二人は帽子とオーバーコートを釘にかけて、 靴を脱いでペタペタ歩いて扉の中に入りました。
扉の内側にはネクタイピン、カフスボタン、 眼鏡、財布、その他金物類、ことに尖ったものはみんなここに置いてください。
と書いてありました。 扉のすぐ横には黒塗りの立派な金庫もちゃんと口を開けて置いてありました。
鍵まで添えてあったのです。 母何かの料理に電気を使うと見えるね。
金毛のものは危ないことに尖ったものは危ないとこう言うんだろう そうだろうしてみると感情は帰りにここで払うのか
どうもそうらしい。そうだきっと。 二人は眼鏡を外したりカフスボタンを取ったり、みんな金庫の中に入れてパチンと錠をかけました。
少し行きますとまた戸があって、その前にガラスの壺が一つありました。 戸にはこう書いてありました。
壺の中のクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。 見ると確かに壺の中のものは牛乳のクリームでした。
クリームを塗れというのはどういうんだ。 これはね外が非常に寒いだろう。
部屋の中があんまり暖かいとヒビが切れるからその予防なんだ。 どうも奥はよほど偉い人が来ている。
こんなとこで案外僕らは貴族と近づきになれるかもしれないよ。 二人は壺のクリームを顔に塗って手に塗って、それから靴下を脱いで足に塗りました。
それでもまだ残っていましたから。 それは二人ともめいめいこっそり顔へ塗るふりをしながら食べました。
それから大急ぎで扉を開けますとその裏側には、 クリームをよく塗りましたか。
耳にもよく塗りましたかと書いてあって小さなクリームの壺がここにも置いてありました。 そうそう僕は耳には塗らなかった。
危なく耳にヒビを切らすとこだった。 ここの主人は実に用意周到だね。
ああ細かいとこまでよく気がつくよ。 ところで僕は早く何か食べたいんだがどうもこうどこまでも廊下じゃ仕方ないね。
するとすぐその前に次の戸がありました。 料理はもうすぐできます。15分とお待たせはいたしません。
すぐ食べられます。 早くあなたの頭に瓶の中の香水をよくふりかけてください。
そして戸の前には金ピカの香水の瓶が置いてありました。 二人はその香水を頭へパチャパチャふりかけました。
ところがその香水はどうも酢のような匂いがするのでした。 この香水は変に酢臭い。どうしたんだろう。
27:07
間違えたんだ。下女が風邪でもひいて間違えて入れたんだ。 二人は扉を開けて中に入りました。
扉の内側には大きな字でこう書いてありました。 いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。
お気の毒でした。 もうこれだけです。どうか体中に壺の中の塩をたくさんよくもみ込んでください。
なるほど立派な青い瀬戸の塩壺は置いてありましたが、 今度という今度は二人ともギョッとしてお互いにクリームをたくさん塗った顔を見せ合いました。
どうもおかしいぜ。 僕もおかしいと思う。
たくさんの注文というのは向こうはこっちへ注文してるんだよ。 だからさ西洋料理店というのは僕の考えるところでは西洋料理を来た人に食べさせるのではなくて、来た人を西洋料理にして食べてやるうちとこういうことなんだ。
これはその・・・つ、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼ、ぼくらが、 ガタガタガタガタ震えだしてもう物がいえませんでした。
その、ぼ、ぼくらが、うわー、 ガタガタガタガタ震えだしてもう物がいい、いえませんでした。
は、逃げ! ガタガタしながら一人の紳士は後ろの塔を押そうとしましたが、どうです? 塔はもう一分も動きませんでした。
奥の方には、まだ一枚扉があって、大きな鍵穴が二つ付き、銀色のフォークとナイフの形が切り出してあって
いやー、わざわざご苦労様です。大変結構にできました。さあさあ、お腹にお入りください。と書いてありました。
おまけに鍵穴からは、きょろきょろ二つの青い目玉がこっちを覗いています。
うわー、ガタガタガタガタ。うわー、ガタガタガタガタ。
二人は泣き出しました。すると、戸の中では、こそこそこんなことを言っています。
ダメだよ。もう気がついたよ。塩はもみ込まないようだよ。
当たり前さ。親分のかきようがまずいんだ。あそこへ、いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。なんて、まぬけなことを書いたもんだ。
どっちでもいいよ。どうせ僕らには、骨も分けてくれやしないんだ。
それはそうだ。けれども、もしここへあいつらが入ってこなかったら、それは僕らの責任だぜ。
呼ぼうか。呼ぼう。
おいお客さん方、早くいらっしゃい。いらっしゃい。いらっしゃい。
お皿も洗ってありますし、なっぱももうよく塩でもんでおきました。
あとはあなた方と、なっぱをうまく取り合わせて、真っ白なお皿にのせるだけです。早くいらっしゃい。
へい、いらっしゃい。いらっしゃい。それともサラドはお嫌いですか?それならこれから火を起こして、フライにしてあげましょうか。とにかく早くいらっしゃい。
30:05
二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの紙くずのようになり、お互いにその顔を見合わせ、ぶるぶる震え、声もなく泣きました。
中では、ふっふと笑ってまた叫んでいます。いらっしゃい。いらっしゃい。そんなに泣いては、せっかくのクリームが流れるじゃありませんか。
へい、ただいま。じきに持ってまいります。さあ、早くいらっしゃい。早くいらっしゃい。
お館がもうナフキンをかけて、ナイフを持って舌なめずりしてお客様方を待っていられます。
二人は、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣きました。その時、後ろからいきなり、ワン、ワン、ワン、という声がして、あの白クマのような犬が二匹、戸を突き破って部屋の中に飛び込んできました。
鍵穴の目玉はたちまちなくなり、犬どもは、ウーッと唸って、しばらく部屋の中をくるくる回っていましたが、また一声、ワン、と高く吠えて、いきなり次の戸に飛びつきました。
戸はガタリと開き、犬どもは吸い込まれるように飛び、飛んでいきました。そして、扉の向こうの真っ暗闇の中から、ニャー、グー、グー、という声がして、それからガサガサ鳴りました。
部屋は煙のように消え、二人は寒さにブルブル震えて草の中に立っていました。見ると、上着や靴や財布やネクタイピンはあっちの枝にぶら下がったり、こっちの根元に散らばったりしていました。
風はドーッと吹いてきて、草はザワザワ、木の葉はカサカサ、木はゴトンゴトンと鳴りました。犬が、ウーッと唸って戻ってきました。
そして後ろからは、「旦那!旦那!」と叫ぶものがあります。二人はにわかに元気がついて、「おい!おい!ここだぞ!早く来い!」と叫びました。
身の帽子をかぶった専門の漁師が、草をザワザワ分けてやってきました。そこで、二人はやっと安心しました。
そして、漁師の持ってきた団子を食べ、途中で10円だけ山鳥を買って東京に帰りました。しかし、さっきいっぺん紙くずのようになった二人の顔だけは、東京に帰っても、お湯に入っても、もう元の通りには治りませんでした。
はい、エンディングです。今回新しいマイクを使って録音してみたり、新しく朗読のコーナーを入れてやってみたりと、ちょっといろいろ実験的な回ではあったんですけど、朗読のコーナーに関しては、ぶっちゃけ、もうちょっといい尺感のやつを探してくればよかったなぁと思っております。
33:01
今回お話しさせてもらった注文の寄り点、録音時間確認したら17分超えてまして、本編のお話パートより全然長くなっちゃったので、本編短かったっていうのはありますけど、それを加味しても、もうちょいちょっといい尺感のお話を考えてこれたらなと思いました。
まあこれもどうかな、定期的にやっていくコーナーかどうか正直私は、一回やった時点で悩んでるんですけど、まあでもせっかくなんでしばらく続けてみようかと思います。評判が悪かったらやめます。
なので、朗読のコーナーを聞いたというか、あのタイミングで、あの長さで入った感想とかもよかったら、ハッシュタグマイラジで教えていただければと思うんですけど。
それから、この新しいマイクね。ちょこちょこ録音聞き直してみたところ、結構いい感じかなと思います。ノイズも少なくなってるし、やっぱポップガードって偉大ですね。今まで正直、スマホのマイクで撮ってる時は、使うストッキングをマイクの部分にかぶせてなんとかごまかしてやってたんですけど、全然ごまかせてなかったので、ちゃんとしたものがあると違うなって思いますね。
ただ、私、いつも録音してる時、扇風機を消してクーラーをつけてって感じでやってるんですけど、なんかね、クーラーの音がっつり拾えますね。やっぱり。
って感じだったので、最初のね、本編の方で、新しいマイク買ったんですよって話をしてる時は、クーラーの音結構がっつり入っちゃってた気がするんで、クワストの話と録音の時は扇風機もクーラーも止めております。今も止めております。
なので、この時期結構体力と時間の勝負になってきちゃうなという気がするので、その辺ももうちょっと考えて、今後知らない程度にできるようにやっていけたらなと思っております。
で、前回第10回の時に、今までいただいた感想を振り返ろうつって、今までハッシュタグマイラジでいただいた感想を全部読み上げるというね、公開処刑やったんですけど。
それの回を聞いていただいた感想をね、読んでて、最近ちょっとまた急に晒し上げみたいになって、晒し上げっていうか、ちょっとお名前勝手に出させていただいて申し訳ないんですけど。
36:03
月染さんのね、感想ポストで一つ。月染の喋り方、落ち着いてないだろうって大声出したくなるんだけどさ、本当に落ち着きとは対極の存在じゃない?聞くと落ち着く声ならまだわかるんだけど落ち着いた喋りではなさすぎるだろう。
いぶかしげな顔の絵文字付きでこの顔をしてるというのがあるんですけど。
ただ、ちょっとこれも全部は読み上げないんですが、このリプ欄の回は全部本当にその通りすぎるなって思って私はずっと見てて。
で、その後その月染さんのポストを引用して私がね、私が直したいと思っているところを月染さんは自分のラジオでちゃんとできているのがすごいと思うんだわ。収録中息が詰まって深呼吸する奴はどこにいるよ?つって引用させてもらったんですけど、そこからまたちょっと何回かラリーしまして。
なんかね、本当にね、いまだに緊張しちゃうんでしょうね、私このラジオやってて。なんかこう早口になったりとか、本当にその落ち着いて喋ることができないっていうかね、最悪、最悪ですよ。
これも本当は下げたいんですけど、フォロワーさんとお話ししている時とかならまだいいですよ。オタク喋りだと思われてもオタクなんで。同じ現場にいる人とかだと尚のこと同じ人に対してのオタクなんで、まあそういうもんねって思ってくれるかもしれないんですけど、ラジオになるとやっぱり違ぇーよなーって思うんですよ。
マイクとか機械通してると、その喋りじゃ通用しなかったりするじゃないですか。聞こえづらいとかね。だからそういうのを今後ちゃんとやっぱり直していきたいなと思います。
そのトレーニングの一環として朗読を入れているという一面もありますので、うまいこと採用しますようにという感じでございますね。
で、あ、思い出した。ジャケ劇の企画の配信を一切手付けてないですね。あれは8月中にあげればいいみたいなんで、そっちはそっちでなんとかします。
じゃあ、告知いきましょうかね。Xやっておりますラジオの説明欄にID載せてありますので、そちらから見てくだされば嬉しいです。
それからですね、このラジオに対しての感想は、ハッシュタグマイラジオつけてポストしてください。
マイラジオのマイは、迷子のマイ、迷うという字にカタカナでラジってマイラジでお願いします。
過去の配信に対しての感想ポストももちろん、いつでも受け付けておりますのでよろしくお願いします。
それからメッセージフォームもあります。これもラジオの概要欄に載せてありますので、そちらからご注入お願いします。
39:08
はい、そんな感じですね。
今週はね、話題も薄かったし、あんまり楽しい話ではなかった。新しいマイク来たのは嬉しかったですけど、気がするので、来週はもうちょっと楽しい話ができればいいかなーなんて思っておりますよ。
はい、それでは今週も聞いてくださってありがとうございました。また次回も聞いてくだされば嬉しいです。
それではさようなら。
ばいばーい。
39:47

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