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2023-07-31 04:36

一代で築き上げた創業者が2代目に伝えるべきこと


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一代で財を成すとか、大きな企業を作り上げるとか、そういう人って本当に経営手腕がすごいと思うんですけれども、
その経営手腕がすごいということの裏打ちされたものとして、自分がここまで押し上げてもらっているのは、自分の周りにいる人たちであると。
自分の部下であり、自分のブレーンであり、そういう人たちが自分をここまで押し上げてくれているんだというのをきちっとわかっているということですよね。
なので、そのような自分の部下とかブレーンの人たちを大事にしていくし、大事にすることによって、その配下の人たちはこの人のために頑張ろうということで、
少々厳しいことを言われたり、少々条件が大変であってもずっとついてきて、そしてこの人をすごい大名に育てていこうというふうに思うわけじゃないですか、戦国時代の例を見てもね。
だからこそ、一代で大きな組織なりお店なり、そういうものを築き上げた人というのは、その考え方こそを二代目に伝えないといけないんじゃないかというふうに思うんですよ。
ところが、今の話題のビッグモーターというのは、この二代目が非常に大事な人材育成ですね。
自分を押し上げてくる人たちを育てていく、大事にしていくという、そういう視点を持つ、これをお父さんから習ってこなかったんだろうなというふうに思いますね。
戦国大名でも何でもそうですけれども、初代が立派であればあるほど、二代目がついたときにはものすごい緊張感でお互いが接するわけですよね。
本当に今度の親方様で大丈夫だろうか、自分らを本当にちゃんと今後も安泰にしてくれるんだろうかという目で、新領主、新親方様を見るわけやし、
新しい親方様のほうも、こいつらはちゃんと私のために本当に働いてくれるんだろうかということを心配しながら、大事に大事にその人たちと関係をつくっていくという、そういうことをずっとやってきた歴史があるわけですよね。
ところが今回の副社長だった息子さんの、社長になったんだっけね、話を聞くと、もうそういうものを飛び抜かしてますね。
もう信頼をつくるというようなことを飛び抜かして、自分がMAPAを取得しているんですかね。
その持っている才覚をそのまま出して、そしてもううんを言わせず、こんなふうにやっていけばいいんだという習ったことをどんどんどんどん出していったわけでしょう。
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MBAを取るぐらいだから、きっとすごい才覚、知識、それから経営手腕等は持ち合わせていたんでしょう。
でもその中に最も大切な人身掌握という、そういうことを学ぶことがきっとできないままだったんだろうなというふうに思いますね。
だからこの前ですね、会見をした社長さんもいろいろとね、言われてますけれども、
彼がそれなりに一人でね、築き上げてくるにあたっては、周りの人たちがしっかりと押し上げてくれたんだということを彼自身がよくわかっていたはずなんですよ。
なのでエピソードをいろいろ残っているのを聞くと、大事に大事にしていたエピソードもやっぱり残っているし、それを聞くこともあります。
だけども彼は本当に大事な息子に会社を築かせるときに、その大事な人を大切にするということを伝え損なっていたんだろうという気がしますね。
いつの時代でも、どんな状況であってもですね、上に立つ者というのは下の者が自分を押し上げてくれているんだという、そういうありがたい思いを持ち続けることというのが大事なんじゃないかなというふうなことを改めて思い起こさせる近頃のね、ウィッグモーターの話でした。
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