期待値コントロールの重要性
愛しい人よ
オイラのためにクッキーを
焼いてくれ
あたたかいミルクも
入れてくれ
オイラのためにクッキーを
焼いてくれ
あふれかえる人ごみの傷は
しっさにもまれながら
とりとめもないほどに
孤独を感じて歩く
駅のホームに
立ち尽くしていると
目隠しされたまま
仕事抱えてるようだ
目が白とがらせて
競い合っているだけで
気取ってみせるほど
愛しい人よ
オイラのためにクッキーを
焼いてくれ
あたたかいミルクも
入れてくれ
オイラのためにクッキーを
焼いてくれ
あたたかいミルクも
入れてくれ
入れてくれ
オイラのためにクッキーを
焼いてくれ
おはようございます
音をちょっと消していこう
YouTubeの音を耳に聞こえてますけど
消していきましょうね
尾崎豊でクッキーでした
誰も知らない
医療現場の現状
クッキーが尾崎豊の歌なの
そんなことない
誰も知らない
やってまいりましょうかね
また少しやりましょうね
難しいなと思うことがあるんですよ
難しいってことは難しくないんですけどね
デフォルトの場所を
やっぱり示す必要ってあるよねっていう話なんですけど
何かっていうとね
常識っていうのが必ずしも
共有されてない場所っていうのがあるんですよ
部分っていうのが
例えば病院って待たされるじゃん
これも常識じゃん
病院って待たされてもそんなにみんな
もしマクドナルドだったらブチ切れると思うんだよね
マクドナルドは早いってみんな思ってるから
ということで
なんやかんやそういうデフォルトってあるじゃないですか
例えば病院って行ったって
医者が思ったように処方してくれるわけじゃないじゃん
だし行ったって必ずしも思ったように診断書書いてくれるわけじゃないじゃん
医者が決めることじゃん
なのでそういうデフォルトがあるところに
最近はね
精神科のクリニック見るとこんな記載が結構あります
今日ね診断書は来たらすぐ出します
休むための診断書すぐ出します
今日来たら今日中にすぐ書きますって書いてあるんですよ
そんなことは僕でもやるんです
実はねやるんだけど
デフォルトがそういうふうに思われてないからあえて書いてるんですよ
商売代ね
医者さんの病院はあんまりどうかなと思いますけどね
正直言うとね
そういうふうに言うと商売の邪魔になるからあんまりあれですけど
商売なんか邪魔してやれ
そういうところは商売でやってらっしゃるところで基本的にはね
サービスがいいのはいいんじゃないですか
治そうと思っていくところじゃないよね
治るかもわかんないですけどね
そういうふうに書いてあるところ結構ありますよね
当たり前だよね
悪いところじゃないところも書いてる
そんなことされるとそっちに客取られるから
普通の先生も書き始めてるかもわかりませんがね
うちは総合病院なのでうちは書きませんけど
うちは偉そうにやってる病院ですからね
書いてないけど診断書はその当日書くよ
複雑なやつはその日に書けないやつもあるけど
何々病ですね
5秒で書けるじゃん
そういうのをデフォルトで書いたりとかね
デフォルトとそれがあるんだよね
例えば接触障害っていうのはね
なかなか受けてくれないというか誰も見てくれないというかね
結構難しいもんだから
死にますからね非常に厄介なので
なかなか見てくれない
認知症絡みのおじいさんとかね
認知症だけならいいんだけど
暴れてるおじいさんとかね
あるいは自殺ミスしてる子供とかね
子供おじいさん苦手な精神科医が多いので
結構断られたりとか12歳以下はダメですとか
13歳以下か15歳以下はダメですとか
一番簡単にやりたい
チャチャっと儲かりたいところは20歳以上じゃないとダメです
成人じゃないとダメですみたいな
要するにややこしい時間かかって儲からないから
そういうのは嫌だよっていうところはありますよね
大人しか見ませんみたいなね
なのでそういうふうに子供とか結構断られたりしてるわけで
何回か断られている人だと
僕だけじゃないですけど
うちはそういったことで断ることは基本的にしてないんです
なんていうかな
めんどくさいだけだからね
めんどくさいから見ないでしょ
見れるようにならないんですよずっと見てないから
子供老人見たことがない先生結構いるんで
あんまり見たことがない
あんまり見たことがないと見れるようにならないんだよ
何例も何例も医者っていうのは経験の仕事みたいなところがあるから
職人ですからね僕ら
やっぱり件数やらないと分かるようになってこないわけ
プレコックスゲフィウルって言ったりするんですけど
ディメンチアプレコックスで統合主張症のこと昔そんな風に
創発症
創発臭というかな
プレコックスゲフィウルねそういう漢字というのかな
もう来たらねもう統合主張症来たな
瞬間に分かるみたいなそういうような言葉が昔ありました
あれは今思えば自閉症スペクトラム特性みたいなものを感じているだけだと思いますけど
表情の硬さとかね
今だったら自閉症ゲフィウル
自閉症ゲフィウルありますよ
アスペルガーゲフィウルというかね
オーティズムゲフィウルありますね
完全にあって瞬間分かるよね
表情で分かりますよね
ロボ感があるっていうね
30分くらい喋ったら完全に分かりますよね話の中で
探りに行きますしね
この人はちょっとおかしいな別におかしくたっていいんだけど
おかしいからダメってわけじゃないけど診断のためにね
どういう対策を立てればいいかのために探りに行くんですけど
みたいなゲフィウルがあったりする
これはもう慣れてこないとなかなか研修医にいくら言葉で説明しても
研修医1ヶ月見ただけでなかなかできるようにならないです
ずっとやっていると感覚でだんだん
だからこれがオーティズムですこれがオーティズムじゃない
これがオーティズムこれがオーティズムじゃない
やっていくうちにこれが
共通点みたいなものが見えていて
分かるようになっていく
医者にも精神科医にも
オーティズムスペクトラムASD
アースペルガーとかそういう人はいっぱいいるんでね
基本的にアースペルガーとかオーティズムスペクトラムと言われている人たちは
経験が積み重ならないので前例が別件なので
なのでなかなか職人として
基準がある
何センチみたいなのがあるものはできるんだけど
こういう精神医学みたいな
精神医学をやっている人に自閉症スペクトラムも多いんだが
それの度合いが強すぎると
精神科医として卓越した精神科医にはならないですね
共通項が見えないので
共通項が見えないと新しい発見がないですからね
診断基準にDSM-5 ICD-10 ICD-11みたいな
診断基準に当てて診断することしかできない
しょぼい精神科医になりますよね
そういった医者がいっぱいいます
自分が診断基準に当ててしか診断できないんだけど
世間の精神科医がみんなそうだと思っているから
自閉症スペクトラムの人は自分以外のことを誰でもそうですけど
経験の積み重ね
知りませんから他の人が感覚でパッパッと診断しているというのは
気がつかないので自分が他の精神科医に比べて診断力が劣るということに
基本的には気がつかないです
証明もできないし臨床の結果みたいなものしかわからないので
本人も周りもなかなかわからない
僕ら一緒にやっているとわかりますよね
てなことで何の話だっけな
ゲフィールみたいなのがあるわけで経験重ねないとできるようにならないんだが
何の話だっけな
経験を重ねるようにならない
ごめんなさいね全くわからなくなった
何の話でしたっけな
経験を重ねないといけないのか
経験重ねないといけないから
経験によって積み重なって常識が出てくるので
病院に行くたびに待たされるから病院は待たされるものだと
僕らは思うわけでしょ
接触障害は経験重ねないからできるようにならない話だね
そういったことで経験を重ねないので
接触障害をみれる人はあまりいないわけですよね
怖いし経験が少ない人が多いわけ
接触障害はめっちゃ断られる
おじいちゃんはそこまで断られない
子供はまあまあ断られる
うちの僕がやってる病院の周りにも精神科の病院がありますけど
すぐ近くの精神科の病院は断ってます
隣には児童の先生がいるからね
その人は取ってると思いますけども
児童の専門家がいない病院は取ってない
児童の専門家がいない病院は結構断りますね
僕がパートみたいなので行ってる病院も
僕がいる日は老人も子供も見るんですけど
僕が外来やってる日はね
他の曜日は断ってると思います基本的には
だから子供が来ちゃったら
僕のやってる曜日に回されてるんだと案内曜日に来ていただければ
見ることができると思うんですけど
今日の先生はダメなんですみたいに断ってます
他の曜日に来た人は僕の曜日に回されているものと思うんです
やっぱりそれはね 他の先生苦手にしてるからね
ということでかなり断られるんですよね
特に接触者がむちゃくちゃ断られる
だとするとその患者さんは僕のところに来るまでに
5ヶ所6ヶ所断られてる人がいるんですよ
5、6ヶ所 そうするとね
そうやって来るわけです
そうすると見ても笑えたっていうだけでも家族とかありがたがるわけ
いや見てもらえるんですかみたいな
そうすると見ますよねみたいなね
あと依存症とかね アルコール依存症とかね
覚醒剤とかね
とにかくそういうややこしそうなやつは結構断られるんで
そういうのをそれを僕が上手に直してるかどうかは別として
そもそも断るか断らないかって
うまく見れなきゃ その時言えばいいじゃんってことで
一旦受けりゃいいじゃんっていうね
一旦受けるというこの度量の深さね
期待値コントロールの重要性
この度量の深さによってですね
経験が重なっていってね 臨床力が上がってくる
何でも一回見てみろってそれはね
僕なんか若い人には言いたいんですけども
僕はそうやってやってきたので
とりあえず何でも見てみりゃいいじゃないか
これは何かの適用がどうなのか
ごちゃごちゃ抜かすな 一旦受けてみろ
一旦見てから考えようそんなの
できないなと思ったらできませんと言って謝れそれは
それがいいことかどうかはなかなか難しいことがありますが
というようなことでめっちゃ断られてるとなると
ものすごいありがたがあるわけ ここなの
接触障害はなかなか見てもらえないんだという
デフォルトがあるから
僕見ただけでありがたがられるみたいなことがあるわけ
そうするといいんですけど
例えばあれも結構断られる
青年貢献制度
貢献人をつける診断書 鑑定書
あれめっちゃめんどくさいのよ
鑑定書を書くの
めっちゃではないんだけどめんどくさい
僕個人的に頼まれたりした場合は
そういう場合もあるんだけど
一件10万円で引き受けてます
1万円とか2万円でやりたくない
基本的にやりたくないので
僕がやるなら最低10万
10万円払うんだったらやりますよというようなことで
いくら請求してもいい
嫌なら他で頼むだけ
裁判所からお金が振り込まれるんですけど
3万5万10万みたいなところが多いんじゃないかな
20万で各先生もいるとは思いますけど
僕はもう一律10万で決めてるんですけど
ところがうち公的な病院なんで
うちでやった場合はうちの病院にお金が入るんですけどね
うち5万でやってやるのね
僕に1円も入らないのマジかよって
院長にちょっと僕1円も入らないんですけど
ダメって言われて
めんどくせえじゃんって言われて
年に何回もないでしょって言って
年に何回もないならいいじゃん5万ぐらいって言われて
確かにってことでもらってないですけど
どうしても欲しいならまた言って
システム作るからって言われて
まあいいか
病院にお金入れておくかって
いろいろハイドしてもらってるしみたいな
あんまり言うとはねと思って
持ちです持ったやつですと思って
まあいいやと言わないようにしてますけど
他で頼まれたら
自分の病院じゃないところで頼まれたら
僕10万取るんですけどみたいなやつでね
結構めんどくせえ
10万もらっても結局やりたくないっていう人が多いわけ
これもやったことがないからだと思うんですけど
例えば認知症の人に
責任能力があるかないかでどうやってわかるのって
これもあの
僕は経験によってある程度
まあこんな風だったらこのぐらいかなとか
パパパッと見て検討がつくんで
それに適切なテストなんかを
やってすぐわかる
そんなことね
わかるっていうかパターンだからね
何件もやってるやんそんな難しくないんだけど
まあやったことない人だと
めんどくさいんでしょね
めっちゃ断るわけ
なのでですね
これは断られるという前提なんだけど
これはさ意外とさ裁判所にまず
患者さんとか家族が相談するんでね
まずね裁判所がね
受けてくれそうなところに
ポンといきなり言ってきたりするとか
それで僕が主治医の場合だと
あーはいはいあそこのリブラね
みたいな
リブラ先生すぐやってくれるわみたいな
リブラ先生といいなーって
主治医にいいなーって裁判所が言ってくるのかな
そうするとさ
患者さんは断られた経験がないわけ
一個も
結構ここで断られる
接触障害はあっちこっち
裁判所が
リブラのとこ行きなさいとは
言わないからね
結構ね
自分で断られてから
僕のとこに行くの
だから来ただけでめっちゃありがたがる
ところがね
関係者はめちゃくちゃ断られるんですが
最初からアドバイスする人が
だいたい鑑定所の
シャロー紙とか
とにかく経験した
相談所みたいなのがあるために
患者さんの家族と
患者さん自体は断られずに
僕のとこにいきなり来るわけ
最初から受けてくれそうな
ところにポンと来るわけ
僕がねなかなか
この近所では
まあまあ断られるってことを知らないままに
来るわけ
ちょっとねめんどくさいの結構
なんでさなかなかパッとやれないのよ
お金ももらえないしさ
やってらんないじゃんそんなこと
なんでさ
ちょっと
ということでね
デフォルトでね
断られた経験がないままに
来ちゃうんですよ
そうするとさ
面倒でしょ
ちょっと
3日でやれないわけよ
ちょっと2週間超えちゃった
一応2週間で書きました
そうするとさ役所とかも
劣化のごとく怒ってきた
いつまでですか先生
早くやってください
ふざけんなって思いますよね
ふざけんなこの野郎って
僕なんかやっぱ思いますよね
なんだよと思って
受けてやったのにその態度
うわ何これ
っていう気持ちに無茶苦茶になりますよ
っていう話
断る
これはなかなか普通は受けてくれないんだよ
自閉症スペクトラムとの関わり
っていうことを言わないといけないんだけど
どうやって言うのこれ
だからさ難しいよね
普通どうだみたいなのが
なのであれですよ
さっき言った自閉症スペクトラム
ロボ系の自閉症スペクトラムの人たちってのは
経験が積み重ならないんですよ
一件一件が全部別件に見えるという特性があるものですから
なので経験が積み重ならないので
そういう風に
あんまりこれってやってもらえないよね
自閉症スペクトラムみたいな常識があんまり入らないので
常識を持っていないことが多いのです
自閉症スペクトラムの人たちが来たら
その人たちにいきなり
普通これってやってもらえないよね
っていう常識的にわかるよね
ちょっと特別扱いしてあげると
普通だったら
例えば芸能人の人が
パッと挨拶するとか写真撮るとか
普通やってくれないのに
あの人やってくれたらありがたい
素晴らしい人だって普通はなるんだけど
自閉症スペクトラムの人は
当然やってくれると思うので
2回目やらなかったら
なんだあいつやってくれない
怒り出すの
だから相手が
特にロボ系の人の場合は
非常に気を付けて
やらないと
良くないと思います
難しいね
最初からやってあげちゃうと
特に相手が
自閉症スペクトラムの時は
特にややこしいことになります
お気を付けあれ
今日はそんなことが難しいなという話をしました
それではみなさん
さようなら
