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2026-03-17 12:34

11.【創作質問】異世界転生ものの世界観描写はどこまで書くべきですか?

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サマリー

異世界転生ものの世界観描写について、読者の視点を意識することの重要性が解説されています。特に「ナロッパ」と呼ばれる作品では、キャラクターやストーリーが重視されるため、世界観は「異世界であること」が伝わる程度で十分な場合が多いと指摘。一方で、世界観そのもので勝負する作品では、『ノーゲーム・ノーライフ』の例のように、その独自性を際立たせるイベントを冒頭に配置することが効果的だと述べられています。また、作品の面白さに貢献しない複雑な設定は避け、他の作品を参考にしながら描写のバランスを見つけることが推奨されています。

オープニングと質問の紹介
はい、どうもこんにちは。ライトノベル作家の片沼ほとりです。この番組では、普段は小説を書いたり、創作を教えたりして生きている片沼ほとりが、日々の日常で思ったことだったり、創作のあれこれをザックバラに話していきます。
はい、ちょっと更新が途絶えていたんですが、昨日ですね、修羅場を終わらせまして、原稿をね、締め切り通り提出したんで、またやっていきましょう。
今日は、溜まっていた創作質問、答えていきます。まずは、読み上げますね。
いつもお世話になっております。
ダロベの書く際に、異世界に来た時の世界観描写について、いつもどこまで書けばいいのか悩んでしまいます。
中世ヨーロッパのような街並みが広がっていただけでは、さすがに味気ない感じがありますし、
街並みや風景、そして独自の世界設定なんかを描写する際の注意点やテンプレートなんかがあれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。
ということで質問ありがとうございます。
読者の視点とナーロッパの描写
これ、冒頭の話ですね。
異世界に来た時の世界観描写っていうことなんで、本当にもう主人公が異世界転生して最初の最初みたいな話ですけど、
ちょっとぐらい話を広げながら答えていきたいかなと思いますが、
まずですね、こういう時に何を意識すべきかっていうと、これ何回も言ってるんですけど、
読者の視点を意識しましょうっていうのは大事ですと。
この時、異世界ものです。おそらくウェブ小説ですかね。
いわゆるナロッパでしょう。ナロ小説によくあるドラクエ的な、よくある世界観であるっていう作品を書こうとしていて、
じゃあどこまで書けばいいのかっていうところで悩まれていると思うんですけど、
じゃあ読者がそういう小説を開いた時に何を思ってるかっていうと、
とりあえずナロッパであることがわかれば十分であることが多いのかなと思いますね。
なのでナロッパであることを伝えるんだっていう意識を持つのがいいかなと思います。
すなわち、こういう要素があれば読者にとってナロッパだってわかるよねっていう要素を抜き取って書く。
逆にあんま書きすぎなくていいっていうことです。
つまりナロッパって普通こういうものがあるよねっていう要素を書いて、
それ以外のじゃあ街並みをすごい木々が風に揺れてるとか、看板がどうとか、
街並みがどうとかはもしかしたらいらないかもしれない。
これは読者視点で考えればそうということです。
これがそもそもナロッパの価値なんですよね。
ナーロッパの価値と読者の需要
ナロッパっていう、そもそもナロッパっていう概念がどうやってできたかっていうところを考えてほしいんですけど、
小説家になろうっていう投稿サイトにいっぱい異世界ものの作品が投稿されていきました。
その時に読者が何を求めてるか、何を物語の中で楽しみたいかっていうと、
どちらかというとキャラクターだったりストーリーだったわけです。
すなわち世界観はもう普通でいいと。
それよりその異世界の舞台でどんなキャラクターがどんなことをしていくのかっていうのが大事だと。
逆にそれ以外のことはもう普通でいいよと。
だからナロッパであることがわかってくれたらいいよみたいな感じで、
そういう読者の需要と、作家側もそういう面倒くさいところを書きたくないからキャラとストーリーに集中したいわみたいな
お互いの利益が合わさって自然発生的に生まれてきたのがナロッパなわけですよね。
なのでそういうことを考えると、実は読者もナロッパであることを示す以外の描写は求めてないかもしれない。
人それぞれの頭の中にあるナロッパを想像してもらって、それで足りるのであれば、それ以上のことは書かなくていいかもしれないということですね。
なので質問者さんの質問文には、中世ヨーロッパのような街並みが広がっていただけではさすがに味気ない気がするということなんですけど、実はそれでいいかもしれないということですね。
それじゃあさすがに味気ないだろうって言うんだったら、もうちょっとだけナロッパであることを補強する。
例えば何でしょうね、道路が石でできているとか、ちょっとあんまりナロッパが詳しくないんであれですけど、ヨーロッパ風の服を着ているとか、まあまあそんなんでいいと思うんですよね。
ということです。
っていうことなんで、世界観の部分ってウェブ小説の人たちはそこまで重視していないことが多いです。
だからキャラクターとかストーリーで勝負します。
ストーリーの面白さとかキャラクターの異常さとか、そこを題材にするのみたいなところで勝負するんだったら、むしろ世界観の部分はあんまり書かないほうがいいというか、つぶたせないほうがいいという可能性がありますね。
これが世界観で勝負しない作品のパターンですと。
独自の世界観で勝負する場合の描写
逆にじゃあ、でもそんな作品ばっかりなわけでもないわけですよね。
独自の世界観、独自の世界設定で勝負するんだっていう作品ももちろんあるんで、じゃあそっち側のことも話しましょうっていうことなんですが、その場合は意識するのは、とにかくそこの部分を際立たせる、つぶ立たせるということです。
つまりどういうことかっていうと、まずナーロッパだよ、異世界だよっていうのを見せる。
その上で、じゃあこんな普通のナーロッパと違って実はこの一点が違うんですよ、みたいなところをちゃんと見せる。
そのちゃんと見せるっていうのは文章でこねくり回すっていうよりは、イベントを起こすっていうことですよね。
それによって目立たせようというわけです。
例えば例を挙げてみると、僕の好きな作品で、ノーゲームノーライフという作品があります。
これねレジェンド級の作品ですけど、どういう作品かっていうと、天才のゲーマー2人っていうのが異世界に飛ばされますと。
その異世界っていうのはゲームで全てが決まる世界なわけですよね。
国境戦さえも国王が誰になるかさえもゲームで決まると。
で、それ以外の暴力とかは一切禁止されてるんだみたいな世界観なわけです。
この作品は明らかに世界観の面白さで攻めてますよね。
なので普通に描写するだけではいけない。
最初の方はね、なんかすげーヨーロッパっぽいなーみたいな話が出てくるんですけど、
じゃあこの作品でどんなふうに世界観を見せているのかっていうと、
主人公が転生した直後だったと思いますが、
そこにですね、路上で路頭に迷っている2人の前に柄の悪い男たちが現れるわけですよね。
そいつらは盗賊というか野党というんですかね。
で、もうこの絵が普通のナーロッパ世界だったら、
そいつらがきっと主人公たちを襲う。
で、主人公がそれをチートスキルで回復撃ちにするのか、
それともヒロインが助けてくれるのかみたいなのが当然想像されるわけですけど、
じゃあノゲノラでは何をやってるかっていうと、その盗賊が言うわけですよね。
お前ら田舎者だろ、みたいな。
で、物を差し出せと。
で、そのためにゲームで勝負しろ、っていうわけですよ。
あーって感じですよね。
でも、これで一発で読者には、
この作品の面白いところここだわ、みたいな。
面白いところというか、異常性が伝わるんですよね。
もう忘れないですよね、それが一発目に出てきたら。
盗賊とか柄の悪い、いかにも暴力を振るいそうな奴らがゲームで勝負しろって言ってくるんだと。
それぐらいゲームというものがこの世界に行き渡ってるんだろうなっていうのがわかるし。
で、それを主人公たちがあっさり回復撃ちにして、
それによって主人公の強さとかも同時に見せるわけですけど、
こんな風な感じで異常な部分っていうのを際立たせるイベントを起こす、
っていうのが世界観で勝負する場合はそういう話になります。
世界観の複雑さと描写のバランス
という感じですかね。
世界観で勝負しないんだったら、むしろあっさりでもいいというか。
勝負するんだったら丸々一個イベントを置くっていうのが、
とりあえずこれを気をつけとけば大きく外さないんじゃないかなと思います。
これに関連して話はそれますが、言えることがあるかなとすると、
世界観をどれぐらい複雑にするかっていう話も付属して入れたいんですけど、
自分の作品は複雑な要素、普通のナロッパとは違う要素っていうのがいっぱいあるんだと。
ナロッパで起こらないような世界観設定なんで、
普通のナロッパにはない組織とか世界のルールとかいっぱいあるんだ、
みたいな反論があるかもしれないんですけど、
ここで注意しておかなければならないのは、
世界観って作品の面白さに貢献しないんだったら、
あんまり変なものを入れないほうがいい、むしろ普通なほうがいいということです。
先ほど言ったようなノゲノラっていう作品は、
そこがピンポイントで面白さにずばり貢献しているので、
そこはもちろん尖らさるわけですよ。
ゲームで全てが決まるっていうのを徹底させる。
この場合は暴力OKなんですよ、みたいな例外は誠実させない。
そこは徹底させる。
だけどそれ以外の部分っていうのは割と普通というか、
街並みもナロッパっぽいし、
国王がいるとかエルフがいるとか、
その辺も割と普通に想像できるナロッパに準じているんですよね。
ここが大事で、こうやってゲームで全てが決まるんだよっていう一点を際立たせる。
それ以外は普通にすることによって、
読者にもどこに集中してもらうかが分かるし、
最初のイベントで目立たせやすくなるということです。
なのでその辺のことを考えてみても、
ある意味味気ないのは、それはそれでいいんじゃないかという話ですね。
というのが考え方の部分でした。
描写テンプレートの見つけ方
こういう考え方なんで、これが注意点として、
じゃあテンプレートがありますかっていうと、
テンプレートって言うと難しいのでないんですけど、
こういうね、書くときに迷いますっていうときは、
僕は何するかっていうと、
テンプレートを見つけるには、作品をいくつか読むのが一番早いと思ってます。
ぶっちゃけここで僕の説明っていうのを聞いて、
なるほどなーって咀嚼するよりも、
いくつかの自分の作品と似たようなナロッパ作品っていうのを読んでみて、
この作品はこれぐらい最初描写してるな、
こっちの作品はこれぐらい描写してるなっていうのを見た方が、
ぶっちゃけ早いんじゃないかと思いますね。
そこでいろんな作品を読んで、
どれも言ってるようなことがあるんだったら、
それは入れた方がいいだろうし、
この作品しか言ってないこととかは入れなくてよかったり、
その作品ならではのことだったりするでしょうと。
そうやっていろんな作品を見ることによって、
全体的なバランスというか感覚というか、
あ、異世界物の最初ってここぐらいなんだなっていうのがバランスでわかってくるので、
結局ね、いろんな作品を読んで分析して考えるっていうのが、
一番いいんじゃないかなと思います。
まとめと質問募集
はい、といったところで今回の質問の回答でした。
こういう質問がどんどん回答していくので、
説明文の概要欄のところにある問答から送っていただければと思います。
それでは次回お会いしましょう。さよなら。
12:34

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