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片沼ほとり
割とそういう反応されること多いですね。コミュニティの人から。
僕もね、空見さんの文章とかをコミュニティ入った時に読んで、うわーなんかおもろいなーって思ったんで、いつかプロになるだろうなと思ったので。お互い多分そう思ってましたね。
空見こはく
いやありがとうございます。
片沼ほとり
いえいえいえ。まあヘブバンでね、ヘムとかもいろいろ活躍されてるんで、すごい良かったなと思いつつ、まあデビューというか、話を進めていくと、この流れだとあれですね、シナリオライターになるまでの流れっていうのを空見さんに説明してもらってもいいかなと思う。僕は何回も聞いてるんですけど。
空見こはく
片沢さんのツイートだと、王道ルートみたいなことを書いてたじゃないですか。新人賞といって王道ルートみたいな。僕、王道っていうか本当に運が良かっただけなんで、これが皆さんにも真似ができるかって言われたら多分難しいっていうのを前提で聞いていただきたいんですけど。
片沼ほとり
タイミングとかはありますけどね。
空見こはく
いや本当にそうなんですよ。僕はですね、たまたま当時その時普通に在宅の仕事をしてたんですけど、ビジュアルアーツがですね、未経験シナリオライターを募集してたんですよ。
で、たまたまその時、僕今関西に住んでるんですけど、ビジュアルアーツって関西の会社なので、通えるじゃんみたいな、未経験シナリオライター、これ通えるじゃん。
で、しかもその時にビジュアルアーツがやってたキネティックノベル大賞っていう、その小説の新人賞みたいなの、僕は仮作を取ってたんで、面接ぐらいまでは行けるんじゃないかみたいな。
そこの賞を取ってる人をいきなり書類選考で落とさんでしょうみたいな考えもあったんで、一回受けてみようかって言って、ほいほいって応募したら、面接があって、面接まで行けるんだって言って。
で行って、そこで未経験シナリオライターだったので、そんな大した新人賞の実績と小説家になろうに挙げてた小説が、漫画が決まりましたよぐらいしか、2つぐらいしか僕は実績なかったんですけど、その時に面接で面白い話をしてくれって言われて、
空見こはく
そうなんですよ、これ募集ページに書いてあったことなんで、別に面接で知り得た情報を喋ってるとかじゃないんで、その募集ページにとにかく面白い話をしてくださいって書いてあったんですよ、その未経験シナリオライターのところでは。そこで何か面白い話ないですかって言われた時に、ちなみに面接がですね、いきなりその時というか、面接って普通1次面接、2次面接みたいなのを想像するじゃないですか。
そうじゃなくて、いきなり1次面接の段階で、ビジュアルアートの今の社長さんですね、代表取締役の典雲ですって言って、典雲って今言ったみたいな、典雲さんって代表取締役じゃないの?みたいな。
聞いてないんですけど、典雲さんの前で僕が何を話したかって言ったら、前々職が闇金にお金を借りちゃった人の電話を受けて、仕事として闇金にお金借りちゃったんです、助けてくださいっていう人の電話を取って、闇金と交渉するって仕事をしてたんですよ、僕が。
片沼ほとり
初耳なんですけど、僕も。
空見こはく
そうですか。結構これいろいろ面白い経験があって、そこの闇金のいろいろ話をして、それをめちゃめちゃ受けたんですよね。バカ受けして。
で、あとは弊社のビジュアルアーツの作品で、好きな作品何かございますかって言うときに、クラナドの藤林京ちゃんがめちゃめちゃ可愛くて、この二つしか喋ってないんですけど、面接で。最後だったかな。
で、なんかビジュアルアーツに入って何かやりたいことありますかみたいな。よくある質問ですよね。何か夢みたいなの、夢レベルでもいいんで何かありますかって言われたときに、僕速攻でないですねって言ったんですよ、まず。第一声で。いや、ないですねって。今とにかく創作に使える時間を増やしたいですと。
今、ほとんど日常の半分以上、仕事普通にやりたくない仕事に使ってるんで、まずは創作に使える時間を増やしたいですと。それが増えたら多分やりたいこと出てきますって答えたんですよね。
そう。僕はその帰り道に、これ落ちたなって思って帰ったんですけど、いや待って待ってと。ないはないだろうと思いながら。そう。そしたら翌日に合格メールが来て、なんか、あ、買ってるって言って、メールが届いた15分後ぐらいに当時の仕事の職場の上司に、もうやめますって言って、相談があるんですけど、結論やめるんですけどとか言って、急だねーとか言って。
片沼ほとり
15分で。
空見こはく
そう。15分後ぐらいにはやめるんですけどって言って、やめて今に至るみたいな感じですね。
片沼ほとり
うーん、なんかもうツッコミ残りいっぱいあるんですけど。やっぱおもろいな、この人。
空見こはく
話したことなかったか。いろんな人に話してるから、結構闇金の話はね。
片沼ほとり
そうですね。前職は、辞めた仕事は聞いたんですけど、前任職は聞いたことなかったですね。
空見こはく
そうなんです。ちなみにその前職に受かった理由も多分闇金の仕事してたからなんですよね。
その面接、ビデオ面接だったんだけど、それは。その前職で、いや、まずあの闇金からお金を借りてしまった人の対応をするんで、まずほとんどのお客さんはパニック状態で電話をかけてきますと。
なので、まずはパニックを落ち着かせるところから話すんですねって。落ち着いてください、今どういう状況ですかって言って。
こういう話をしてから、具体的な契約内容とこっちがやる仕事内容について話してっていうことをやってましたって言ったら受かったんですよね、前職も。
片沼ほとり
無敵の学時間みたいになってますね。鉄板エピソードトーク。
空見こはく
そうですね。めちゃめちゃ面白かったですよ。大丈夫かな。なんか放送禁止ワードとかないですかね。
なんかこう、やっぱね、闇金、相手闇金だからね、電話越して普通死ねとか言われたこともありますしね。闇金と交渉するときに。
片沼ほとり
まあまあ、今のはカットしないんですけど。
空見こはく
全然大丈夫。片沼さんがOKなら全然いいんですけど。
片沼ほとり
わかんないですね。ポッドキャストのプラットフォームがノーって言って突然ワンされるかもしれないですけど。
空見こはく
それだけ。
片沼ほとり
まあまあ、その話はだいぶ気になるんですけど、後で個人的にするとして。
まあまあ、でもあれですね。キネノベからのビジュアルアーツって、ビジュアルアーツのフットワークの軽さがすごいですけどね。
空見こはく
そうですね。よくとったなって思いますね。
片沼ほとり
まあまあでも、ちょっと整理して話すと、僕が王道ルートって言ったのは森林賞を受賞してその実績を使ってシナリオライターの募集とかに応募してシナリオライターに転職しますみたいなのは、これ自体は割と王道だと思うんですよね。
就職、正社員として入るかはともかくとして業務委託としてやるとかですね。
空見こはく
はい。
片沼ほとり
っていうのは王道で、森林さんはたまたまキネノベっていうビジュアルアーツがやってるショーを取って、そのタイミングで未経験のシナリオライターの募集があってっていうたまたまはありつつ、そして再現性ゼロの鉄板エピソードトークっていうところはありつつ。
空見こはく
はい。
片沼ほとり
そんなちょっとやみきんの仕事はできないですけど、そこから今楽しくシナリオライターやってるっていうところは皆さん役立つところかなと思いますね。
空見こはく
僕からはどうやったらシナリオライターになれますかみたいな話とかしたほうがいいんですかね。
片沼ほとり
確かに気になる人いますよね。なんか話せることあったらぜひ。
空見こはく
って言っても、僕シナリオライターとしていろんな会社を点々としてるわけではないので、これっていうのは正直言えないんですけど、基本的に会社の募集フォームがあるので、シナリオライターって設けてるところ、会社さんが欲しがってるところはそういうところがあるので、そこにこれまでのやってきた作品だったり載せるところがあるので。
そこでこの人書けるじゃんって思われたら全然、本当に良くも悪くも実力主義なのでシナリオライターは。
なのでその会社が求めるシナリオさえ書けるのであれば、全然学歴だとかこれまで職点々としてますとかも関係なく書けるんだったら多分、面接までは少なくともいけると思いますね。
片沼ほとり
その辺は作家業というか、全部そうですね。新人賞だったらそうでしょうし。とりあえず新人賞を受賞して本一冊出しといて、それがちゃんと面白ければというか。
空見こはく
そうですね、本当に。
片沼ほとり
そしたら。
どうぞどうぞ。
空見こはく
全然全然大丈夫です。
片沼ほとり
今、空見さんの話を聞かせてください。
空見こはく
そうですね。
基本的にはシナリオライターになりたいなって言ってなるんだったら、一番いいのは自分が関わったことがあるゲームのライターになるのが興味的には興味というか興味関心というか、自分のやりたいことに近いんだったらそうかもしれないですけど。
特に何も絞らずにシナリオライターになりたいですっていうのであれば、結構募集している会社さん割とあるので。
はい。
空見こはく
で、一個、やれたらおそらく強いだろうなっていうのが、シナリオを書く能力よりも重要視されているのがキャラクターを作る能力ですね。
結構なんかシナリオ制作会社さんって今結構いろいろあるんですけど、結構制作会社に所属している人の中でもキャラクターを作れる人作れない人みたいな、作るのが得意な人苦手な人って結構差があるみたいなんで。
聞いた話だと今は結構キャラクターが作れる人、受けるキャラクターが作れる人が欲しがられてるっていうのは聞いてます。
片沼ほとり
そうなんですね。つまりそれってゼロから1を作るってことですよね、キャラクターを。
空見こはく
そうですね、ゼロから1。もちろん全くない状態というよりかは、ゲームだったり。
片沼ほとり
こういうゲームがあって、その中の新キャラって話ですか。
空見こはく
そうですね、ディレクターの方と相談してその人が求めるようなもの。
片沼ほとり
僕のシナリオライターのイメージってキャラとかストーリーとかはある程度決まってて、こういうのを書いてって言われてそれを書くっていうイメージだったんですけど、そういう想像的な部分もやるんですね。
空見こはく
そうですね、ゼロからこれから新しいIP立ち上げますっていう時はそういうこともありますね。
僕のやってるようなヘブンはもう打ち上がったものから後から入ってるんで、もうそこにキャラクターも世界もありますから、それを崩さないようにこれまでのシナリオとか踏襲して書くっていう仕事になりますけど、新しくこれからIP作りますよっていう場合はそういうのもありますね。
片沼ほとり
なるほどですね、まあでもキャラをゼロから作るとかまさにラノベ作家がやるような仕事ですね。
空見こはく
そうですね、はい。
片沼ほとり
これ僕、アマチュア作家の方に結構言うことがあるのが、ライトノベルを一冊ちゃんとしたものを書けると、物語全般についてある程度全体的に能力を持ってる証明になるよって言うんですよね。
空見こはく
それは間違いないですね、はい。
片沼ほとり
ラノベ一冊書くって物語、キャラクターもストーリーも全部一から作れないといけないんで、すなわちじゃあキャラを作れますかって言われたら作れますとか、文章書けますかって言ったら書けますっていう証明になるし。
空見こはく
それは間違いないですね、はい。
片沼ほとり
新人賞を取るとシナリオライターであるとか、なんちゃらライターみたいなのは割となりとできると思ってますね。
空見こはく
そうですね、間違いなく能力の証明というか、この人これはできるんだなっていう一つの例示にはなりますね。
片沼ほとり
でもキャラを作れる人が強いっていうのはいい話ですね。僕もラノベはキャラが大事だよみたいなことを結構アマの方に話してるんでいつも。
空見こはく
はいはいはい。
片沼ほとり
やっぱキャラクタービジネスですからね、なんでも。
空見こはく
そうですね、結局シナリオって結構忘れちゃうんで、お客さんの中で。
よっぽど反動的というか泣けるようなものだったらそこだけは覚えてたりするんですけど、細かいところとかって結構覚えられないんでシナリオのこういうところで。
なんで結局人気だったり好きっていうのどこに集約されるかっていうとキャラクターに集約されるというか。
キャラクターに集約されると何がいいかってグッズが売れるんですね。
空見こはく
これかなり大事なことなんでグッズが売れるんですよ。
だから会社、IPビジネスとかやる側からしたらキャラクターをとにかく重視するんですよね。
シナリオってシナリオがもちろん受けるっていうのは大事だし、シナリオを入れ込んでもらうことっていうのはすごい大事ではあるんですけど、シナリオ単体だとシナリオってグッズにはできないんで、実は。
なんで、シナリオはキャラクターを魅力的にするためのものっていう考え方ですね。
シナリオライターをやる時も同じですね。
片沼ほとり
これはラノベにもやっぱり共通ですね。キャラクターセンスだったら。
グッズとかそれこそアクリルスタンドとかってもうそのキャラしか描かれてないですからね。
物語とか設定とかストーリーとか全部廃してキャラだけなんですけどそれでも欲しいって言わせるのが仕事だと。
まさしくラノベもシナリオライターも大事なところは同じなんだなっていうのを聞けましたね。
あとシナリオライターはいつでもそういう会社が募集してて応募フォームが開かれてるんで、応募しようと思えばいつでも応募できるよみたいなのもポジティブな話ですね。
空見こはく
そうですね。選ばなければいくらでもあるかなと思いますね。
片沼ほとり
確かに。そう考えると結構物語で生活していくっていうのはそんなに大変なことじゃないなと。
空見こはく
大変が。
片沼ほとり
なった後の大変さがありますよね。
空見こはく
そうですね。僕は個人的にはやっぱりやりたいことだったんで全然苦には感じてないんで。
片沼ほとり
じゃあ話の流れで仕事の中身というか、多分そこもまた大変さというかがいろいろあると思うんで入っていきましょうか。
シナリオライターで今会社に所属してるっていうことですけど、普通のフルタイムの仕事って感じですか?
空見こはく
そうですね。普通にフルタイムですね。これはVisual Artsのホームページとかにも載ってるんで、弊社は1日7時間なんですよね。
労働時間が。7時間プラス1時間休憩。昼休憩ですね。
という形で。
なんですごい、あと締め切りが近いときはテレワークを申請したりだとか。
僕ちょっと会社まで遠いんで。
なんでこう、そうですね。1日フルほとんど創作のことに使っている状態ですね。
片沼ほとり
いい時間じゃん。
空見こはく
そうですね。しかも別に仕事してない時間とかでも、じゃあ創作のこと、また考えないかって言ったらそんなことないんで。
これまでの仕事は、僕ブルーマンデーとかになったことないんですよね。
もう仕事する時間まで仕事のこと考えなかったんで。
だから逆に月曜朝憂鬱みたいなのはなかったんですよね。考えたくないから。
でもそんな僕が今普通に業務外、別に何のお金も発生しないときでも考えちゃうんで。
片沼ほとり
それがもうクリエイターの適性ですよね。
空見こはく
そうですね。だから結構、時給でシネルライターやりたいですとか、お金を目標に創作って向いてないなって僕は感じましたね。
向いてる人もいるかもしれないんですけど、僕は無理だなって思いました。
お金を追って創作できないなって思いましたね。
片沼ほとり
それもラノベ作家一緒ですね。
ライゼンって創作に集中できる人じゃないと、お金とか同行以前に10万円とかかけないですね。
空見こはく
そうですね。
片沼ほとり
ずっと創作のことを考えられる幸せな時間ということですけど、9時ぐらいに出社するんですかね、普通に。
空見こはく
9時、10時ぐらいが始まりなんで、ビジュアルアーツに関しては。
僕は8時45分とかに家出てますね。
片沼ほとり
具体的にどういうことをするんですか。
空見こはく
仕事、僕がやってる範囲、一般化してしゃべるんですけど、まずゲームの進行。
ヘブンバーンズレッドに関しては協業作品なんですよね。
ビジュアルアーツ、キーっていうところ、株式会社ビジュアルアーツと、ゲーム部分っていうのはWFSっていうライトフライヤースタジオさんっていうところが作ってるんで。
そしあげですから、イベントがいついつありますとか、この日にガチャが実装されますとか、そういうのに合わせてシナリオがこれだけ必要ですっていうのが共有されますと。
それをもとにシナリオディレクターが、この仕事はあなた今空いてますか、他の仕事してないですかってなって、振ってくると。
なんでそのキャラクターに必要なシナリオだったりとか、あと戦闘ボイスとかも実はやってたりしますね。
キャラクターが攻撃するときのボイスですね。
片沼ほとり
それも書かないといけないのか。
空見こはく
ゲームに関する、ビジュアルアーツに関してヘブバンの仕事は、ゲーム内で必要なキャラクターが発するすべて、シナリオだったりボイスだったり、ホーム画面のタップしたときに喋ったりするやつとか。
なんでテキストに関することは大体やっている形ですね。
片沼ほとり
そういうのを出社して書くってことですね。
空見こはく
そうですね。それにプラスして、今僕の場合だと企画会議みたいなのがビジュアルアーツであったりするので、
ビジュアルアーツだけじゃなくて、全ゲーム会社がやってると思うんですけど、こういう企画とかゲームにしたらどうですかとかっていうのを企画書の形にして提案する、プレゼンして、
面白そうだねってなって、かつ利益も出そうだねってなったら、そのプロジェクトを動かしてみたりだとか。
片沼ほとり
こっちはラノベル言うと編集者っぽいですね。
空見こはく
そうなんですかね。僕編集の仕事をそこまでちゃんと把握してないから、適当なこと言えないんですけど。
片沼ほとり
僕も適当に言ってますけど。
空見こはく
ということをやってますね。だいたいでも、僕はほとんどヘブバン、7、8割ぐらいはヘブバンの仕事をしながら、残りの2、3割で別の仕事をしてるっていう形ですね。
片沼ほとり
上の人から降ってくるようなシナリオ仕事をいっぱい書いて、空いた時間で新しいゲームの企画を考えたりってことですね。
このゲームの企画っていうのは通ったらどうなるんですか?
空見こはく
通ったら、通ったゲームの内容にもよるんですけど。
例えば、Aというゲームを作るとして、Aというゲームを作るにはこれだけの10人ぐらい人員がいるよねとか、何人ぐらい人がいるよねみたいなところからチームを作って、
もろもろ動いていくというか。
まずはシナリオを作るのか、キャラクターを作るのか、それともゲームの仕様を固めるのか、あるいは同時並行するのか。
それちょっとゲームによって作り方がいろいろ変わってくるんで、個別的なことになっちゃうんであんまり言えないんですけど。
片沼ほとり
ディレクター側に回るってことですね。
空見こはく
そうです。ディレクターをやってますので、僕は今自分の企画を並行して進めさせていただいてますので。
シナリオライター兼ディレクターという形ですね。
片沼ほとり
なるほど。じゃあ上から降ってきた仕事をワーって書くっていうシナリオライターの仕事を基本はやりつつ、その合間に企画を考えて通したらディレクターサイドに回って。
空見こはく
そうですね。
片沼ほとり
その両輪でやる。なるほど、そういう仕事なんですね。
空見こはく
ただ、やってて思うんですけど、今僕がそのディレクターになっているゲームのシナリオを僕も一部担当してるんですけど、あんまりやらないほうがいいなって僕は思ってますね。
あんまりやらないほうがいい?
ディレクター兼シナリオっていうのはあんまりやらないほうがいいなって思ってて。
というのも、まずディレクターって締め切りとかも、別に進行管理の人とかいたらまた変わってくるかもしれないですけど、スケジュールも把握しないといけないんで、ディレクターって本来は。
なので、例えば自分がシナリオを書いてますと、で終わってませんっていう状況になると、他にシナリオ依頼してる人に僕から強く言いにくいんですよね。
お前もう終わってないじゃんみたいな。
って話になるんで、あんまりディレクターは特に慣れないうちだったら、ディレクターはディレクターの仕事だけやったほうがいいなって僕は思ってます。結構大変、大変だなって。
片沼ほとり
まあシンプル仕事量も増えるし。
空見こはく
はい、っていうとこですね。
片沼ほとり
なるほど。いやー、こういう話ね、絶対外からは見えない話だと思うんで、すごいありがたいですね、こういう話をしてもらって。
空見こはく
はいはい。
片沼ほとり
ソラミさんにとっては当たり前な話だと思うんですけど、シナリオライターになりたいなーって思ってる人にとっては初耳の話ばっかりだと思うんで。
空見こはく
そうですね。あとシナリオライターになりたい人がどれだけいるかわかんないんですけど、あんまりシナリオライターって自分のやりたいことがやれる仕事だと思わないほうがいいかもしれないです。
片沼ほとり
ほうほうほう。どんな仕事が降ってくるんですか?
空見こはく
基本的にもうこういうのが欲しいですって、要はシナリオライターに仕事を発注する人がいるんですよ、シナリオライターってまず。
例えばこれがラノベ作家だったらまず企画から自分で考えるじゃないですか。こういうのが売れそうです、こういうのが面白そうですって自分から考えるんですけど、シナリオライターとしての仕事ってもう求められてるものがディレクターサイドから出てるので、それに合ったものが作れるかどうかっていうのがまず第一に来るんですよ。
片沼ほとり
なるほどなるほど。
空見こはく
例えばですけど、すごい極端な例出すと、ヘブバンの主人公、かやもりるかっていう子がいるんですけど、かやもりるかの名前僕が変えたいですっていうの意味不明じゃないですか。
片沼ほとり
はいはいはい。
空見こはく
こういうことはできないんですよね、要は。
片沼ほとり
確かに。
空見こはく
だからもうすでに求められているものを書く。僕は書くことが結構好きなんで、それなりに。だから今のところ全然振ってくる仕事に対しても嫌だなーみたいなのはないんですけど、
いやでも俺はこういうことやりたいのにって人はあんま向いてないかもしれないですね、シナリオライターには。あんまりこだわりが強すぎると結構合わせるのが苦手な人とかだと結構シナリオライターは自分一人でどんだけ書けたりとか本たくさん出してますって人でもシナリオライターになった瞬間、
この人はちょっとこっちのディレクターサイドの求めるものを上がってこないなってなったら普通にもうこの人にはもうお願いできないって話になっちゃうんで。
片沼ほとり
なるほどですね、確かにその辺の違いは大事ですね。
ラノベさんからなるにしてもね、ある程度出版社が求めるものっていうのを書けて初めて慣れはするんですけどもっとその幅が狭いというか。
空見こはく
そうですね。
ゲームを指揮しているプロデューサーだったりディレクターだったりが語を出さない限りは基本的には通らないので。
ただ言われたことだけやってればいいってわけでもなかったりするんですよ、これがね。
そういうわけでもない。
そういうわけでも言われたことをやらないのはいけないんですよ。
空見こはく
言われたことをやった上で言われてないこともやるみたいな形ですね。
向こうはAってシナリオを書いてほしいって言って、じゃあAは書かなきゃいけないんですよ。それは向こうがくれって言ってるから。
空見こはく
でもA自分では微妙じゃないか、これお客さんに受けないんじゃないかって思ったらAをやりつつBもやるみたいな。
BとCも用意して、ちょっと違う形のやつも頼まれてはないんですけど、こういう形のものも作ったんですけど見てもらえませんかって言って見てもらうみたいな。
確かにこっちの方がいいねってなる時もあるんで。
片沼ほとり
これは普通に仕事ができる人じゃないですか。
空見こはく
僕も今ディレクターとしてシナリオをお願いする側の仕事もやってるんですけど、僕の中にある答え以上のものを書く人が持ってることもあるんですよね。
なのでそういう提案力というかがあるといいなぁといいんじゃないかなと思いますね。重宝されると思いますね。
片沼ほとり
めちゃめちゃ大事ですね。
まあでもそれはラノベ作家も言える気はしますね。
なんか作家の誰かが言ってたのが、編集者からここを直してみたいなのを言われた時に、それをそのまま直せるのはプロなんだけど、さらにこれが欲しかったんだよみたいなのを引き出せたらさらに一歩上にいけるみたいな。
空見こはく
そうですね。
片沼ほとり
まさしくそういう話ですね、シナリオも。
空見こはく
はい。
片沼ほとり
いろいろ違いとかもあって面白いですね。
そらめさん的には、当然ラノベを書いていたというか、ストーリーもキャラクターも全部自分でやって投稿サイトに上げてたみたいな時代もあると思うんですけど、どっちの方がそれぞれ良さ、面白さ、楽しさ、どんな感じですか?
空見こはく
そうですね。僕はでも本当、あんまり深く考えてない、ないというか、書くことそのものが好きだなって感じるんで、どっちの方がより面白いみたいな考え方は特にしてないですね。
原作の方が面白いとか、既にあるもののさらに続きを作る方が面白いとか、あんまなんかそういう、どっちか比較してどっちの方が面白いみたいな考え方はしてなくて。
片沼ほとり
それに時間を使えればOKって感じですか?
空見こはく
そうですね。僕はそういうスタンスですね。やっぱり創作に触れてる時間が僕にとっては幸せだなって思うんで。
片沼ほとり
めちゃめちゃ幸せそう。聞いててわかります?楽しそうなんで。
空見こはく
はい。すごい大変だなって思う時はもちろんありますけど、大変だったり、なかなか良い案が出なくて苦しいなって思うことはありますけど、それ込みで楽しめてるなっていうところですね。
はい。
片沼ほとり
その大変だなみたいな話と付随して、空見さんの話をいろいろ聞いてると、フィナリオナイターって大変だなみたいな話もあるんですけど、続けるためにはみたいな。こういう話もぜひ。
空見こはく
続けるため?
片沼ほとり
実力主義だから、ちゃんと作れないとすぐに切られるみたいな話もキラッと聞くんで。
空見こはく
ああ、そうですね。
片沼ほとり
これも知っとかないとですよね。
空見こはく
そうですね。まず、書けなくなったらシナリオライター終わりなんで当たり前なんですけど、給料泥棒になっちゃうから。書けなくなったら、書かなくなったら終わりですね、やっぱり。
ついこの間もちょっと社内で講義みたいなのを受けたんですけど、シナリオの講義みたいなのを受けたんですけど、結局大事なところって、仕事時間以外でどれだけ書くか。
片沼ほとり
仕事時間以外で。
空見こはく
仕事してないときにどれだけ書くか、どれだけ考えるかって言われましたね。
片沼ほとり
業務時間労働。
空見こはく
労働っていうか、結局仕事って絶対評価ではないんですよね、実は。相対評価なので。仕事の時間ってみんな仕事してるじゃないですか。そこで差をつけようって思うとなかなか難しいんですよね。
だから他の人が休んでたりやってないときに自分はやるみたいなのがなんかすごい根性論みたいなこと言ってるんですけど。
片沼ほとり
めっちゃ根性論言ってる。
空見こはく
どう?ってことを。
どうなんですかね。僕もまだ年月が浅いんで、これってことは言えないんですけど、創作って面白いところでもあり難しいのが、時間かけたからっていいものができるわけじゃないんですよね。
片沼ほとり
いや、その通りですね。
空見こはく
僕もなんか2週間ぐらい時間もらって練り練ったやつが普通にボツって、3時間ぐらいで描いたやつが通るみたいなことあるんで、あれ?みたいなね。これでいいんだって思うんですけど、どうなんですかね。
感性を磨くとかのをよく聞くじゃないですか。
片沼ほとり
はいはいはい。
空見こはく
僕まだに感性の磨き方よくわかんないですもんね。なんだ感性の磨き方って言って、そう言われるんですけど。
片沼ほとり
よくわかんないから感性を磨くっていう言い方をするんですよ、みんな。
空見こはく
なんなんだ感性磨くって思いながら、自分が普段見ないようなジャンルの映画だったりとか話とか見て、で、普段読まないから楽しむための、なんていうんでしょう、多分僕の体の中にそれを楽しむための授業体がないみたいな。
ないから何が面白いのかわかんないけど多分ここが受けてるんだろうみたいな、推測するとか。
片沼ほとり
いろんな訓練もやってるんですね。
空見こはく
訓練になってるかわかんないですけどね、あんまり身にならんなって僕は感じてるんですけど、自分ではね。
片沼ほとり
いや難しいですよね、そこはもう人に寄りそうなんで。
空見こはく
なんか、自分の感性と市場の感性が近いところで戦う方が多分楽というか勝ちやすいだろうなとは僕は思ってますね。
ないところで戦おうとすると、こう、推測になっちゃうんですよね。
感というかその過程、これが受けるんじゃなかろうかみたいな、その裸感が乗らない状態で書くことになるんで。
空見こはく
続けてったらね、それが裸になることもあるかもしれないんですけど。
片沼ほとり
確かになんか面白い作品をまず自分が見つけるとか、面白いと思うって大事ですよね。
空見こはく
そうなんです。これが面白いって思うかどうかってのは結構大事だと思いますね。
片沼ほとり
僕も結構アマチュアさんにはまず自分が好きな作品を見つけろって言いますね。商業作品で。
特定の作品でもジャンルでもいいんですけど、このジャンル好きだわみたいな思ったんだったらそれは多分きっと書ける。
読者のツボを抑えられるんで。逆になんかたまにあるのが、この作品とかジャンルが嫌いだから逆のものを書いて面白いと認めさせてやるぜみたいな。
それで言うとだいぶ高い確率で失敗するみたいなね。
そういう話もあるんで、そこの感性が合ってるって大事ですよね。
空見こはく
だと僕は思いますね。
片沼ほとり
空見さんがヘブワンの感性に合ってたんですね。
空見こはく
そういうことですね。本当にこれはたまたま合ってたのかなみたいな形ですね。
片沼ほとり
合わせようとせず合ってるっていうのが一番いいと思います。
空見こはく
合わせようとはしてますよ。僕ももちろん。好き勝手には書いてないんで。
片沼ほとり
なるほど。
チラッと話出てきて疑問だったんですけど、シナリオライターの仕事とか成果とかって何で測られるんですか?書いた量ですか?
空見こはく
これは会社によって違うかもしれないんですけど、基本的には書いた量ももちろん全く測られてないとは思わないんですけど、
採用されたかどうか。
片沼ほとり
書くことと採用されることは違うんですね。
空見こはく
これあなたにお願いしますねって任されるみたいなこともなくはないんですけど、
クオリティを結構上げるってなった時にコンペ。
いろんなシナリオライターさんに書いてもらった中で一番面白かったやつを採用するっていうパターンがあるんですね。
これは多分他の会社さんの中でも、声優さんとかキャスティングする時もオーディションテープを送ってもらうんですけど、
誰が一番いい人を選ぶじゃないですか。いろいろ送ってもらって、声聞いて、
空見こはく
それと同じようにシナリオもないし、キャラクターのコンペだったりも、キャラクターをいろんな人から出してもらって、
片沼ほとり
一番いいも採用するみたいな形があるので、それに勝たなければいけないっていうのはあると思います。
確かにそれ分かりやすいですね。勝ち続ければ出世するみたいな。
なるほどな。それに勝てないともう辞めるしかなくなっちゃうってことですね。
空見こはく
辞めるか、自分でディレクター側に回るか、あるいは別のプロジェクトに入るか、会社変えるかみたいな形になると思いますね。
片沼ほとり
確かにそこは実力主義だからこそ、楽しくもあり厳しくもありってところですね。
空見こはく
そうですね。何人いてもいいみたいな仕事じゃないんで。
片沼ほとり
なるほどな。シナリオライターの仕事がだいぶつかめてきましたね。
空見こはく
本当ですか。それなら良かったのかな。
片沼ほとり
聞いてる人はシナリオライターのことを全く知らなかった人がほとんどだと思うんで、そんな感じなんだって思ってくれてるんじゃないかなと僕は思ってます。
空見こはく
1、歴が全然浅いんで、なってまだ2年とかなんで、しかも一つの会社なんでね。全部のシナリオライターがそうなのかはわかんないですけど。
僕がやってることと周りから聞いてる他の会社さんのシナリオライターの人とかの話聞いてると、そうなんかなって感じです。
片沼ほとり
でも、そらめさんが楽しそうに仕事してるのがずっと伝わってきて、それが一番いいんやからっていう気持ち。
空見こはく
そうですね。楽しいって思えないと僕の場合は続かないんで。
皆さんね、最速どれぐらいで仕事を辞めたことがバイト不明っていう話を僕は結構いろんな人に聞いてるんですけど、
片沼さんは最速でどれぐらいのスピードで辞めたことありますか。
片沼ほとり
新卒で入った会社11ヶ月で辞めてますよ。
空見こはく
11ヶ月じゃないですか。僕は携帯販売員の、携帯販売員契約員のバイトを2時間で辞めたんで。
片沼ほとり
レベルが違った。
空見こはく
2時間で辞めた。1人契約を取って、なんかこれは僕のやるべきことじゃないみたいな。
当時10年以上前の若き頃の僕は2時間ぐらいで辞めましたね。
空見こはく
これは僕のやるべきことじゃないって言って、ちゃんとその場の現場の取り仕切ってる人に、すみません辞めたいんですけどって。
片沼ほとり
2時間で。
空見こはく
2時間で。まさか君がそんなことを言うとは思わなかったよって言われましたね。今でも覚えてるんですけど。
本当に迷惑をかけてすみませんでしたって言って辞めましたね。
っていうぐらいめちゃめちゃやっぱりやりたくないことがたくさんある人間なんで、
今の会社でも迷惑をなるべくかけないように頑張ってる次第ですね。
片沼ほとり
それだけ相対的に創作が得意だったというか、楽しくやれてて。
空見こはく
これしかやれないんじゃないかなって今思って働いてますね。
片沼ほとり
わかりやすくていいですね。何でもできるより。
そんな24時間創作のことを考えるためにはシナリオライターっていう仕事おすすめですね。
空見こはく
そうですね。創作になら何でもいいですっていう人だったらおすすめかなって思いますね。
片沼ほとり
いいと思います。
なかなか創作と会社員としての安定みたいなのを両方とれる仕事はそう多くはないですけど、
こういうシナリオライターっていうルートを一つあるっていうのを知っておくといいんじゃないかなというところで、
締めに入りましょうかね、そろそろ。
だいぶ長いこと楽しく話させていただいたんで、役立つ話ありがとうございましたというところで。
じゃあ最後としては、空見さんのこれからの抱負とか宣伝告知があればっていうところなんですけど、最後に何かありますでしょうか。
空見こはく
抱負、抱負。
片沼ほとり
これからこういうシナリオライターになっていきたいとか、作家になっていきたいみたいなのがあれば。ないんですね。
空見こはく
あんまなんか、そうですね、どうなっていきたいかは結果だと思うんで。
片沼ほとり
面接の時には別にやりたいこととかないですって言ってましたけど、まだないですかね。
空見こはく
そうですね、でも今はありますよ、やっぱり。
みんなさんの記憶に残るIPを作りたいなって僕は思ってますね。
片沼ほとり
IPもゼロで。
空見こはく
長くIPを作りたいなっていう気持ちが今すごい強いですね、僕は。
そういう意味では、シナリオライターもIPを育てていく仕事ではあるんですけど、
一から作りたいな、それこそラノベ作家ですよね。
一から企画を立ち上げたいなっていう気持ちは今どんどん強くなってる次第ですね。
あとは告知は、3月22日ですね、僕の初めての漫画原作のデビュー作が出ますので、
Twitterから、コミックスピラっていうところから出ますので、
よければ買っていただきたいなっていうところと、
あと今携わらしているヘブバンがですね、
Persona 5とコラボするっていう、これちゃんと出てる情報なんで、
僕はポロってないはずじゃなくて、ポロってないんで、
これちゃんと正式にライトフライヤースタジオさんから出てますんで、
それを楽しみにしてもらえたらなというところです。
それらは説明概要欄のところにリンクを貼っておきます、僕が。
空見こはく
ありがとうございます。
片沼ほとり
はい、というわけで、空水さんにゲストに来ていただいて、
シナリオライターのお話を聞いていきました。
今日はこんなところで締めたいと思います。
またいろんな人のね、僕の友達とか作家さんの仲間とか呼んでできたらなと思ってるんで、
今後も皆さん聞いてる方々楽しみにしておいていただければと思います。
それではまたお会いしましょう。
ありがとうございました。