今回から新シリーズ「遺伝子工学の歴史」がスタートします!}
DNAを切ったり、つないだり、増やしたりする遺伝子工学。その舞台で、いつも研究者たちに使われる生き物が大腸菌です。
研究者たちが遺伝子の研究をするとき、欠かせない存在となった大腸菌。
どのように発見され、研究され、遺伝子工学の主役になっていったのでしょうか。
【今回のハイライト】
・腸の中のありふれた菌、大腸菌
・固形培地と純粋培養が細菌の研究を変えた
・小さな環状のDNA、プラスミドとは?
・細菌だってSexをする まずは大腸菌を知ろう!
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サマリー
遺伝子工学の歴史をたどるシリーズの初回として、大腸菌が研究材料として重要になった経緯を説明する。1885年、テオドール・エシュリヒが固形培地と純粋培養によって、健康な赤ちゃんの腸に常在する大腸菌を見いだした。大腸菌は増殖が速く安価に培養できるため遺伝学研究に適し、1946年にはジョシア・レダーバーグらの実験で、菌同士が接合してDNAを受け渡す現象が明らかになった。さらに薬剤耐性の受け渡しに関わる小さな環状DNA、プラスミドが見つかり、後に遺伝子を運ぶベクターとして遺伝子工学に利用されるようになった。
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