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076.「すぐ治る」と侮るなかれ!風疹ワクチンの重要性と集団免疫【1歳からの予防接種】
2026-05-25 45:06

076.「すぐ治る」と侮るなかれ!風疹ワクチンの重要性と集団免疫【1歳からの予防接種】

「子供がかかっても3日で治る、風邪みたいなものでしょ?」 もし風疹(ふうしん)をそんな風に思っていたら、それは危険な誤解です。

不妊治療や妊婦検診でも抗体検査をする「風疹」は、どんな病気でどんなリスクがあるのか。1歳からワクチン接種をすることが社会にどう役立つのかを解説します。

【要チェック】 風疹は症状こそ軽いものの、妊娠初期の女性が感染すると、お腹の赤ちゃんに白内障や心疾患、難聴などの重い障害(先天性風疹症候群:CRS)を引き起こす、極めてリスクの高い病気です。

しかも、風疹ワクチンは妊娠が分かってからでは打つことができません。
だからこそ、集団免疫で妊婦を守ることが重要になるのです。

「赤ちゃんも、立派な社会を守る一員なんだ」 そう思えると、ちょっぴり憂鬱な注射の時間が、未来の命を守る優しい行動に変わるはずです。

これから妊娠を考えている方、子育て中の保護者の方に、ぜひ届いてほしいエピソードです。

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感想

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00:22
ようこそ、生命科学の冒険者へ。
プレゼンターのあきです。
アシスタントのとみーです。
このシリーズは、妊婦と子どもの予防接種をテーマにしています。
今回は、1歳になってから受けるワクチンの2回目、風疹についてお伝えをいたします。
風疹について調べたんですけれども、
この風疹、とみちゃんは妊婦だから聞いてると思うんですけど、
集団接種がとても意味を持つ重要なワクチンだなというのが改めてよくわかったなというところなので、
ぜひその辺をお伝えしたいなと思っております。
風疹は、私まだ風疹について全然わかってないんですけど、
不妊治療の時もワクチン打ってきてねって言われたし、
妊娠してからの妊婦検診でもいくつか検査するんだけど、
その中の1個に風疹も入ってたので、
風疹の抗体があるかどうかを見たってこと?
そう。
を見たりしたので、妊娠・出産・育児で風疹ってすごい大事なんだなとぼんやり思っているような状態です。
じゃあ、風疹が妊婦に対してどのような影響を及ぼすかとかは特に聞いてはないって感じかな?
うん。そんな説明は受けてない。ワクチン受けてきてねぐらい。
わかりました。じゃあちょっとさらに話しがいがあるかなと思います。
もう今言っていただいた通りで、妊婦さんにとって風疹かかってて免疫を持っているかどうか、
もしくはちゃんとワクチンを打ってて免疫を持っているかどうかっていうのは非常に重要になります。
それはお腹の胎児に非常に大きな影響があるという形なんですけれども、
通常、風疹は大人も子供もかかった場合、症状は非常に軽く済むんですね。
罹患しても大体すぐに症状がなくなるので、3日8日とかっていう形で昔は呼ばれてて非常に軽視されてた病気です。
なんですけれども、妊娠初期の女性が感染すると非常にリスクが高いということがわかっておりまして、
03:02
母体がウイルスに感染をすると、胎盤を通じて胎児にウイルスが移行するんですね。
それで、心疾患とか白内障、難聴といった先天性風疹症候群というCRSと呼ばれるんですけれども、こういったものを引き起こします。
これによって生まれてきた胎児が障害を持つと、心疾患を持ったりとか白内障だったりとか難聴だったりとかというような、
非常に重い障害を持って生まれてきてしまって、一生その病気を抱えながら生きていかないといけないというようなことが起こってしまいます。
かつ風疹ワクチンは、現在世の中で認められているものは生ワクチンなんですね。
他のウイルスの会でもやりましたけれども、生ワクチンというのはウイルスの毒性を弱めたウイルスですね。
ウイルスとしてはちゃんと作用するものになります。
なので胎児への影響を考慮して、妊娠中の女性はそもそもワクチン接種をすることができません。
妊娠が判明してから風疹の抗体を持っていないとなった場合、打つ手は風疹にかからないように気をつけるということしかなくなってしまうんですね。
これは日本じゃなくても他の国でも生ワクチンしかないの?
生ワクチンしかありません。
なので、今新しいメッセンジャーRNAワクチンとかCOVID-19の時に新しい技術として出てきましたけれども、
そういったものでの風疹ワクチンが開発されれば、もしかしたら妊婦さんでも受けれるようになるかもしれないですけど、
現状では生ワクチンしかありませんので、妊娠を希望する女性の方は是非ワクチン抗体を調べて、
抗体を持っていないようであれば、免疫を持っていないようであればワクチンを受けていただきたいですし、
その周りの方、旦那が家に風疹を持って帰ってくるということもあり得ますので、
旦那さんとかも免疫の検査をしていただいて、もし持っていなければワクチンを受けるということで、
妊婦さんは持ってあげるということが非常に必要になります。
妊娠と検診で、ちょっとうろ覚えなんですけど、妊娠20週までにハシカにかからないようにねって言われたような気がする。
風疹。
風疹、ハシカだよね。
06:00
風疹とハシカは違って、
風疹。
ハシカと風疹はまた別のウイルスで、ハシカは前回やりましたけれども、
マシン。
そっか。
風疹、さっきの先程性風疹症候群の防止のところで秋さんが、
妊娠初期の女性が特にかかっちゃダメだよって言ってたのの、
妊娠初期って、妊娠14週、15週ぐらいまでを指すことが多い気がするんだけど、
妊娠20週までって言われたような気がするなと思ったっていう話です。
ちょっとうろ覚えなので違ったらすいません。
妊娠が判明して免疫持ってないとかっていうことが分かっている方は、
なるべく電車に乗らないとか、
不特定多数の人がいる場所になるべく行かない方がいいかなって思いますね。
働いているとなかなかそうも言えないですけどね。
そうですね。
18世紀以前なんですけれども、風疹の歴史についてお話をしていきたいと思います。
風疹なんですけれども、これ当初よく分かってなかったんですね。
どういった病気なのか。
18世紀半ばぐらいまでは風疹は、
マシンとハシカは同じ病気ですけれども、
症候熱っていう、その当時はそういう名前の病気もあったらしくて、
今となっては腰炎菌感染症じゃないかって言われてるんですけれども、
そういった病気と明確に区別されてませんでした。
症状としては、ちょっと熱が出て、発疹が出るというような症状なので、
正直見分けられてなかったという感じですね。
当時、18世紀の半ばまでは、ヨーロッパでは体液説という、
健康は血液とあと粘液、それから黄炭重と黒炭重という、
そういう4つの体液のバランスで保たれていて、
このバランスが崩れると病気になるとか、
あと発疹は発疹が出ることによって、
体の中の毒を外に皮膚から出してるんだというような、
そういったような解釈がされてたみたいなんですね。
なので発疹が出るというところで、
特に見分けをしてなかったというふうな形になります。
17世紀後半にイギリスの医師のお医者さんのトマス・シデナムという方が、
この体液説よりも病気はどのような経過をたどって、
09:05
治っていったりとか、もしくは悪くなっていくのか、
ありのままを観察することが大事だというふうに説きます。
このトマス・シデナムの感害に影響を受けたドイツのお医者さんが、
フリードリ・ヒホフマンという方が、
患者をとにかくちゃんと経過を観察するんだという、
今となっては当たり前な感じがするんですけれども、
それをしっかりやろうということで、
この先生、大学で教える先生でもあったわけなんですけれども、
ご自身の学生たちを患者さんのマクロンムートに連れていって、
実際の症状を経過観察させるというベッドサイド教育を始めます。
学生たちが挙げてくる詳細な症例報告を分析していく中で、
マシンにすでにかかったことがあると、
すでに唾液説でいうところの不純物を出し切ったはずのものが、
再び同じような症状にかかることがあるということに着目をしました。
これは唾液説でも1回かかって、
毒物を出したらかからない、免疫みたいな考え方があったんですけれども、
この事実と矛盾するということで、
風疹はマシンとか症候熱と原因が異なる別の病気じゃないのかなというふうな形で発表を行います。
ただ、これはマシンとかと違うという最初の発表だったんですけれども、
結果、これが学術的に定着するのは、
それから141年後の1881年までかかりましたという形なんですね。
なかなか1回提唱しても、世の中に認めてもらえるまでに、
すごくこの当時は時間がかかったのかなという形です。
そもそも、ギリシャ時代に始まった唾液説があまりにも力を持っていたのかなと。
ヒポクラテスの時代にこの理論が出来上がって、
それが永遠にヨーロッパの方では信じられ続けていたということです。
これに意を唱えるなんてありえないみたいな感じだったのかなと思います。
こんな感じで非常に時間がかかったんですけれども、
12:02
最終的には、これは違う病気だということで、
ロンドンの国際医学会で別の病気だよという形で、
風神院はこの時代、ブツブツが出る病気を病名ごとに分けるというよりは、
第1病、第2病、第3病みたいな形で分けていったそうなんですけれども、
第1病をハシカとして、第2病を症候熱、今これは幼齢菌感染症と思われていますけれども、
それで第3病に風神を当てたという形になります。
ちなみに、第4病、第5病、第6病までありまして、
第4病がデュークス病という病気で、
デュークスというお医者さんが発見したと言っている病気なんですけれども、
どうもこんな病気はどうやらなかったということで、
今第4病というのはなくなっています。
第5病がリンゴ病という病気になりまして、
第6病が突発性の発疹だという形で、
発疹が出る病気を1から6まで分類したという形になります。
19世紀までは、ようやく風神がハシカとか症候熱とは別の病気だということは認められたんですけれども、
何が病気を起こすのかという病原体は見つかっておりませんでした。
徐々に細菌が人の健康を病気にするんだというようなところをパスツールなんかが見つけていくわけですけれども、
風神はウイルスですので、ウイルスというのはなかなか当時顕微鏡では見えなかったので、
病原体が見つからないということになります。
1914年にアルフレッド・ヘスという方が風神患者の血液を猿に摂取して、
風神の症状を引き起こすことに成功しました。
この時に血液をろ過するんですね。細菌も通らないようなフィルターでろ過をしてやります。
それを注射するという形で、それでも病気になったということで、
この当時、細菌よりも小さいというか、細菌ですら通れないけれども病気を移す何かがあるということは分かってきたんですね。
それで、ろ過性のものという形でウイルスというふうに呼ばれていくんですけれども、
15:01
ウイルスというのはもともとラテン語で毒物とか蛇の毒みたいな意味があったんですね。
病気を移す液体みたいな、まさかさらに細菌よりも小さな生き物のようなものがいるというのは分かっていなくて、
毒物みたいなものだろうと思われていたんですけれども、
それで、ろ過性のものということをアルフレッド・ヘスという方が見つけられます。
そういったものを当時はウイルスと呼び出していたんですけれども、
この1914年のヘスの実験を経て、今度は1938年に日本の広義美博士と田坂三次博士が、
風疹の患者の鼻水、鼻腑洗浄液をろ過して、
それを健康な風疹にかかったことがない子どもたちに接種して風疹を発症させることに成功します。
これによって人々感染が起こるということが証明されたという形になります。
なかなか過激な実験を当時はしていたんだなという感じですね。
病気にかかっていることがないと認定されている子どもたちに病気にさせちゃうみたいな、
感染させちゃうみたいな、ただ3日で治るような軽い病気だからということでやったのかなと思いますけれども、
これが第二次世界大戦没発の1年前ぐらいのお話になります。
ただ、やはり病原体があるんだなということはわかった一方で、
すぐ治る病気なので医学的な関心は非常に低いという形ですね。
患者に苦痛を与えないし後遺症もないし、だったら治療も必要だろうということで、
医者が時間を割くような価値はほとんどないということで、
特に重要視されなかったという形になります。
それから時が経ちまして1941年ですね。
この時にオーストラリアのシドニーで眼科医をされていましたノーマン・グレッグさんのもとに、
生まれつき白内障を患った赤ちゃんがいつもよりも多い量というんですかね、
とにかくたくさん白内障を患った赤ちゃんが連れて来られるようになりました。
先天性白内障というのは非常に稀な疾患なんですけれども、
グレッグはわずか数ヶ月の間に78例もの症例に直面します。
18:00
そこで彼が聞き取り調査をいろいろしたりとか、
他にも診断をする、彼は名者さんなんですけれども、
他にも色々とそういった赤ちゃんに何か特徴がないのかというのも見つけます。
まずそういった赤ちゃんたちは割と低体重で、
あと心臓に雑音、心疾患の兆候があることにも気づきます。
そしてグレッグは異常な状態を探るために、流行を探るために母親たちへ聞き取り調査を開始すると、
母親たちが妊娠中に軽い発疹が出るような病気にかかったということを証言したという形です。
これは風疹にかかったということだろうということなんですけれども、
ちょうど前年の1940年にオーストラリアを風疹の大流行が襲ってたんですね。
この時期に妊娠初期だった時の子供が41年に生まれてきて、
白内障を患っていることが多かったということになります。
1940年はオーストラリアでは大英帝国の一員として全国から若者が徴兵されてきて、
シドニー近郊の軍事キャンプに集結してたんですね。
彼らは田舎育ちで風疹にかかったことがなかった人たちが多かったようです。
それは突然都会で集団生活をさせられて、
おそらくそこで風疹にかかっていた人がいて、
爆発的に風疹がそのまま大流行してしまったということで、
その流行が起こってしまったんですけれども、
それによってこういった悲劇が起こってしまったということです。
1941年この事実をもちまして、
クレッグはオーストラリアの学会誌にこの論文を発表いたします。
妊娠初期、特に最初の3ヶ月間に母親が風疹に感染すると、
ウイルスが体盤を通り胎児の器官の形成を破壊して、
白内障や心疾患を引き起こすのではないかというような形の発表をいたします。
これが当時医学界では非常に衝撃をもって受け止められました。
というのが、妊娠中の体盤なんですけれども、
体盤というのはフィルターのようなもので、
ウイルスなど有害なものは通さないというふうに信じられていました。
なんですが、クレッグがウイルスは体盤を超えて胎児を攻撃することがあるかもよというのを示唆したわけですよね。
21:04
秋さんがずっとグレック先生をクレック先生と呼んでおりますが、
グレック先生ですね。
グレック先生、すみません。
先天性の障害、白内障は生まれた時に出てくるというのは、
それは遺伝だろうと思われていました。
ところが、これが遺伝ではないということが示唆されまして、
これも非常に衝撃だったという形になります。
これが病原風疹からこういったことが起こるということで、
風疹を何とかしないといけないということで、
ウイルスを分離しないといけないということが後、どんどん始まっていくわけですけれども、
それから時代を置きまして、1962年に、
この時代にはウイルスはちゃんと物質だということが分かってきているわけですけれども、
1962年、アメリカでボストンのチームとベセスダチームという2つのチームが
同時に風疹ウイルスを分離することに成功いたします。
ボストンのチームは、ハーバード大学の公衆衛生学部のトーマス・ウィラー博士という方で、
この方はポリウイルスの培養も成功されていまして、
1954年にノベル賞を受賞されているお一人になります。
その方とフランクリン・ネバー博士のお二人で、
ボストン近郊の子どもさんや患者さんの喉からウイルスを採取します。
ベセスダチームは、ポール・パークマン博士という方を中心に、
ニュージャー州のフォート・ディックス陸軍基地の新兵隊さんから、
この人たちはアメリカの陸軍研究所の研究者たちだったのですが、
陸軍の新兵から当時流行していた風神の検体を採取します。
風神ウイルスは非常に厄介なウイルスで、
培養しているシャレの中でウイルスが増えているかどうかが分からないという問題があったのです。
風神ウイルスは非常に弱いウイルスで、感染はするけれども細胞は壊さないので、
24:03
培養しているウイルスは必ず細胞に感染して、それから自分のコピーを作り出すという作業をしますが、
細胞に感染した後で、自分のコピーを細胞の中で大量に作って、細胞から飛び出すときに細胞を破壊します。
なので、ウイルス自体は顕微鏡では見えないのですが、細胞が壊れるという過程を見ることによって、
細胞の中のウイルスが増えていっているということを分析できるのですが、
風神ウイルスは細胞を壊してくれないので、いまいち分からないという問題で、
それがなかなか今までウイルスを見つけられないという問題にぶち当たっていました。
陸軍のチームの方で、パークマン博士たちはアフリカミドリザルの腎臓細胞を使い、
それで観察を行うのですが、全然細胞が壊れていきません。
では、もう一つのウイルス、別の種類のウイルスを感染させてみたらどうなるだろうということで、
まず風神ウイルスを感染させて数日間育ててみる、培養してみる、細胞培養してみる。
その後、細胞を絶対に壊す別のエコウイルスをさらに追加で感染させるということをしました。
そうすると、普通なら絶対に細胞が壊れて死んでしまうのですが、ずっと細胞は壊れずに無事に過ごしたのです。
これは先に入った風神ウイルスが細胞内に他のウイルスが入ってこないように防御しているのだろうということが示唆されました。
このような形で風神ウイルスの培養が成功しているということを証明します。
もう一つはハーバードのチームですが、彼らは王道の細胞培養技術で挑むという形なのですが、
多分いろんな細胞を試したのだと思うのですが、最終的に人の羊膜細胞、胎児を棲む膜の細胞を使うことにします。
風神ウイルスは人の細胞の場合、ごくわずかに形を変化させて細胞の成長スピードを遅らせる特性があります。
27:02
この博士たちは、とにかくずっと顕微鏡を強く観察し続けて、感染しているシャーレと感染していないシャーレで何か変化がないのかを見続けたのだと思います。
その結果、わずかな細胞の変化を見つけ出すことに成功します。
これによって培養を成功させたという形になります。
この2チームが、とにかく風神ウイルスを培養させることに成功しましたよという形になります。
やっとウイルスが分離できたよという形の時に、また悲劇が起こってしまいます。
1963年の春にヨーロッパで風神のパンデミックが体制を超えて、1964年から1965年にアメリカにやってきました。
その結果、アメリカの本土では風神患者さんがほとんど当時いなかったために、一気に免疫がなくて一気に広がったそうです。
ちょうどこの波は、次に日本にやってきます。
1965年から1967年にかけて、今度は日本に来たのですが、
日本本土では何度か風神の流行があったために、本土の人たちは全然パンデミックにならなかったらしいです。
ですが、沖縄でパンデミックが起こってしまいます。
沖縄には風神が上陸していなかったのか、当時非常に流行ってしまったという形です。
ちなみに1965年、沖縄では408人ものCRSの赤ちゃんが誕生してしまうということになります。
この時生まれた耳が聞こえない子どもたちが、後に高校生になって、
老学校で野球部を作りまして、甲子園を目指すということが起こりまして、
遥かなる甲子園という映画作品や小説などになっているそうですので、
もしご興味がある方はぜひ読んでみていただければと思います。
アメリカの話に戻りまして、アメリカはさらに大変な感染者数になりまして、
総感染者数が1250万人、人口の約6%が感染するという非常に大流行を起こしてしまいます。
そして、これだけの人数が感染すると、非常に悪い症状に陥ってしまう方も一定数出てしまいまして、
30:07
風神は軽い病気ですよと言いながら、稀に重い脳炎を発生してしまうということで、
2,000件もの深刻な脳炎患者が発生してしまいます。
また、リュウザンも1万1,250件起こったそうです。
そして、新生児として生まれてきたけれども、すぐ死亡してしまったというのも2,100人あったという形で、
最後に先天性風神症候群、CRSが起こってしまった赤ちゃんというのが2万人生まれてきてしまったと。
この障害としては、南腸、白内障、それから心疾患というような形の赤ちゃんが生まれてしまいましたよということになってしまいました。
当時、全米の産婦人科とか小児科の病棟は、この赤ちゃんたちで埋め尽くされたそうなんですね。
専用の病棟を作ったりしないといけないような、そんな状態になったそうです。
これは、アメリカ社会にも非常に社会的なインパクトを与えまして、
まず1つは、アメリカで妊娠中に風神がかかってしまったということが判明した女性たちが、
産みたくないということで、中絶をするということの権利を求める運動が起こってしまいました。
アメリカは、今でも州によっては中絶は違法なんですけれども、
この時にその運動が非常に強く起こったそうです。
あとは、逆に生まれてきた子ども、障害を持ってしまった子どもを、
この当時のアメリカの考え方は、そういった子どもは施設に入れて育てるべきだというようなのが基本的な考え方だったらしいんですけれども、
生まれてきた子どもを、ちゃんと自分たちの手で育てるんだという運動も起こったそうです。
両面あったのかなという感じですね。
とにかく、原因のウイルスというのはわかったんだけれども、
ワクチンがなかったばかりに、この当時、こういった悲劇が起こってしまいます。
ワクチンがなかったから、本当に感染に頼って免疫を獲得するしかなかったということですね。
それが、頻繁に小規模な流行が起きてたら、
33:02
ここまで大きな大規模感染による妊娠・出産の弊害みたいなのはなかったけど、
何年か空いちゃって大きい流行が起きたから、
まとめて同時多発的に障害が起きてしまったみたいな感じですね。
同時多発的に障害を持った子どもたちが生まれてきてしまったという形になります。
風疹は侮ってはいけない病気だなというのが、ここでよくわかるかと思います。
いよいよこの大流行が終わったちょっと後なんですけれども、
1969年に初期のワクチンが登場いたします。
これはアメリカ国立衛生研究所のマイヤ博士とパークマン博士というお二人がまず作り上げます。
ウイルス株をアメリカミドリザルの腎臓細胞に77回植え替えると、
何回も携帯すると弱毒化するものが出てくるというのはマシンの時にもお話ししましたけれども、
その手法を使って風疹の方も弱毒株を作るという形になります。
これが世界で初めて認可されます。
同時期にベルギーのチームもウサギの細胞を作った弱毒株を作ります。
こちらも世に出てくると。
ただし、この2つのワクチンは非常に副反応が激しかったのです。
打った人が、特に成人女性で強い関節炎が出てしまったと。
免疫がついたとつけるためにワクチンを打ったはずなのに、
本物のウイルスに再度かかってしまったときに体内で一気に感染が広がってしまうようなことが出てしまったという形で、
うまいこと免疫がつかずに逆に病気がひどくなるみたいなことも起こってしまったみたいで、
弱毒株の1回目は失敗したみたいな感じになります。
この課題をクリアするという株がまた出てきます。
それがフィラデルフィア・ウィスター研究所のスタンリー・プロトキン博士です。
彼はまず人間の細胞を使い、培養を開始します。
36:07
マシンのときにもお話ししましたが、低温で培養を繰り返すということをいたします。
通常37度で培養していくわけですが、これを30度という低温環境で繰り返し培養いたします。
こうして生まれた弱毒株が認められ、世の中に出てくるということになります。
これは副反応も非常に少なくて、しかも免疫もしっかりつくということがある程度証明されました。
それから10年間データ追跡を行います。
副反応は全然少ない、関節痛が出ない、免疫が非常に長持ちすることが分かりました。
特に鼻や喉の粘膜細胞で免疫が強固に持続していることが分かりました。
こういった病気は空気感染で入ってきますので、鼻や喉で防御が強いというのが非常に重要ですが、
この株は世界標準の株となっています。
日本は日本で独自で株を開発していました。
日本はアメリカの株を輸入するということではなく、
武田薬品や北砂糖研究所で日本の患者さんから取れたウイルスを弱毒化して、
非常に安全性の高い弱毒株を作り上げ、日本は日本で独自のワクチンを持っています。
風疹の歴史とワクチンの開発の話をさせていただきました。
はい、これはちょっと今聞いた話を思い出しながらしゃべると、
大人がかかると1%よりだいぶ少ない確率で脳炎になることはあるけれども、
基本的には発疹を伴うちょっと厄介な風邪ぐらいで済むけど、
妊婦さんが妊娠初期にかかってしまうと胎児に重篤な影響が出るというところで、
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妊娠前にワクチンを接種するなり免疫を獲得しておく必要がある、
もしくは妊娠初期にかからない努力をする必要があるというところだったよね。
あと本当に大事なのは社会全体で守るということで、
万が一免疫を持っていなくて妊娠してしまった人であっても、
社会の中に風疹がなければうつることはないので、
風疹の場合はたしか85%だったかな、
人間が免疫を持っていると基本的に社会の中で広がらないという割合があって、
85%以上の人が免疫を持ってくれることによって妊婦さんは守られる。
あくまでも計算上のあれだけれども、守られるということになるので、
集団免疫を持つ、そして社会で妊婦さんを守るということも
ぜひ考えていただきたいなと思います。
妊婦がかかっちゃダメという話はすごくよくわかったんだけど、
なんでこのワクチンを1歳から打つことが推奨されているの?という話をもうちょっと聞きたいかな。
さっきから何回か言っている、集団免疫を持ちましょうというところで、
特にまず0歳から1歳までに打たないのは、
お母さんから抗体をもらっているので、その期間にワクチンを打っても
ワクチンがちゃんと定着しないという問題があって、
なのでそこから以降に打ちましょうというのがまずあります。
1歳で打つのは、もちろんまず最初は風疹は軽い病気だというふうに言っても、
稀に激症型になって脳炎を起こしたりとかすることもあるので、
そういったリスクを避けるために打ちましょうねというのはあるんだけれども、
それ以上にやっぱり周りの大人たちで妊娠をするかもしれないとか、
もしくは妊娠している人で免疫を持っていないかもしれない人たちに、
1歳以降でワクチンを打っていないから風疹にかかってしまって、
それでうつしてしまうということを避けるという意味が非常に強いんです。
特に1歳くらいから保育園に預けられるとか、
というような形で集団生活を始める子どもたちもいると思うんだけれども、
そういった時にやっぱり風疹をもらってしまう可能性もあるし、
42:03
かつ保育園にお子さんを預けに来るような親御さんたちというのは、
中にはやはり妊娠している人たちも多いのかなと思います。
ちょうど子育て世帯で、1歳3、2歳3、3歳3とかでね、
またもう一人子どもが欲しいとかっていう人確かに多そうだよね。
なので赤ちゃんが、1歳2歳の赤ちゃんが知らずにスプレッダーになってしまう。
感染源?
感染源になってしまうっていうのを防ぐっていうのは非常に重要なので、
赤ちゃんといえども社会の一員なんでですね。
なので打ってあげる必要が、打ってあげるというか、
社会を守る一員として、
打ってもらうことで、そこからさらなる感染を広げないってことだ。
っていうことが重要かなということですね。
わかりました。
ちっちゃな赤ちゃんに、1歳といえどね、
1歳なんか全然ちっちゃいんで、
そんな子に注射を打たないといけないっていうのは、
ちょっと気が重いかもしれないですけれども、
その子が風疹に感染したせいで、誰かに風疹を移してしまって、
耳の聞こえない子どもが生まれてくるかもしれないってことも、
防ぐんだよっていうことを思ってですね、
打ってあげてほしいなというふうに思います。
はい。なんかあれだね。
こうやって予防接種の話をたくさん聞いてると、
本人に重篤な症状が起きてしまうことを防ぐっていうワクチンと、
免疫を獲得していることで、社会のためになるっていうものとどっちもあるんだね。
そうですね。
マシンも集団免疫が非常に重要な病気だという話をさせてもらいましたけれども、
風疹も集団免疫が非常に重要な病気になりますので、
ぜひそこをご理解いただければなというふうに思います。
はい。そして予防接種会はまだまだシリーズとしては続きそうですね。
そうですね。まだたくさんありますので、
ちょっと順を追ってお話ししていきますので、末永くお付き合いいただければと思います。
はい。ありがとうございました。
ありがとうございました。
45:06

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