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2023-12-15 13:30

#4 弁護士はChatGPTに駆逐されるのか?

2023年は生成AI、特にChatGPTが一気に普及しました。AIの強みは「学習力」「知識量」であり、プロンプトを精緻に設定すれば、専門家への相談も可能と捉えられます。そこで、「AIの普及によって弁護士は不要になってしまうのか」「AIに代替できる部分とそうでない部分の線引きはどこなのか」を、代表弁護士の勝連が語ります。

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サマリー

弁護士はChatGPTに駆逐されるのか?弁護士業務においてはまだ活用しきれていないが、アイデア出しや経営には活用しています。弁護士の役割が変わり、コンサルタント寄りになり、クライアントに資産を与える役割を果たすようになると予想されています。弁護士の仕事のポテンシャルを活かしつつ、企業側にもメリットがある業務として、経営企画やセールス、プロダクト開発などが挙げられています。

2023年ChatGPTの普及
New Lawyers-これからの弁護士 スタートアップの経営パートナー レガリア法律事務所代表のカツレンさんに
これからの時代のスタートアップと弁護士の関係性や気になるトピックを聞いていく番組です
MCはポッドキャスター兼レガリア広報 稲荷田が務めます よろしくお願いいたします
はいよろしくお願いします さて本日のテーマは弁護士はChatGPTに駆逐されるのか
です 気になる方は非常に多いテーマなんじゃないかなと思うんですけれども なかなか直接は聞きづらいかなと思ってます
なので私が代わってですね カツレンさんに率直に聞いてみたいと思っております
2つ目の質問ですね 2023年ChatGPTの普及に関してカツレンさんは率直にどんなふうに捉えていられていらっしゃるのか
ぜひお伺いしたいなというところで これはまあ個人としてでもいいですし
スタートアップの支援者としてあるいは弁護士として いろんなお立場あると思うんですけれども
はい ChatGPTの普及に関しては まあ純粋にすごいなっていうのは思ってますね
やっぱり個人的にもよくなってますし かなりまともな回答が返ってくることも増えてきたなっていうのは思ってます
で 弁護士業務では言って僕はそんなにまだ活用しきれてないところはあるんですけれども
やっぱりアイデア出し的なところに関してはすごく活用してますね
それこそ経営だとか会社のほうの次の事業どうするだとかについては かなり役に立ってるところはあると思いますね
なるほど 弁護士業務ではまだ使いづらいっていうのはなぜ使いづらいんですか
そうですね やっぱりなかなか回答の正確性が上がらないみたいなところはあるかなとは思いますね
ただゼロからやるよりは早くなってくる部分はあると思うんで
そういう意味ではかなり使いやすくなってきてはいると思いますけども
得点ではない当然ですけどっていう感じかなと思いますね
なるほど なかなかヒントは得られるけれども
的確な回答までは出てきてないっていうのが2023年 12月ですけどその時点でのご所感なんですね
そうですね
わかりました そしたらあれですね 次の本題ぜひ聞いてみたかったんですけど
弁護士はちゃんとGPに駆逐されるんですかっていう問いを投げかけたかったんですけど
もうどうやらされなさそうな雰囲気がありますが この辺りも改めてご回答いただくとどうでしょう
そうですね 結論 駆逐されはしないと思ってます ただ役割は変わると思ってます
具体的に言うと 例えば今までの弁護のやり取りとして使ったのは 企業が何かしら法的な疑問を抱いたとき
これってこのサービスってやって大丈夫なんだっけとか そういう時に弁護士にこれってやって大丈夫ですかって聞いて
弁護士がリサーチとか検討を経て これは大丈夫です ただこういうとこ気をつけてくださいとかっていう回答をするっていうのが
結構重要な役割というか 業務の中の重要な割合をしてみられてたと思います
ただ 今後はこういうところは結構ちゃんとGPTが ちゃんとGPT以外のLLMとかができるようになっていくと思ってます
ここもその丸々置き換えられちゃう可能性があるんですか
ここに関しては結構な部分が置き換えられる可能性はあると思ってます
やっぱり何かしら検索とか統合するっていうのは どうしても絶対機械とかAIの方が得意なんで
それこそ複数の判例とかを瞬時に集めてきて それを統合するとかは確実に人間が勝てる領域ではないとは思うんで
判例なり基準なり文献なりを集めてくるっていうのは
そこに関しては弁護士の提供価値はどんどんなくなっていくとは思いますね
弁護士の役割の変化
集めて統合するのは得意って話はありましたけれども AIは現時点でとかあと少しとかでもいいですけど
ジャッジするところとかまでできるんですかね
ジャッジはできないとは思いますね
少なくとも現時点はできないと思いますし 今後もできないと思ってます
これからの弁護士の役割としては かなりコンサルタント寄りになると思ってます
どういう意味かっていうと 聞かれたことに対して答えるではなくて
クライアントの現状を把握して 一番いい選択肢を提案するとか資産を与える
そういう役割になっていくんじゃないかなと思いますね
そもそも今までだったら クライアントが質問すら思い浮かばなかったとか
そもそもそういう問題意識がなかったところに 新しい気づきを与えるとか
こういうふうな契約のスキームを使えば うまく協業できますよとか
そういう何かもっとプロアクティブな 提案をしていくような弁護士が
すごく活躍するようになっていくと思ってます
なるほど 今 コンサルタントになっていくっていう話ありましたけれども
じゃあこれはあえて聞かせていただくと コンサルティングファームにいらっしゃるようなコンサルタントと
また別のものなのか どういう戦い方ができそうか みたいなお考えはありますか?
そうですね コンサルティングファームにいるような コンサルタントとは違うかなと思うんですけど
僕が言ったコンサルタントの意味としては やっぱり何か聞かれたことに
買いを出すだけというよりは クライアントが気づいてない資産を与えるとか
そういうところの意味でのコンサルタントっていう感じですね
そういう弁護士が増えていくし 活躍していくし もっと仕事が増えていくみたいな世の中になると思ってます
なるほど この辺りの動きっていうのは 既存の弁護士事務所 五大法律事務所とかありますけれども
そういうところでやられてらっしゃる方とかって いらっしゃるんですか?
どうなんでしょうね 僕が把握している限りは あんまり一般的ではないかなとは思ってますね
なるほど じゃあ本当にそれができるようになっていったら かなり市場価値は高くなるというか
貴重な存在になっていきそうですね
そうですね 僕はそう思ってますし そういうことをできるようになるためには
やっぱり事業サイド ビジネスサイド側の経験って 絶対必要だと思ってるんですよね
やっぱり会社っていうのは 法律を守るために存在してるわけではなくて
それこそ企業価値を上げる 売り上げを上げる その先に対して
その先に社会に対して何かしら提供したい価値があるから存在してると思うんで
そういうところを意識できるようにならないといけないと思ってるんですね
そのためにはやっぱりビジネスサイドとか そういうところが何を考えてるのかとか
経営者が何を考えてるのか どういうことを実現したいのかっていうのを理解するのは必須だと思ってるんで
うちではまだできてないところもあるんですけど
スタートアップに出向いくとか スタートアップでしかもホームじゃなくて
ビジネスサイド側で部分出向みたいな感じで 週何回か出向に行ってもらうみたいな程度は入れようと思って
今 周りのスタートアップといろいろ話したりとかもしてますね
なるほど もしスタートアップ側の方として受け入れたい側がもしいらっしゃったとしたら
弁護士の活躍の幅
弁護士の方にどういう仕事を任せれば良さそうと 当然ポテンシャルっていうのはありますけれども
こういう業務だったら特に強みも生かしながら 弁護士の方にもいい経験ができて
企業側にもいいメリットがあってみたいな そのイメージって何かありますか
そこは結構難しいところもあったりするんですけど 経営企画とかは弁護士からすると取りやすいと思います
ただ個人的にやってほしいなと思っているのは セールスだとか そういう努力したいところ
本当に初期のセールスで努力したいところから やってほしいなって思ったりもしてますし
人によっては全然できると思います ポテンシャルあるけど やっぱりやったことないからできないだけの人もいると思いますし
そこら辺はやってほしいなと思いますし あとプロダクトの開発 プロダクトマネージャーとかも
個人的にはやってほしいなと思いつつ どんだけ需要があるんだろうなとか思ったりとか
部分執行とかだと難しいのかなって思ったりとかしてるという感じですね
なるほど じゃあセールスぜひやってほしいって話ありましたけど これはどうしてなんですか
やっぱり弁護士って 言い方難しいですけど
泥臭いことやらない人って やれない人が比較的多い職種だと思うんですね
もともと資格業ですし 一般的に難しいと言われてる国家試験を取った人で
特に昔 今もですけども先生と呼ばれるような仕事なんで
それこそテレアポかけて何百件も取られてみたいなのって 結構嫌だと思うんですよ
そこは嫌なのはめちゃくちゃわかるんですけど
そういうことをできる人が世の中結局強いっていうのは個人的にめちゃめちゃ思ってるんで
いろんな人があっていて そういうことはできるようになった方が
弁護士にとってもいいし いろいろチャレンジする枠が外れると思うんですよね
テレアポだけとかじゃなくて
こういうことやってみたことないけど意外とできたとか
そういう体験を積んでもらうには結構セールスいいんじゃないかなと思ってるんですね
なるほど この辺りはそれこそ1個前の回で
弁護士のキャリアと自己実現という回を設けましたけれども
そこの自己実現ってところとも少し近しい内容がありそうですね
そうですね
なるほど ありがとうございます
ChatGPTとの関係
そろそろ締めに入りたいと思います
本日のテーマは弁護士はChatGPTに駆逐されるのかでした
出てきた話といたしましては
今々は弁護士業務としてはChatGPTまだまだ使いづらいところはあるけれども
徐々に代替され得る業務はあるだろうという見解をかつれんさんからいただいておりました
代替されていった結果
業務全体が駆逐される弁護士という存在が不要になるという話では決してなくて
役割が変わっていくという話でございました
具体的にはよりコンサルタントに近しい動きになっていくというところがございまして
ただそれをするためには既存の弁護士業務のだけ延長線じゃなかなかやりづらいというところがありまして
そのためにも事業サイドの経験が必要
実際にビジネスサイドに立ってみるというところも必要なのではないかという話がありました
その中でレガリアではスタートアップへの出向の制度なんかも今後整えていきたい
そんな話もいただいたというところでございます
かつれんさん最後にリスナーの皆様へのメッセージ何かありましたらぜひお願いいたします
レガリアでは今までの法律事務所がやってないような新しい調整案だとかサービス設計だとか
そういうところをいろいろやっていきたいと思っています
なのでそういうことを一緒にやりたいと思っている方はぜひお気軽にお連絡ください
ありがとうございます
この番組はスタートアップの経営パートナーレガリア法律事務所がお送りいたしました
レガリアにご相談したいスタートアップの経営者さん
スタートアップに支援に興味がある弁護士さんと学生さんは
ぜひかつれんさんのエックスツイッターやメッセンジャーホームページなどからお問い合わせいただければと思います
またポッドキャストのコメント機能だったり
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かつれんさんありがとうございました
ありがとうございました
13:30

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