iTunesの次期バージョン、iTunes4.9ではポッドキャスティングに対応するそうでね。ポッドキャスティングの普及に影響がありそうです。
実際にジョブスが基調講演でiTunesを使ってポッドキャストを実演する様子を動画で見ましたが、さすがスマートな感じで期待が持てます。
いま使っているPodcastTunerも素晴らしいので捨てにくいんですが。どうなんでしょう。早く試してみたいものです。
ところで、日本人にはポッドキャストは向かないんじゃという意見も目にしますが、どうなんでしょうか。
楽曲
- You Got It / Xaviera
- FLOW / take4
- ビターコーヒー / Burnt Sienna Trance
ポッドキャストの広がり
先日、6月2日にテレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)という、まあまあメジャーな番組でポッドキャストが紹介された。
ポッドキャストを簡単に配信できる、Seesaa ブログを提供しているシーサー株式会社を取材したという感じ。
実は見損ねてしまったのだが、ウェブ上にダイジェストがあったので見る事ができた。
テレビで取り上げるのが早いな、という感想を持った。ポッドキャストが日本で見られ始めたのは、たしか今年に入ってから。半年も立たずしてテレビ・メディアで取り上げられたわけだ。
ブログは昨年の後半に盛り上がった感じだが、日本で始めてホスティング・サービスが立ち上がったのは2003年の4月。1年半くらい掛かっている。それでも早い気がしたのだが、ポッドキャストはそれ以上の早さを体感している。
まだ、配信する仕組みが誰にでも容易というわけじゃないが、知名度だけは上がっている。もちろんブログという下地があってのことではあるが、ブログなんて最初の頃は、本当に一部の人間だけのものだったが、ポッドキャストはもっとリアルに近い感じがする。そのぶん広まりも感じる。
日本人とポッドキャスト
日本より先行して勢いを見せているアメリカでも、「そんな素人の喋りを誰が聴くんだ」「違法音楽が流れるんじゃないか」「メジャーな楽曲が流せないんじゃ魅力がない」「レコード会社やラジオ局を脅かすのか」といった、既存の観念にとらわれ過ぎたネガティブな意見もあるようだ。そんな意見はもちろん日本にもある。
それに加え、日本では「日本人にポッドキャストは向かないのでは」という意見も目にすることがある。正直なところ、意外だった。
たしかに、欧米の方に比べたら自己顕示欲が強いとは言えないかもしれない。しかし、それを言ったら日本でここまでブログが流行るのは考えられない。特に若い世代では、そんな抵抗はないんじゃないか。
ただ、文章より自分のパーソナリティーが出てしまうので、恥ずかしさとか抵抗があるのかもしれないが、これも皆がやりだして耳にしているうちに、普通に感じてくると思う。慣れてくるんじゃないだろうか。
逆に、文章より誤解とか批判のし合いとかがなくて、ほんと個人として行うには快適に感じる部分はあるんじゃないかと思う。誤解や言葉じりをとった見にくい応酬とかは起きにくいんじゃないかと思う。
それに、ポッドキャストをやる人間は自己顕示欲が強いとは限らない。だいたい、そんな大層なもんじゃないと思う。
僕の場合も、自己顕示欲というよりは、昔ボーカルをやってたことで、自分の声をさらけ出すのに抵抗がない、というのに加え、ブログを書くよりも面白いという好奇心からだ。何かを訴えようとか、主張しようとかじゃない。それならブログでも十分。それ以上の魅力があるからだ。
友人に電話するようなもの
ブログの良さは、電子メールが出来るくらいの技量があれば始めれる敷居の低さが魅力、内容も不特定多数に向けた電子メールのようなもんだ。メディアとか大したもんじゃない。
たしかに、メディアとなりうるブログもあるが、それは一部のブログ。「日本人にポッドキャストは向かないのでは」じゃないだろうか。ただ、そんな電子メールの延長が緩やかに繋がって全体的な動きを見せたときに、メディア以上の力になる可能性を持つんじゃないかと思うわけだ。混沌として流動的な面白さがある。
ポッドキャストもそんな可能性を持っているが、1つ1つが別にしっかりとしたメディアになんなくても良い。
なんか面白いことがあったり、自分の興味あることを、たまたま電話していた友人に、「そうそう、そういやさぁ」なんてノリで話す感覚でいいんじゃないだろうか。始めていけば自分で欲も出てくるので変わっていくだろうが、最初はそんなもんで十分だ。不特定多数に向けた電話だ。
友人の話す言葉が、喋りが上手いとか下手とかいう理由で聴かないとかがあるだろうか?
初対面の人ならともかく、友人に対して、自分の声が嫌いだからとか、喋りが上手くないからと話さないなんてのもおかしな話だ。
不特定多数に向けて公開して話すわけだが、いきなり不特定多数を相手にすることはない。誰か特定の人に話せば良い。それに、特定の人を頭に浮かべて話したほうが関係ない人にも感情は伝わりやすいってもんだ。
もちろん、不特定多数が聴くことは意識して、誹謗中傷とか避けたほうが良いとかはあるが、過去・現在・未来の友人に対して話せれば良いというものだと思う、ポッドキャストは。そんなポッドキャストが数多く増えていくと、その全体の動きがメディア以上の力になりうるんじゃないかな。
日本人でも電話は話せるし、聴けます。友人と電話をしたことがある人には十分ポッドキャストを始める素質はある。やってみても面白いと思いますよ。ただ、特定の人を思い描いたほうが、話すないようにも困らないし、話も面白くなると思います。
そんな僕は、滅多に友人に電話をしない人間だったりしますが。