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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマなんですけども、先日、日々のいとまさんで配信されましたシャープ28をお聞きになった方から質問をいただきました。本当にありがとうございます。
こちらの配信の前回第154回でも触れてはいるんですけども、日々のいとまさんから喘息とアレルギーの関連について、あちらの番組のシャープ26でご質問いただきまして、その点でシャープ28の時には、僕が出したお便りを日々のいとまさんの方でご紹介いただきました。
そのお便りを聞いて質問したいという方がいらっしゃいました。本当にありがとうございます。
ただ残念ながらお名前は匿名でありますし、どなたからいただいたのか分かってないんですけども、もしかすると日々のいとまのメンバーのどなたかが、もしかしたら送ってくれたのかなと思っているんですけども、それはそれで本当にありがとうございます。
早速ですけども、いただきました質問というかメッセージを読ませていただきますと、
日々のいとまの最新回を聞いて喘息のことを勉強になりました。私も喘息を持っており、定期的に酢薬、紫のアモナイトを使っております。
それで落ち着いていたんですけども、この前体調を崩した時に病院へ受診した際に、いつもの酢薬と一緒にアレルギーの薬や咳止め、それと胃薬が出されました。
確かに胃が調子悪い時はたまにありますが、別に胃のことをそんなに強くは相談していなかったのに急に胃薬が出されて驚きました。
薬局でもなぜ胃薬が出ているのか質問しましたけども、胃薬が喘息に効果あるよという説明をされたものの、自分では納得できなかったです。
なのでぐっちぃさんに質問してみようと思いました。よろしくお願いしますというメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。
ということで今回のタイトルはこちら。
喘息で胃薬が出るのはなぜ?
ということで今回は喘息で胃薬が出ることがあるよという話をさせていただきます。
喘息と胃が悪いのってもう別の病気じゃないかと思われるかもしれませんけども、実際のところ喘息の方に胃薬、特に胃酸を抑える薬が処方されることはよくあります。
ただもしよろしければですけども、今回の話聞く前に前回の第154回もお聞きいただけると大変嬉しいです。
前回話をしております喘息の説明というのは今回も重要なポイントだったりします。
とはいえ前回の配信聞き直すのが面倒くさいよとか聞くのが手間だなという感じる方も多いと思いますので、
ざっくりとですけども喘息という疾患の話をさせていただきますと、
喘息は気道という空気の通り道が炎症を起こしている状態です。
炎症を起こして腫れてしまっているため空気の通る道が腫れによって狭くなってしまっている状態です。
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空気の通り道が狭くなるということはそれだけ空気が通りにくくなるので、
呼吸をしてもいつもより酸素とかをうまく取り込めないで苦しくなってしまいますよと。
それで入ってくる酸素が減るために酸素濃度も下がったりします。
また炎症を起こしている腫れてしまっているような部分では刺激に対しても敏感になっております。
この敏感になっているということで異物や刺激に対してすぐに反応を起こしてしまいます。
こういったちょっとしたことで腫れが悪化したりもするため前足という慢性的に軌道に炎症を起こしている方はちょっとした刺激でも呼吸が苦しくなったりせき込んだりしてしまいます。
これが前足であります。なので軌道という部分が炎症を起こしているようでこれは慢性的に起きているのが前足という疾患でございます。
これなんですけども実は胃が悪い方特に胃酸が上がりやすい方ではこの軌道の炎症を引き起こしやすくなります。
胃酸が上がりやすい方は特に逆流性食動炎と言われる方ですけども何かしらの原因によって胃酸が多くなりすぎると胃の中では胃酸が収まりきらないで胃酸が喉の方へ上がってきてしまうようという疾患です。
胃酸が上がってくるということはやっぱりそのまま胃酸を外に吐き出したくてもなりますしよく言う嘔吐をしたくもなりますし
嘔吐まではいかなくてもムカムカして気持ち悪くなりやすくもなってきます。
この上がってくる胃酸が喉に対して刺激になります。
逆流性食動炎という名前の通り胃酸が実際に刺激を与えるのは食動という部分がメインではあります。
軌道自体に刺激を与えることはあまりないです。
実際、軌道と食動というのは口から喉に入ってすぐのところで別々のルートに分かれるようになっています。
ただ、分かれているとは言ってもどちらも喉を通っているという点では同じです。
口から入った空気が軌道を通って肺の方へ行くのと、食事したものが食道を通って胃の方へ行きますけれども、
これは一応ルートが分かれてはいますけれども、どちらも大きく見れば喉ですよねということです。
胃酸によって食動が刺激を受けてしまう、炎症を起こしてしまいます。
そうすると食動が腫れてしまう状態になります。
この食動の腫れがすぐ近くにある軌道の方を圧迫してしまいます。
軌道が圧迫されることで空気の通り道も狭くなってしまいますよ。
また、食動の腫れが直接的に軌道を圧迫するこれだけではなくて、胃から逆流した胃酸が何かの表紙に軌道に入り込んでしまうこともあります。
そうなってくると、この胃酸の刺激によって軌道が炎症を起こしてしまったりもします。
また、食動で炎症を起こしているということで、やっぱり食動の通り自体が悪くなるんですけども、
そうなってくると、食事をした時とかは、本来食動を通って胃に行きたいですけども、
食動の通りが悪いなということで食動付近で物が止まってしまいますと、
そうなってくると、その止まった部分が何かの表紙に軌道に入り込んでしまったりすることもあります。
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そういう意味で食動の腫れというのは軌道にもダメージを与える可能性が大きくあります。
ただ、人間としては食事とかが軌道に入ってきたら大変です。
軌道を入って肺の方に入った時に、肺でそんな食事のものとかがなかなか消化されるわけではないので、滞ってしまいます。
発酵されて菌が増えてとなってくると、それが原因で肺炎とかになってしまったりもします。
なので、軌道の方にはなるべく食事とか水分は流し込みたくないです。
そうなってくると人間の体というのは、食動の通りが悪くなっているぞというのに反応して、
じゃあ食動の通りが悪いと、もしかすると食事とかが軌道に入り込みやすくなるかもしれない。
それはまずいよねということで、食動の腫れを感知して軌道の方を狭くしておこうという働きをするようになります。
そうすることで軌道の方にも物が入り込みにくくします。
だから食動が狭くなっちゃっても、食事とか水分は軌道に入り込まないようにしますよという反応を体が自然と行います。
でも結果的にこれをやってしまうと、軌道側の空気が狭くなるので苦しくなりやすくなったりします。
食動が炎症を起こすというのは、軌道の空気の通り道を悪くしやすくなってしまいます。
ということで胃が悪い方、特に胃酸が上がりやすい方というのは、それがリスクによって喘息を引き起こしやすくなります。
そのため胃が調子悪い方で、さらに喘息を持っている方とかでは、胃薬がよく出ることがあります。
ただ今話してきたのはあくまで胃が調子悪い方がメインでしたね。
胃が調子悪くなると喘息のリスクを起こしますよという話をさせていただきました。
特にこれは逆流性食動炎とかがはっきり診断されている方が多いパターンです。
でも今回質問をいただきました特命の方では、特に胃について過去に病名つけられたことがない様子でしたよね。
でもこういう方にも胃薬が処方されることがあります。
これなぜかと言いますと、喘息自体が胃を悪くすることがあるからです。
子供とかにも多いんですけども、咳込みすぎて嘔吐してしまった経験ってございませんか?っていう。
喘息でもそこまでいかなくても激しい咳をしていると、横隔膜という呼吸に関する筋肉がよく動きます。
この横隔膜は胃の近くにあるということもありまして、横隔膜が激しく動くと胃を刺激します。
大人であれば胃と食道をつなぐ筋肉とかが発達しているので、ひどい咳をしても胃の中に入っているものがすぐに逆流しようとはしないです。ある程度留めてくれます。
ただ、筋肉がまだ未発達の子供では、胃の中のものがすぐに食道の方に逆流しやすいので、子供は咳込んで嘔吐するいわゆる咳込み嘔吐が非常に多いです。
とはいえ、大人の場合でも確かに子供に比べれば筋肉が発達しているので、この咳込み嘔吐はしにくいです。
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でも、それでも喘息なので慢性的に咳をしやすい方では、やっぱり頻繁に胃に刺激がかかってしまって、胃の中のものが逆流しやすくなってきます。
ということで、喘息とか酷い咳の方は胃を悪くすることが非常に多かったりします。
こういうように喘息と胃についてはお互いに密接な関係があります。
喘息が胃を悪くすることもありますし、その逆で胃が悪いことで喘息症状も出やすくなったりします。
こういった面から喘息の方では、将来的に胃を悪くするリスクを下げるためとか、そこから来る喘息発作対策とかも兼ねて、胃薬が処方されることが多かったりします。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。ここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント、喘息対策では水分摂取を
喘息症状を起こしやすくするリスクの一つに、水分不足というのがあります。
なんとなく喉は潤しておいた方がいいよなというイメージを持っていただければ幸いなんですけども、
水分不足が起こりますと胃物を包む胆の水分が減りやすくなります。
そうなってくると胆が粘っこくなってスムーズに外に出ていかないので、胆が絡みやすくなります。
胆が絡んでしまうと、やっぱりそれを出すために咳とかが強い咳をしやすくなります。
また、水分が減ると免疫とかに関わる粘膜の働きも悪くなります。
この粘膜の部分は胃物を捉えたりとか、刺激に対して喉を守ってくれている部分です。
ただ、この粘膜は水分が基本となっているため、水分が減ってくると粘膜の働きが悪くなります。
そのため、刺激とか胃物、こういったのから喉を守る力が衰えます。
胃物とか刺激、こういったのは喘息や咳などのリスクになりますので、水分摂取はしっかり行うことをお勧めしております。
今回はこんな感じです。今回テーマをいただきました特命の方、本当にありがとうございました。
まさか他の番組様を通じて、このような形で質問いただくとは思っていませんでした。本当にありがとうございます。
こういった形で質問いただくのも、さすがね、超有名番組である日々の糸またまだなど驚いておりますし、
また番組内で健康ネタを僕に振っていただきましたおかげであります。本当にありがとうございました。
また他の番組様の交流ができて、何か健康ネタとかお話をする機会ができていければなぁと思っておりますし、
実際そういった話もちょこちょこといただいております。そういった話もいただいている番組様、本当に本当にありがとうございます。
今後とも多くの方から薬とか健康とかの質問いただければなと思っておりますので、いつでも皆様お待ちしておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。